ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった 作:色々残念
再び裏社会科見学に連れられていくことになる兼一。今回は秋雨と逆鬼の2人が引率として出る。梁山泊は政治家の護衛を頼まれたが政治家を狙っているのが一影九拳のアレクサンドル・ガイダルである為に、もし片方が死んだ場合はもう一方が兼一と依頼者を守るということになっていた。
梁山泊が護衛の相手がいる場所まで行った時には議員の女性を絞め落として気絶させて拐っていくアレクサンドル・ガイダル。アレクサンドルを近道して追っていった逆鬼は足止めに現れた闇の達人2人を相手にして2分も遅れてしまう。アレクサンドルをバイクで追う秋雨達が到着した建築中の高層ビル。
待ち受けていたボリス・イワノフと部隊の面々をすり抜けた秋雨が建築途中のビルの上へと向かっていく。部隊の面々を打ち倒した兼一に今まで感じなかったオーラを感じ取ったボリスは兼一と戦ってみたいと思ったが、それでも命令は絶対だと秋雨を階段で追いかけようとした。
そんなボリスの前に兼一が立ち塞がり弟子達の戦いが始まる。ビルの上層で秋雨とアレクサンドルの戦いが開始された。打たせず、取らせず、組ませない秋雨に防戦一方かと言い出したアレクサンドルに、ふっ、そうでもないさと言った秋雨は気絶している議員をかすめ取ろうとしたが、それはアレクサンドルに防がれてしまう。
制空圏で攻撃を防いだ兼一にこれほどまでに成長したか、だがと内心で思ったボリスは、成長したのが自分一人だと思うなよ!と言いながら階段という地の利を利用して下から潜り込んで接近する。兼一を投げて絞め技を繰り出そうとするボリスの顎に掌底を入れてから馬式裡肘托塔を放って吹き飛ばした兼一。
吹き飛ばされながらも身を翻し着地したボリスはお互い腕を上げたな!と言ってから、だが、貴様との決着は後だ!と兼一に背を向けて階段を上がりきる。ビルの上層に到達した弟子達が目撃したのは、尋常ではない戦いを見せつける師匠達の姿だった。束ねた鉄筋を投げつけたアレクサンドルに投げ返した秋雨。
降り注いだ鉄筋を使ったワイヤーアートを作り上げたアレクサンドルに、これは高度なワイヤーアートだ死の天使と言ったところかな?と言う秋雨にプレゼントだとワイヤーアートを投げつけたアレクサンドル。秋雨がワイヤーアートを作り直して自らの作品に変えて投げ返す。な、なんと!豪快かつ繊細な!と秋雨の作品に一瞬見入ってしまったアレクサンドルに投げつけられたワイヤーアートが直撃した。
ま、まさか私以外に武術と芸術を同時に極めし者に出会おうとは、そしてその者を自ら手にかけねばならないとは、なんという悲劇!と両目を光らせながら言い出したアレクサンドルに、面白い!そろそろコマンドサンボとやらの実力を見せてくれたまえと言った秋雨が手招きする。
アレクサンドルの突き手を止めた秋雨に更なる突きを繰り出したアレクサンドルに奥の足で全て受け止めた秋雨が投げ返しにかかったところで更に投げ返すアレクサンドル。それを投げ返していく秋雨を投げ返して投げ返して投げを放つアレクサンドルとの戦いの最中に秋雨が兼一に一瞬サインを出す。
それが基礎鍛練をこっそり抜け出して逆鬼にラーメンをおごってもらう時の、秘密のサインだとわかった兼一はバレていたのかと思いながらもなぜ今そのサインをと考えて拐われた議員をこっそり救えということだと判断する兼一。サインを出した一瞬の隙に一撃喰らってしまった秋雨に、決意した兼一は議員の元に向かっていく。
