ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった 作:色々残念
史上最強の弟子ケンイチに登場するキャラクターで古賀太一という人物がいる。
不良集団ラグナレク技の三人衆の一人で蹴りの古賀と呼ばれており、蹴り技を得意としている。初期のケンイチの両腕を使った山突きを片足でいなすといった活躍を見せるも、その後は敵としてもパッとしない役割しかなく登場したかと思えば下剤入りのコーラを飲まされて尻を押さえながら逃げていくといった有り様で、終盤まで登場した残り二人の技の三人衆と比べると出番があまりにも少ない存在だ。
そんな存在に転生してしまったんだがどうしようかと今考えている今日この頃。前世の記憶が戻ったのは3歳ぐらいからで、前世の自分の死因が思い出せないが楽しんで生きていこうと考えたまでは良かったんだ。親に抱えられながら立派な道場らしき場所に掲げられた梁山泊の看板を見て、そこの門から出てきた金髪で髪が長くてガタイが良すぎる老人を見るまではね。
一目見て、無敵超人じゃねぇか!と直ぐに悟りましたよ。ここケンイチの世界かよ!と考えて自分の名前が古賀太一であることと顔を鏡で見ると自分が蹴りの古賀だと理解ができた。とりあえず不良にはならないと決めているが、身を守る術は必要になると思うので身体を鍛えようと考えたんですが、3歳児にできることはたかがしれているのでひたすら走ってたけど同年代に比べればちょっとは体力がついたと思う。
それから何年か自分なりに試行錯誤しながら鍛えていき、親に頼んで習い事としてキックボクシングを始めたが、ケンイチよりかは才能があるので実力が結構ついてきたと自分でも感じた。同年代には負けなしで歳上の相手にも勝利することができるようになり、大人に相手をしてもらうことが増えることになる。
そして大人を相手にも勝てるようになったところで逸材だと判断されたのか、ジムの方から集中的に鍛えられるようになってきた。そんな日々を過ごしていたところで朝宮龍斗がキックボクシングを習いにジムにやってきたんだが、このジムで一番強い相手と勝負したいと言ってきたので一番になっていた自分が相手をすることになり、手加減をした状態で重大な怪我もさせることもなく気絶させて勝負を終わらせたんだが、それからというもの毎日龍斗に勝負を挑まれるようになる。
他の武術の下地がある龍斗はキックボクシング以外の技術も巧妙に使って襲いかかってくるが、リングの上では此方は負けなしで戦いを終えることができた。執拗な龍斗からの勝負の誘いを全部受けて立ち、全勝してきたことで少し目をつけられてしまったような気がするが、負けたら酷い目に合わされそうだったんだから仕方ないと思う。
龍斗はキックボクシングでは自分に勝てないと考えたのか一通りの技術を学んだ後にジムから去っていく。龍斗は倒した相手にやり過ぎな追い打ちを仕掛ける面があり、ジムでの評判は悪かったので龍斗が去ると喜んでいた面々は多かった。
間違いなく龍斗に今後狙われると判断した自分はとりあえず、これ以上ジムで鍛えていても実力の向上はないと判断してジムを去ることにする。随分と惜しまれたが表の世界で頑張っても裏にあっさりと殺される可能性があるこの世界では、強くなることがとても重要だ。
強くなることを固く決意した自分は有料地獄巡りとも言われる梁山泊の門を叩くことを決めた。原作以上の身長と体格になった自分でも重い門が開けずにいると門を指で軽く開いてくれた無敵超人。無敵超人に感謝をして梁山泊の中に入ることになる。何故梁山泊の門を叩いたのかと聞かれて生き残るためには強くなる必要がありそうなのでと本心を答えた。
随分と切羽詰まっておるようじゃのと笑う無敵超人に近い将来命を狙われることになりそうなので鍛えておこうかと思いまして立派な道場なので強い人がいそうだなと考えて門を叩きましたと言っておく。まあ邪念も無さそうじゃし構わんよと言う無敵超人が道場内を案内していくと、ムエタイの鍛錬をしていたアパチャイを真っ先に発見するが今のアパチャイには手加減が出来ないのでスルーすることにした。
少し寂しそうなアパチャイに申し訳ない気持ちになりながら移動を続ける。梁山泊で学ぶにあたって月謝が必要になり、五千円にまで値引くことに成功した。担当することになるのは岬越寺秋雨になる。
始まった過酷な筋力鍛錬を死ぬよりはマシだと判断して耐え抜く。続けて走り込みが始まり、駅6つは先の場所までタイヤに乗った秋雨を引いて走ることになる。帰りも走って帰ることになったがまだ体力に余裕があったので軽く手合わせの時間となり、立てなくなるまで何度も秋雨に投げられた自分は少し打たれ強くなった気がした。
