宇髄天元の弟になったのでどこぞの愉悦神父並みに強くなろうと思います   作:アルトリア・ブラック(Main)

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今回は下弦の参を倒した後で柱合会議にかけられた後の竈門兄妹が蝶屋敷にいる辺りの話です。


主人公・竈門炭治郎との対面

ー蝶屋敷ー

 

竈門炭治郎と竈門禰豆子両名は柱合会議にかけられ、二人は蝶屋敷預かりになることで、処刑を免れた。

 

「はぁ…全然ダメだぁ…」

 

「天冠さん!一本!」

 

「ありがとうございます」

 

アオイさんとカナヲの声が聞こえて来て炭治郎は中を覗くと

 

(なぁ!!?カナヲから一本取ってる?!!)

 

カナヲと一緒に訓練している男性を見て、少しでも参考になるかと見つめていると…

 

「炭治郎君、そんなにあの二人のことが気になるんですか?」

 

「ひぁい!!?」

後ろに現れたしのぶにビクつく

 

「良い反応ありがとうございます」

 

しのぶはカナヲと一緒にいる男性を見て『あ、そうだ』と言い

 

「天冠君、カナヲ、一緒に稽古しましょう!」

 

「え!?え?」

 

「師範」

カナヲが少し嬉しそうな顔をする。

 

「紹介します。こちらは宇髄天冠君、風柱・不死川実弥さんの継子で音柱・宇髄天元さんの弟さんです」

 

しのぶが笑顔で紹介する。

 

「よろしくお願いします」

 

「!よろしくお願いします!!!」

 

「つい最近、下弦の参を倒したばかりの人なんですよ。時期柱候補です」

 

「!?下弦の参を!?」

 

下弦の参は下弦の伍よりも強い存在だろう。

 

その存在を倒すことができるなんてすごいと思っていると…

 

「!そうだ、天冠君、炭治郎君と一緒に稽古してもらっても良いですか?」

 

「俺で良いのなら」

 

そう言ってしのぶさん達が退出する

 

「よろしくお願いします!!竈門炭治郎です!!」

 

「宇髄天冠だ、師範に頭突きしたって話を聞いた、流石だな」

 

「はい!!!禰豆子を刺されたので思わず頭が出てしまいました!!」

 

元気の良い言葉に天冠が嬉しそうにする(表情に出てないが)

 

「それじゃあ、何処を中心に鍛えたい?」

 

「全部ですっ!」

 

「…箇所を聞いているんだが」

 

「全部鍛えてカナヲに勝ちたいですっ!!!」

 

「あぁ…炭治郎さん、バカなんですか」

 

「へ?」

 

すると…

 

「うがっ!?」

目の前から消えていた天冠が炭治郎をいつのまにか羽交い締めにしていた。

 

「ぐっ…?!(ほ、本気で締め落とそうとしてる?!)」

 

呼吸が出来ないと思っていると

 

「全集中」

天冠の無機質な声が聞こえてくる

 

「っっ!!!」

全集中をしようと思ったが…

 

(息が…でき、ない…!)

 

バンバン腕を叩くとパッと離される

 

「ゼェー!はぁはぁ!!」

 

「ダメだな、呼吸の仕方がなってない。それに、今みたいに鬼に羽交い締めにされたらどうする?後ろに回られたら今のお前なら死ぬだろう」

 

「ゼェ…今、のは…」

 

ただ殺そうとしてるんじゃないかと言おうとするが

 

「集中」

そう言ってくる

 

落ち着いた状態で呼吸をすると…

 

(あれ…楽に…)

 

「その状態で日輪刀を持って呼吸を使ってみろ」

 

「は、はい!」

そう言って握りしめると

 

「!赤く…!」

ほんの少しだけ水の呼吸ではない呼吸になる。

 

「お前の本当の呼吸の仕方は水じゃなくて、炎あるいは日の呼吸じゃないのか?」

 

「ど、どうしてそれを」

 

「予測だ(知識とは言えない)、呼吸の仕方があってないのは見て分かる。水の呼吸は身体には負担がかからないだろうが、今みたいに命の危険に陥ると日の方に変わるだろう」

 

「は、はい…確かに那田蜘蛛山の時に…」

 

天冠さんは腕を組み

 

「日の方が体にあってはいるものの、体の作りが追いついていないんだろう。鍛えるなら脚や手首を中心に…「ありがとうございます!!!」!?」

 

大声にビクつく

 

「これからも一緒に訓練してもらっても良いですか?!」

 

「まぁ…任務の合間になったりするが」

 

「別に大丈夫ですっ!!」

 

天冠が去って行く背中を見て何か違和感に気づく

 

(…ん?日の呼吸?ヒノカミ神楽じゃなくて…?)

