咲方Projet‐Sakihou Project‐ ~幻想郷が咲の世界入り~   作:みんせい

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今回は照・久・早苗が高校2年生の時のお話です。

インターハイ予選個人戦の設定ですが、原作(アニメ含む)と設定が異なっていますのでご了承ください。

個人予選(数回メンバー入れ替えて半荘)→決勝に進んだメンバーでランダムに対戦して成績で順位をつけていく感じです。




2年目 夏 インターハイ予選(宮永照)

 夏、それは高校生たちの熱き戦いの始まりである。3年生にとっては最後の大会として全国大会、通称インターハイに向けて熱をふるう。誰もがその頂を目指してがんばるのだ。しかし宮永照は未だ、その気持ちに反する自分もいた。こうやって大会に向かう自分もいるが、それもどうかと思う場面もあったのだ。彼女は今、自分に問いかけているのかもしれない。

 

 

 

私は麻雀がどちらかというと嫌いだった。毎年正月に親からもらったお年玉を賭けて勝負して何で取られないといけないのか。これが意味不明だった。中学生になってから妹の咲と一緒に抗議したことでなくなりはしたけど、やっぱり麻雀は好きになれず、どちらかというと嫌いだった。

 中学3年の時、担任に調査書に何か記入できる実績あったほうが受験はお得になるぞ。と言われ、クラスメイトに麻雀が打てるぞとばらされた結果、気乗りしないまま流されるがままに麻雀部に入れられ、個人戦に不本意に参加させられた。大会も流されるがまま試合に参加。しかもあれよあれよと勝ち進んでしまった。勝ち進んだ時の準決勝はちょっと記憶に残っている。

 

「ワハハ、君強いなー。私じゃかなわんな」

「そんなことない。空気読んで振り込まないのは立派だと思う」

「そこまでバレてたとは」

「これは勘みたいなものだから、あまり自信なかったけど」

「私の十八番までばれてたら洒落にならんなー」

 

 やけにかまぼこな口元していたから印象に強い子だった。彼女はなんか、上に行ってもらいたい。そんな気がしてならなかった。だから私は個人戦決勝を放棄した。まぁ、体調が良くなかったからできなかっただけだけど。

 

 あれから2年。私は久の因果で同じような場に立っている。

 

 

 

 このインターハイ予選も2回目を迎えた。春に久と早苗が頑張って勧誘したけど人は入らず、結局私達3人での部活は変わらない。私は心地いいから構わないけど、久の落ち込みようと健気に励ます早苗の姿を見て、私も少し悲しかった。その反面、少し安堵した。

 去年と変わらないままというのも煩わしくなくて、それはそれでいい。そんな感じで今年も団体戦には出られず、個人戦に参加になった。去年の夏も秋もそんなにいい成績じゃなかったから頑張りたいなって思ってる。

 

 会場は変わらず、どこもかしくもわいわい蠢いている。というかこうなっているのも理由があって。先日行われた団体戦で長野一強と言われていた王者、風越女子が負けた。しかも新興の龍門渕というところに。久が驚いて部室に駆け込んできたから何事って思った。あとで配布見せてもらったけど、大将のあまえ・・・だっけ。この子は違うって思った。きっとここにいる皆はあまえを見たくて来ているんだと思う。私はどうでもいいのだけれど。そう思っていたところに久と早苗が受付から戻ってきた。

 

「お待たせー。いやー、混んでて大変だったわ」

「個人戦は相変わらず人でごった返しますよね」

「まぁね。各学校の麻雀部であれば規定人数まで誰でも参加できるっていうのがあるから仕方ないわね。照、これ対戦表ね」

 

 久からもらった対戦表に目を通す。自分の名前を見つけて、ちょっと考える。

 

「今回はわりかし考慮されている感じがする」

「確かに春の地区大会が考慮されてますね。私達全員、強豪校所属の生徒とは当たってませんね」

「まぁね。それだけがんばったってことよ。勝った次がわりと山場かもしれないわね」

「久さんは・・・龍門渕の沢村さんと対戦になってますね」

「そ。早苗は井上って人ね。確か先鋒やっていたはずよ。で、照は・・・あちゃー、龍門渕透華じゃない。これはめんどいわね」

 

 確かに私の次戦にはその名前がシード枠であった。あんまり印象がないんだけど。2人がそういう反応するなら、まぁ強いのかな。

 

