ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった   作:色々残念

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第16話、史上最強の弟子の弟子

両手に一つずつ重い壺を持ったままの状態で腰を落として杭の間をすり足で進む宇喜田。宇喜田の鍛練を見ていく古賀は自分も筋力鍛練を行っていた。地蔵の頭上に乗り、両手に一つずつ持った巨大な地蔵を自由自在に振り回しながらもっと素早く進んで下さいと宇喜田に言っていく古賀。

 

鍛練をしている二人から離れた場所で秋雨作の鍛練器具を使っている兼一。梁山泊に響き渡る兼一の悲鳴にも慣れた宇喜田は気にせず鍛練を続けていく。兼一も頑張ってるんだから俺も頑張らねぇとなと気合いを入れ直して鍛練に励む宇喜田。走り込みも終わらせて基礎鍛練が終わりとなり、続いて技の鍛練が始まる。重い投げられ地蔵を古賀から教えられた様々な技で投げていく宇喜田。

 

自分が知っている柔道の技とはまた違う岬越寺流柔術の技を学んでいく宇喜田は自分が進歩していっていることを実感していた。技の鍛練が終わった宇喜田と組手を行う古賀。とてつもなく手加減した古賀を相手に何度も投げられながら受け身を鍛えていく宇喜田。自分が選んだ道が険しい道だったことを理解しながらも宇喜田は逃げることはない。

 

古賀との激しい組手を終えて歩いて帰る体力だけは残された宇喜田は古賀が作った杖をつきながら歩いて帰っていく。宇喜田が帰ってからは古賀自身の鍛練も行っていった。60体の巨大な地蔵を背負った古賀は毎日行っている基礎の鍛練を始めていく。基礎鍛練が終了した古賀は技の鍛練を開始した。

 

今まで学んできた数多の技を繰り出した古賀。空を鋭く切る技達。最後に無拍子を放った古賀は準超人級である自分の無拍子は威力が段違いであると考えて、手加減をしない場合は使う相手を選ぶ必要がありそうだと判断する。技の鍛練を終わりにした古賀は今日も無敵超人との組手を行っていく。

 

準超人級に到達した古賀の相手をする無敵超人は古賀が徐々に自分の領域へと近付いていることを感じ取っていた。組手を行う最中にも進歩を止めない古賀は更に先へと進む。準超人級の入り口から少しずつ超人級寄りになってきている古賀。目指す先である超人級は、まだまだ遠いが古賀は確実に前進を続けていく。

 

宇喜田と共に高校から梁山泊に向かっている最中の古賀。そんな古賀の元に闇の達人がやってくる。自信があるのか一人でやってきた無手組の闇の達人。古賀よりも身長が高く体格もいい闇の達人を相手に、ちょうどいいから宇喜田先輩に柔術の実戦を見せましょうと言った古賀。

 

問答無用で襲いくる闇の達人を相手に、まずは悪い例からですと言って掴みかかってこようとした闇の達人の手を掴んだ古賀は、相手が自分よりも大きい場合は真っ向から対峙してはいけません、力負けしてしまいますからと言いながらも普通に力負けしていない古賀。

 

掴んだ手を離して次は正しいやり方ですと言った古賀に蹴りを繰り出した闇の達人。その蹴りを入り身で避けながら古賀は、入り身のコツは真っ直ぐ進むように見せて、外に進んで敵の死角をとることですと言う。そして実戦においてだいたい柔術はまず当て身から始まりますと言いながら闇の達人のこめかみに当て身を繰り出す古賀。

 

古賀の当て身を喰らって一瞬意識が飛んでいた闇の達人。しかし当て身はあくまで、敵の注意と体勢を崩すおとりですと言った古賀。飛んでいた意識が戻ってきた闇の達人が放つ突きを反らしながら、敵の突きはスピードにのる前に半歩出て、力を反らして無力化しますと古賀は言う。

 