初日ということで軽めだったが下積みがあることがわかったので次回からはもう少し厳しくいくと言った秋雨にわかりましたと返事をする。アパチャイが手作りで用意してくれた杖をつきながら家まで帰ることになったが、強くなれるならこれからも頑張ろうと決意した古賀だった。
翌日からも両手で壺を持ちながら腰を落として杭の間をすり足で素早く移動するという鍛錬を続けていく。鍛錬が終わってから技の稽古に入り、投げられ地蔵という胴着を着た地蔵を投げることになった。重心を中心にその両端を押さえて崩してやれば人は簡単に倒せると実際に軽々と投げられ地蔵を回転させた秋雨の技を見て凄いと思いながらも実際に自分でも投げられ地蔵を何回も投げていく。
技の稽古が終わってから走り込みとして駅8つは離れた場所まで走ることになった。帰ってきてからも体力に余裕があったので今回も秋雨との手合わせをお願いした古賀。何度も投げられながらも立ち上がる古賀はキックボクシングのジムで戦っていた時よりも充実している自分に気付く。
連日通い詰めている古賀によく続くじゃねぇかと言った逆鬼は古賀の鍛錬をよく見ていた。投げられ地蔵が最初よりも徐々に大きくなっていることを秋雨に指摘しながらも技の稽古をしていく。過酷な筋力鍛錬の成果が実っているらしく筋力がこれまで以上に向上していることに気付いた時は嬉しかった。
確実に強くなっていることを確かめていると逆鬼から蹴りについてアドバイスをもらうことになる。弟子は取らねえ主義だと言いながらも的確なアドバイスをしてくれた逆鬼のおかげで蹴りが前よりも鋭くなったことを感謝すると照れていた逆鬼にいい人だなと思った。
馬剣星もちょくちょく口を出してくるようになって中国拳法の技術も教わるようになる。鍛錬を続けていく日々に慣れることもなく秋雨によって絶妙に調整された鍛錬による負荷が身体を鍛え上げていく。以前の自分とは見違えるようになった今の自分は確かに強くなったがまだまだ先は長いと判断する。
逆立ちをした状態で足を押されながら腕の力で走るという鍛錬を始めることになり、遂に鍛錬の手伝いまでしてくれるようになった逆鬼に足を押されながら逆立ちで走る自分を秋雨が眺めていた。秋雨が作成した怪しげな鍛錬器具を使った鍛錬も始まり、急激に実力を高めていくことになる。
空手の技の指導もしてくれるようになった逆鬼に感謝をして、技を学んでいく。アパチャイはいまだに手加減がうまくいかない為に教わることはないがオセロでたまに勝負をしたりしている内に仲良くはなれたと思う。学んだことが形になり、遂には制空圏の修行にまで到達した古賀は順調に強くなっていた。
鍛錬を続けて制空圏をものにした古賀の修行の段階が上がり、過酷な鍛錬が更に過酷なものになったが迷わず続けていく。そんな日々を過ごしていく内に中学は卒業となり、梁山泊の重い門もいとも容易く開けられるようになった古賀。高校に入学したあたりで自分の実力がどの程度か気になって聞いてみたところで逆鬼に地下格闘場に連れてこられた古賀は組まれたカードで戦いをしていく内に連勝していった。
準達人級に目をつけられたあたりで戦いを取り止めた逆鬼に感謝をして地下格闘場を後にする古賀。確かに自分が強くなっていたことを実感できた古賀は帰りに稼ぎまくった逆鬼に食事を奢ってもらった。
今回の稼ぎで梁山泊の財政は少し改善されたらしい。高校2年になったところで活発に活動していた不良グループのラグナレクに技の三人衆がいると噂されていて、自分がいなくても三人衆になるんだなとしみじみと考えていた古賀だった。
特に校内で不良に絡まれることもなく日々を過ごしていた古賀は、ある日史上最強の弟子ケンイチの主人公を発見する。見るからに弱そうで実際に弱い白浜兼一がこれから強くなっていくんだなと思うと感慨深いものを感じた。原作の流れはあまり変えない方が良さそうだと考えて今の兼一には関わらないようにしようとする古賀。
ラグナレクが活発に活動するようになり不良がのさばるようになった町中。身長もあり体格のいい古賀はあまり絡まれることはないが、たまに絡まれることもあるので、その時は必要以上に相手を傷つけることはせずに気絶させてさっさと帰ることにしている。
今回もそれで終わりにしようとしたところで新手が現れた。余裕そうにガムを噛んでいる相手はラグナレク第二拳豪バーサーカーのようだ。ド素人でも相手は天才であるので油断はせずに戦いを始める古賀。バーサーカーの放つ攻撃を制空圏で捌いていく古賀からの手加減した攻撃を避けきれずに幾度も被弾しながら立っているバーサーカーは既にバーサクモードを発動している。
