神が讃えしその駿駆   作:松武栗尾

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ピークアウト設定はウマ時空の彼方へとバクシンしていきました。



第三十五話 皇帝の悶々

「シンザン先輩に、惚れて、いる?」

 

 ウメノチカラの突拍子もない発言をぶつけられ、シンボリルドルフは時が止まったかのように硬直した。

 

 ちょっと待ってくれ。自分が、シンザンへその様な想いを抱いていた? この言語化の叶わなった感情はつまり、私は彼女のことを……? 

 

 理解が追い付かず頭の整理が追いつかない。はっきり言ってルドルフは混乱状態に陥っていた。

 

「あっはっはっはっ。まあいきなりこんなこと言われたらそうなるよな」

 

 鼓膜を揺する笑い声にはっとして我に返ると、ウメノチカラが愉快そうに口元を曲げていた。

 

「惚れているっていうのはね、正確に言うと『アイツの走りに』って枕詞が付くんだ……君、勘違いしただろう?」

「い、いえ……そんなことは決して」

 

 ウメノチカラに図星を突かれ、間の抜けた顔を晒したことを恥じつつルドルフは少し居心地悪そうに身動ぎした。おまけに気持ち頬が火照っている感じがしたが、きっと思い過ごしだろう。

 

「……ふぅ、からかうつもりではあったけど、別に私は冗談を言っている訳じゃない。あの時代、シンザンの走りを直に見たヤツは温度の差こそあれど誰もがアイツに──アイツの走り様に惚れたんだ。ファンも、ウマ娘も、トレーナーも関係なくね」

 

 くすくすと忍び笑いをするウメノチカラだったが、一つ息を吐くと腕を組んで背もたれに体を預けると、笑みを引っ込め真面目な表情を浮かべた。

 

「私もそうだったよ。始めはアイツの存在すら気にかけていなかったのに、同じレースを走って負かされた後は頭の中がアイツのことばっかり……気付けば私も、シンザンの走りに魅せられてたのさ。まぁ私の場合、自覚したのはアイツの引退後だったけどね」

 

 コーヒーを喉へと流し込み、懐かしむ口振りのウメノチカラの話に耳を傾けながらルドルフは思案する。

 

 確かにシンザンが三冠ウマ娘に輝いた菊花賞をこの目で見届けた時、強い衝撃を受けた。それがトレセン学園へ足を踏み入れる一つの切っ掛けとなったことも事実。

 

 それらを含めウメノチカラの言うことが正しいとするならば、自分は幼い頃に見たシンザンの姿に惚れてしまったということだ。

 

「あの頃の私たちの姿と、今の君の姿が私には重なって見えるんだ」

「そう、ですか」

「納得できないかな?」

「……決してそういう訳では」

 

 納得していない訳ではない。むしろ得心がいき、つっかえがすとんと落ちた感覚だった。

 

「あなたがおっしゃる通り、私はシンザン先輩へその様な想いを抱いていたのかもしれません。私自身、思い当たる節もあります」

「そうだろうね、だから」

「ですが()()()()()()()()()

 

 だがルドルフは椅子の上で姿勢を正し、ウメノチカラの声を遮り胸に手を当てて静かに己の心情を吐露する。

 

「彼女の走りに魅了されていたとしてもそれは私が幼く、世情に疎かった頃のルナ(わたし)であって今ここにいるシンボリルドルフ(わたし)ではない」

 

 そうだ。シンザンに憧れたのは無垢で純真だった頃の自分だ。

 

「彼女を超えようと数多のウマ娘が切磋琢磨し竜攘虎搏(りゅうじょうこはく)の勢いでターフを駆け抜けた……私も当時はその一人でした。だが今や私もその背を追われる立場──かつてシンザン先輩が立っていた境地に、私は今立っている。かつての彼女と同じく、指標として今や未来を駆けるウマ娘たちの壁として受け止める責務がある」

 

