宇髄天元の弟になったのでどこぞの愉悦神父並みに強くなろうと思います 作:アルトリア・ブラック(Main)
男性客として潜入した天冠とそんな弟を心配する兄・天元の話です。
俺強い要素入れたつもりないけど、少し俺強いみたいな描写があるかもです。
後半ちょっと回想が入ります分かりづらいと思ったので《回想》って書いちゃってます。ごめんなさい
ー宇髄天元ー
三人の嫁、雛鶴・まきを・須磨が遊郭に侵入した後から行方不明になってから宇髄天元は遊郭を探っていたのだが、鬼の気配を微塵も感じず後手に回っていた。
(…アイツを遊郭に潜入させるのは嫌だったが…俺よりも才能があるのは確かだ…)
弟は天冠は、忍びとしても剣士としても腕前が凄かった。
煉獄が柱を退いた後、正式に天冠を柱に就任させようという流れが鬼殺隊内でもあった。
(……まだアイツと何も話せてねぇ)
カナエや竈門たちといる時、アイツは笑っている。
そんなアイツを側から眺めることしか出来ない己
アイツの、天冠の笑顔を見るのは、どれだけ昔になるだろうか
「とりあえず、天冠と嫁達を優先するか」
無論、隊士としてここにいる竈門達も守る存在ではあるが
昔の宇髄だったら三人の嫁、堅気の人間という順番で優先していたが、今の宇髄は三人の嫁と弟を同列に数えていた。
ー宇髄天冠ー
「かっこいいお兄さん、ここでご飯食べてかないかい?」
「にいちゃん名前は?」
(死ぬ、死ぬっ…無理、恥ずかしいぃ!!)
兄にキセル持たされて派手に化粧されて遊郭にポイっとされてから片っ端から声をかけられている。
つうか、鏡見たら俺の原型なくて別キャラ化しててなんか悔しいわ
よう分からんまま歩き、とりあえず前世の知識を活かして堕姫がいるであろう屋敷に客として入る。
確か、ここには善逸がいたはず
「蕨姫花魁についてならー」
「あのひとは別嬪だけどねぇ」
「まきをさん達は知らないよ?」
(まぁ、知っているから限定的な問いかけになっちゃうけど)
(まきをさん達は伊之助と兄さんに任せれば平気だろう、援護が必要なのは炭治郎だ)
善逸のいる京極屋に入ると…
ベンッ!!ベンッ!!
とやかましいくらいの音が鳴り響くが、ちゃんとした音楽になっていた。
(…善逸、すっごい荒れてる)
客として入ってきた天冠を見て善逸は余計にヒートアップしたのか、派手に音楽を奏でていた。
(…めっちゃ兄さんが好むタイプ)
遊女達にお酒を勧められるが、何せ毒耐性が高いので酒に酔わない
ある程度、店でおもてなしが住み、とある遊女と一緒に部屋にまで行くことができた。
(…よし、遊女さんは寝ていてもらってるから探ろう)
遊女に睡眠薬を飲ませて寝かせた天冠は、上弦の陸が出てくるであろう場所に向かって歩き出す
すると…
ドガァ!!と物凄い大きな音が響き渡る。
(ついに始まったか…!)
天冠は音のした方に向かって走っていく
明らかにタイミングが早いもしたが、そんなの構っていられないと感じ、向かうとそこにいたのは…
(!善逸!)
そして、その近くにいるのは蕨姫花魁…いや、上弦の陸だ
物凄い爆発音が響き渡る
(アイツ、逃げてるし!)