 

 

 

 

 

蝶屋敷に訪れた宇髄天冠は主人公・竈門炭治郎と対面し、彼の今後のためにいろいろ教えることになった。

 

(…といっても基本的に蝶屋敷にいる時間は少ないし…彼らと話すことはあんまりないだろうなぁ…)

 

己の立場は宇髄天元の弟で、風柱・不死川実弥の継子だ。

 

蝶屋敷預かりの彼らとは違うゆえに積極的に会いに行ける関係でもないだろう。

 

現在、天冠と不死川実弥は二人で任務に当たった後の帰り道であった。

 

二人で歩いていると…

 

「不死川!!」

 

真後ろから大声が聞こえてきて驚く(顔に出てない)

 

「どうした?煉獄と宇髄」

 

「ご飯を食べに行こう!!」

 

お店に着き食事を始めると

 

「美味しい!!美味しい!!」

 

「うまいうまい!!!」

 

甘露寺さんと伊黒さんもおり、いつのまにか大勢で食事をしていた。

 

「…賑やかですね」

そう言うととなりに座っていた不死川さんが

 

「まぁ、これが煉獄と甘露寺って感じだな」

 

二人は思ったことを口に出して褒めるので、店員さんもかなりニッコリだ。

 

「宇髄弟!」

 

煉獄の馬鹿でかい声に

 

「天冠です」

 

別に宇髄弟でも構わないのだが

 

「うむ!天冠!食事は美味しいっと言った方がより美味しくなるぞ!」

 

「…はい」

 

不死川はそんな俺を見て煉獄に「煉獄」と言う

 

毒による後遺症で味覚を感じない己にしてみれば、ただの作業にしかならない。

 

「あぁ、そうか、すまなー『デザートをお持ちしました』うむっ!!ありがとう」

 

切り替えの早さに兄が吹き出す

 

夜になり、兄と共に帰宅することになった。

 

「帰ったぜー!」

 

「お帰りなさい!天元様!天冠様!」

 

「お二人ともお帰りなさい!」

 

雛鶴達の声に兄は笑う

 

そんな中、天冠は心がもやついて堪らなかった。

 

幸せな光景を見るのは楽しいはずだというのに

 

 

自室に戻り寝巻きに着替えると、早速竈門炭治郎から手紙が来ているのが分かった。

 

『今回も稽古を手伝ってくれてありがとうございます!これからも鍛錬を続けて行きます!!』と元気に書かれていた。

 

その手紙に微笑むとそっと机の引き出しにしまう。

 

「…寝よう」

 

布団に潜り込むと側に鎹鴉の小太郎が寝はじめて笑う

 

 

 

 

 

 

ー宇髄天元の自室ー

 

宇髄天元は一人、縁側で空を眺めていた。

 

「…はぁ」

 

弟は一切心を開いてくれない。

 

いや、あの時と何も変わらない

 

不死川実弥曰く完全な無機質人間ではないし、話も普通にできる、変なノリをして来たりするとも言われたが、自分の前では一切見せてくれなかった。

 

(…やっぱり、信用されてねぇんだろうなぁ…)

 

一度弟を見捨てて逃げ出してしまった己に対して弟はきっと心を開いてくれないだろう。

 

亀裂が走ってしまった関係は修復するのに時間が掛かるだろう。

 

(…俺はどうしたらいいんだかな…)

 

 




【柱について】
下弦の参を倒し、鬼を50体倒した天冠は本来なら柱相当の地位なのだが、柱が満員で時期柱候補。
天冠の素性はそんなに知られておらず、音柱・宇髄天元の弟としては知られている。
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