これは6月6日に誕生日を迎えた、Vtuberのロロちゃんへの誕生日プレゼントとして書いたものです。
今回、小説らしくないと思うかもですが、ほんの少しギャグを混じえた、それでいてどことなく絵本を読んでいるかのような雰囲気が出せれば良いなぁと思い書きました。
何かここ変じゃね…?みたいなとこがあるかもしれませんが、寛大な心で読んでいただけると幸いです。

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3匹の子猫さん

遠い遠い何処かにあるお屋敷、そこには屋敷の主人と、その娘と、メイドが住んでいました。

主人は仕事に忙しく、娘は友人とよく遊びに行き、メイドは1人せっせとお給仕をしていました。

そんな中、メイドにはもう1つお給仕とは別にやる事があります。

 

 

「子猫さーん、ちゅーるの時間ですよー」

 

「にゃー」「ニャー」「ニャー」

 

 

そう、猫に餌をあげる事なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、子猫さんどうぞ。仲良く召し上がってくださいね」

 

「にゃー(ロロちゃんありがとうー)」

「…ニャー(…ありがとう)」

「ニャー!(ロロちゃんhshs、prpr)」

 

 

このメイドさん、名前をロロちゃんと呼ばれています、なんでもアンドロイドメイドさんだそう。

自分の事をロロ呼びをしており、自分の事を高性能と胸を張って言っています。

でも実際のところ…どうなのでしょうね?

 

 

「子猫さん、美味しいですか?」

 

「にゃー、にゃー(うん、美味しいよ!)」

「…ニャー(…別に美味しいなんて言ってあげないもん)」

「ニャー!ニャー!(ロロちゃんの味がする、ハァハァ)」

 

 

…この3匹の子猫さん、それぞれ個性豊かそうですね。

平仮名で鳴いてる子猫さんは普通の子猫さん、通称ふつ猫さん、至って普通で真面目な子猫さんです。ロロちゃんの事が大好きな様子。

 

 

カタカナで鳴いてる子猫さんはツンデレな子猫さん、通称ツン猫さん、中々素直になれない子猫さんです。でもロロちゃんの事が大好きな様子。

 

 

半角カタカナで鳴いてる子猫さんは…変態な子猫さん、通称ゲス猫さん、ふつ猫さんとは真逆な頭の中ピンクな子猫さんです。言わずもがなロロちゃんの事が大好きな様子。

 

 

今回のお話は、そんな個性豊かな子猫さん達が頑張るお話…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、子猫さん達がちゅーるを食べている時に屋敷の娘が近付いてきました。

 

 

「おーい子猫達、ちょいと手伝ってよ」

 

「にゃ?(あ、お嬢様だ)」

「ニャー?(トワ嬢何の用?)」

「ニャー(ちゅーる食べてるから後にして)」

 

 

子猫さん達はそれぞれ反応します、ゲス猫さんは後で裏に来てください。

トワ嬢と呼ばれるこの娘、名前を常闇トワ、トワ様、トワお嬢様と呼ばれる事が多いそうです。(たまーにトワしゃまとも呼ばれてるそう)

 

 

「今日さ、何の日か分かる?」

 

「「「?」」」

 

「あんた達の大好きなあの子の誕生日なんよ」

 

「「「!?」」」

 

 

これは大変、のんきにちゅーるを食べていた子猫さん達はあたふたし始めました。

ロロちゃんの誕生日に何も準備していなかったのです。

 

 

「まぁ、だろうと思ったよ。それにあんた達猫だし、準備しようにも何も出来なかっただろうし」

 

「…にゃー(…それで、手伝ってって何?)」

 

「そんなしょげないでよ、んで、あんた達に手伝って欲しい内容が…」

 

 

ここから子猫さん達の奮闘記が始まります…

トワ様からのミッション、それは子猫さんそれぞれ違うミッションが言い渡されました。

ふつ猫さんは、誕生日ケーキのお使い、ツン猫さんは雑貨屋さんで飾り付けの受け取り、ゲス猫さんはそこら辺の原っぱでお花集め、となりました。

ゲス猫さんの扱いが微妙に酷そうに見えますが、それは錯覚です。これくらいが丁度いいのです。

ふつ猫さんとツン猫さんは喋れないので(猫なので)トワ様が書いたプレートを頭にかけ、目的地に向かう事になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずふつ猫さんの様子から見ていきましょう、屋敷から商店街までの距離は大人の人が歩いて20分くらい、子猫さんが歩くと大体16分くらいでしょうか。

