ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった   作:色々残念

20 / 43
第20話、殲滅の拳士

校内にある新白連合が集まる場所に行った兼一と美羽に古賀。先にいた宇喜田と武田にヴァルキリーが兼一達を迎える。古賀くんが来るなんて珍しいじゃなーいと言ってきた武田に、まあそうですねと頷く古賀。遂に我が軍門に降りにきたか古賀太一と言い出した新島の額に手加減したデコピンを叩き込んだ古賀は、痛みにのたうちまわる新島に、きみの軍門に降るつもりはないよと言った。

 

闇に梁山泊の弟子予備軍と判断された新白連合と交流を深めようかと思ってここに来たけど、トップの新島はいつもこんな感じなのかな?と聞いた古賀にだいたいいつもそんな感じですと答えた兼一。それはそうと走り込みで宇喜田に追い越されてから更に修行がキツくなったんだけど、このままじゃボクの身体が持たないじゃなーいと言い出した武田。

 

そんな武田の肩に手を置いてお前を追い越した俺も修行は更にキツくなったぜと言った宇喜田。互いを過酷な修行に励む仲間だと考えた宇喜田と武田。あんな修行をしている古賀先輩が師匠だと宇喜田さんの修行も厳しそうだなと思った兼一。自分達で選んだ道なんですからやり遂げるしかありませんよと言った古賀。

 

キツいって言うけどあんた達普段どんな修行してんのさ?と聞いてきたヴァルキリーに語り出した宇喜田と武田。2人の修行内容を聞いてドン引きするヴァルキリーだったが、確かに強くなってるから効果はあるのかと考える。宇喜田の修行内容を聞いて、ボクも経験したことがある修行がいくつか含まれていたなと思った兼一。

 

それから鍛練に関する話題になっていた中で古賀がやっている鍛練が常人なら死んでると誰もが言うような過酷過ぎる鍛練だと新白連合の面々は知ることになる。そりゃあ強いわけだねと言ったヴァルキリーに、まあ、俺の師匠である古賀は普通じゃねえからなと頷く宇喜田。

 

以前新白連合に攻め込んできた李天門って達人を相手に圧倒した古賀が弱いわけがないとはわかっていたが、それが兼一以上の過酷な鍛練によるものだってのは知らなかったぜと言って、自前の小型コンピューターに今入手した古賀のデータを素早く入力していく新島。

 

DオブDも参加できてたらぶっちぎりで優勝してたんじゃないかと聞いてきた新島に、まあ弟子クラスに負けるような鍛え方はしてないよと答えた古賀。準超人級を参加させるつもりは笑う鋼拳もなかっただろうけどねと言って笑った古賀に、準超人級ってなんだ?と聞く新島。

 

達人には格というものがあって、最上位の達人が特A級と呼ばれているけど、その更に上が準超人級だよと答えた古賀に、待て待て達人の更に上があるのか!と新島は慌てながら言ってきた。ちなみに準超人級の更に上が超人級で、梁山泊の長老がその超人級だねと言った古賀。

 

無茶苦茶強いだろうなとは思ってたが、あのじいさんがそうなのか!と驚いた様子の新島。新島も正確に無敵超人の実力を把握していた訳ではなかったらしい。今は長老に追いつく為にほぼ毎日組手をさせてもらってるけど、最近ようやく勝負になるようにはなってきたかなと言った古賀に、とんでもねえなと汗を垂らした新島は、レベルが違い過ぎて遠い世界の話に聞こえると考えていた。

 

新島と古賀の話を聞いていた兼一は、達人になってからの古賀先輩はいつの間にか遠くに行っちゃったなと考える。いずれはボクも達人になるんだろうかと思った兼一は、いや本当になれるのかなと不安が出てきたらしい。頭を抱えた兼一にどうしました兼一さんと話しかけてきた美羽に、いや何でもないですよ美羽さんと言った兼一。

 

新島と古賀の話を聞いていた宇喜田は古賀はあれだけ強いのにまだ満足してねえんだなと考えた。古賀に師匠になってもらってから急激に強くなっている自分を実感していた宇喜田は、俺も今よりもっと強くならねえといけねえなと決心する。地下格闘場に行くって決めたことを古賀に伝えねえとなと思った宇喜田は、新島と会話している古賀に話しかけた。