 シンザンへの尊敬の念はもちろんある。しかし今は学園の模倣たる生徒会長として、レースにおいては絶対である皇帝として、新たな世代が自分を追い抜く背中を見届けるその日まで君臨し続けなければならない。

 

「あなたは私が彼女を超えていないと言った。だが()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そのような弱気は私を最強と目する生徒たちに対する裏切りであり、背信に他ならないからです。私を最強だと信じてやまないウマ娘が一人でも存在する限り、絶対の皇帝で在り続けなければならないのです」

 

 

 

 ────もう、ただ夢見るだけの幼い自分ではないのだから。

 

 

 

 ルドルフは薄紫の双眸に強い光を迸らせてウメノチカラを見据え、彼女の紅梅のような瞳と視線が重なった。

 

「…………」

 

 黒鹿毛のウマ娘は腕を組んだまま神妙な顔をして聞き入っている。

 

 紅梅のように真っ赤な彼女の瞳は眩しいものを見るように──一方でどこか羨んでいるように細められていた。

 

「……でも、君自身が頭で自分を思い込ませていても、心がその考えを受け入れているとは限らないだろう」

「彼女が現役を退いてから久しくなります」

 

 ウメノチカラの静かな問いにふるふると首を振る。

 

「栄枯盛衰。仮に、万が一私がシンザン先輩と競うことになったとして、彼女の実力は『五冠』を成したあの頃と比較すれば衰えは否めないでしょう」

「……それはつまり、以前より弱くなったシンザンとレースをすることに価値を見出せない、ってことか」

 

 ルドルフは否定も肯定もしなかった。

 

 だが、かつて前人未到の偉業を成し遂げ、全盛の内に引退した頃の走りの()()を知る身しては、肉体の最盛期がとうに過ぎ去ったシンザンとターフの上で覇を競ったとして……そこに意味を見出すことができるだろうか、という思いがない訳ではなかった。

 

「じゃあもし」

 

 ルドルフの内心を知ってか知らずか、ウメノチカラは腕を組んだ姿勢で人差し指を立てる問いを続ける。

 

「全盛期の頃のシンザンと──そんなものを迎えていたらだけど──走れたとしたら、君はどうするかな?」

 

 

 

 ()()()()()()

 

 

 

「それはどういう────」

 

 意味深な言葉に眉を顰めてルドルフが追求しようとした、その時だった。

 

 パララッパララッ、とリズミカルなラッパの音色が二人の間の重い空気を裂くようにして響いた。

 

「…………」

「…………」

 

 なんとも言えない空気の中、無言のまま見つめ合う。

 

「…………ちょっとごめんよ」

 

 誤魔化すようにウメノチカラは僅かに朱が差した顔をしかめ、軽快なファンファーレ──かつてトゥインクル・シリーズでも使用され、ルドルフ自身も親しんだ懐かしい旋律だった──を響かせるスマートフォンを取り出した。

 

「もしもし? ……だろうと思ったけどやっぱりお前か」

 

 

 

「シンザン」

「っ」

 

 

 

 彼女の口からため息混じりに溢れた名前、今まさに会話の根幹を占めていたシンザンの名にルドルフの顔に緊張が走り、ぴくんと耳を揺らした。

 

「レース? もちろん見てたさ。けどな、お前ミホちゃん相手に()()はないだろう──そりゃあ勝負だってのは分かってるけど……今時の子に食らわすのは酷だよ、まいっちゃうって……まぁミホちゃんなら大丈夫かもしらんけどさ」

 

 会話早々にウメノチカラはレースの批評を述べたものの、電話越しに何を言われたのか渋々といった風に同意を示している。

 

()()──ハナ差抜かされた瞬間に出し抜け食らわすのを見て、私は自分のダービーとタカチホのこと思い出したんだからな? こちとら負けた時のタカチホの顔が今でも忘れられないんだぞ──だろう?」

 

 電話越しの相手へ忌々しそうに吐き捨るようにぼやき、ウメノチカラは遠い眼差しを浮かべた。

 

