ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった 作:色々残念
高校から梁山泊に帰宅している最中だった古賀に近付いてくる1人の男。その男は以前古賀と戦いを繰り広げた準特A級の達人だった。武術界から今の古賀の実力が気になってやってきた準特A級の達人は、見るからに腕を上げている古賀に満足気に頷く。更に強くなってるじゃないか蹴りの古賀と言って嬉しそうに笑った準特A級の達人。
何の用ですかと聞いた古賀に準特A級の達人は、今の梁山泊一番弟子の実力が知りたくなってなと正直に本心を言った。手合わせにきたのかと思いましたよと言う古賀に、それも悪くはないなと言って笑みを浮かべた準特A級の達人。やりますかと構える古賀へ準特A級の達人は、今日は見にきただけだから止めておこうと言う。
意外と自制心がある準特A級の達人に、本当に見にきただけですかと聞いた古賀。実は一つ言っておきたいことがあると言った準特A級の達人。それはなんですかと聞く古賀に準特A級の達人は、1人1人は俺と同格だが完璧な連携をすれば実力が数倍以上になる闇の武器組の達人達がお前を狙っているようだと忠告してきた。
ご忠告ありがとうございますと言って頭を下げた古賀に、俺に勝ったお前が闇に負けるようなことはないと思うが一応なと言いながら笑った準特A級の達人。それで用は済んだらしく準特A級の達人は去っていく。次に向かって来るのは、完璧に連携する闇の武器組の準特A級の達人達かと考えた古賀は早めに特A級を超える必要がありそうだと判断した。
兼一と古賀が組手をしているとそれを見ていた梁山泊の師匠達が古賀の絶妙な手加減を褒める。兼一よりも少し上程度に実力を抑えた古賀が攻撃を繰り出していく。その攻撃を兼一が制空圏で受け流していき、反撃を行うが全て古賀の制空圏に打ち落とされてしまう。
無拍子を放とうとした兼一に合わせて無拍子を繰り出した古賀。互いの拳がぶつかり合って兼一の拳が弾かれた。その隙を逃さず古賀の手が兼一の腕を掴み、道場の畳へと投げる。受け身をとった兼一が立ち上がって夫婦手を使い始めたところで古賀も夫婦手を使い始めた。
兼一が使う技を同じく繰り出していく古賀。兼一よりも少し上の実力になるようにかなり手加減していても古賀が全て上回っている。それでも兼一は諦めず組手を続けていく。実力が少し上の相手と行う組手は兼一を確かに成長させていっていた。内弟子達の組手が終わりとなり、更なる鍛練が開始される。
1体の巨大な地蔵を背負った状態で両手に一つずつ壺を持ちながら馬歩をしていく兼一。55体の地蔵を背負った状態で逆立ちして右手の親指一本で腕立て伏せを行う古賀。右手が終わったら今度は左手の親指を使って逆立ちしたまま古賀は腕立て伏せをしていく。
鍛練が終わったらまた次の鍛練を行う古賀と兼一。内弟子達の鍛練に終わりはなく、日々鍛練を積み重ねる毎日。秋雨作の鍛練器具を使った兼一が悲鳴をあげるのも日常茶飯事になっていた。鉄骨に正拳突きを繰り出す古賀は10万回を超える回数の正拳突きを鉄骨に叩き込んでいく。正拳突きの後は数え抜き手を鉄骨に放っていく古賀。
四本抜き手、三本抜き手、二本抜き手、一本抜き手と指の本数を減らしていき、最後の一で鉄骨を穿ち貫く古賀の腕。無敵超人から教わり、今では完全に古賀流となった数え抜き手。緒方流や天地無真流の数え抜き手とも遜色ない仕上がりとなっている古賀流。日々練磨された技は、古賀の一部となっていた。
