宇髄天元の弟になったのでどこぞの愉悦神父並みに強くなろうと思います 作:アルトリア・ブラック(Main)
本編(Pixiv)の方でリクエストがあって書いてなかったところを書いたりもします。
作者はFateHF二章の桜が飴を食べてるシーンの少し前で友人に飴玉渡して友人に『マジかお前』と言われました。(なんの話?)
ー妓夫太郎と宇髄天冠ー
(なんだぁコイツ、俺の動き読んでねぇかぁあ?)
血鬼術・飛び血鎌
妓夫太郎の意のままに軌道が変わり、何かに当たって弾けるまで敵を追い続ける攻撃を天冠は投擲剣をぶん投げて対応していた。
(しかも、蹴りも異常じゃねぇくらい強い、コイツ人間なのかよぉお?)
普通に鬼の殴打を耐え抜くのを見て妓夫太郎は眉をひそめる。
「天冠っ!!」
「!」
宇髄天元が飛び出して音の呼吸を繰り出す
(あぁ、コイツ、周りが足引っ張ってて本気出せてねぇんだなぁあ)
宇髄天冠が先ほどから投げて来る投擲剣は明らかに猛毒だ。
鬼にもこんなに激痛が走るのだ。人が食らったらひとたまりもないだろう。
生まれた瞬間から親から殺されそうになった。
暴力なんて当たり前、食事に毒を入れるのなんて当たり前、訓練と称した拷問なんて当たり前
兄弟同士で殺し合わされて、苦しかった。
どうしてそんな酷いことが思いつくのだろう。
どうして、自分は家族を殺すことができだろう。
そんな生活の中、なんで兄はあんなに元気に反抗出来るのか分からなかった。
苦しくならない為に心を殺した。目を鍛えて拳の軌道を読んだ。
なるべく意見を言わないようにした。
そうやって行けばいくほど無機質になっていった。
兄が父に歯向かえば歯向かうほどこちらに害意が向くのに、兄は歯向った。
絶対に抜け出してやると決意するのは分かる
でも、どうして、俺のことを助けてくれなかったんだろう。
『天冠、ごめんねぇ、ごめんね、お姉ちゃんがしっかりしてなかったから…ごめんね』
どうして謝るのだろう姉さん
全部、父親が悪いというのに
『天元を、恨まないであげて、あの子は…必死だったの』
父親を滅多刺しにして殺した後、姉に駆け寄る
『ごめんね…天冠』
腕の中で生き絶えた姉を見て、心の中で何かが切れる音がした。
その時から何をして村の人間を皆殺しにしたか思い出せない。
『天冠!!息をして!!』
「!!」
姉の必死に叫ぶ声が脳裏に響く
妓夫太郎の攻撃を避けた後、バランスを崩す
「ゲホッ!!ハァッハァ!」
口から血が溢れる
何処かを切られた。
"痛い"
「天冠さん!!!」
炭治郎の悲痛な声が聞こえてくる
(…痛みを、感じた…?今)
思いっきり妓夫太郎に蹴られて吹き飛ばされる
「天冠さん!!」
妓夫太郎が炭治郎の前に行く
(早く…助けに行かないと…)
立ち上がろうとした時…
ズキンッと心臓が痛くなる。
(イッ…!心臓?!なんで心臓が痛いんだよ…!)
吐血が止まらない。
今更、身体中が痛くなる。
(なんで突然なんだよ、なんで、今なんだ…)
「天冠様ぁ!!!」
兄の嫁・須磨が走ってくる
今、無痛症じゃなくなり、痛みを物凄く感じていた。
「……須磨、さん、兄さんを頼む」
立ち上がると血が流れる
「て、天冠様…!手当しないと天元様に、顔向けできない…ですぅ!」
泣きながら縋ってくる須磨
『天冠、止まって、死んじゃうよ…!お願い…!』
姉が泣きながら止める姿が重なる。
「……大丈夫」
地面を蹴り、妓夫太郎の頸に日輪刀を刺す炭治郎に加勢する。
逆側から投擲剣を刺し思いっきり力を入れる。
兄は堕姫の方に向かって行っていた。
「ぁぁああああ!!!!!」
炭治郎が叫び思いっきり力を入れていた。
「!!!!」
天冠も腕に力を入れて思いっきり妓夫太郎の首を落とそうとする。
次の瞬間、妓夫太郎の頸と堕姫の頸が斬り飛ばされる。
「や、やった…」
炭治郎が地面に座ろうとしたのを見て、走る
「逃げろっ!!!!」
初めて大声が出た。
妓夫太郎の身体から血鬼術が飛んでくる
ー炭治郎ー
「!禰豆子」
炭治郎の頭を撫でていた禰豆子を見て気付く
辺りを見渡すと瓦礫の山だった。
「天冠さんは!?伊之助は?!」
飛び起きて動こうとするも足が痛くなり、立てなくなる。
「む!」
禰豆子に背負ってもらい、伊之助を見つけると禰豆子が爆血で解毒してくれた。
「天冠さんを探してくれ!ここら辺にいるはずなんだ!」
そう言うと禰豆子が走り始める。
「む!」
いたとばかりに指さす
その方向にいたのは、天冠で…
「天冠さん!!」
血だらけだった。
血だらけで座っていた。
「……炭治郎」
「天冠さん!!」
明らかに致死量の血が流れている
炭治郎の声に気づいたのか、隠数名が走ってくる
「凄い出血量…!」
「早く包帯とか持って来い!」
「音柱様以上に重傷だぞ!?」
宇髄天元は禰豆子のお陰で解毒されて一命をとりとめた。
天冠は出血が酷すぎて禰豆子の力じゃ助けられそうになかった。
「ヒューヒュー…」
天冠の息だけが聞こえてくる。
すると…
「いやいや、死にかけとは、可哀想に」
場違いな声が響き渡る。
(鬼の匂いっ…!)
明らかに上弦の陸兄妹よりも強い鬼の匂い
「!」
天冠はその声に反応し、立ち上がる
「あの時以来かな、君と出会うのは、君に獲物を横取りされてこまった以来かな?」
「………」
天冠が日輪刀を構える
「あの時のお礼をしようと思ったのだけど、君が死にかけときた。可哀想に俺が救ってあげよう」
気味の悪い鬼の笑い方
隠達は上弦の弐という数字に驚き、恐れ逃げようとする
【宇髄天冠の姉で宇髄天元の妹】
宇髄天冠の姉で宇髄天元の妹。腹違いの兄弟
宇髄天元と同じく家族想いだった。
里を壊滅させる数日前まで生きていた。兄弟姉妹同士で殺し合った際に天冠に仮死状態の薬を飲まされてた。
結果的に生存していたが、最終的に父親に殺されてしまった。
【禰豆子の爆血について】
描写されていませんでしたが、禰豆子は爆血を使いこなしています。
故に宇髄天元や伊之助は助かりますが、天冠は助かりません。