「別に、いつも通りやるだけ」

「それもそうね。私達は別に何か背負っているわけでもないから、気軽にやりましょ」

「はい、お互い頑張りましょう!」

 

 

 

 そんなわけで始まった個人戦。一回戦は余裕だった。半荘一回で勝負が決まるというのもなんか味気ないけど、人数が人数なだけに仕方ない。東風戦でおわりじゃないだけに感謝するべきなのかなって。さて、次はどうなのかなって思ったらアナウンスで呼ばれた。

 指定の席に行くとすでに1人、座ってた。私も牌をとって表示を見て、結果先に来ていた子の対面に座った。すぐ顔を上げるとその子が見ていた。思わず目があった。

 

「ワハハ、お久しぶり。覚えているかな」

 

 なんだろう、どっかで・・・って。あぁ、そのかまぼこの口元は覚えている。

 

「中学校の準決勝で」

「そうそう、覚えていてくれてよかった」

「その節はご迷惑おかけしました」

「いやいや、私が決勝に行くことになってかえって申し訳ないなーって思っていたから問題ないぞ」

 

 なんか、独特の人だな。どうして私の関わる人は癖持ちが多いんだろう。

 

「そういや自己紹介がまだだったなー。私は蒲原智美。鶴賀学園だ、よろしくなー」

「あ、宮永照です。清澄高校です。よろしく、独特な人」

「ワハハ、独特かー。まぁ、そうかもしれんなー」

 

 またワハハって笑ってるし。かまぼこは変わらないし。でも私の言葉に引かない人、久と早苗以来だな。やっぱり独特な人だ。でも悪い気がしない。

 まだ対戦者が来なかったので智美とちょいと話を続けた。思い出したことで、この人は空気読んでいたなって印象だったけど、やっぱり普段でもそうなのかもしれない。少なくとも私はしゃべっていてやっぱり悪い気がしない。ちょっと面白い。

 

「大変お待たせしましたわ!真打はやはり最後に!優雅に登場するものですわ!」

「ワハハ、これまたインパクトが強いなー」

「申し訳ないですわ。ですが、私のエレガントさが隠せないのも罪ですわね」

 

世の中にはいろんな人がいるもんだ。麻雀にエレガントなんて関係しているのかな。そこは気にしなくてもいいかもしれないけど。

 

「さ、はじめましょう。簡単にあしらってさしあげますわ」

 

 エレガントな人もとい、龍門渕の人がサイコロを転がすボタンを押し、私の2回戦が始まった。

 

 東1局。とりあえずいつものように様子見から始める。昔から親のご機嫌を伺うために最初は様子見が定着してしまった。咲の場合はおろおろして何もしない選択だったけど。まぁ、そんなことをしているうちに様子見が人を観察するに変わって、これもまたいつの間にかにその人の特徴をおさえるということが身に付いた。それも言ってしまうと気持ちがわれるので咲、久、早苗以外に言った試しもないけど。

 

「リーチですわ!」

 

 龍門渕の人が親リーチをかける。速攻手を作るパターンか、それとも最初に強い人なのか。かまぼこの智美は・・・うん、以前観た時と変わらない。雰囲気でいいのかさておいて、そういったので読むパターンの人。あとの1人は普通の人。

 

「ロン、30苻2飜で2900点ですわ!」

 

 普通の人が振り込んだ。まぁ、想定内・・・というより龍門渕の人も普通かな。なんか奥底でモヤモヤした感じがするけど今はそこまで脅威な感じがしない。あまり警戒しなくても問題ないかも。とすると、当面は目の前の智美だな。

 

「さ、連荘でしてよ」

「あいあい、どんどんやっていこうかね」

 

東1局一本場。龍門渕の人は好調のようだけど、流れがいいかと言われるとそうでもなさそう。理論に基づいて打っていると思う捨てかた。付け入る隙はありそう。

 

「ワハハ、リーチ」

「な、私が親の時にリーチとは!」

「そういうゲームだからなー」

 

 智美のリーチ。多少なりとも警戒しておこうかな。とはいえ、龍門渕の人はうるさい。なんだっけ、対局中によく喋って相手を翻弄するやつ。昔の技とかなんだかとかテレビでやっていた気がするけど。

 

「お、ツモだ。平和、ドラ1で20符4飜、一本場で5400だなー」

 