 

新白連合の面々と古賀が交流していると新白連合の居場所に現れたボリス・イワノフ。警戒する兼一の目を見て死んだ武術家の目ではないなと言ったボリスは教官の命令だと椅子を10個集めて持ち上げた。兼一に対して貴様を無力化するのはこのオレだと言ってから、新白連合とやら、邪魔だてするなら貴様達も処分する、と言い放つボリス。

 

その言葉で構えた武田と宇喜田にボリスは持っていた椅子を投げた。投げられた椅子を全て受け止めた武田と宇喜田。ちょうど現れた女教師の小野が椅子を持った武田と宇喜田にあらあら、みんな手伝ってくれてるのねと言って頷く。先導する女教師の小野についていく椅子を持った面々。今のところボリスは校内で兼一を襲うつもりはないようだ。

 

2泊3日の臨海学校が始まり海で遠泳を開始する兼一達2年生の男子。しぐれに教わった伸泳でスピードを上げた兼一がボリスを猛追する。ボリスが1位で兼一が2位、イーサンが3位で新島が4位という結果となった。カレーを作って食べる全員の中で勘違いしていたボリスのみが現地調達の食料として蛇を捕まえる。

 

臨海学校の山登りの最中に兼一を襲うボリス。この山に来た荒涼高校の者は、1人残らず抹殺されると言い出したアレクサンドル・ガイダル大佐直属の特殊部隊一個小隊の一員と対峙する美羽。一方ロシアでは、秋雨がアレクサンドルが居るロシア軍の基地に潜入していた。

 

哲学する柔術家岬越寺秋雨と殲滅の拳士アレクサンドル・ガイダルの戦いが始まる。凄まじい戦いを繰り広げていた秋雨とアレクサンドル。兼一とボリスが戦う川に落ちてきた女教師の小野。てっきり小野が死んでいると思った兼一とボリスだったが普通に起き上がった小野が生きていたことに驚く2人。

 

小野を殺しに崖の上から降りてきたアレクサンドル直属の特殊部隊の一員。作戦完了タイムをオーバーした場合すぐ連絡を取ることになっていると言って特殊部隊を制止し、アレクサンドルに連絡を取ったボリス。秋雨と戦っている真っ最中であるアレクサンドルに通信を受ける余裕はない。

 

連絡が取れなかったことで緊急事態だと判断したボリスは、一時、作戦を中止する!全部隊へ通達しろ!と言うが従う様子はない特殊部隊。作戦を続行して女教師の小野を殺そうとした特殊部隊の一員であるゲルギンス中尉。それを防いだ兼一とボリスの奇妙な共闘が始まった。

 

特殊部隊を倒していった兼一とボリス。最後に残ったゲルギンス中尉はロシアの赤きナイフという異名を持つナイフ使いであった。右は攻撃、左は防御といったところで隙がないゲルギンス中尉。一時休戦中のライバルとしての提案をした兼一に応じたボリス。流水制空圏を用いてゲルギンス中尉の猛攻の中に切り込んだ兼一。

 

間合いを詰めて接近した兼一がゲルギンス中尉の左腕を抱えた。ゲルギンス中尉の右腕から放たれる猛烈なナイフの突きの間を抜けて接近したボリス。肩のプロテクターに突き刺さったナイフを引き抜いてゲルギンス中尉の右腕を掴んだボリスと左腕を掴んだ兼一が互いに動きを合わせてゲルギンス中尉を投げる。

 

強烈な投げを喰らって気を失ったゲルギンス中尉。ボリスは全分隊に作戦を停止する命令を下したが通信機からは歌声が聞こえてくる。ジークフリートが通信機の小さなマイクを使って歌っていたらしい。ボリスからの連絡だと気付いたジークフリートが新島に通信機を手渡す。

 

新島から作戦が失敗に終わったことを伝えられたボリスは、どこか安心したような顔をしていた。上半身の服を脱いで川で戦い始めたボリスと兼一。攻撃を喰らっても構わず制空圏内に入ってきたボリスが変幻自在の攻撃を見せる。投げかと思えば打撃、打撃かと思えば関節とコマンドサンボの技の数々を繰り出したボリス。

