ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった   作:色々残念

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第2話、ラグナレク技の三人衆

高校の屋上で兼一を待ち伏せしていたラグナレク技の三人衆の二人、投げの宇喜田と突きの武田。全く現れることのない兼一にしびれを切らして荒れている宇喜田と暢気に空を眺める武田は会話をしていく。

 

武田には兼一を誘き寄せる為の作戦があるようだった。梁山泊にて古賀と組み手をする兼一は打ち込んでも打ち込んでも全て制空圏で打ち落とされてしまう攻撃を届かせるにはどうすればいいのか考えている。

 

俺の制空圏はここからここまでと両腕を使って自身を中心とする球体を現して兼一にも制空圏を見せていく古賀。見えたそれを打ち破る為に兼一が繰り出すムエタイのカウ・ロイを古賀は片手で捌いた。

 

ならば投げだと掴もうとする兼一の手を撃墜する古賀。顔面と鳩尾を狙った空手の両手突きである山突きを繰り出す兼一の両手を掴み取った古賀はそのまま兼一を手加減して放り投げる。

 

 

投げられた兼一は日頃秋雨に投げられ慣れているために見事な受け身を行いダメージを軽減していた。立ち上がった兼一は中国拳法の突きを放つがそれも古賀に受け流されていく。

 

習っている全ての武術が通用しないと考えた兼一は、それなら全ての武術を同時に使ってみるのはどうかと考える。学んだ4つの武術の要訣を一度にまとめて繰り出した兼一の突きは今までにない鋭さで放たれた。

 

その突きを名付けるとするなら無拍子という名が相応しい。残念ながら兼一の無拍子は古賀の両手に防がれてしまったが、それでも古賀を驚かせることはできたようだ。

 

この時点で兼一が未熟だとしても無拍子を覚えたことに対する驚きとそれが自分に向けて放たれたという驚きに加えて実際に見た無拍子という突きの鋭さにも驚いた古賀だった。同じことは古賀にもできるだろうが、兼一の技を取ってしまうような気がして使用は控えていた無拍子。

 

兼一の無拍子を見てから自分でも無拍子を放ってみた古賀は、容易く巻き藁を巻いた柱をへし折った一撃に、使う相手は選んだ方が良さそうだと判断する。無拍子を常人相手に放てば殺してしまうだろうと考えた古賀は、兼一にも無拍子を使う相手は選ぶようにと言っておく。

 

多分ジークフリート相手には使うだろうと考えた古賀は、今の武田や宇喜田が無拍子を喰らったら死ぬんじゃないだろうかと思ったので、ラグナレク技の三人衆残りの二人に無拍子は使わずに勝ってこいと言っておいた。それを了承した兼一が無拍子を使わずに宇喜田と武田を倒せる実力を身につけていることは確かだ。

 

後日クラスメートを人質に兼一を屋上に呼び出した宇喜田と武田。兼一のカウ・ロイという名の飛び膝蹴りを喰らい、一撃で気絶した宇喜田。

 

そして始まる武田との戦い。右腕一本で戦う武田にムエタイのローキックであるテッ・ラーンを繰り出した兼一。

 

鍛錬で鍛えられた兼一の強靭な足腰から放たれる蹴りはかなりの威力をもっており、武田に確かにダメージを与えていく。

 

ローキックを打ち込まれ続けて動きが遅くなった武田にムエタイの技を次々叩き込んでいく兼一。3分ごとに武田が用意したゴングが鳴り、攻撃の手を止めた兼一に1分の休憩だと言った武田。

 

武田に何故ボクシングを辞めたのかを聞いた兼一に答えた武田。会話しながら戦いを続ける兼一と武田の戦いは激しさを増していく。

 

武田の顔面に叩き込まれた兼一の飛び膝蹴り。その勢いで歪んでいたフェンスが外れて武田が落ちそうになる。落ちそうな武田を片手で掴む兼一を発見した美羽が教室から飛び出していった。

 

