バカヤロー!TS娘の一人称は「俺」以外ありえないだろ!!!!?? 作:ズッキ
オリジナル:ファンタジー/コメディ
タグ:R-15 ボーイズラブ 神様転生 残酷な描写 性転換 精神的BL 精神的BLなど存在しない 途中からめんどくさくなったシリーズ TS オレっ娘
「ここは...?」
目が覚めると真っ白な、なにもない空間だった。どうしてこんなところにいるのか。僕は目が覚めたばかりで冴えない思考を巡らせた。
最後に残ってる記憶はボールを追っかけて車道に入った子供を助けて...
「独り言が激しいですね...」
そんな声が上から聞こえた。僕は声の方を見る...などと悠長なことをするはずがなく、思考が独り言として出ていてそれを人に聞かれていたという事実を受け止めきれずにいた。
「どうしてこちらを見ないのですか?」
「独り言を聞かれてたのが恥ずかしくて...」
「なんでそんなどうでもいいことで...」
どうでもいいことじゃない、なんて反論しても不毛ではあったし、何より状況が不明なので話を聞かなければいけない。そう考えた僕は声のする方にゆっくり顔を向けた。
そこには直視するのが難しいほどの光と、サラサラの長い金髪、スラッとした体で、出るところは出ている。シルエットだけでも大変魅力的な女性が立っていたのだった。
「私は女神。全ての世界の創生者の一人。...後ろの光が眩しければ調節することもできます。」
「...お願いします。そんなことできるんですね。」
「テンプレみたいな反応ありがとうございます。」
女神と名乗る女がそういうと光は収まり、彼女の姿がハッキリと見えるようになる。真っ白でシミや汚れのない肌と服。パッチリとした青い目に整った顔立ち。やはりおっぱいも大きい。女神と名乗るには十分すぎる姿だった。
そうやってその美貌に釘付けになっていると彼女が咳払いをして"そろそろいいだろうか"というような視線をこちらに向けてくる。僕は一言、すみませんとだけ言った。
「それでは本題に入らせていただきます。死んでしまったあなたには...」
「え?死んだんですか?」
「トラックに轢かれて変なとこきて神様に会って転生はもはや決まっていることなのです。黙って聞きなさい。」
「そんな...なろうでも転生ブームは終わったっていうのに。」
女神はそんな僕を無視して話を続けた。
「あなたには2つの選択肢があります。死を受け入れて全てが無の世界へ行くか、女の子となり僧侶として勇者とイチャラブTS転生ラブコメをするか。」
「イチャラブTSラブコメて...」
僕は意味のわからない二択を突きつけられ困惑した。どのくらい困惑したかというとレジ袋が欲しいのに「レジ袋はいかがいたしますか?」と店員に聞かれなかった時ぐらい困惑した。
「男のまま転生は...?」
「うるせえ!はよ女になるんだよ!」
女神は面倒臭くなったのか唐突に言葉を荒くしこちらに指を指した。そうすると、『ボンっ』という音を立てて僕の体は煙に包まれた。あまりに煙がでるので咳も止まらず涙も出てくる。
「その顔いいですね。ふ○らを初体験したTS娘って感じです。」
そう女神がいう頃には何故か煙も消えていて、女に変わってしまった僕の体がはっきりと見えるようになった。
「あ、あ...」
そんな間抜けな声と涙しか出てこない。どうしてこんなことに...