 

その頃ロシアの基地では秋雨に対して柳葉揺らしを繰り出したアレクサンドルが秋雨に渾身の投げを放った。これを喰らって生きていた者はいないという自信があるアレクサンドル。先程弟子から連絡があったことに気付いていたアレクサンドルが机の中からプライベート通信機を探していると、これかね?と通信機を見せてきた秋雨に間合いを取ったアレクサンドル。

 

ば、馬鹿な!あれを喰らって生きているわけがない!と驚いているアレクサンドルに、ふふ、鍛え方が違う!特に私の身体は特別製でねと言った秋雨。再び柳葉揺らしを使い始めたアレクサンドルに対して秋雨も柳葉揺らしを使い始めた。敵の死角を取り続けて姿を消す柳葉揺らしを互いに使っている両者。

 

気絶から目を覚ましたロシアの軍人の目に映った秋雨の姿を確認したアレクサンドルが、秋雨の腕を掴んで捕らえたぞと言い出す。捕らえられたのはきみの方さと言った秋雨が岬越寺無限生成回帰を繰り出してアレクサンドルを数回連続で投げる。続けて気当たりで相手の体を崩すように誘導する真・呼吸投げを使ってアレクサンドルを投げる秋雨。

 

戦いを優勢で進めていた秋雨だったがアレクサンドルが決死の覚悟を決めたことを感じ取る。ロシアで決死の構えをとったアレクサンドルと同じように日本でボリスも決死で兼一に挑んでいた。次の打ち込みでどちらかが死す!と言った相手に、いや、誰も死なせはしないさ、それが活人拳だ!と秋雨と兼一の師弟が力強く言う。

 

決死の相手に対して決死で活人する秋雨と兼一。自らの命を落としてでも相手を必ず殺そうという攻撃群に対して、たとえ己の命を落としてでも決して殺さない攻撃群で迎え撃った秋雨と兼一の師弟。最後は締め技で締め落とした秋雨と兼一に負けを認めたアレクサンドルとボリス。

 

アレクサンドルからの通信を受けたボリスはYOMIの任を解かれ、もう師弟ではない!私を捜すことも許さん!以上、これは最後の命令だと言われて通信を切られた。これからどうするつもりだ?と兼一に聞かれたボリスは師を捜しにゆく!地の果てまでもだ!と言う。

 

それは命令無視じゃあと言った兼一に、捜すなと言われたのは、任を解かれた後だから無効だ!と言い出すボリス。それを聞いて段々要領よくなってると思った兼一だった。梁山泊・白浜兼一!この勝負、貴様の勝ちだと言ったボリス。ロシアと日本で起こった戦いを終えて日常が戻ってきた。

 

試合前に疲れさせないように宇喜田を背負って準超人級の脚力で走り、お馴染みの地下格闘場にまでやってきた古賀。宇喜田を背中から降ろした古賀は地下格闘場の入り口に宇喜田を連れて入っていく。地下格闘場に入ってきた古賀に気付いた観客達が、常連の古賀に今日も試合するのか?と聞いてきた。

 

いや、今日は弟子の付き添いですよと古賀は答える。マスター古賀のお弟子さんですかと言ってきた地下格闘場のオーナーに、少年Aとでも呼んであげて下さいと言いながら宇喜田の背を押して前に出す古賀。覚悟が決まっている宇喜田の力強い眼差しに良い目をしていますねと言った地下格闘場のオーナーは、これは試合が楽しみですよと言ってきた。

 

リングに上がった宇喜田の前に最初の試合の相手が現れる。外見の体格だけなら宇喜田を上回る相手にも怯まずに古賀の教えを宇喜田は思い出していく。始まった戦いは宇喜田の豪快な投げが決まって宇喜田の勝利となった。続けて2本の棍棒という武器を持った相手と戦うことになった宇喜田は、古賀に比べればなんてことない相手だぜ!と気合い充分で立ち向かう。

 

古賀に教わった柔術を使うまでもないと判断した宇喜田は逆エビ背負い投げという自分の技を使って武器を持った相手にも勝利する。今度は空手を用いて戦う相手と試合することになる宇喜田。兼一に比べればたいしたことないぜ!と言いながら宇喜田は相手の突きを反らして手首を掴み、投げを放って一撃で相手を倒す。