議員の元に到着した兼一をヘリのライトが照らし、アレクサンドルにバレてしまった。戦いが激化する秋雨とアレクサンドル。若き光を曇らす闇は私が許さん!と言った秋雨が放つ投げにアレクサンドルは投げられ続ける。常に相手の死角を取り続けて姿を消す柳葉揺らしを繰り出した秋雨に一方的に投げられるアレクサンドル。
恐れ入ったよ岬越寺秋雨、ふっ、どうやらまだまだ私も精進が足りないらしいと言ったアレクサンドルは秋雨の投げを利用して自分から飛ぶ。今日のところはいさぎよく私が退こう、だが、作戦は少々変更してでも遂行させてもらうと言って議員を放り捨てたアレクサンドル。
迷わず飛んだ兼一が議員を抱きかかえながらビルに取り付けられたネットの端を掴もうとするが掴みそこねてしまう。逆鬼からつかまれ!と投げられたロープを掴んだ兼一はなんとか生還する。こうして兼一の裏社会科見学は終わりとなり、帰りにラーメン屋に寄ってラーメンを食べていく3人だった。
宇喜田に基礎の鍛練を行わせていった古賀は続いて秋雨が作成した鍛練器具である発電鼠改マグナボルトを宇喜田に使わせる。マグナボルトは回転するハムスターの玩具のような代物だが、走るのが遅いと電撃を喰らう鍛練器具となっており、必死に駆ける宇喜田は度々電撃を喰らって悲痛な悲鳴を上げた。
走り終えてぐったりしていた宇喜田に活を入れて起こした古賀は組手を開始する。なんなんだよあの鍛練器具は!と言いながら掴みかかろうとした宇喜田を投げ飛ばす古賀は、あれは岬越寺師匠が作った鍛練器具ですねと言って畳に倒れた宇喜田に腕ひしぎ十字固めを極めていく。腕の関節を極められながらも立ち上がり異様に重い古賀をなんとか持ち上げて畳に叩きつけようとした宇喜田。
瞬時に関節技を外して畳に着地した古賀が放つ当て身を当て身で迎撃する宇喜田は腕を上げている。過酷な鍛練の成果が出ている宇喜田に師匠として嬉しくなった古賀は更なる試練を宇喜田に与えていく。宇喜田を連続で投げる古賀に受け身をとって立ち上がり続ける宇喜田。
組手を終えた宇喜田と古賀。激しい戦いを終えてふらつく宇喜田には少し休憩が必要になる。身体を充分に休ませた宇喜田が梁山泊から自宅に帰っていくのを古賀は見送っていた。宇喜田が帰ってからは自らの鍛練に力を入れている古賀。今日も準超人級と超人級の間を隔てる壁を壊していく古賀は更に先へと進んでいく。
無敵超人との組手も欠かさず行って激しい組手を始めていく古賀。完全に極めた流水制空圏で無敵超人の攻撃を受け流していった古賀は無敵超人を自分の流れに乗せて拳を叩き込んでいく。古賀からの打撃を受け止めていった無敵超人が放つ蹴りに蹴りを合わせて繰り出す古賀。
準超人級でありながらもかなり超人級寄りである古賀の蹴りは超人級並みの威力を持っていて互角となった蹴りが互いに弾かれる。ほう、更に腕を上げたようじゃなと言った無敵超人に、日々鍛練は欠かしていませんからねと言って古賀は笑った。構えた両者が接近し、打ち合う度に暴風が吹き荒れていく。
かなり超人級寄りの準超人級と超人級との戦いは余波だけで凄まじいものとなる。梁山泊の敷地内で行われている古賀と無敵超人の組手は更に激しさを増していく。無敵超人が放つ苛烈な拳の弾幕を流水制空圏で捌いていった古賀。フハハハっ!血が騒ぐわ!と言いながら数え抜き手を繰り出してくる無敵超人に同じく古賀も数え抜き手を繰り出した。
四、三、二、一と抜き手の指の本数を減らしていく古賀と無敵超人。最後の一がぶつかり合って古賀の一本抜き手だけが弾かれ、無敵超人の無影無限突きが古賀に直撃するかと思われた瞬間に流水制空圏でそれを反らした古賀。やるではないかタイちゃん!と豪快な笑みを浮かべた無敵超人に、準超人級になって色々とできることが増えましたからねと言って古賀は構える。