かつて友達を助けに行った時の負傷で左腕が動かなくなった武田を腕1本で引き上げた兼一。今度は兼一が落ちそうになり、念のため屋上の近くで待機していた古賀が助けに入る。

 

原作では宇喜田が助けていたが原作以上に鍛えられた兼一の飛び膝蹴りを喰らって完全に失神している宇喜田が目を覚ますことはない。武田も引き上げた古賀はキミはいったいと聞いてきた武田に白浜兼一の兄弟子だよと答える。

 

原作のラグナレク技の三人衆が勢揃いした屋上。遅れてやってきて屋上のドアを蹴り開けた美羽が倒れている兼一を見て暴走しそうになったのを古賀が止めておく。

 

その後に岬越寺接骨院にお世話になることになった兼一と宇喜田に武田。手当てが施された兼一と宇喜田の後に武田の左腕のマヒに関する話になる。

 

脊髄の歪みからくる神経の圧迫が原因だと診断した秋雨が武田の首を掴んで歪みを矯正していく。すると動かなかった武田の左腕が一瞬動いた。

 

治療をすればアームレスリングの世界チャンピオンだって目指せると言った秋雨に感動して涙を流す武田。そんな武田に秋雨独自の整体法を施していく秋雨は痛いのはたったの七百三十二回だよと言って治療をしていく。あまりの痛みに武田の悲鳴が岬越寺接骨院に鳴り響いた。

 

古賀との組み手と日々の鍛錬で腕を上げていたようで初対面でラグナレクの辻を倒した兼一。原作では敗北していた戦いで武田が助けに入っていたが今回は助けは必要なかったらしい。

 

武田がロードワークをしている最中に走り込みをしている古賀を見かけて声をかけた。タイヤに乗せた秋雨と重りを引いて走りながらも普通に会話ができる余裕がある古賀にだいぶ鍛えられてると感じた武田は梁山泊の修行の一端を垣間見た。

 

梁山泊での鍛錬が終わり帰る途中でバーサーカーと遭遇した古賀。疲れきっていても動くように鍛え上げられた身体は問題なく動き、腕を上げていたバーサーカーを圧倒する。

 

武術家として気を静めて戦う静のタイプであると判断された古賀。同じく静のタイプである秋雨と剣星に学ぶことが多くなる。とはいっても逆鬼やアパチャイに学ぶことがないということはなく。

 

これまで通りに空手やムエタイも学んでいく古賀だった。そして今日も秋雨が作成した鍛錬器具を使って鍛錬を積み重ねていく。電撃木人君マグナボルトという一度に5発攻撃を木人の急所の的に叩き込まなければ、起き上がってきた木人による電撃を喰らうという代物。

 

瞬時に5発の攻撃を周囲を覆う木人達に繰り出していく古賀。電撃を一度も喰らうことなく修行を終えた古賀に秋雨は、勿体無いしこれは今度兼一君にも使ってみるとしようと言い出す。

 

強く生きろ兼一と弟弟子にエールを送る古賀は秋雨の鍛錬器具がヤバいことを実体験でよく知っていた。多分強くはなれるから頑張ってくれと内心で思いながら去っていく古賀。

 

制空圏から更に先の場所へ到達した古賀は逆鬼に重心をねじ曲げるガマクを教わることになる。見事にガマクをものにした古賀に逆鬼も喜んでいた。

 

遂に弟子クラスから妙手にまで到達した古賀。弟子クラスに負けることは油断しない限りなくなった古賀は、これまで以上に鍛錬に励んでいく。目指す先が達人である古賀は、まだまだ先は長いなと道のりを見ていた。

 

梁山泊の財政がまた問題になっていたところで逆鬼に再び地下格闘場へ連れてこられた古賀。始まった戦いは以前よりも実力者揃いの戦いとなり古賀にも厳しいものになったが、挫けるようなことはせずに戦い抜いていく。

 

勝利を重ねていく古賀は戦いの中で進化していった。対戦カードは次々と組まれていき、戦いを続けていく古賀は順調に強くなっていく。戦いが終わり、帰っていく逆鬼と古賀。

 