「……どうだか。なんだ、今どこにいるかって? 食堂でお前の後輩と一服ついてるところだよ──にしても、本当昔と違って綺麗になったよなぁ」

 

 ちらとこちらに一瞥くれてから、かつてのライバルにしてルドルフの先輩でもある電話の相手へ意識を戻した。

 

「こんな綺麗な食堂で食べるご飯はさぞ美味しいだろうな──何? カフェテラス? ……はは、いっちょ前に今時な言葉を使うなんてお前らしくない」

 

 笑い混じりにシンザンと他愛ない言葉を交わすウメノチカラ。

 

 ……彼女の声の調子が自分と語らっている時よりも軽快に感じられた。

 

「電話寄越したってことはそっちはもう落ち着いたんだろ? お前にしては連絡が少し遅かったような──模擬店で色々買ってた? 私の分も? そりゃ悪いな、ありがとう。そうしたら私もそっち向かうから場所教えてくれ──え?」

 

 ウメノチカラの再びルドルフに視線を向けると、難しい表情を を浮かべる。ルドルフは電話の向こうのシンザンが何を提案したのか、それとなく察した。

 

「……いやぁ、よそう。いきなり呼ばれて私達に挟まれる後輩が可哀想だし──だろう?」

 

 首を振るウメノチカラの答えから、それは的中する。どうやらシンザンは自分も誘って感謝祭を回ることを提案していた。

 

「──分かった、三女神像前な。これから向かうよ……うん、じゃあ」

 

 「ナカオさんにもお礼言っといてくれな」と言い残すと最後にウメノチカラは電話を切り、ルドルフへ向かい合った。

 

「……悪いね、シンザンからお呼び掛かったからもう行くよ。本当なら君も誘いたかったけど──」

「いえ、お気遣い痛み入ります。それに、私の方もそろそろ感謝祭の運営対応に戻る頃合いでしょうから」

 

 申し訳なさそうにする黒鹿毛のウマ娘の謝罪に対しルドルフは首を振りながら手で制する。

 

 エアグルーヴをはじめとした生徒会の頼りになる仲間たちがいるとはいえ、生徒会長という立場もある。長い時間業務に空けることはできない。

 

(それに……)

 

 今シンザンと顔を合わせたとして、どの様な表情を浮かべるべきなのかルドルフには分からないまま、彼女に会いたくはなかった。

 

「貴重なお時間をいただきありがとうございました……シンザン先輩と、心置きなくファン感謝祭をお楽しみください」

「ありがとう。君も感謝祭の運営頑張ってくれな」

 

 コーヒーを飲み干しウメノチカラは椅子から腰を浮かせた──

 

「と、その前に」

 

 と思いきやそのまま椅子に腰を落とし直すと、テーブルに備え付けの紙ナプキンを手に取った。

 

「君の疑問には答えておかないとな……シンザンのヤツが間の悪いタイミングで電話寄越したせいで話が中断しちゃったけど」

 

 ルドルフが怪訝に思っている間にも彼女はペンを取り出し、紙ナプキンに何かを書き留める。

 

「今のアイツが全盛期の頃と比べて衰えたと考えてるなら、それは杞憂ってやつだよ」

「杞憂、と」

「ああ」

 

 ルドルフが言葉を返せば、なにがしかが書かれた紙片を滑らせて寄越したウメノチカラの口元には皮肉げな笑みが浮かんでいた。

 

「それがね。シンザンのヤツ、実は────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シンザンのライバル?」

 

 空を見上げ、暫し回想していたルドルフの鼓膜を意外そうな響きをした声音が揺さぶった。

 

「会長。アンタ、シンザンのライバルに会ってたのか」

「……ああ、先日のファン感謝祭で偶然ね」

「偶然ね。で、どんなヤツだった」

「彼女──ウメノチカラ先輩はシンザン先輩のライバルと呼ばれるに相応しい、強い信念を持ったウマ娘だったよ」

「そうか……」

 

