ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった   作:色々残念

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第23話、笑う鋼拳

笑う鋼拳から届けられた写真とペアのマスク入りのプレゼント。弟子1人、師匠1人での師弟タッグマッチを申し込まれた梁山泊。白浜兼一を連れてこいとは書かれていなかったので馬剣星と連華が向かうことになる豪華客船。笑う鋼拳からのプレゼントを美羽へのプレゼントだと勘違いしてプレゼントを買いに出かけていた兼一に連れ出された美羽も豪華客船に忍び込む。

 

梁山泊対闇師弟タッグマッチが開始されて戦いが続いていく。その頃美羽と兼一はスパークと遭遇して共闘することになる。ディエゴの部下達を相手に戦う兼一と美羽にスパーク。リングの上で笑う鋼拳がマスクを一枚取って怒りの姿を見せつけた。本性を現した怒る鋼拳を相手に戦いを続けていく馬剣星。

 

豪華客船の機関室に仕掛けられた爆弾を発見していた美羽と兼一。美羽が爆弾の起爆装置の解除を試みていた。しかし解除に失敗して爆破までのタイマーが起動してしまう。10分を切った爆破までの時間、装置の回路をナイフで切っていく美羽。現れたディエゴの部下であるミートマンを1人で食い止める兼一。

 

怒る鋼拳が繰り出したディエゴティカボディプレス。隙だらけの技に手技を放った馬剣星についてくる怒る鋼拳の両腕。どうしてもボディプレスに繋げたい怒る鋼拳は、ただ敵を倒すのみの武は野蛮!美をもってこそ真の武術!という持論を言う。近くにいた一般人を庇った馬剣星にのしかかる怒る鋼拳。

 

ボディプレスの後に両手を床に突き立てて筋力で押し潰しにかかる怒る鋼拳に、一般人を巻き込んでなんの美かーっ!?と言いながら天王托塔を繰り出して脱出する馬剣星。人の道を貫く為の飾り気なき力、それが武術ね!と構えた馬剣星に、違うな、真の武はあらゆる美を内包するものなのだ、それを証明してやろう!さぁ、クライマックスだ!と言い放つ怒る鋼拳。

 

スパークが依頼人の元に間に合って生け捕りにされるところだった依頼人のボディーガードとして戦っていく。空中に飛んだ馬剣星に、空中戦でルチャリブレに勝るものなし、死ね!ディエゴティカクロスギロチンと首を切断するような軌道のクロスチョップを放った怒る鋼拳。

 

頭を滑っただけだったクロスチョップ。馬剣星のツルンとした頭を見て笑う怒る鋼拳にムカッとした馬剣星が繰り出す攻撃はあまり効いていないようだったが、空中でタメをつくってから放つ空中崩拳を披露した馬剣星。空中崩拳すら耐え抜いた怒る鋼拳。空中戦を続けていく特A級の達人2人。戦いの余波で吹き飛んだ瓦礫から依頼人を守ったスパーク。

 

馬式空雲手を繰り出した馬剣星が気を失って落ちていくスパークを受け止めると、空雲手を喰らった怒る鋼拳の筋組織が断絶して出血する。どんなに突き込まれるのに耐えうる筋肉も横にブレさせられればダメージは避けられない。一部筋力が30%ダウンといったところだろう。

 

爆弾を解除に海を走ってやってきた無敵超人。機関室に爆弾があることに美羽と兼一の声を聞いて気付いた無敵超人は瞬く間に機関室に入り込み、ミートマンを一撃で倒すと爆弾を担ぎ上げた。馬剣星が戦う場所にまで行った無敵超人。爆弾を投げ飛ばそうとした無敵超人に窓を破壊した馬剣星。窓から外に飛んでいった爆弾が上空で爆発する。

 

船内から出た馬剣星と怒る鋼拳が戦っていく。空中で空雲手を再び繰り出した馬剣星の手の動きに合わせて回転した怒る鋼拳。空中はわれらルチャドールのもの!これならいかなる内功でも耐えきれまい!と空中で馬剣星に技を決めて落下する怒る鋼拳がカストール!カメラだーっ!と叫ぶ。

 