 うん、綺麗に作ってきた。やっぱり中学校の時とあんまり変わらないな。純粋に年数分の経験で強くなってきたって感じがする。

 

「親被りな上に流されましたわ・・・なんか癪ですわね」

「悪いなー、これでも勝ちたいんでなー」

「私に勝とうなど、それこそ滑稽ですわ!今のはちょうどいいハンデですわ」

 

 この強気に対して智美はどこ吹く風っって感じがするな。確か龍門渕の人は一年生だよね。なんか1才差なのに、智美と比べると大人と子供に見える。そんなことは置いといて・・・そろそろいける、かな。

 

 東4局。私の調子はいい感じ。さて、配牌は・・・すでに二向聴、これなら先手打てるように持っていける。最初のツモをすると自分の手牌に入って一向聴、ほんといい流れってあるもんだ。そして二巡後、ツモってきて聴牌。

 

「リーチ」

 

 私の声に場が全員注目をする。それと同時に智美の空気が変わったのを感じ取れた。表情変えないくせにそういったところはめざとく嗅ぎ取ってくる。相手としては悪くない反応。だけど、それは特に意味はない。

 

「ツモ。リーチ、ツモ。30苻2飜で1000-500」

 

 私の打点が低かったからか、場の雰囲気はなんだがホッとしたような感じ。特に龍門渕の人は一息ついてさして興味がなくなったみたい。だけど智美は警戒心を解いてない。そりゃそうだ、この場で私と直でやり合ったの彼女だけだし。

 

「さ、南入でしてよ」

 

 もう南入か、そろそろ加速させないとまずいよね。でも今のアガリがいい感触だったから、いけるかな。

 

 南1局。配牌は3向聴、でも手が伸ばせる牌があるから・・・それでいくか。

何巡かして、ようやく揃った。他はまだ聴牌まできてないのか、あんまりプレッシャーがない。なら遠慮はいらない。

 

「リーチ」

 

 私の宣言に全員が目を身開く。一番驚いたというか、反応していたのは龍門渕の人。自分の親でもあるからね。ここでどう止めようかって思っているんだろうけど、計算じゃ追いつかないよ。

 

「ツモ・・・リーチ、一発、ツモ。30苻3飜は3900」

 

 

 

「「ありがとうございました」」

 

 その後、私の連続和了りでとんとんと進んでいった。でもまさかオーラスに智美の満貫当たるとは思わなかったけど。龍門渕の人は・・・そんなことで私と智美に負けて3位って事で。なんかすごく落ち込んでるけど。

 

「あ、ありえませんわ・・・」

「ワハハ、麻雀は実力以外のものが含まれるからありえないってことがあり得るんだよなー」

「そういうことだから」

「大体、あなた何者ですの?こんな何度もアガるなんて展開、誰も考えつきませんわ」

「なんだろうね。私はなぜかアガる確率が高いのかもしれない」

「確かに照はちょっと違うかもなー。その点、私は至って普通の凡人だぞー」

「どの口がいいますか。・・・そうですか、あなた方は衣と同じような感じの方達でしたか。お名前、もう一度お聞きしてもよろしいかしら」

「私は宮永照」

「蒲原智美だぞー」

「私の経歴に泥を塗ったこと、決して忘れませんわ。覚えておきなさい」

 

 龍門渕の人は捨て台詞吐いて、この場を去ってしまった。帰る時もエレガントさは忘れてないのか、実に威風堂々としている。私が例え全国で実績残したとしてもあんな風にはできないな。

 

「今回も負けだったなー。やっぱ、まだ届かんな」

「そんなことない。中学校の時よりずっと楽しかった。間違いなく智美は強くなってる」

「ワッハッハ、照に名前を覚えてもらうだけじゃなくてそこまで言ってもらえるなら、自信になるなー。秋は、負けないぞ」

「こちらこそ」

 

 そう言い残して智美と別れた。確かに智美は強くなった。けど智美1人じゃ、あんなふうにはならない。私が久や早苗と一緒にやってることでやる気出してるように、智美にも誰かがいるんだな。

 

 あの後、次の半荘も勝った。これで勝率とか順位とかで決勝リーグに進める。久も早苗も勝ち進んでいるみたい。もうすぐ対戦表がスクリーンで表示されるはず。そうやってボケーっとしていたら、いつの間にか隣に人が座っていた。制服から風越女子の人だ。