帰る途中でファミレスに寄って食事をしていく逆鬼と古賀は、梁山泊の財政はこれでしばらくは大丈夫そうだと喜んでいた。稼いだ金は真っ直ぐに立てた封筒が普通に直立する額が入っているものが3本と結構な金額となる。

 

ビールと豪勢なツマミを買って帰った逆鬼が美羽に封筒を渡していくと諭吉さんがいっぱいですわと喜んでいた。何して稼いできたんですかと言う兼一にいずれお前も連れてってやるよと言った逆鬼。

 

頭を抱える兼一に多分死にはしないと答える古賀に多分ってことは死ぬ可能性もあるってことじゃないですかと言って怯える兼一だった。

 

そんな兼一と古賀を見ながらある作戦を考えている秋雨。それは死んでもともと人生格闘化大作戦というものだ。兼一と古賀の二人を梁山泊の内弟子にしてしまおうというこの作戦は、前から秋雨が考えていたものらしい。

 

武術の武術による武術のための生活と、武術漬けの日々をおくらせる気の秋雨。それが実現すれば武術でたまった疲れを武術によって癒すというとんでもない生活をさせられることになる兼一と古賀。

 

古賀は望むところだと奮起するだろうが兼一は逃げ出そうとするのは間違いない。今でさえキツいのにこれ以上は死んでしまうと判断する兼一は間違ってはいないだろう。

 

今でも死ぬほどキツい修行が内弟子になれば一歩間違ったら死んじゃうような修行に早変わりすることは確定だ。才能がない兼一が強くなるために必要な努力は並大抵のものではない。

 

妙に優しい秋雨と逆鬼に怪しむ兼一と原作を知っている古賀は兼一が辻に負けなくても内弟子の話は出るんだなと考えていた。口止めされているアパチャイと逃げろと口パクで言っていた香坂しぐれが無敵超人に口を塞がれて連れ去られていく。

 

呼び出された古賀と兼一を梁山泊の面々が囲う。古賀と兼一に梁山泊は好きかと聞いた秋雨に肯定的な答えを言った古賀と兼一。

 

内弟子に関して説明していく秋雨。説明を聞いていく度に顔が死んでいく兼一。覚悟を決めていた古賀は黙って座っている。説明が終わり一目散に逃げ出した兼一。

 

目から光を発しながら逃がすかあぁぁ!と言い出した秋雨に逃げきってみせますと言う兼一だったが秋雨の秘技である畳乱れ返しによって道を塞がれる。しかしそれでも兼一は諦めず障子を突き破りながら外に飛び出す。

 

それを逆鬼と無敵超人が追って外に出た。兼一の進行方向に立ち塞がる二人に捕まり縄で縛られた兼一はひと殺しひと殺しと言いながら内弟子になることを嫌がる。

 

秋雨と逆鬼の説得には耳を貸さなかった兼一だったが、馬剣星による一時間に及ぶ梁山泊に住み込むことの素晴らしさを教え込まれたことによって内弟子になることを決めた兼一。

 

古賀は逃げなかったことから覚悟があると判断されたようだった。次の日から始まった住み込みの修行は古賀にとっては普段よりもキツい程度で兼一にとっては更に過酷なものになっていたらしい。

 

兼一よりも修行が進んでいる古賀は秋雨考案の地蔵を使った筋力鍛錬を行っていく。全身の筋肉をピンク色の筋肉に変えていくこの鍛錬を積み重ねてきた古賀。その身体は無駄なく絞り込まれており、見た目以上のかなりの筋力を発揮する。

 

そんな古賀の背後で兼一が逆立ちの状態で逆鬼に足を掴まれて押されながら腕の力だけで走らされていた。それを見て懐かしいなと思いながらも鍛錬を続けていく古賀。

 

走り込みが始まって外に駆け出していった兼一が引くタイヤに乗り込んだ秋雨が重りを懐に抱え込んでいた。逆鬼と組み手を始めた古賀に逆鬼師匠と呼ばれて照れていた逆鬼。弟子は取らねえ主義だと言っていた人の変わりように原作を知っていても驚くよなと思った古賀。