「大丈夫です。TSホモはホモではありません。体が女になった以上NLなのです。ついでに精神も雌になるので精神的BLなど存在しません。安心してメス堕ちしてください。」
何いってんだそんなんホモに決まってるだろカス。
「僕は、ガ○キーと結婚するまで童帝を守るはずだったのに、童貞を失うより先に処女になっちまったぁ」
「あなた結構アホなんですね...あとガ○キーは星○源と結婚するそうですよ。...ん?」
女神が動きを止めた。それはもうぴたりと。一切の運動を数秒間止めたのだ。
赤ちゃんは知らない人を見ると動きを止めて固まったりすることがある。
赤ちゃんにとって周りの人は世界であり、知らない人はそこにとって"異物"なのだ。異物が世界に入ってきて脳の処理が追いつかなくなるのだ。
女神が動きを止めたその様子は何か、それに近しいものがあるように見えた。
「あなた、もしかして一人称が「僕」なんですか?」
女神が数秒経ってようやく発した言葉がそれだった。女神の目を見ると敵意のようなものがそこに宿っていることがわかった。
「そ、そうですけど。なにか問題でも...?」
あまりの敵意の大きさに僕はしどろもどろになってそう答えたが彼女の敵意は大きくなるばかりだった。
「TS娘の一人称が僕だと...性癖に合わない」
「へ?」
「TSっ娘は一人称が「俺」からメス堕ちして「私」にならないと抜けないっ!!!!」
何言ってるんだこの人。
「僕って言ってる奴は元々大人しめなイメージが強いの!俺が一人称の少しうるさいやつがメス堕ちするのが抜けるの!!!そっちのほうが悪友感出て一層いいの!!!」
何いってんだこいつ。
「そもそも一人称が僕のタイプって元々可愛い見た目とか男の娘とかいう設定も多いよね。男の娘は別ジャンルじゃん!!!なんでTSに持ってくんのさ!!!!」
ど、どうでもいい...
「どうでもよくない!!!」
女神はその後も自分の性癖について語り続けた。そして全てを吐き出したあと、なにやら神妙な目でこちらを見てきた。
「しょうがないから...メス堕ちするまで一人称が「俺」になる呪いつけるね。メス堕ちしたら自由にしていいよ」
「は?ふざけないでください。邪神の所業ですよそんなの...」
「あと転生だからちゃんと赤ちゃんスタートね。今の君の姿は将来の姿ってことで。TS娘幼なじみとかドチャシコり丸第3世ですわ...フヒヒ」
「ゆ、許せねえ」
こうして俺は意識が遠くなって男としての人生を完全に終えた。
ここからは台詞だけのダイジェストでお送りいたします。
「神父様。教会の前に赤子が二人捨てられていました...」
「おやおや、可哀想に。名前は...アスチルとラピスですか。神よ。この二人に導きを...」
「アス〜待ってよ〜」
「お前がボーっとしてっから毎回遅くなるんだよ。おつかいって言っても森の中だしいつ魔物に襲われるかわかんねーぞ。ほら早く早く。」
「アスは仕事が早くて凄いなぁ。僕は君に勝てるとこないや。」
「俺がすごいんじゃなくてお前が駄目なんだよ。」
「前から思ってたけどアスは言葉遣い乱暴だよ。...見た目は可愛いんだから直したら?」
「...神様のお告げだからな。」
「えぇー...アス!危ない!!」
「え?な!?お、お前、腕...」
「僕のことはいいから!早く逃げて...」
「アス。僕のことはいいから他の子と遊びなって。」
「勉強したいだけだし。」
「何回でも言うけどこの怪我は君のせいじゃないから。それに怪我だってもう少しで...回復呪文?」
「いや、シスターとかの手伝いで、な。あと、ほら!ちびっ子が転んだ時とかも便利だろ?」
「あーそっか。」
「毎日毎日素振り苦労さん」
「やらないと体鈍っちゃうしね。この町も魔物が来ないわけでもないし。鈍らせないようにしないと」
「俺は無理だわー」
「アスだって毎日勉強頑張ってるじゃないか。」
「ラピスの素振りよりは楽だよ。」
「おい。...おい!」
「...なに?」
「なにじゃねえ。お前本当に...」
「またその話?逃げないよ。勇者なんて名誉なことじゃないか。」
「勇者なんて生贄みたいなもんだろ!魔王なんかに勝てっこないって!だから...」
「誰かがやらなきゃいけないんだよ。誰かが。」
「その誰かならお前以外でもいいだろ!それに...俺...お前に生きてて欲しいよ」
「...」
「だから、だから一緒ににげ、ん!?〜〜〜...」
「...」
「...」
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「なんで一緒に来たのさ。」
「勇者様を一人で行かせるのはよくないと思いまして。」
「...百歩譲ってそれはいいけどその喋り方はなんなのさ。」
「勇者一行の僧侶とあろうものが乱雑な喋り方ではいけませんので。」
「神様のお告げは?」
「そんなもの私の記憶にはございません。」
「そうそう。こういうのでいいんだよこういうので。」
台詞ダイジェストはもっとさらっと終わらせる予定だったけど思ったより削れるとこが少なかった。
気が乗ればダイジェストのとこを詳しく書いて続き出すかも