咲方Projet‐Sakihou Project‐ ~幻想郷が咲の世界入り~   作:みんせい

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今回は鶴賀学園のお話です。
今回の話は清澄の話からすると咲視点の話である彼女達が入学した時と同じぐらいの時系列になります。

鶴賀学園も6名にするために多少の変動があります。
それと鶴賀学園は男子麻雀部が存在しているということにしてあります。

タイトルにも()でありますが、今回は蒲原視点で話が進んでいきます。


鶴が学び舎に集う時(蒲原智美)

 私は蒲原智美。長野の鶴賀学園に通う女子高生ってやつだなー。なに、別に頭がいいわけでもないし、運動は得意だが何かのスポーツで活躍しているわけでもないそんじょそこらの一般的な女子高生だ。そうだな、強いて言えば麻雀をやっているってことぐらいだなー。

 そんなことで私は学校で麻雀部に入っているわけだ。ちゃんとした理由はあるぞ、学校でできた友達と一緒にやらないか?と聞かれたから二つ折りで返事したぐらいだ。今日もその部室に一番乗りだな。

 

「ワハハ、一番乗りー」

「私がいるがな」

「おや、ユミちん。教室は私が先に出たはずなのに早いじゃないか。もしかして瞬間移動を使ったのか!」

「いや、普通に歩いてきただけだ。そっちがどっかほっつき歩いていたんだろう?」

 

 いやはや手厳しいことで。この話し相手が私の友達、加治木ゆみ。まあ、さっき述べた麻雀部を一緒にやろうと誘ってきた張本人だ。容姿端麗、成績優秀と誰もが羨むものを持っているってやつだなー。でも、仲が深まると結構面白かったり意外性があったりと色んな一面を持っているってやつだな。

 

「全く・・・今日は大事な日だからと毎度連絡をしておいて道草してくるなんていい度胸だな、それで部長か?」

「私が部長なのは肩書きだけだろー?実際のことは全部ユミちんがやってんだから別にいいだろ?」

 

 私の言葉にため息を吐くだけ。ま、これもユミちんとのコミュニケーションになってるから悪くないんだな。実際、ユミちんはこんな私を見捨てることはしないし、私もユミちんを裏切る気はないからな。

 

「まぁいい。でだ、智美。どうやって部員を確保する。お前が言っていた当てにできる1名を確保したとしても残り2名だ。揃わなかったら団体には出れない」

「わかっているさ。当てはもう一押しだから安心してくれ。だけど残りは1年から入ってもらうしかないな」

「・・・偶然、新入生の名簿を手に入れたが」

「ワハハ、偶然かー。それは偶然だなー。で、その偶然から何か得れるものでもあったかい?」

「あぁ、時に智美。長野県出身の現役プロ雀士はどれぐらい知っている?」

「あー、藤田プロだろー?それから・・・佐久のチームって長野県出身が他にいるのか?」

「残念なことに佐久には藤田プロだけだ。むしろ他チームにもおそらく長野県出身はいないだろうな」

「じゃあ、藤田プロで終わりだな」

「ところがだ、トップリーグでなくシニアリーグまで視野を広げると話は別だ」

「シニア・・・爺ちゃん婆ちゃん達か。そっちはあいにく知らんなー」

「だろうと思った。シニアリーグにいるんだ、長野県出身が」

「へー、そいつは知らんかったな。で、その話がうちとなんらかしら繋がるんだろう?」

「さすがにこういったことは察しがいいな。そのシニアリーグのプロ雀士は南浦プロと言う。その関係者がうちに入学した」

「マジか」

「あぁ、マジだ。しかもその子自身も昨年度の長野県中学校選抜の一員でもある」

「ワハハ、完全に即戦力だな」

「あぁ、うちにとっては願ったり叶ったりの人物だ。早速アプローチしに行こうと思う」

「あいあい、了解した」

 

 私とユミちんが一年のフロアに着くと周りの生徒がなんか妙に反応するんだよなー。秋の大会後もそうだったけど、テレビで大々的に出ることと麻雀の大会ってみんな見てんだなー。っと、よそ見でユミちんにぶつかるところだった。ユミちんが上を見上げてクラスの表記確認してる。どうやらここにお目当てのやつがいるってことかな。どうすんのか思えばユミちん、普通に堂々入っていきやがった。ま、そうだろうと思ったけどさ。

 

「失礼する!ここに南浦さんはいるだろうか!?」

 