技の鍛練が終わった古賀と秋雨が作成した鍛練器具による鍛練が終わった兼一は続いて梁山泊の師匠達との組手になる。逆鬼と組手をする兼一と秋雨と組手をする古賀。逆鬼を相手に立ち向かっていく兼一。何度倒れようと立ち上がって攻めていく兼一にだいぶ頑丈になったなと言って拳を振るう逆鬼。
逆鬼の拳が直撃して吹き飛んだ兼一が天井に突き刺さる。兼一を天井から引っこ抜いた逆鬼は気絶した兼一の顔を軽く叩いて起こす。起きた兼一に続けるぜと言った逆鬼。それから逆鬼に何度も吹き飛ばされた兼一は道場の天井や壁に頭で穴を開けることになった。こうして兼一は日々頑丈になっていく。
秋雨と古賀の組手は真剣勝負になっており、互いの手の内を知り尽くした相手同士で読み合いを続ける激しい技撃軌道戦となっていた。ある程度の実力がある者なら見えるであろう凄まじい技撃軌道の数々。実力がほぼ拮抗している者同士である古賀と秋雨。日々無敵超人を相手に組手をして進歩している古賀の方が若干自力は上回っているようだ。
しかし秋雨は経験で古賀を上回っている為、拮抗している戦いが繰り広げられていた。互いが互いを投げていく秋雨と古賀。受け身が効かない投げを繰り出して地面に叩きつけられる二人。柔術の技だけで秋雨に挑んでいる古賀が若干不利だが、それでも古賀は柔術以外の技を使わない。
師匠に教わった技で師匠を超えることに意味があると古賀は考えているからだ。組手は続き柳葉揺らしを繰り出した古賀に更に柳葉揺らしを使うという荒業を披露した秋雨。常に相手の死角をとり続けて姿を消す柳葉揺らしを使った相手にまで柳葉揺らしを用いる秋雨はとてつもない達人であった。
互いの姿を確認することすらできなくなった古賀と秋雨だったが、二人の組手を眺めていたしぐれの瞳に映る秋雨を発見した古賀が秋雨を投げる。地面に叩きつけられて直ぐ様立ち上がり、やるじゃないか太一くんと言って笑みを浮かべた秋雨は弟子の進歩を喜んでいるようだった。
組手はそれで終了となり、古賀は秋雨にも立派な達人になったと認められたらしい。梁山泊の師匠達と同格の上位の特A級である古賀は、特A級の更に先を目指して日夜鍛練に励んでいる。無敵超人も古賀に目をかけているようで、無敵超人が世直しで不在の時を除いてほぼ毎日組手を古賀と行う無敵超人。
とてつもなく激しい組手を行う無敵超人と古賀。全力で古賀が繰り出す技の数々を受け流し、同じ技を返していく無敵超人。なんとか流水制空圏を使って対抗する古賀に無敵超人も流水制空圏を披露する。共に最終段階に到達している流水制空圏であるが、本来の技の使い手である無敵超人の完成度は非常に高く。
古賀の流水制空圏が僅かに劣っていたが、無敵超人の流水制空圏を身体で体験した古賀の流水制空圏が更に練磨されていき、無敵超人の流水制空圏に近付いていった。特A級と超人級の肉体による差が出る程度にまで近付けた古賀の流水制空圏は完璧だと言える代物になっており、もし超人級にまで辿り着けたなら互角の勝負が出来ることは間違いない。
それからも古賀と無敵超人の組手は続いていく。古賀の流水制空圏を引き上げてからは流水制空圏を使わずに戦う無敵超人。完璧になった流水制空圏を用いてなんとか勝負になる組手を行っていく古賀。無敵超人の攻撃をどうにか躱す古賀は、無敵超人との組手を繰り返す度に自分の実力が徐々に上がっていることに気付いていた。
格上である超人級の無敵超人と行う組手は確実に古賀を更なる領域へと連れていく。一歩一歩踏み締めて歩くような速度で先へ進んでいた古賀。そんな古賀は無敵超人と組手を行っている最中、遂に準超人級に到達する。特A級を超えた先に辿り着いたことを実感した古賀。