ロロちゃんの為にと張り切るふつ猫さん、彼は真面目なのでおそらく予想外な事が起きなければ大丈夫でしょう。

 

 

そして商店街に辿り着いたふつ猫さん、まずはケーキ屋さんを探します。

たまに商店街を歩くふつ猫さん、どこにケーキ屋さんがあるのかはある程度分かります。

難無くケーキ屋さんに辿り着いたふつ猫さん、店の前に店員さんが居たのでその人にトワ様のプレートを見せようとします。

 

 

「ん?あぁ屋敷の猫かい、いらっしゃい、どうしたんだい?」

 

「にゃ!(プレート見て!)」

 

 

ふつ猫さんは飛び跳ねながらプレートを見せます、店の人はそれを見ると店の中に入って行きました。

程なくして店員さんが出てくると、横幅50cmはあるケーキを持ってきました。

 

 

「結構大きいけど、大丈夫かい?一応店の中で頑丈な箱に入れてるんだけど」

 

 

ふつ猫さんの4~5倍は大きい箱、ふつ猫さんの背中に括り付けられます。

ふつ猫さんの足がぷるぷるとしてますが、何とか体勢を維持出来てそうです。

頑張って!ふつ猫さん!

 

 

「にゃぁぁぁぁぁぁ…(重い…けどロロちゃんの為に…頑張る…)」

 

 

無事にふつ猫さんが屋敷に帰って来れるのを信じて、次はツン猫さんを見てみましょう…

 

 

 

 

 

ツン猫さんは屋敷を出て、ふつ猫さんと同じく商店街に向かいました。

ツン猫さんは臆病なので、路上で歩いてる人間達が居ると普通に歩けません。

それでもロロちゃんの為と思うと足が動きます。

怯えながら辿り着いた雑貨屋さんですが、店頭に店員さんが居ません。

仕方がないのでツン猫さんは店内に入ろうとします、するとツン猫さんの体が浮かび上がりました。

 

 

「こら、猫は入っちゃダメだぜ?」

 

 

声の主は雑貨屋さんの店員さん、手にはほうきとちりとりがありました。

周囲を掃除した戻りだったようです。

 

 

「ニャー!ニャー!フシャー!(離せ!あの子が待ってるんだ!グルルル…)」

 

 

急な出来事にツン猫さんは興奮して殺気立ってしまい、暴れて店員さんの手から抜け出します。

 

 

「痛っ、これだから猫は…ん?」

 

 

店員さんはツン猫さんの首に掛かってるプレートに気が付きました。

プレートには「装飾品注文した常闇です、訳あって猫にお使いさせてます。よろしくお願いします」と書かれていました。

 

 

「お前客だったのか、悪かったな」

 

「…ニャ(フン)」

 

 

ツン猫さんは早く飾り付けを寄越せと言わんばかりの表情でした。

ツン猫さんの背中に括り付けられた飾り付けはそこまで重くなく、帰りにさほど影響は無さそうです。

 

 

「じゃあな猫、常闇さんによろしくな」

 

「…ニャ、ニャ(ふん、あばよ)」

 

 

ツン猫さん災難でしたね、ともかく雑貨屋さんで飾り付けの受け取りは成功しました。

後は帰るだけですね、気を付けて帰って来てくださいね、ツン猫さん。

 

 

さて、最後は…ゲス猫さんですね。

もうゲス猫さんのは見なくても良いんじゃないですかね、お花集めですし。

え?折角だし見ておきたい?