それで2人の組手は終わりとなって美羽が作った夕食を食べに行く無敵超人と古賀。今日の夕食は鯖の塩焼きとなっていた。アパチャイがご飯を何杯もおかわりできる程度には梁山泊の財政は安定しているらしい。鯖の塩焼きに大根おろしをかけて食べていく古賀が今日も飯が美味いなと考えていると酒を飲んでいた逆鬼が話しかけてくる。
あの地下格闘場のオーナーから俺に連絡があってな、地下格闘場がそろそろ再開できそうだから、また太一を連れてきてほしいって言ってたぜと言った逆鬼に、あの地下格闘場が再開できそうなんですねと言うと古賀は笑った。また稼ぎにいこうぜ太一と言いながら酒を飲む逆鬼。
いつも同じ相手とばかり戦っている宇喜田先輩もそろそろ地下格闘場に連れて行ってもいいかもしれませんねと言った古賀。確かに太一の弟子もそろそろ連れて行っても大丈夫そうだぜと逆鬼は頷く。準達人級を避けたりして相手を選ぶ必要はありそうですけどねと古賀は言う。
逆鬼との会話も終わって夕食を食べ終えてから鍛練を再び始めた古賀は就寝時間ギリギリまで鍛練を続けていく。かなり超人級寄りの準超人級になった古賀は鍛練の密度が段違いになっていた。準超人級でも過酷な鍛練を行う古賀の強靭な身体は、それに全て耐えきって更に先の領域へと進む。
梁山泊で積み重ねてきた鍛練は古賀の身体を凄まじい強度に変えており、梁山泊に来る前の古賀の身体とは比べ物にならない質と量の筋肉が備わっている。梁山泊で過ごしてきた日々は1日も無駄になっておらず、古賀をとてつもなく鍛え上げていた。今日の鍛練を終えた古賀は自分の部屋に行って布団に横になると直ぐに寝ついてしまう。
朝になり早朝から走り込みに行った古賀は県外にまで飛び出して準超人級の脚力で4つ先の県に行って早朝の内に帰ってくる。梁山泊に戻ってきた古賀は基礎の鍛練を行っていく。古賀が朝の内に終わらせた基礎鍛練。朝食の時間になり食事を食べていく古賀。今日の朝はハムエッグだったので、古賀は玉子の黄身に醤油をかけてご飯に乗せて一緒に食べた。
朝食を食べ終わり自分で弁当を作っていく古賀は彩りと栄養バランスも考えて野菜もしっかり詰めておく。弁当箱を鞄に入れて高校へと走っていく古賀。あっという間に高校に到着して古賀は教室に向かった。まだ生徒達の数は、まばらでそこまで登校している生徒は多くない。鞄から取り出した教科書とノートを机に入れていく古賀。
席に座って時間が経過していくのを待つ古賀に登校してきた宇喜田と武田が話しかけてくる。普段している修行に関する話になって饒舌に話す武田は日頃師匠であるジェームズ志場に言えないことを言っていく。宇喜田も普段の修行内容を言っていくと辛いのは自分だけじゃないと思った武田と宇喜田は固く握手を交わした。
宇喜田に地下格闘場に行ってみませんかと言い出した古賀に武田が宇喜田もそこまで強くなってるのかいと驚きながら聞いてくる。ええ、今の宇喜田先輩なら地下格闘場でも良い試合ができるようになっていますよと言った古賀。ち、地下格闘場かと言って考え込んだ宇喜田。
それが今の俺に必要なことなのか古賀と聞いた宇喜田に、色々な相手との戦いを経験できる地下格闘場は今の宇喜田先輩には悪くない場所ですよと言った古賀。少し考えさせてくれねえかと言う宇喜田に、嫌なら嫌で構いませんから正直に言って下さいねと古賀は言った。
授業が始まり真面目に授業を受けていく古賀はノートに綺麗に黒板に書かれた内容を書いていく。午前の授業が続いていき、体育の授業でとてつもなく手加減して身体を動かす古賀。昼休みになり古賀がいつものように屋上にいくと、すぐにレイチェルが現れて弁当箱を開いた古賀の隣に座る。