 

学んだ技の数々を繰り出していく古賀は教わった白刃流しで打撃を流すことに成功する。とてつもなく手加減していたとはいえ逆鬼の打撃を流せるようになった古賀は確かに進歩していた。

 

続けて始まったアパチャイとの組み手は随分と危険と隣り合わせだったが、確実に実力を上げていくためには必要なことだと判断して恐れていても立ち向かう古賀。

 

案の定手加減に失敗したアパチャイの攻撃を喰らうが、ダメージを受けただけで済んだあたりでだいぶ打たれ強くなったと自分でも思う古賀だった。秋雨と剣星による治療を受けながら身体を癒した古賀は再び修行を始める。

 

強くならなければ生き残れない世界に足を踏み入れてから古賀が心に掲げた目標は何があろうと絶対に生き延びてやるということだ。そして自分も死なず相手も殺さずという強い信念を持った古賀には活人拳が合っているらしい。

 

兼一が悲鳴を上げる地獄のような梁山泊の鍛錬も死ぬよりはマシだと判断して普通に耐えきれる古賀は覚悟ができている。強くなれるならどんな過酷な鍛錬だろうと受けて立つと決めている古賀に梁山泊も応えた結果として妙手でも達人寄りになってきた古賀。

 

確かに前に進んでいる自分に喜んだ古賀は高校からの帰宅途中に待ち伏せしていたバーサーカーとの戦いも必要以上に相手を傷つけることなく終わらせることができた。

 

更に強くなっていたバーサーカーに原作のこの時よりも遥かに強くなってるからハーミットじゃもう勝てないかもしれないなと考えた古賀は、ハーミットの代わりに自分が戦う必要がありそうだと判断する。

 

兼一に再び勝負を挑んできた辻が兼一に敗北して気を失ったが、目を覚ますと心配そうに自分を見つめる兼一がいて敗北を悟った辻。

 

武田の脱会リンチが近々行われると辻から情報を受け取った兼一は武田の元に向かって気をつけるように言っていた。

 

後日岬越寺接骨院に通う日だった武田に自分の携帯の連絡先を登録しておいた兼一。去っていく武田にラグナレクに襲われたらちゃんと連絡して下さいよと言っていた兼一は始めて他の人と連絡先を交換できたことを嬉しそうにしていた。

 

俺とも交換しとく?と言って携帯を出した古賀にいいんですかと喜ぶ兼一。連絡先を交換した古賀と兼一は楽しそうにしていたのでアパチャイがとても羨ましそうな顔で見ていた。

 

確か今日が脱会リンチの日だと判断していた古賀は兼一を連れて武田を追う。ちょうど追いついたその頃投げの宇喜田がラグナレクと縁を切り蹴りの多田を投げとばしていた。

 

兼一と古賀も加わった戦いは有利に進み第八拳豪ヴァルキリーの相手はこっそり着いてきていた美羽が請け負う。原作ではありえない技の三人衆が揃って脱会リンチと戦うという姿がそこにはあった。

 

蹴りの多田を蹴りの古賀が圧倒しながら前世の記憶が戻らなければ俺がこいつみたいになってたんだなと考えた古賀は、まあ今は違うからいいかとあっさりと考えて多田を加減して蹴り飛ばす。

 

特に兼一の怒りが凄まじくあっという間に全滅したヴァルキリーの部隊。残ったヴァルキリーも美羽には敵わない。

 

最後に現れた新島が率いる面々が新白連合という旗を持ってやってきたが全てが終わった後で、気絶したヴァルキリーが抱えられて退いていく。

 

武田と宇喜田が無事で良かったと喜んだ兼一だったが、良からぬことを企んでいそうな新島に兼一が食って掛かる。

 

古賀はとりあえず目立った怪我がない武田と宇喜田の二人に原作の知識が久しぶりに役立ったと考えていた。

 

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