 頷きながらルドルフは黄金色の目を丸くする声の主であるナリタブライアンへ目線を向ける。興味を引かれた様子の彼女は顎に手を添えて少しの間黙考していたが、不意に舌打ちした。

 

「……ちっ、私も会っておけば良かった」

「お前が他人に興味を示すのは珍しいな」

「シンザンのライバルを張っていたようなウマ娘だ、そこらの連中よりも喰らい甲斐がありそうだ」

 

 その口惜しそうな様子に、ルドルフは思わずエアグルーヴと顔を見合わせて苦笑し合う。

 

 あの日本刀が如き煌めきをした瞳を前にしたら、冗談では済まなそうだったからだ。

 

「それに、アイツをレースに引き摺り出すための切っ掛けやら何やらを知っているかもしれないしな」

 

 だが、続けられた言葉を耳にした瞬間ルドルフの苦笑いが引っ込んでしまった。

 

「シンザンのライバルなんだ、その辺りの事情くらいはアイツ自身話している可能性だってなくはないだろう?」

「……うん、そうだな。かもしれないな」

「? なんだ、妙に曖昧だな」

「そんなことはないさ」

 

 胡乱げな顔をするブライアンへルドルフは笑みを取り繕うが、彼女から目線を外すと途端に霧散してしまう。

 

「アンタ最近、いつも以上に難しそうな顔ばっかりしてるな」

「……私は普段からそんな難しい表情をしているだろうか?」

「釣られてこっちまで顔が強張りそうだ」

 

 その発言にルドルフが心外に感じているとエアグルーヴが遠慮しがちに声を上げる。

 

「会長、やはりあの後に何か……」

「あの後?」

「いや、大丈夫だよ──実を言うと、ファン感謝祭の運営で途中で席を外したんだが、エアグルーヴも同席していたんだ」

「なんだ、それは。それじゃあ私だけ除け者みたいじゃないか」

 

 エアグルーヴを手で軽く制し、彼女もウメノチカラに会っていたことを伝えるとブライアンの眉間に皺が寄る。

 

 その様子にエアグルーヴが目を丸くしてまじまじとブライアンを凝視した。

 

「なんだブライアン、貴様まさか拗ねてるのか?」

「バカ言うな。そんな訳がないだろう」

「ではこのふくれっ面はどう説明してくれる。ん?」

「止めろ触るな頬をつつくな」

 

 可愛げなところを覗かせたブライアンをエアグルーヴがからかい、躱す途端に追撃といたちごっこを始めたチームメイトのやり取りを微笑ましい気持ちでルドフルは見つめた。

 

(とはいえ、だ)

 

 ここのところ、無意識の内に物思いに耽ってしまうことが増えた。無論その自覚もある。

 

 時期で言えばファン感謝祭、あの黒鹿毛のウマ娘と言葉交わしたのを境としてからだ。原因は言うまでもないだろう。

 

 

 

「必殺! ウエスタン・ケンタッキー・メリーゴーランドー!」

「うわぁー」

「この技を受けてグロッキーにならなかったウマ娘は存在シマセーン!」

「あぁぁー」

 

 

 

 笑顔一杯のタイキシャトルに抱きかかえられ、メリーゴーランドされているシンザンの危機感皆無な悲鳴がグラウンドに響く。

 

 大先輩の威厳も何もない姿をルドルフはじっと見つめる。後輩と戯れるその様はかつて時代の代名詞となった偉大なウマ娘には到底見えない。

 

(泰然自若、いや……行雲流水(こううんりゅうすい)か)

 

 しかしあれが彼女だ。あれが日本の競走ウマ娘の目指すべき師表となった『五冠ウマ娘』シンザンなのだ。

 

 自分がトレセン学園へと足を踏み入れた入学当初からずっと変わらない、気取らず飾らずあるがままの『五冠ウマ娘』の姿だった。

 

(そして、それはターフの上でも変わらなかった)

 