 わー、マジか。そういうふうに行くのか。流石に私でも読めなかった、そんな呼び方今時ないぞ。一年が動揺してる中、1人向かってきた。彼女がきっと南浦さんなんだろう。目の前に来られるとなんというか、ユミちんと似たような空気だな。

 

「私が南浦です。お二人は・・・加治木先輩と蒲原先輩ですね?」

「あぁ、知っていてくれて嬉しいよ」

「ユミちんはともかく、私も知ってるなんてやるなー」

「これでも長野県中の有力選手は抑えてあるので。自分がいる学校の選手なら尚更です」

「そうか。早速だか単刀直入で言わせてもらう。うちの麻雀部に入って欲しい」

「本当にストレートですね。無論そのつもりだったので入部しますが・・・麻雀部は新入生に対して何かやらないんですか?私、てっきりオリエンテーションでもあると思って待っていたんですが」

 

 南浦さんの言葉に私とユミちんは固まった。いや、言葉通りに固まったんだ。そんなのがあったなーって。男子がやっているところを見たなー、とかさ。

 

「智美・・・?」

「いやー、てっきり忘れてたな。ワッハッハ・・・」

 

 あー、南浦さんが明らかにがっくりしているな。そりゃそうだ。でもまぁ、まだ仮入部期間だ。巻き返しは効くはずだ。

 

「今日、やればいいんだろ?思い立ったらなんとやらって言うからな」

「それを言うなら吉日だな。確かにいいと思うが、どうやって告知するんだ?」

「あの、私にいい案があります!」

 

 お、なんかいい案でもあるのかなー。まだ正式な部員でもないがここは力を借りるに越したことはないだろうな。ユミちんも策はあるのかもしれないけど任せるだろうな。

 

「いいのか?君はまだ部員でもないんだぞ?」

「どうせこの後入部届を出しますので。それが早いかどうかの問題です」

「なら力を借りよう。で、どうするんだ?」

「ちょうど私達の学年に一人一台、パソコンが支給されたんです。そのパソコンで校内のネットワークを繋ぐことができるんですよね?」

「・・・あぁ、なるほどな。そういったやり方か」

「おいおい、私だけ置いてけぼりかー?もうちょっと説明してもいいんじゃないかなー」

「あ、すみません。パソコンで麻雀やって勧誘するのはどうかなって思いまして」

「学校のパソコンにはなぜか麻雀ができるようになっているからな」

「そういやそうだったなー。たまにクラス内でもやっていたけど、その使い方はなかったなー」

「麻雀部で卓を用意して、そこに挑もうとするのであればそれなりに自信があるやつだとわかる。あとは戦ってみて勧誘すればいい。善は急げだ、智美」

「あいあい、呼びかけは任せておくれ。じゃ、早速周りに知らせてくるから2人は準備してもらっていいか?」

「わかった、そしたら南浦さん。私達は部室でパソコンの準備をしよう」

「わかりました!」

 

 さて、1年の周知って言ってもどうすっかね。今いるフロアが1年のフロアだし、そのまま大きな声をあげて練り歩くでも構わないんだがなー・・・

 

「申し訳ないけど、他学年のフロアにいることはあんまりいいことじゃないぞ」

「なんだお前か。そっちこそ他学年のフロアにいるじゃないか」

「僕は生徒会の用事で通っているんです。蒲原さんのように遊んでいるわけではありません」

 

 うへぇ、めんどくさいやつに見つかっちったな。こいつ、内木は1年の頃に親の仕事の都合で引っ越してきたやつ。男子麻雀部でもあるけど、生徒会にも入っているっていう真面目君ってやつだなー。私が部長引き受けているのと個人の都合でよく絡みがあるんだけど。

 

「ワハハ、残念ながら私も遊びでここにいるわけじゃない。実は新入生を勧誘しに来たのさ」

「あぁ、ようやく動いたんですか。川中も心配してましたよ。とりあえず活動しているようなら」

「今日、突然なんだがパソコンで麻雀大会やるって決めたんだが、どうやって告知すっかなって悩んでいるところなんだよ」

「あぁ、それは難しそうですね。そしたら放送でも使えばいいんじゃないですか。正式な理由があれば使わせてもらえますし。これ、その申請書類です」

「お、さすが内木。こういうところは気が利くなー」

「・・・蒲原さんには結構利かせているつもりなんですけど」

「どうだかなー。ま、感謝するよ」

 

 内木のやつも結構使えるじゃないか。そしたらこれを・・・顧問の竹爺のところでいいか。申請書出して早速放送させてもらうとすっかね。

 

 

 