突きを反らした手でそのまま手首を掴み、足を引っかけて体勢を崩させた闇の達人を、そして投げますと言いながら投げた古賀。これまでの全てが宇喜田にも見えるような速度に強引に抑えていた古賀の投げで失神した闇の達人。どうでした宇喜田先輩と言って振り返った古賀に、俺にはまだ無理そうだと言う宇喜田。

 

じゃあ修行あるのみですねと笑った古賀に、結局はそうなるのかと宇喜田は言った。梁山泊に到着した古賀と宇喜田はさっそく基礎の鍛練を始めていく。並んで基礎鍛練を行う二人から離れた場所で梁山泊の師匠達と組手を続ける兼一。続いて走り込みになり走り出した宇喜田が引くタイヤに乗り込んだ古賀。

 

兼一も走り込みになり重りを加えた秋雨をタイヤに乗せて引いて走り出す。並んだ宇喜田と兼一がお互い大変だと互いの姿を見て思ったようだ。修行を始めたばかりの相手と同じ速度では困るよ兼一くん、スピードアップだと言って鞭を打つ秋雨。加速した兼一に置いていかれた宇喜田に、もう少し速度上げても大丈夫そうですね宇喜田先輩と言った古賀。

 

鞭を打ち宇喜田の走る速度を上げさせた古賀は頑張りましょうね宇喜田先輩と言っていた。走り込みが終わりとなって梁山泊に帰ってきた宇喜田と古賀。続けて組手を行う宇喜田と古賀は柔術の技を使っていく。投げられることに慣れてきた宇喜田の受け身の腕前が少しずつ上がっていた。

 

組手が終わって疲れはてた宇喜田が歩いて帰っていく。宇喜田が帰ってからも梁山泊で鍛練を続ける古賀。内弟子達として梁山泊に住み込みで修行を行っている古賀と兼一。高校が休みの日は、ほぼ一日武術の修行に時間を費やしている古賀と兼一は梁山泊の内弟子達として今日も修行をしていく。

 

翌日は高校が休みなので朝から宇喜田を梁山泊に呼び出して一緒に鍛練をする古賀。60体の地蔵を背負う古賀に、そんなによく背負えるなと言った宇喜田。ここまでできるようになってもらうとは言いませんが、この地蔵を2体程度なら軽く背負えるようにはなってもらいますよと古賀は言う。

 

満杯になるまで水を入れた状態の壺を両手に一つずつ持たせた古賀は宇喜田に基礎の鍛練をさせていく。ま、前よりも重いぜこれと声を震わせながら言った宇喜田に水が入ってますからねと言うと古賀は宇喜田の近くで筋力鍛練を始める。基礎鍛練を行っている宇喜田を見ながら筋力鍛練をしていた古賀。

 

誰かの師匠になるのは初めてだけど基礎鍛練を欠かさず行わせるのは正しいと思うのでこれからも宇喜田先輩には続けてもらおうと古賀は考えていた。毎日確実に武術の基礎を積み上げていく宇喜田は達人へと続く崖の上から少しずつ降りていっているところだ。基礎の鍛練を終えた宇喜田の近くで古賀も背負っていた地蔵を降ろす。

 

地面にズシンと音を立てて降ろされた60体の地蔵の重さは尋常ではない。それを背負って普通に筋力鍛練をしていた古賀の異常さが際立ち、俺の師匠は相変わらずとんでもねぇなとしみじみ思った宇喜田。じゃあ朝食を食べにいきましょうか宇喜田先輩と言いながら宇喜田を連れていく古賀。

 

今日の宇喜田の一日の食事代として一万円を美羽に渡していた古賀に、美羽は快く宇喜田の分の食事も用意してくれた。美羽が作った朝食をかきこむように食べながら宇喜田は美味い飯付きなのはありがたいなと考える。食事を終えてから時間をおいて鍛練が再び開始されていく。

 