 

「お久しぶり、覚えていますか?」

「えっと・・・南信地区の大会で戦った強い人」

「よかった、覚えてくれていて。こうやって話すのは初めてだね。私は小和田瞳子。宮永さんに一回、話したかったの」

「はぁ・・・私に何か用でも?」

「あなた、聞くところによると中学校の時も強かったらしいじゃない?なんで風越に来なかったの?」

「あぁ、別に。当時は麻雀そんなに好きじゃなかったし、高校でやるなんて思ってなかったから」

 

 私の言葉に何を思っているのだろう。表情はあまり変わらないのに、なんかこう。気持ちが違うっていうのか。私の勘みたいなのって、なんでこういう時も見えちゃうんだろうか。

 

「そっか、でも今はこうやって続けて。大会に出て勝ち進んでいるってことは心境が変化したのかな?」

「そうだと思う。私が・・・じゃなくて周りが変えてくれたんだと思う」

「あなたにとって今の学校が良かったんだ」

「少なくとも私はそう思ってる」

「なら仕方ないか。あなたみたいな人がうちにいればなぁって思っちゃったけど。元々可能性がないなら諦めもつくし」

「どうかしたんですか」

 

 この人と直接何か関わっているわけじゃない。特に気にすることもない。けど、なんとなく聞いておかないといけない気がする。

 

「私達、団体戦負けたの。龍門渕に。はっきり言えば最後の天江衣が異次元だった。それを指咥えて見てるしかなかったのが歯痒かった。私が先鋒で荒稼ぎしてもその後がいなくてね。私の代も人材不足。一個下の代はもっと人材不足。言い訳に過ぎないけど、そんな折に去年も今年も貴方達の活躍を見て、ね。なんだ、長野にもこんないい選手がいたんだって。なんで私の周りにはいなかったんだろうって考えちゃったの」

 

 この人から何かがひしひしと伝わる。その悔しさかな、そういったのが。けど今の私にこの人に返す言葉が見つからない。何をいってもそれはダメな気がしてならない。

 

「それは時の運ってやつじゃないかしら。私達にはそれがあって、あなたにはその出会いも運もなかった。言ってしまえば、それだけだわ」

「久・・・」

「私達が言うのはお門違いかもしれません。ですけどそればっかりは仕方ない気がします。たまたまその人にとって起こりえないほどいい事だったから奇跡とか言いますけど、奇跡は起こるまで待つんじゃありません。起こすために精いっぱい努力して、最後に神様がひとさじ加えてくれるんです」

「早苗まで」

 

 いつの間にか両隣に久と早苗がいてくれている。2人の表情は困ってる私に比べたらずっと精悍な表情だろうな。

 

「なんだかんだいって残酷よね。でもあなた達から言われたらそう思っても仕方ない気がする。私はなんだかんだ甘えてた気がする。そこは否定できない」

「あら、私達から見たら長野代表選手として。全国経験者が言ってると嫌みにしか聞こえないわ」

「そういうことじゃないわ。私にあなた達のように切磋琢磨できる相手がいなかっただけ。それがこうしてきても遅かった。それだけよ」

 

 そこまでいうと風越の人は立ち上がって、私達に背を向けた。その姿に悲しさとか寂しさは感じない。

 

「だけど、こうやって触れることでようやく私自身にけじめと火がついた。ありがと、あなた達のおかげよ。悪いけど、個人戦では負けないわ」

 

 やばい、この人の空気が。雰囲気が明らかに変わった。抑えるにしても一苦労で済めば御の字ぐらいかも。それぐらいにこの人は今までと違う。

 

「そうね、私達も全国を狙ってるからそれぐらいじゃないと張り合いがないわね」

「負けません。私達だって想いとかやってきたことだったら引く理由も負ける要素もありませんから」

「ホントに決勝前にあなた達に会えてよかった。改めて言うわ・・・夏は先輩に譲りなさい。後輩は秋からがんばりなさい」

「それはできない。私達にだって権利はある」

「そう・・・なら奪い取ってみなさい。長野でずっと一番だったのが伊達じゃないって証明してやるわ」

 

 最後に言い返したけど、簡単に言い切られた。それを言われた後に風越の人はいなくなった。まだあの人の余韻が残っている。本当にすごい人だって思わせてくれる人だった。気が抜けたのか、そばにあったソファーにぽふりと座ってしまう。それに合わせて早苗も隣に座ってくれた。