 あれから数分後に竹爺から許可をもらって放送を流した。この手の宣伝はあんまりないからインパクトはあったろ。あとは接続してくれることを願って・・・っと、こっちの人数が足らんから人数追加すっかー。

 

「ということだ佳織。早速今日から活動してもらうぞー」

「いやいや智美ちゃん。訳が分からないよ。なんでそうなってるの!?私、まだ入るって決めたわけじゃ」

「おばさんから頼まれててな。佳織をどうにかしてほしいってな。それなら善はいそげってやつだろ。今日からやっても明日からやっても変わらんって」

「もう・・・わかったよ。麻雀部に入るよ」

「ワハハ、助かるよ」

 

 ちょっと強引だったが佳織も入部してもらえたし、早速部室に連れていくか。とぼとぼ歩いていると目の前にいるのはうちの部員だな。佳織も気づいたのか、声かけてんな。

 

「あ、睦月ちゃん。どうしたの?」

「む、佳織でしたか。さっき加治木先輩に呼び出されて向かっているところなんだ・・・って蒲原先輩、どうしてここに?」

「私も自分の用事が終わったから向かっているところなんだぞ。むっきーを呼び出したってことは準備が整ったってことかな」

「何を始める気で?」

「放送聞いたろー?私らがパソコン通じて1年と相手してやんのさ。でだ、よさげがいたら勧誘するって手口だな」

「む、なるほど・・・それはいいかもしれませんね。さすが先輩方・・・って加治木先輩の提案ですよね」

「ワハハ、やっぱりそういうよな。違うんだよ、今回入部確定の1年の提案さ」

「なんと、入ってくれる人がいたんですか」

「まぁなー、こればっかりはラッキーだったけど」

「そして佳織も入部してくれるのですか?」

「うん、初めてだから何もできないかもしれないけど・・・」

「いえ、2年は私だけだったので嬉しいです」

「これからよろしくね」

「さてお二人さん。もう部室に着いたぞー」

 

 部室に入ると男子部員もいくらかいるが、ユミちん達がもう場所作ってくれてんなー。まぁ、あっちは問題ないと思うけど。

 

「智美か、こっちは準備万端だ」

「おう、宣伝もばっちりやっておいたからあとは接続してくれることを願うばかりだなー」

「しかしあの放送で来てくれるのか?はっきり言って期待ができん」

「ですが同じクラスの子の何人かが帰りのホームルームが終わった後にパソコンを用意していたので可能性はあると思いますよ」

「君が新しい部員ですか?」

「あ、はい。1年の南浦数絵と言います。これからよろしくお願いします」

「2年の津山睦月です、よろしく」

「私も今日から入部したんだ。2年の妹尾佳織です、よろしくね」

「ふむ・・・彼女が智美のツテか。悪くはなさそうだ」

「といってもまじで初心者だから期待はすんなよ?」

「大会までにある程度できれば問題ないさ。全国に出る頃にはそれなりになるだろう?」

「ワッハッハ、そこまでのことは考えてないな~」

「さて、そのためにも少なくてもあと1人・・・勧誘できないとな」

「そんじゃま、接続しましょうや」

 

 さてまー、接続してみると思った以上に参加者が多いみたいだぞー・・・まさかここまでいるとは思わなんだな。この多さにはさすがにユミちんも他の皆も驚いているなー。

 

「いや、さすがだな。智美の呼びかけは」

「ワッハッハ、さすがに上出来すぎるなー。けどこれじゃ私らだけじゃさばききれんぞ」

「それはまずいな。となると、男子の力も借りるか」

 

 ユミちんが近くにいる男子に声をかけている。ありゃま、あいつがいるじゃないか。これだったら大丈夫そうだな。案の定、ユミちんに引きづられてこっちに来たし。

 

「まったく・・・勝手に巻き込まないでくださいよ」

「いいだろう、同じ麻雀部なんだ。力ぐらい貸してくれたって」

「それは構いませんよ。ですが手順というものがありましてね」

「くどい男は嫌われるぞ。ほら、パソコンを用意しろ」

 

 ありゃまぁ、相変わらず尻に敷かれてんなー。さすがに急展開すぎんのか佳織と南浦がこそこそ聞いてきた。

 

「智美ちゃん、あの人は・・・」

「あぁ、あいつは男子麻雀部の部長の川中だ。佳織はあんま分からんと思うけど、長野男子個人第3位で、いちおー長野選抜の一員だってところだなー。ちなみに学年でも定期テストはいつもユミちんと1位・2位を争う仲なんだよ」

「あれが川中先輩でしたが。デジタル派の打ち方のお手本と言われている」

「あいつにそんな風に言われてんのか。面白いなー」

 