古賀を今まで踏み潰してきたカタツムリとは違うと考えて楽しそうに笑ったバーサーカーが変幻自在に放つ蹴りを完璧に受け流すと反撃を繰り出す古賀。戦いが続きバーサクモードが切れて蓄積したダメージによって身体が動かせなくなったバーサーカーを置いて去っていく古賀の後ろ姿を目に焼きつけていたバーサーカーは敗北感を味わっていた。
この日ラグナレクのスリーオブカードである第二拳豪を打ち破った男の存在がラグナレクに周知されることになる。バーサーカーに男の特徴を聞き古賀を思い出した第一拳豪オーディンこと朝宮龍斗は自分が出向く必要があるかと考えていたが、バーサーカーにあいつは俺の獲物だと言われたので手を出すことは止めておくことにしたらしい。
史上最強の弟子ケンイチの原作が遂に始まったことを悟った古賀はこれでしばらく経ったら弟弟子が増えるんだなと考えていた。学校が終わって帰る途中の古賀を待ち伏せしていたバーサーカーと再び戦うことになるが、僅かな間に更に強くなっていたバーサーカーは正真正銘の天才だと感じ取った古賀。
しかし負けることはなくバーサーカーを気絶させた古賀は、その場を立ち去っていく。梁山泊に到着した古賀は今日も鍛錬を積み重ねていった。秋雨作の怪しげな鍛錬器具を使った鍛錬は更に過酷になっていて、限界を更に越えて強くなっている自分を実感した古賀は秋雨に感謝をする。
才能では自分を遥かに上回るバーサーカーに勝てたのも梁山泊での修行の成果であることが古賀にはよくわかっていたからだ。感謝をした古賀に更に鍛錬器具を激しく稼働させる秋雨は素直な弟子にとても喜んでいた。
遂に梁山泊で壺を使った筋力鍛錬をする兼一の姿を見かけるようになり、原作が進んでいることを実感した古賀は2体の石で作られた地蔵の頭を左右の手に掴み持ち上げたまま秋雨考案の筋力鍛錬を行っていく。筋力鍛錬が終わってから兼一の走り込みが終わって帰ってきた秋雨に重りを加えてタイヤに乗せて引きながら駅8つよりもかなり離れた場所まで走り込みを開始した古賀。
帰ってきた古賀は秋雨が作成した鍛錬器具を使って技の鍛錬も行い、それも終えてから秋雨と手合わせをする。投げられることにも慣れて受け身がかなりの腕になっていると秋雨に言われた古賀はまだ体力が残っていたので、今度は逆鬼と組み手を行うことにした。
逆鬼と行った組み手が終わり逆鬼に最初に梁山泊にきた頃と比べりゃだいぶマシになったなと言われるようになった古賀は喜ぶ。最後にいまだに手加減ができないアパチャイとオセロで勝負して勝った古賀は家に帰っていく。帰宅した家で夕食を食べて風呂に入りさっぱりとしてから布団に入って就寝する。
起きた古賀は朝食を食べてから高校に行き授業を真面目に受けてノートに書き写していった。高校が終わったら梁山泊に真っ直ぐ向かい鍛錬を始めていた古賀はボロボロになった兼一を発見する。兼一は空手部の築波にやられたらしい。
こっぴどくやられながらも折れていない兼一の心の叫びを聞いた梁山泊の面々は、これより技の修行に入ると言い出した。技の鍛錬をする兼一を見守りながら古賀も地蔵を使った筋力鍛錬を続けていく。
兼一の相手をしてやれと言われた古賀は手加減して兼一の相手をする。古賀が同じ高校に通う先輩だと知ってどうすればそんなに強くなれるかと質問をしてきた兼一に対して続けてきた鍛錬の成果と答えてきみも鍛え続けていればいずれは強くなれると言った古賀。
気合いが入った様子の兼一が張り切っているのを見かけた逆鬼が兼一に技を教えている姿を見て、弟子は取らねえ主義だと言っていた逆鬼が変われば変わるもんだと考えていた古賀は秋雨作の鍛錬器具で鍛えていく。兼一の技の鍛錬が実を結んで遂に築波を倒した兼一。
不良グループラグナレクの一員だった築波はラグナレク技の三人衆によってシメられて学校に顔を出すことはもうない。ラグナレク技の三人衆の一人である蹴りの多田と遭遇した兼一は、古賀と比べればたいしたことのない相手を危うげなく倒していた。遂に念願の手加減を習得したアパチャイによる修行も始まった兼一と古賀。
共にたまに手加減に失敗するアパチャイの一撃を喰らい瀕死になりながらもムエタイの鍛錬をしていく兼一と古賀は絆が深まった気がした。ムエタイの技をいくつか身につけた古賀は自分なりに試行錯誤も重ねていく。蹴り技の習得が早い自分はやっぱり蹴りの古賀なんだなと思いながら鍛錬を続けていった古賀。
古賀がたまにやる兼一との組み手は兼一にいい影響を与えているようだった。年齢の近い同性の存在は兼一に更なる負けん気を追加していくようで、鍛錬にこれまで以上に取り組んでいた兼一は原作よりも少し強くなっているらしい。