今日は何かしらと古賀の弁当箱を覗き込んだレイチェルは肉系のおかずである豚カツを発見した。一口くらいなら良いのよねと言ってきたレイチェルに、構わないけどと箸で特製ソースがかかった豚カツを一切れ挟んでレイチェルに差し出す古賀。ぱくりと一口で一切れほうばったレイチェルは笑顔で豚カツを食べ終える。
とっても美味しいじゃない、貴方は料理の腕も良いのねと言ってきたレイチェルに、まあ結構料理も努力したからねと言う古賀。闇の専属料理人の腕にも負けてないんじゃないかしらと言ったレイチェル。専属料理人までいるのか闇にはと言って古賀はメインのおかずの前にトマトを食べていく。
これも闇の専属料理人が作ってくれたのよとベーグルサンドを見せてくるレイチェルに、手が込んでそうだねそれはと言いながら手作りのポテトサラダを食べる古賀。ベーグルサンドをかじってこれも美味しいわと言っていたレイチェルは幸せそうだ。メインのおかずである豚カツに箸を伸ばした古賀は一切れ食べて良いできだと頷く。
今私は色々な部活を巡ってるんだけど、どれもみんな目立てるし楽しいわよと言って笑ったレイチェル。まあ、きみなら運動は一通りできそうだねと言いながら古賀は千切りのキャベツと豚カツを交互に食べていく。古賀は部活はやらないのかしらと聞いてきたレイチェルに、自分の修行で毎日忙しいから厳しいかなと答える古賀。
もう充分鍛えられてると思うけど、そんなに鍛えて貴方は何をしたいの?と真っ直ぐな眼差しで問いかけてきたレイチェルに、誰にも負けないように強くなって出来る限りこの世界で生きていきたいと考えているよと古賀は本心を言った。そう、古賀は史上最強を目指しているのねと微笑んだレイチェルはベーグルサンドを食べ終える。
日本では食べ終わったら、こうして手を合わせて、ごちそうさまでしたって言うのよね、同じクラスの女の子がそう言ってたわと両手を合わせながら言ったレイチェルに、言わない人もいるけどねと言う古賀。貴方はどうなの?と聞くレイチェル。俺は言うよと答えた古賀は、食べ終わった弁当箱を閉じて両手を合わせると、ごちそうさまでしたと言った。
昼食を食べ終わった後も屋上に残る古賀とレイチェル。そういえば貴方に私が助けられたあの地下格闘場がようやく活動を再開してるみたいねと言って屋上に寝転んだレイチェルに、どうやらそうらしいねと頷く古賀。また貴方もあの地下格闘場に行くのかしらと言ったレイチェル。
そうだね、行くかもしれないよと言う古賀に、じゃあ地下格闘場でも会うかもしれないわねと言ってレイチェルは楽しそうに笑った。そっちと予定が合うかはわからないと思うけどと言う古賀。でも会える気がするわと言ったレイチェル。どうだろうねと言って座っていた古賀が弁当箱片手に立ち上がる。
そろそろ昼休みも終わるし教室に戻るよと言った古賀に、寝転がっていた体勢から見事な身体能力で素早く起き上がったレイチェルが、じゃあ私も教室に戻ろうかしらと言って古賀に近付く。抱きつこうとしてきたレイチェルを普通に避ける古賀。親愛のハグまで避けるのねと言ってきたレイチェルに、止めてほしいから俺は避けるよと古賀は言った。
レイチェルは古賀に親愛のハグがどうしてもしたかったらしく、持てる全ての技術を使って抱きつこうとしたが全て古賀に避けられて失敗に終わる。それでも諦めていないレイチェルは決意した。いずれ貴方を抱きしめてあげるから待ってなさい古賀と言うレイチェルは絶対にやり遂げてみせるという熱意に満ち溢れている。
いや本当に止めてくれないかなと言って屋上から立ち去る古賀はとても困っていた。なんでそんなに親愛のハグがしたいんだあの子はと疑問に思った古賀は考えてみたが答えは出ない。きっと答えは単純なものなのだろうが、何よりも鍛練を優先している今の古賀にはわからないもののようだ。