 まぁ、とりあえず人数は揃ったってところだな。さて、ここから新入部員が見つかると嬉しいんだがなー。

 

 

 

 ということであれからオンライン麻雀を打ち続けてんだけどあんま響かないなー。これは期待が薄いってやつだな。私だけじゃなくてユミちんも川中もそんな感じっぽいな。ま、むっきーと佳織の経験点が溜まっているっていうのは嬉しいことだけどな。そんで南浦は・・・。

 

「さすがの実力だな。他を寄せ付けない結果ばかりだ」

「いえ、さすがに趣味程度にかじっている同級生に負けるわけには」

「いや、そういった割り切り方というか考え方は勝負の世界において必要だからな。昨年度の女子個人1位というのもあながち間違いはなさそうだな」

「それは非公式での話で、公式では高遠原の片岡さんですし、直接対決なら伊那箕輪の上埜さんとトントンです」

「それは誇っていいものだぞ。長野は広い、そんな人材がうちにいる確率がどれだけのことか」

 

 おう、珍しいもんだ。あのユミちんがここまで褒めるなんてな。しかも心なしか表情も柔らかいし。南浦もそれ言われてまんざらでもなさそうだなー。

 

「これは・・・やられましたね」

「うーん、強かったな。智美ちゃん、ごめん負けちゃった」

「お、佳織は今は負けても問題ないけど、むっきーは負けちゃいかんだろ」

「すみません、けどこの子・・・すごく強いんです、スキなくて」

「へぇ、仮にもうちらと1年間一緒にやったむっきーがそこまで言うとは。どんな奴なんだー?」

 

 睦月が自分のパソコンを見せてくれて「これです」と指さしてくれた。『ステルス』さんね、かぁ~これはまた妙なネーミングしてくれるもんだなー。さすがにこれじゃ特定できないんじゃないかな。これは私だけじゃ判断付かんからユミちん達も呼ぶか。

 

「ふむ、なるほどな。確かにこの試合展開は試合巧者だな。上手く津山の手を躱している」

「こんな綺麗に打てる人が同学年にいたなんて。けどこの学校には中学校時代で成績を残している人が来ているなんて聞いたことないし、入学者名簿にもいませんでした」

「だとするとー・・・大会にはでてないけど強いやつかなりすましってことなるなー」

「それはあり得ませんよ。うちの学校はこの手のセキュリティーがしっかりしていますからね。外部からの接続は出来ないですし、他人に使わせようものならペナルティもありますからね」

「ワハハ、さすが川中だなー。そこまで精通しているとは」

「いえ、これは内木に聞いただけです。とにかく、これは確実にうちの生徒で1年生ですよ」

「そうか・・・なら、私達で相手しよう。智美、南浦。準備してくれ」

「おいおい、まだ誰ともわからんやつに私らが入るのか」

「相手が何を求めているかわからんが、少なくともこのチャンスを逃すのは良くない。できることはやっておいて損はない」

 

 はぁ、こうなるとユミちんは止まらんからな。仕方なくユミちんが作った場に参加する。南浦はやる気満々でもうすでに入っている。あとは『ステルス』さんが入ってくれるかどうかななんだがー。

 

「きたな」

「誰かはわかりませんが、全力で戦わせてもらいます」

 

 

 

 さて、もう南三局だけど。こりゃあ確かにむっきーじゃ相手にならんな。上手く立ち回っているのは試合やってて分かるし、なによりユミちんが振り込んでいるってのが気になる。さすがにそうなるとは思わなかった。南浦は前からわかっていたけど南場になってからがぜん元気だからな。でも『ステルス』さんはそれもなんだかんだで躱してるもんなー。

 

「あぁ、もう!なんで南場で私が上手くいかないんですか!」

 

 そりゃあ、声も出したくなるもんだ。と、ユミちんがようやく上がったな。これでオーラス・・・ってユミちんがいきなり立ち上がった。どうしたんだ。

 

「この生徒が強いのはわかった。智美、今から勧誘しに行くぞ」

「いやいや、まだ試合中だし」

「それはこの生徒を勧誘すればこれからいつでもできる。川中、この生徒がどこから繋げているかわかるか?」

「さすがに分かりませんよ。ですがもうパソコンをいじっている生徒はその対戦相手だけです。あとは必然と見つかると思いますよ」

「それもそうだな。よし、いくか」

 

 ワハハ、本気で行っちゃったぞ。試合を放棄するのは良くないがユミちんが何をやらかすのかわからんからあっちを放っておくのもよくないな。仕方ない、やるか。

 