朝から走り込みとなって走る宇喜田が引くタイヤに乗る古賀。徐々に重りを増やしていき慣れさせないようにしている古賀は、師匠として弟子を鍛えていく。走り込みの真っ最中である武田と遭遇した宇喜田はお前もか武田と思いながら走った。ジェームズ志場を背負って走る武田と古賀を乗せたタイヤを引いて走っている宇喜田。

 

どうやらお前の友人が秋雨っちの弟子に弟子入りしたというのは本当らしいなと武田に言ったジェームズ志場に、志場先生に嘘なんかつきませんよボクはと言う武田。さて、秋雨っちの弟子の弟子にまで負けるわけにはいかんのであると言ったジェームズ志場。加速した武田に圧倒的な速度で負けていた宇喜田。

 

いずれは武田先輩にも追いつけるように鍛えますから安心して下さいねとにっこりと笑いながら言う古賀に、どこにも安心できるところがねぇ!と思ったが宇喜田は声には出さない。走り込みを終えて梁山泊に帰ってきた宇喜田と古賀。ちょうど昼食の時間になっていたので昼食にしましょうと宇喜田とタイヤを結ぶロープをほどきながら古賀は言った。

 

昼食を食べ始めた宇喜田は余程腹が減っていたのか、ご飯のおかわりを何杯もしていく。美味い美味いと言いながらご飯をほうばる宇喜田は、とても美味しそうにご飯を食べていった。昼食を食べ終わりおやつのあんみつが梁山泊の全員に配られていく。宇喜田の分もちゃんとあったことに喜ぶ宇喜田。

 

あんみつも美味いなと言った宇喜田は、おやつまで用意してもらえるとは思ってなかったぜと考えていた。あんみつを食べ終わり、走り込みに行った兼一を見送った宇喜田は梁山泊で技の鍛練を始めていく。胴着を着た投げられ地蔵を相手に教わった柔術の技を繰り出した宇喜田。

 

投げられ地蔵が日々大きくなっていることには気付いていない宇喜田は、最初に投げていた地蔵ならとても簡単に投げられるようになっている。いつになっても慣れないぜこれはと言う宇喜田に慣れてもらっては困りますからねと言って笑う古賀。古賀が良しと言うまで技を繰り出し続けた宇喜田。

 

続けて古賀との組手を行うことになった宇喜田は果敢に古賀へと挑む。投げられた宇喜田が畳に叩きつけられる瞬間、素早く受け身をとった。受け身でダメージを軽減して直ぐ様立ち上がって掴みかかろうとする宇喜田を再び投げる古賀。受け身をとることが癖になってきている宇喜田は、受け身が凄まじい速度で上達していた。

 

古賀と宇喜田の組手が終了となり夕食の時間となる。夕食を食べ始めた宇喜田は消耗したエネルギーを補給していく。飯が美味いってのは幸せなことだぜ本当にと思いながら食事をする宇喜田。アパチャイの次ぐらい食べた宇喜田に良く食べましたわねと言って微笑む美羽。

 

夕食を食べ終わった宇喜田は梁山泊から歩いて帰っていく。今日は一日よく修行したぜと思った宇喜田は満腹になった腹を擦りながら満足気に帰宅する。宇喜田が帰ってからも鍛練を続けていく古賀。日々欠かさず行っている無敵超人との組手を始めた古賀は、準超人級の実力を発揮する。

 

無敵超人にとっても容易く倒せる相手ではなくなっている今の古賀は、弟子クラスだった過去の古賀と比べればとてつもなく進化しているだろう。成長を超えた進化をしていく古賀は、これからも進化を止めることはない。準超人級を超えた先へと歩みを進めていく古賀。

 

周囲を囲む分身した無敵超人によって放たれる連続攻撃を流水制空圏で受け流していった古賀は、反撃の拳を繰り出していく。拳を命中させることには成功した古賀だが当たりがまだ弱いと判断して小刻みに拳を打ち出す。無敵超人に打ち出した両拳を受け止められる古賀。