投擲剣がぶっ刺さった状態で外に逃げる堕姫
「痛い!!何よ!?この毒!!」
堕姫が投擲剣を抜いて投げ捨てる
「!!」
その堕姫の近くに炭治郎が走ってくる
まずい、と感じた天冠はそのまま地面を蹴り、走って向かう
とてつもないほどの勢いで帯の攻撃が辺りを襲う
炭治郎が男性を庇おうとしていた。
天冠は投擲剣を三本出して勢いよく帯の方に向けて投げる
残り三本を懐から出して投げる
帯に勢いよく辺り、軌道が逸れる
建物が崩壊して地面に落ちる。
負傷者は居ないはずだ
「痛いっ!痛い!!焼けるように痛い!」
堕姫は悲鳴をあげながらのたうち回る。
「大丈夫か、炭治郎」
「!天冠さん、大丈夫です!」
「殺してやるぅぅうううー!!!」
堕姫の叫び声と共に再び帯の斬撃がやってくる
風の呼吸 拾ノ型・爪々・科戸風乱撃
弐ノ型である爪々・科戸風は縦方向に鋭利な爪を思わせる4つの斬撃を同時に打ち下ろすが、拾ノ型は天冠オリジナルの技で抜刀して横薙ぎに一閃する、単純な居合斬りなのだが…
「ぎゃっ!」
刀鍛冶の人に頼み毒を飛ばすような改良も施した。
投擲剣の更に小さい針が飛び出すように改良している。
デタラメな改良なのだが、刀鍛冶の人は複雑な刀になればなるほどやる気が出るらしく嬉々として出来上がった刀を持ってきていた。
「痛いっ!!何よっ!?アンタ!!なんで…!」
思いっきり堕姫に蹴りを入れ吹き飛ばす
「!?」
炭治郎が驚く気配を背後から感じる
「炭治郎。京極屋の近くに我妻隊士が倒れてる、手当てして応援を頼む」
「!はい!」
炭治郎が箱を抱えて走っていく
天冠はジャンプして堕姫が飛ばされた方に向かう。
屋敷の中に入ると…
「お前、クッソ弱すぎるんだよ、本当に上弦の鬼かよ」
兄が堕姫の頸を斬っていた。
「私、本当に上弦の陸だもん!!!数字も貰ってるんだから!!」
ギャン泣きしている堕姫
兄はため息をつくとこちらを向いてくる
「天冠?!無事か?!」
心配そうにこちらに来る兄
「大丈夫、怪我してない。ありがとう兄さん」
「!おうよ」
「それで、あの鬼はあれで終わりじゃない」
「!?なに?」
すると…
「お兄ちゃんっ!!首斬られちゃったよぉーー!!」
堕姫の大声、その背中から真の恐怖が現れる。
「っ!!」
兄がその本体に向かって攻撃するが、空振りする。
「たくっ、可愛い顔は大事にしねぇといけねぇだろぉお?それしか取り柄がねぇんだからぁ」
そう言って妹の頸をくっつける
兄がその鬼に向けて攻撃を放とうとする
妓夫太郎の攻撃が見えた
風の呼吸 肆ノ型・
低い姿勢で地上から空中に向けて、舞い上がる砂塵の様な斬撃を連続で繰り出す。
妓夫太郎は兄の攻撃を見ていたが、瞬時に避けてこちらを見て来る
(やばいっ…!)
なんとか避けるが顔をわずかに斬られ、髪飾りが切れる
「あん?柱じゃねぇなぁぁ?それに、さっきの話的に兄弟だなぁああー?顔の良い兄弟だなぁ、妬ましいなぁあ」
妓夫太郎の言葉を無視して兄が俺の前に立とうとするので、横に並ぶ
ー《回想》風柱との鍛錬ー
「お前、風の呼吸以外の呼吸を使おうとするなって言ってるだろォ…」
ある日の鍛錬の後、不死川実弥がそう説教して来る
「…………」
「おい天冠」
「…………」
「無視すんじゃねぇ、胡蝶呼ぶぞ」
「…すいませんでした」
ぺこりと頭を下げる天冠にため息をつく
「お前はただでさえ痛みを感じねぇ特殊な体なんだ。これ以上ボロボロになってみろ、俺が宇髄に殺されるわボケェ」
「……やれると思って」
「そんな好奇心で死にてぇのかお前は」
めちゃめちゃ怒られるが、原作の知識を知っている己からしてみれば、日の呼吸をやってみたいと思ってしまう自分は悪くない。
ゴォォオオオと呼吸の仕方を変え、剣を動かすと…
「!」
(一瞬っ!すごい一瞬だけど日の呼吸できた!)
2秒くらいしか出来ていなかった気がしたが、確かに日の呼吸になった。
すると…
後ろから強烈な殺気を感じ恐る恐る振り返ると…
「おい、天冠、俺ァ言ったよなァ?呼吸をむやみに変えるなって」
(…あ、やべ、すげぇお怒りだ)
不死川さんに首根っこ掴まれて蝶屋敷に連行、治療の後にカナエさんに二時間ほどみっちり怒られた。
【天冠の投擲剣について】
天冠の投擲剣は二十本くらいあり、それを身体に仕込んで持ち運びしている。投擲剣それぞれに猛毒が塗られており、鬼も人もひとたまりもない。
ちなみに天冠は妓夫太郎の猛毒を喰らっても致命傷にはなりません(ただし、血を流しすぎている場合は話が別)