 休学という長いブランクを一切感じさせないレースセンスは、それこそ全盛期の勇姿そのままで現れたかのように顕在である。

 

 でなければ我を忘れ、ああも無様に感情をさらけ出すこともなかっただろう。

 

(しかも、だ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(彼女は未だ()()()()()()()()()()可能性を秘めているときている)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ファン感謝祭で去り際に告げられたウメノチカラの言葉を、ルドルフは胸中で噛みしめるように繰り返した。

 

 曰く、シンザンは競走ウマ娘としては未完の内に──つまり()()()()()()()()()()『五冠ウマ娘』という偉業を打ち立てたのだという。

 

 衝撃であった。

 

 あの日、引退レースとなった有マ記念で見せた駆け様こそ、彼女の競争ウマ娘として完成された姿だとルドルフは考えていたからだ。

 

 

 

『嘘だと思うだろう? けどこの話、アイツのチーフトレーナー(タケダ先生)から直接伺ったんだ。でまかせなんかじゃないよ』

 

 

 

 にわかには信じられず、何を根拠に言っているのかと思わず口走ったのだが、返ってきた答えに文字通りルドルフは閉口することしかできなかった。

 

 

 

『ま、この話を聞いたのはシンザンの引退直後のことだから、実際のところ今のアイツの身体的調子がどうだっていうのは分からないけどね』

 

 

 

 だが、押し黙る自分を前にしてウメノチカラも言葉を付け加えたのである。

 

 それはつまり、シンザンがエキシビションレースで見せつけたあの走りこそ全盛期に至った姿という可能性を秘めていることになるが……逆もまた然り。

 

 

 

『それを確かめる術はたった一つしかないのは……君も分かってるだろう?』

 

 

 

 ──そんなことは分かっているに決まっているだろう。

 

 喉まで出かかったそんな言葉を我慢して、試すような口振りのウメノチカラともう二言、三言言葉を交わし別れたのが……。

 

「……」

 

 ふと、ルドルフはシンザンと同じレースを走る自分の姿を夢想する。

 

 ……想像してしまう自分がいることに対して複雑な想いを抱きつつ、脳裏でレース展開を構築してみる。

 

 

 

「────────」

 

 

 

 少しの間瞑目し、今一度目線を彼女のいる方へと向ける。

 

 おいたが過ぎた担当の振る舞いに腕を組んで仁王立つトレーナー(おハナさん)と、叱られた大型犬のように縮こまるタイキシャトル。その彼女に矢面に立たされながら呑気に場を諌めているシンザンを見つめた。

 

「…………」

 

 スタートダッシュのポジション取りから道中の駆け引き、最終コーナーを抜け最後の直線で競り合う光景までのレース展開を、ルドルフは詳細に描くことはできる。

 

 だが、しかし。

 

 

 

 

 

 何度思い浮かべても、幾ら想像しても。先頭でゴールを駆け抜ける姿を────勝者として自らの背をシンザンに見せつける光景だけはついぞイメージすることはできず……。

 

 

 

 

 

 ルドルフはそんな自分がウメノチカラの言葉を認めているように思え、堪らずため息をついてしまうのだった。

 

 

 

 

 




ウメノチカラ

トレセン学園の元生徒。
身長はマルゼンスキーと同じくらい。

かつてシンザンと三冠レースで鎬を削った同期のウマ娘。
シンザンの引退、それに続く自らの引退レースを最後にトレセン学園を去った。現在は家業を継ぐため実家にて修行中。

『先生』と慕うとあるウマ娘に憧れて競走の世界に足を踏み入れ、その実力も確かなもので世代を担うウマ娘として期待されていた。だが奇しくも同期であったシンザンの後塵を拝することとなり、トゥインクル・シリーズの歴史には勝者ではなく敗者としてその名が刻まれたことは世間の知るところである。

しかし、シンザンが数多競ったウマ娘たちの中で『ライバル』と公言するのがウメノチカラだけであることはあまり知られていない。
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