物好きな人も居ますねぇ…でもその前に、ロロちゃんの様子を少しだけ、見ておきましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷内

「ふぅ、これでお掃除が終わりましたね、次は何をしましょうか…?」

 

「ロロー、ちょっと良いー?」

 

「あ、はーい、トワお嬢様どうなさいましたか?」

 

「ちょっと遊ばない?」

 

「良いんですか!?」

 

「マリオカートでもしよっか」

 

「はい!」

 

 

なるほど、トワ様はロロちゃんとマリオカートをする様子ですね。

良いですねぇ、そういえばロロちゃんのマリオカートの腕前はどんな感じなのでしょうね。

きっとマリオカートも高性能な強さなんでしょうねぇ…(遠い目)

 

 

「あ、やったキラーですよキラー!これで勝て…あぁ!盗られちゃった…」

 

「ごめんねロロ、貰うね♪」

 

「そんなぁ…」

 

 

高性能…なんでしょうねぇ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、残るは…ゲス猫さんですね。

正直見どころあるのかどうか天の声の私も分かりません。

あ、申し遅れました、私の名前は…あ、興味無いですか、そうですか…

それでは、ゲス猫さんを見てみましょうか。

 

 

「ニャー(日向ぼっこ最高なんじゃ〜)」

 

 

…あの猫原っぱで寝てやがりますね、もう少し様子を見ましょうか。

 

 

「ニャー、ニャー…(でも、ちゃんとお花集めないとだな。ロロちゃんの嬉しそうな顔見たいし…)」

 

 

あのゲス猫さんも猫の心を持っていたようですね。

 

 

「ニャー(さて、探すか)」

 

 

 

 

 

20分後

「ニャー、ニャ(まぁ、こんなもんかな)」

 

 

ゲス猫さんの周りには沢山のお花が、そして幾つか四葉のクローバーまでありますね。

ゲス猫さんには珍しい花を探す特技でもあるのでしょうか。

 

 

「ニャー(これくらい集めれば大丈夫かな)」

 

 

アジサイ、コスモス、クローバー、バラ、確かにこれだけの種類があれば彩り豊かになりますね。

ゲス猫さんの癖にやりますね。

 

 

「ニャー…(これでロロちゃんのお胸にうずくまれるかな、グヘ)」

 

 

…やっぱりこの猫は最低ですね、前言撤回させておきましょう。

とまぁ、ゲス猫さんもミッションは達成しそうですね。

これでふつ猫さん、ツン猫さん、ゲス猫さん、全員がミッションクリアです。

後は無事に帰ってくるのを待ちましょう。

 

 

 

 

 

その頃の屋敷

「やった!後ちょっとでゴール…!1着はいただきますね」

 

「あー、ごめんロロ…トゲゾー投げちゃった」

 

「え?やめてー!」

 

 

リザルト

1stトワ

5thロロ

 

 

「。゚(゚´Д`゚)゚。」

 

「これがマリオカートだからさ…」

 

 

ロロ虐が捗ってる模様ですね、怖い怖い…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方

それぞれの子猫さん達が屋敷に戻ってきました、勿論ロロちゃんに気付かれないようにです。

ふつ猫さんは足がもう限界なのかプルプルしており、ツン猫さんは不機嫌に、ゲス猫さんはやる事をやり切っているのかほっこり顔でした。

 

 

「おかえり、子猫達」

 

「にゃー…(ケーキ…重い…)」

「ニャ(ただいま)」

「ニャー(約束の花持ってきた)」

 

「ん、皆お疲れ様、ロロは今疲れて昼寝してるから、今の内に準備したいんだけど…あんた達もう少し動ける?」

 

「にゃ!」「ニャ」「ニャー」(((勿論!)))

 

「マミーにも協力して貰うからね、最高の誕生日にしよ」

 

 

へろへろな子猫さん達、それでもここが正念場です。

ロロちゃんの誕生日を成功させる為に、ツン猫さんが持ち帰ってきた飾り付けをトワ様が両面テープを貼り、それを子猫さんそれぞれ壁に飛びかかりながら付けていきます。

その間にゲス猫さんが摘んできた花をトワ様のマミー、rurudoさんが綺麗なラッピングをして花束に…

ふつ猫さんが持ち帰ってきたケーキはその箱のまま冷蔵庫へ入れてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備をし始めて1時間、ようやく諸々の準備が終わりました。

後はロロちゃんを起こしてお祝いするだけです。

 

 

「子猫達、ロロを起こしてきて?」

 

「にゃ」「ニャ」「ニャ」(((わかった!)))