これで無敵超人を除く特A級の梁山泊の師匠達を超えたことを感じ取った古賀だが、それでも梁山泊の師匠達は尊敬するべき師匠達だと考えていた。梁山泊の師匠達を敬うことを忘れない古賀は師匠達をとても大事にしている。何年経とうがそれは決して変わらないだろう。古賀にとって梁山泊の皆は家族と同じくらい大事な存在になっていた。
準超人級になってからも古賀のやることは変わらず鍛練を日夜続けていく。無敵超人が到達している超人級を目指して過酷な鍛練を行う古賀。準超人級に至った身体は多少の無茶は可能にしていた。梁山泊の5人の師匠達の合わせ技を相手に1人で戦いを挑む古賀。
特A級上位の達人5人の合わせ技はかなりの威力となり、準超人級になったばかりの古賀では太刀打ちできないものだったが、良い経験にはなったようだ。1人で出来ることには限界があることと皆で力を合わせることで実力が上の相手にも勝つことが可能だということを良く知れたと考える古賀だった。
高校から帰る途中の古賀の元へと闇の達人が襲いかかる。武器組の準特A級の達人5人による連携攻撃を古賀は手甲で捌いていく。梁山泊の師匠達による合わせ技に比べればたいしたことのない連携攻撃を容易く反らしていった古賀。特A級のままであれば苦戦していたであろう攻撃の数々を準超人級に到達した古賀は流麗に受け流す。
古賀が以前とは違う領域に辿り着いていることに気付いた闇の武器組の達人達。それでも逃げず怯まず古賀を襲う闇の武器組。得物を完全に身体の一部にしている闇の武器組達に古賀は磨いた五体としぐれから渡された手甲で戦っていく。完璧な連携を見せる闇の武器組の達人達を1人で圧倒する古賀。
完全に連携を見切った古賀によって闇の武器組の達人達は全員得物をへし折られて気絶させられた。気絶した闇の武器組の準特A級である達人達を道の端に寄せて積んでおく古賀。梁山泊に帰ってきた古賀は梁山泊の師匠達に感謝の言葉を伝えたようだ。
南の島に招待する招待状が梁山泊の全員分届く。送り主は闇からであり確実に罠だが、でも行くと決めた無敵超人に梁山泊の師匠達も賛同していた。作戦が何かあるんですよねと言った兼一に名付けて南の島でリゾート気分を味わってから適当に暴れて脱出しよう大作戦じゃと言う無敵超人。
頭を抱えて涙を流しながら、ないなーっ!と梁山泊の師匠達に何も作戦がないことに悲痛な叫び声をあげる兼一。罠なんてーのはあることがわかってりゃー怖くもなんともねぇ!と断言した逆鬼に兼一は怖いって!と言った。招待状には島で行われる武術大会に梁山泊の二番弟子を参加させるように、と書いてあるらしい。
つまりこの大会にYOMIのメンバーも出すから、正々堂々リングの上で決着をつけようということのようだ。島で行われる武術大会とは裏では名の知れた実戦武術家の登竜門的大会であり、その名をDオブDこと正式名称デスパレート・ファイト・オブ・ディサイプル。20歳未満の格闘家のみで行われる、何でもアリのかなり伝統ある大会だそうだ。
しかしボクら師匠全員も招集するとは、いい度胸、だと言うしぐれ。へっ、まあおかしなマネしやがったらと言った逆鬼の後を引き継いで、ほんの少しだけ大暴れしちゃおうぜ!と言って目から光を放つ無敵超人。頼も恐ろしい!と内心で思った兼一は、やる気だよついにやる気だよこの人たちと言いながら涙を流す。
梁山泊の二番弟子を大会に参加させるようにと書かれていたと聞いて梁山泊一番弟子である古賀は、俺は除外されてるのは他の参加者と比べて実力差が有り過ぎるからかなと考えていた。確かに準超人級に勝てる弟子クラスはいないだろうなと思った古賀。それでも俺の分の招待状を闇が用意した理由は何だろうかと古賀は考える。
