咲方Projet‐Sakihou Project‐ ~幻想郷が咲の世界入り~   作:みんせい

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今回から不定期に投稿を始めます。
クロスオーバー作品作るのが初めてなので、こんがらがってしまうこともあるかと思います。ご了承ください。

細かい設定などは後日、出来ればと思います。


プロローグ ~幻想郷が咲入り~

 幻想郷は忘れられた楽園と呼ばることがある。そこはまさしく妖怪にとって、理想とも呼ぶべき世界なのかもしれない。だが、その理想の今となっては崩れつつある、そういった危機でもあった。これにいち早く気付いた幻想郷の管理人こと、八雲紫はその異変を止めるべく、名だたる面子を集めて、対策を取ろうとした。

 

「皆様、お集まりしていただき、大変光栄ですわ」

「前置きはいい。私達を集めた意味をさっさと話してもらえないかい?」

「紫、ここまで集めたのだから大変なことなのよね」

「あれー、白玉のお姫様も知らないことか。うちらニ柱も呼び出して、そちらの企みかと思ったけど違うんか」

「それをいうなら私のような月の関係者まで呼んでいるのですから。相当なものでは?」

「この様子だと、私・・・一番関係ないと思うけど」

 

 最後に花の妖怪、風見幽香が発言したことで一堂が静まり返る。確かに言われれば、他のメンツは各地区地域を代表するメンツであるが、幽香はどの勢力にも所属していない一匹狼。強いて言えば、ここにいるのは強者であることぐらいか。幽香の発言含めて、その真意を知るべく一堂は改めて紫を強い眼差しで見る。それを躱すように自身の扇を広げ、口元を隠し、静かに語る。

 

「皆様に問います。この幻想郷がいかなる土地で、いかに成立しているのかを」

 

 紫の言葉に一堂は疑問符を浮かべ、黙る。何を言っているのか。それを成立させているのも、それを維持しているのも管理人たる紫の役目だろうと。そう言いたいわけだが、彼女がこんなフリをしているのだから、何かしら意味があるのだろう。あえて、誰も言わずに次の言葉を待つ。

 

「幻想郷は現実から切り離された存在。あちらが常識であるようにこちらは非常識の世界。またはつまり外の世界で消えた物、忘れ去られた物、存在を否定された物が幻想郷では実在する世界とも言えるのです」

「それはこちらに移ることを決めた者なら、あんたから口すっぱく言われた話さね。これを忘るるべからずってさ。今更どうした」

「紫・・・もしかしてその定義が壊れようとしていると?」

「その通りよ、幽々子。まさしく現実から幻想郷が崩れつつある」

 

 紫のこの言葉にさしものメンバーから動揺が見られる。関係のない、いつものような幻想郷であればほら話でおわるのだが、今語っているのはその幻想郷の管理、維持を一手に担っている張本人が言っているのだから。冗談やお茶目っけであればいいが、そうではなく本気で言っているということは、幽々子の反応で察するところだろう。

 

「ちょっと待って。それは何を根拠に?結界はあなたが管理しているはず。それに綻びでも?それとも他の要因が?」

「結界にはまだ影響はありませんわ。あるのは他の要因です。先程も言ったように、現実で否定されたものがここでは存在する。言い換えれば現実の世界で認識されてしまったら幻想郷は無くなってしまうことになります。つまり・・・」

「私達が現実で認識されていると?」

「いやいや、私や諏訪子はまだわかる。だけど他の面子はそうじゃないだろ。どうやってあんたたちの存在が外の連中に知りえるんだい!?」

「詳細は分かりませんが、何者かが私達を有るべき事象として成立させようとしている。それを多くの人が認識することで幻想郷が消え去ろうとしている。こういう図式ですわ」

「なるほどね。事態は分かったわ。で、あなたにはもう解決のために動いているのでしょう?でなければ、呼ばないわけだし」

「幽香、察しがいいですね。そのための対策を打とうとしています。その間、私はなに1つできなくなるので、皆さんには幻想郷の各所で見守りをしてもらいたいのです」

「なるほど、そのための私達と。この面子が集まったのはわkりましたが・・・なら、もっと多く呼べばよかったのでは?例えば地底の連中もそうですし、なんだったら管理云々なら天界や吸血鬼一家も十分役に立つでしょうに」

「そこをついてくると思いました。さすが月の頭脳ですね。ですが、そういうわけにもいかないのです。何故なら、解決するためにも人材を多く割かないといけないので・・・」

「あー、うー。そんなに多くの人が必要っていう、その方法って何なのさ?」

「それは私達の存在を現実と似て非なる世界で成立させ、現実で認識されつつある私達の認識を変えるというものですわ」

「つまり・・・現実から私達という存在を排除するのではなく、私達自体の存在を現実との認識を変える・・・ということね」

「ええ、=の形を変える。これが今回の対処法ですわ」

「そしたらその認識を変えるための世界って何だい?」

「今のところ、私達の世界の人妖があまり困らず、溶け込めそうな世界・・・見繕った結果、どうやら麻雀で能力込みで弾幕ゴッコのように真剣に争っている世界があるようです。そこなら私達の根本をあまり変えずに認識を改めるには良き場所かと」

「なら決まりね。そこにいく人材は?」

「それは私から話しておきます。人選も大体見繕っていますので」

「でもどうやって溶け込むんだい。こっち側のやつらは大体曲者しかいないけど」

「そこは私の能力である程度こっち側の記憶をふやかします。もっともらしく言えば、能力の抑え込みと辻妻合わせといったところでしょうか。そうですね、あとは・・・八意永琳の薬なんかに頼るという手もありますが」

「あら、言われれば協力するけど・・・保証はできないわよ」

「これは紫に頼んだ方がよさそうね」

「では決まりということで・・・皆様、よろしくお願いします」

 

 紫が不気味に微笑む。それと同時にセリフが雰囲気とマッチして、余計に怪しく感じる。が、ここにいる面子はそこに疑問も余念も挟まない。それそれが役割と自身がわかっている以上、話すことがない。紫が作り出したスキマがそれぞれの隣に現れ、そこにするっと入っていく。

 最後に幽々子が入ろうとして、ふと紫に体を向けた。

 

「紫、今回の異変・・・でいいのかしら。解決は上手くいくの?」

「なるようになるしかないわ。それは私の依るところではない。だからわからないけど、面白いと思うわ」

「上手くいくことを願うわ」

 

 全員が消え、紫もスキマに入る。絶対に阻止してみせる。そう、呟きながら。

 

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