「むっきー、佳織。あとは頼んだ。南浦、いくぞー」

「はい!」

「え!智美ちゃん、うそでしょ!」

 

 

 

 佳織の叫びを背に受けてまた1年生のフロアに来たが、教室数も多くないんだ。もうユミちんが接触しているかもしれん・・・って、なんでまだ廊下にいるんだ。

 

「ユミちん、どうかしたかー」

「いや、1年の全教室を見たんだが・・・パソコンはあっても人がいない」

「なぬ、そんなわけないだろう。私らは確かにここにいるが、試合は続いてんだ。あっちがこの状況に気づいて席を立つことはないだろー」

「いや、いないんだ」

 

 ユミちんが言うにはこの教室に起動してあるパソコンはある。だが、そこには人がいない。ミステリーかな~?

 

「そんなはずはありません、私が見てきます!」

 

 南浦が威風堂々と入っていった。その後に続いて私らも続くけど・・・ほんとだ、確かに起動されていて、私らと対戦している場は表示されているけど人はいない。おいおい、本当にミステリーか?

 

「そんなはずはありません・・・私達は幽霊と対戦していたんですか?」

「ワッハッハ、さすがに洒落にならんなー・・・」

 

 ホント、どうするんだと思った。これはマジでやばい案件なのか。南浦もびびってるし。そんなこと思っていたらユミちんが私の肩に手を置いて、一呼吸してる。

 

「私達は今、君と対戦した麻雀部員だ!君の戦い方に敬意を表したい!そして君を私達のチームに加わってほしいと思っている!君はどこにいる!私達は君が欲しい!!」

 

 ワッハッハ・・・まじか、まじかユミちん。その勧誘は予想してなかった。ほら、まだ残っていた1年生が皆びっくりしてるじゃないか。そんでもって、これで出てくれるわけがない。これは強引すぎるだろー。

 

「わ、私も一緒にやりたいんです!同じ学年として、麻雀仲間に!友達に!なりましょう!」

 

 おいおい、南浦も同じ感じか。さすがにそこまでくると麻雀部がおかしい奴らとしか思われないんだよなー。

まぁ、今更か。

 

「ホントっすか?ほんとに私、求められてるっすか?」

 

 どこからとなく、声がした。すごく近い位置で。そんでもってかすかに感じるぞ、いい匂いが。その匂いが漂っている方向に向くとユミちんと南浦の制服の袖をつかんでいる奴がいるじゃないか。これが対戦相手か?

 

「あぁ、私達は君に来てほしい。一緒に麻雀部で全国を目指してほしい」

「女子麻雀部で1年はまだ1人なんです!だから、ぜひ一緒に!」

「正直、ここまで求められたこと初めてっす。この感情、どうすればいいのかわかんないっすよ」

「なら私らと行動してみようやー。そしたらわかるってもんじゃないかなー」

「・・・そうっすね。私が入っても、いいっすか?」

「「もちろん」」

「やれやれ、これで一件落着だな~」

「そういえば、君の名前を聞いてなかったな。何というんだ?」

「私っすか?私は東横桃子っす」

「私は南浦数絵です。好きに呼んでください」

「そしたらえーちゃんってよぶっす」

「よろしくね、もも」

 

 早速1年同士で仲良くなってんなー。いいことだな。しかし、モモが見つからなかった理由はよくわからんが意見落着ってことでいいんだよなー。

 

「とりあえず結果オーライだ。これで私達も揃ったということだな」

「そうだなー。ってか、私達もってことは」

「あぁ、久達もメンバーを揃えたそうだ。しかも飛びきり級らしい」

「ワッハッハ、そうかい。ならこっちも飛びきり級ってことにしようや」

「あぁ、あいつらに負けるわけにはいかないからな」

 

 ユミちんもあちらさんに負けん気マシマシだからな。やれやれ言いたいけどこれで夏に向けてどっすんのかなー。ちょっと、楽しみになってきたな。




★南浦数絵について
他の話にも書いていましたが、優希と悠と並んで長野県選抜ってことで取り上げたのが彼女です。
といっても作者自身、アニメ版を見たのがもおう10年で利くのかな・・・ぐらい前だったので覚えが・・・。なのでこんな感じだった気がする~ぐらいなので、性格とか口調が違っていたら申し訳ないです。

★男子麻雀部について
まず内木は原作だと清澄高校にいる副会長の彼です。文中にあるように引っ越しでこちらに転校となりました。
次に川中はオリジナルキャラです。ゆみと同じようにインテリ系のキャラです。
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