 

両拳を掴まれた状態で中段の前蹴りを素早く繰り出した古賀に、瞬時に拳を手離して前蹴りを回避する無敵超人。まともに当たれば超人級でも確実にダメージを受ける古賀の蹴りは凄まじい威力と速度で放たれたが、それを容易く避ける無敵超人は流石超人級であると言える。

 

組手を続けていく度に速度の限界が上がっていく古賀の相手をする無敵超人は、いずれは超人級に古賀が到達することは確実だと確信していた。無敵超人との組手の最中に限界を超え続けていく古賀の進歩は止まらない。組手を終えた古賀と無敵超人。最近良い調子じゃのタイちゃんと話しかけてきた無敵超人に、弟子ができましたからねと古賀は言った。

 

弟子入りしてきた彼はどんな感じかのうと言う無敵超人に、兼一よりかは才能がありますけどそこまで才能があるわけではありませんね、ですが根性はあるみたいなので努力は続けられると思います、後は武術タイプが動なのでリミッターを外す方法を教える時は外れっぱなしにならないように気をつけないといけませんねと宇喜田に関する正直な感想を話した古賀。

 

うむ、しっかりと弟子のことを考えているようじゃなと言って笑う無敵超人。初めての弟子ですから探り探り教えているところですが、身体を壊すようなことはさせないように気をつけていますよと古賀は言う。タイちゃんにも良い影響を与えているようじゃから、彼の弟子入りは悪いことではないのうと言って無敵超人は頷いた。

 

就寝の時間が近付いていることに気付いた古賀は急いで温泉に向かっていく。温泉に浸かって日頃の疲れをとっていく古賀がリラックスしていると温泉に誰かが入ってくる。誰だろうかと思っていた古賀の前にしぐれが現れた。慌てて背を向けた古賀に近付いてくるしぐれ。

 

何でしぐれさんが入ってきてるんですかね!としぐれを見ないようにしながら言った古賀に、一緒に入ろうかと思ったか、らと言ってきたしぐれ。背中流しっこでもする、か?と聞いてきたしぐれに、結構です!と素早く答えた古賀。そう、かと残念そうなしぐれだったが、それから普通に古賀の背中を触ってくるしぐれに、なんですか!?と聞いた古賀。

 

梁山泊に最初に来た頃と比べたらだいぶ逞しくなった、なと言ってくるしぐれに、まあそれはそうですねと言った古賀は、しぐれさんを見なければいいだけだと考えてだいぶ落ち着いていた。そんな古賀の頭を掴んで、後ろを振り向かせようとするしぐれに抵抗する古賀は、何するんですかしぐれさん!と戸惑っている。

 

太一がボクを見ないから、だと言って強引に振り向かせようとするしぐれに準超人級の力で抵抗していく古賀。準超人級の古賀に力負けしていることは知っているがそれでもやってみたしぐれ。そんなにボクを見たくないの、か?と聞いてきたしぐれに、そういう訳ではありませんが互いに裸ですから目のやり場に困るんですよと冷静に答える古賀。

 

顔だけ見ればいいんじゃない、か?と聞くしぐれに、まあそれはそうですけどねと古賀は答えた。じゃあそうすればい、いと言って古賀の前に移動してきたしぐれ。言った通りにしぐれの顔だけを見ていた古賀は、これで満足ですかしぐれさんと言った。うん、太一の顔がちゃんと見えたか、らと言って笑うしぐれ。

 

じゃあそろそろ俺は上がりますねと言って背を向けた古賀。また一緒に温泉入ろ、うと言ったしぐれに、いやそれは遠慮しますと言って古賀は去っていく。次も太一と一緒に入れそうな時は入ろうと考えるしぐれは弟子との交流を諦めていない。何かまた温泉にしぐれさんが入ってきそうな気がするなと考えた古賀の勘は正しかった。

 

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