 

次の試合でカポエイラを用いてくる相手に対して、その動きにはもう負けられねえ!と言った宇喜田は蹴りを受け止めるとそのまま足を掴んで投げ飛ばして気絶させた。連続で試合を続けていった宇喜田は勝利を重ねていく。宇喜田が10連勝したところで準達人級が興味を示し始めていたので今日はここまでかと判断した古賀はリングから宇喜田を降ろす。

 

マスター古賀のお弟子さんも良い試合でしたよと言ってきた地下格闘場のオーナーが差し出す賭け金を受け取り、また今度来るからその時はよろしくと言った古賀は宇喜田を連れて地下格闘場を出ていく。宇喜田を背負って走りながら帰っていった古賀。到着した宇喜田の自宅の前で、宇喜田の勝ちに賭けていた賭け金の半分を古賀は宇喜田に渡しておいた。

 

うおおっ!諭吉がこんなに沢山と驚いていた宇喜田に小遣いだと思って自由に使って下さいと言った古賀。良いのかよ、こんなにもらっちまってと言う宇喜田に、宇喜田先輩が戦って稼いだ金ですからお気になさらずと言って古賀は笑う。地下格闘場って稼げる場所なんだなと言った宇喜田。

 

相手を選ぶ必要はありますけどね、準達人級が宇喜田先輩に興味を示してたんで今日は切り上げて帰ってきましたと言う古賀。今の俺じゃ準達人級にはまだ勝てないってことか?と聞いた宇喜田に、いずれは勝てるようになってもらいますが今はまだ無理ですねと古賀は答える。

 

先はまだまだ長そうだぜと言う宇喜田に焦らず一歩一歩確実に進んでいきましょう、宇喜田先輩は毎日徐々に強くなっていますから準達人級にも勝てるようになりますよと古賀は言った。宇喜田の自宅の前で別れた宇喜田と古賀。梁山泊に帰ってきた古賀は部屋に戻り、最近だいぶ稼いだから今回の稼ぎも合わせれば梁山泊の財政は、しばらく大丈夫だろうと判断する。

 

宇喜田先輩を準達人級に勝てるまでに鍛え上げたら、また地下格闘場に行くとしようと考える古賀。とりあえず俺も宇喜田先輩も修行あるのみだなと思った古賀は、布団に入り込むとすぐに眠る。朝になって鍛練を始める前に逆鬼の元に行き、美羽ちゃんに渡しておいて下さいと言いながら昨日地下格闘場で稼いだ金を渡す古賀。

 

この前みたいに俺が仕事で稼いだってことにして美羽に渡せば良いんだなと言った逆鬼に、古賀はお願いしますと頼んだ。任せときなと言って笑った逆鬼。それから鍛練を始めた古賀は基礎の鍛練を欠かさず行っていく。基礎を疎かにすることはない古賀は、しっかりと鍛練を積み重ねていった。

 

 

朝から大量の汗をかいた古賀は梁山泊の温泉で汗を流して再び鍛練を始めていく。走り込みに行ってこれまで以上の距離を走って帰ってきた古賀は、ちょうど朝食の時間の少し前に梁山泊に到着した。今日の朝食はサンマの塩焼きとなっている。アパチャイが何杯もおかわりしていき、ご飯をほうばっていく。

 

朝食を食べ終わって自分の弁当を作った古賀は、鞄に弁当箱を入れて高校まで走り出す。高校に到着して席に座った古賀の元に宇喜田と武田にヴァルキリーが近付いてくる。武田が宇喜田を地下格闘場に連れていったみたいじゃなーいと言ってきたので、ええ、連れていきましたよ武田先輩と言う古賀。

 

お、おかげで対抗心を燃やしたジェームズ志場先生が更に過酷な修行をボクにやらせてくるようになったよと言った武田は上半身に装着している鍛練用の器具を見せてくる。授業中でも常に負荷を与えて鍛えられるのは良いですね、岬越寺師匠に作ってもらって宇喜田先輩も着けますか?と聞いてきた古賀に、いや着けねえよ!と即答する宇喜田だった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。