 

「はぁ~・・・びっくりした。もう!照さん、心配させないでください!」

「ほんとよ。いきなり絡まれているから何事かと思ったわよ」

「ごめん。あんな風になるなんて思わなかったから」

「まぁ、あれはイレギュラーよ。しかし、さすが全国経験者ね。あれだけの啖呵きれるのはやっぱそれだけのことしてきたってことよね」

「最後は本当に強者って感じでしたね。私にはちょっと勝ち目が見えません」

 

 私もさすがに焦った。こんなことになるなんて思わなかったし。けど・・・2人がいてくれたから助かった。

 

「さて、私達はあの人とこれから対戦するわけよね。お互い、生き残れるようにがんばりましょ」

 

 

 

 という久の言葉があって、その後に決勝ランダム戦を行ったけど。結果は惨敗。私と早苗は最初に風越の人と当たり、コテンパンにされてしまった。あの気迫はやっぱり本物だった。私の目にもまじまじと違いを見せつけられてしまった。けど、あーゆーのを身に着けられれば私ももっと強くなれるってことを教えてもらった。ちなみに久はその次に当たってトビ喰らっていた。ざまぁと思った。

 

 閉会式が終わって、結局次の大会にはでれない。けどいいものを得たと思える大会だった。肩を落としている久も堪えてなさそうでやっぱり堪えている早苗もいいものを得たんじゃないかって思う。気分もあれだし帰ろうかって時に、また風越の人がいた。

 

「今日は対戦ありがとう。おかげで優勝できたわ」

「いえ、こちらこそ。新しい発見があったのでよかった」

「あなたは強いわね。ほんと、来年この場にいないことに悔いが残るなぁ・・・」

「来年はあなたのいない風越を倒して、私達が全国に行かせてもらうわよ。もっと悔しがってもらわないと困りますから」

「今年は龍門渕に敗れたけど、来年はきっと私より強い後輩が出てくる。それを倒せるぐらいになってもらわないとうちにもメリットないもんね。ちゃんと人数も集めてね」

「それには当てがあるから大丈夫です!きっと、ぎゃふんって言わせます!」

「期待しているわ。清澄の3人さん。それじゃ」

 

 最後までかっこいい。あれがエースってやつなんだって思わせてくれる。私もみんなと全国とか目指すならあーいう風になっておかないといけないのかな。

 

「最後まで見せられたわね。あんな部長とかキャプテンなら部員はついてくるんだろうけど」

「あれだけのこと言える精神力は大事ですよね。私もつけなければ」

「エース・・・なれるようにがんばる」

「あら、照にしては珍しいわね。明日は大雨が降るわ」

「この言葉がもう奇跡ですね。久さん、明日は本当に雨かもしれません」

「久も早苗もムカつく以外何者でもない」

「冗談よ、冗談」

「そうですよ、私達には嬉しい言葉なんです。機嫌治してください」

 

 2人のこれはともかくとして、なんか私の中でこう、何かができたんだって思う。これが久や早苗、風越の人が言っていた想いってやつなのかわからないけど、今はここにいる2人と全国に行きたい。それだけはわかる。だから、私も頑張ろうって思った。久も早苗も前から目指していたけど、私もここから目指そう。

 

今、案外麻雀も悪くないって思える。

 




★宮永照について
〇この作品内では宮永家は特に事件も家族間のいざこざもない設定です。そのため、家族の仲は良好気味です。もちろん照と咲に関しても普通に仲のいい姉妹です。
〇照自身の能力は原作より弱体化しています。
①連続和了はします。が、その頻度や連荘の点数伸ばしが鈍化しています。
②照魔鏡に関しても相手の何かを読み取りますが、そこまで精密ではありません。
〇上記の点があるため、原作ほど麻雀が強すぎるキャラとまでなっていませんが、それでも十分強キャラではあるかも。

★蒲原智美について
〇個人的に好きなのもあって原作より強くなっています。が、本質は同じかと。原作にもあったような設定をお借りしたものもあります。

★風越について
〇風越女子が負けたのは一緒ですが、この時には原作のメンバーの何人かがいるはずですが、ここでは出てきません。また後日です。ちなみにキャップはちゃんといます。小和田さんが代役しているわけではありません。
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