とりあえず梁山泊の全員分を用意しただけで特に深い理由はないのかもしれないなと予想した古賀。色々と考えながら旅支度を整える古賀は持っていく持ち物の中にしぐれから貰った手甲に手裏剣と苦無を入れておく。島に向かう為の船である赤兎馬2号に乗り込んだ古賀。
木造船であり動力源は特A級の達人達による人力である赤兎馬2号に向かって兼一が歩みを進めた時、後ろから声をかけられた兼一。振り返ると新白連合の皆がいた。兼一に思い思いの言葉を言う新白連合の皆。さあ、乗せてくれじいさんと言った新島。兼一を船に放り投げた無敵超人が港に手刀で深い線を引き、突撃速度で勢いよく出航した船に海面を走って追いついた。
置いていかれた新白連合の面々はハーミットが用意した船に乗り込んで赤兎馬2号を追いかける。武術大会が行われるデスパー島に到着した梁山泊の全員。招待状を確認された梁山泊は特別ルームに案内される。お腹が空いたと言ったアパチャイに軽食が山ほど用意された皿が渡されて何の抵抗もなくそれを食べるアパチャイ。
酒持ってこいと言う逆鬼にグラスに入った酒が提供されていった。むやみやたらと警戒しまくっている兼一の肩を古賀が軽く叩き、とりあえず今は武術大会以外で襲ってくる相手はいないみたいだから少し落ち着いた方がいいよと言っておく。古賀先輩は強いから落ち着いてられるんじゃないですかと言う兼一に確かにそれはあるかなと言った古賀。
デスパー島で行われる武術大会の前夜祭が盛り上がっている最中で兼一は気に入らない様子だった。仮面舞踏会風といってマスクをした人々に、よっぽど人様に顔向けできないような人達ばかりなんだろーなと言う兼一へ、なかなか鋭いのう兼ちゃんはと言って笑う無敵超人。
ルール無視のむごい戦いを観たがって集まったマフィアに武器商人、麻薬カルテルのボス、ろくな連中じゃないと言った秋雨に、うっそっ!?も、もう部屋へ戻りましょう!と言う兼一。しかし、あの辺置いて帰るといろいろ面倒起こしそうでのうと言って逆鬼とアパチャイに馬剣星を指差す無敵超人。
世界中のろくでもない人達の中でも、一見すると自分の連れが一番凶悪に見えるのが少し悲しいと落ち込む兼一に美羽が大丈夫ですわよ兼一さん、確かに皆さん一見ただくつろいでいるように見えますけど、ああ見えてもそこは達人、一瞬たりとも油断などしてない、はずと言うが最後は自信がない様子だった。
自信無さげな美羽に、ああ帰りたい帰りたいすぐに帰りたい今、帰りたいーっ!と叫んだ兼一。笑う鋼拳による挨拶の真っ最中に乱入した新白連合。そんな新白連合の面々全員に逆鬼のゲンコが繰り出された。乱入してきた新白連合をかなり気に入ったらしい笑う鋼拳によって新白連合のDオブD参加が認められる。
それから笑う鋼拳が古賀に近付いてきて我が弟子カストルの命を救ったそうだな梁山泊一番弟子!と言ってきた。最近命を救ったと言える相手は1人しかいませんが貴方の弟子でしたかと言った古賀に今は感謝をしておいてやろう!と言う笑う鋼拳。だがしかしいずれ貴様は後悔することになるだろうがな!と言いながら笑う鋼拳は笑った。
死にそうだった彼女の命を救ったことに後悔なんてしませんよと言った古賀は力強い眼差しで笑う鋼拳を見る。折れることのない芯の強さを感じさせる眼差しに笑う鋼拳は、やはり貴様も活人拳か忌々しいと言って去っていく。笑う鋼拳の弟子を助けてたってのは初耳だぜ太一と言う逆鬼にどうやらそうだったみたいですねと古賀は言った。