 

 

一斉に子猫さん達は駆け出し、ロロちゃんの部屋に向かいました。

子猫さん達が部屋に入ると、ロロちゃんは丁度目を覚ましたところでした。

 

 

「ふぁ…少しはしゃいじゃって寝ちゃっていました、あれ?子猫さんどうしたんですか?」

 

「にゃ!にゃ!(ロロちゃん!早く行こう!)」

「ニャー(行こう)」

「ニャー!(早く早く!)」

 

「え?え?」

 

 

子猫さん達に急かされ、部屋を後にするロロちゃん。

子猫さん達が先に走り、辿り着いた先は普段トワ様達が食事をする部屋。

早く開けてと言わんばかりに子猫さん達がはしゃぎます。

 

 

「もう、一体何なんですか?まぁ確かにまだお夕飯の支度はしてませんし…」

 

 

そう言いロロちゃんは扉に手をかけ、開きます…

 

 

 

 

 

パーン!パーン!

 

 

「!?」

 

 

「「お誕生日おめでとう、ロロ」」

 

「え…え…?」

 

「にゃー!(おめでとう!ロロちゃん!)」

「ニャー(おめでとうロロちゃん)」

「ニャー!(ロロちゃんおめでとう!)」

 

「みなさん…ロロの誕生日覚えててくれたんですか…」

 

 

突然の事でキョトンとしてましたが、時間が経つにつれて感情が込み上げて涙ぐむロロちゃん。

でもまだ感動するのは早いです、まだまだ…ね…

 

 

テーブルの上には色んな料理が並べられ、子猫さん達の前にはちょっと高そうなちゅーるが。

食事中は皆幸せそうな顔で、楽しい団欒を過ごしていきました。

 

 

食後、トワ様が冷蔵庫に向かいケーキを取り出し、rurudoさんが花束を持ちロロちゃんの前に。

 

 

「このケーキね、子猫がお使いに行ってくれたんだよ」

 

「この花束も、子猫さんが摘んできたお花だよ」

 

「「改めて、おめでとうロロ」」

 

「うぅ…子猫さん、トワお嬢様、マスター…ありがとうございます…!」

 

 

ケーキの上には”Happybirthday!!!LOLO”と書かれています。

食後涙が引っ込んだのが、また涙を流していくロロちゃん。

幸せな1日になったかなぁ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になり、もうそろそろ寝る時間。

子猫さん達も今日は頑張っていましたし、いい夢が見れそうです。

 

 

「子猫さん、ちょっと良いですか?」

 

 

 

それぞれのケージに向かおうとするのをロロちゃんが引き止めます。

 

 

「今夜、一緒に寝ませんか?」

 

「「「!?」」」

 

 

突然のロロちゃんからの提案で、子猫さん達はその場で固まってしまいました。

 

 

「にゃ…にゃー…?(い…良いの…?)」

「ニャ、ニャ、ニャー(べ、別に一緒に寝たいなんて、寝たい)」

「ニャー!(キタァァァァァァ!)」

 

 

「はい、今日は本当に楽しくて、幸せでしたので。子猫さん達もロロの為に、ありがとうございます。そのお礼も込めてです」

 

 

子猫さん達はそれぞれロロちゃんに近寄りますが、本当に良いのか悩みながらです。

その中で飛び出したのが…ゲス猫さんです。

 

 

「ニャー!(ロロちゃんへダーイブ!)」

 

 

飛び出したゲス猫さんがロロちゃんと接触するまで後僅かのとこ、天の声権限で少しお仕置きです。

 

 

「ニャ!?(な、何だこれ!?)」

 

 

接触する寸前、ゲス猫さんの身体が突如縄で巻き付けられました。

前にトワ様そっちのけでちゅーる食べてたからね、シカタナイネ

 

 

「ニャー!!!(どぉしてだよぉぉぉぉぉ!)」

 

 

そんなゲス猫さんを抱え、子猫さん達とロロちゃんの寝室へ。

 

 

「一緒のお布団で、眠りましょう」

 

「にゃー(お布団温かい)」

「…ニャー(そうだね)」

「ニャー…(タスケテ)」

 

 

ロロちゃんのお布団で子猫さん達はぬくぬくとしながらスヤスヤしていきます。

子猫さん、今日は本当にお疲れ様。

ロロちゃん、お誕生日おめでとう。

 

 

「子猫さん、本当に…本当にありがとうございます」

 

 

子猫さんそれぞれに、ロロちゃんは顔を近づけ…数秒後離れる。

この行動は一体…何なんでしょうね…?

 

 

「これからも、仲良くしてくださいね、子猫さん」

 


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