カメラを用意したカストルが怒る鋼拳にカメラを向けると笑顔を見せた怒る鋼拳。身体を強烈に震わせて怒る鋼拳の手から抜け出した馬剣星。着地した怒る鋼拳の背後で、ならば、大地の力はわれら中国拳法のものね!と言った馬剣星。振り返った怒る鋼拳の懐に入り込み、馬剣星は浸透水鏡双掌を繰り出した。

 

内部と外部を同時に破壊するという馬剣星の必殺技を喰らった怒る鋼拳がカメラによく映る位置まで移動してから、我は笑う鋼拳!散りゆく時もエンターテイナー、これぞディエゴクオリティー!と言うと血を吐いて倒れる。ルチャドールの礼儀として最後の力を振り絞ってマスクを外して差し出した笑う鋼拳。

 

素肌マスクをあらわにした笑う鋼拳にショックを受けるカストル。完全に気を失った笑う鋼拳を現れた櫛灘美雲が海に放り投げる。美雲に捕まったカストルは気を失わせられていた。梁山泊の一番弟子はおらんのかと言った美雲は、では二番弟子の顔を見ておくとしようと言って兼一の顔を見る。

 

笑う鋼拳を担いで戻ってきた無敵超人に、おっとうるさいのが来たようじゃ、消えるかと言うとカストルを担いだまま立ち去る美雲。こうして豪華客船で巻き起こった梁山泊と一影九拳の戦いは幕を閉じる。笑う鋼拳ディエゴ・カーロは殲滅の拳士アレクサンドル・ガイダルと同じくビッグロック行きが決定した。

 

レイチェルが学校に来なくなって屋上での鍛練を久しぶりにやっていた古賀。随分と静かだなと思いながら鍛練をしていく古賀だったが、近付いてくる気配を察知して鍛練を中止する。屋上の扉を開けて現れたイーサンが、いつも姉がお世話になっていますと頭を下げてきた。

 

姉はしばらく高校には来れませんが、きっと貴方の元に戻ってきますと言ったイーサン。何かを決意したような顔をしたイーサンに、きみのお姉さんに一口あげるから、いつも多目に作る癖ができていてね、ちょっと量が多くて困るから早めに帰ってきてほしいかなと言って笑った古賀。

 

近い内に必ず、姉は戻ってきますと言ったイーサンは背を向けて屋上から去っていく。イーサンを見て今の兼一なら勝負にはなるだろうが勝つには切り札が必要になりそうだなと考えた古賀は、長老の修行が兼一には必要になりそうだなと呟いた。屋上での鍛練を再開した古賀は学んだ技を繰り出していく。

 

放課後になり兼一と千影の元に向かった古賀は、今日はパウンドケーキにしてみたよと言いながら袋から取り出したパウンドケーキを兼一と千影に渡していった。お菓子の人と古賀を呼ぶ千影は、顔を輝かせてパウンドケーキをかじり頬を押さえて喜ぶ。美味しいかい?と聞いてきた古賀に、凄い勢いで何度も頷く千影。

 

パウンドケーキを一口食べてみた兼一も、うわっ!凄く美味しいです古賀先輩!と驚いていた。古賀先輩のお菓子作りの腕前が更に上がっているような気がすると考えた兼一。超人級に到達してから色々と鋭くなった古賀の感覚は、お菓子作りにも反映されていたようだ。

 

2人に気に入ってもらえて良かったよと言って笑う古賀は、それじゃあまたねと言うと去っていく。残された兼一と千影は交流を深めていくが、古賀が持ってくるお菓子の感想を言い合っている内に更に仲良くなれていた2人。古賀に内心で感謝をした兼一は、本当にお菓子が大好きなんだなと千影を見ながら思った。

 

梁山泊にて鍛練を開始した宇喜田と兼一に古賀。地蔵を2体背負って鍛練を行う宇喜田を見ながら80体の地蔵を背負った状態で鍛練を行っていく古賀。地蔵を1体背負った兼一は、宇喜田さんと古賀先輩に比べればボクの鍛練はまだまだ軽いのかもしれないと思ったが、いや、やっぱり重いよと声に出した兼一。

 

その状態のまま、すり足で走ってみようか兼一くんと言い出した秋雨。言われた通りにしていく兼一を横目で見ながら鍛練をしていった宇喜田。地蔵1体分俺が先に進んでいるのかと考えながら鍛練をする宇喜田に、指示を出していく古賀。80体の地蔵を背負った古賀を見て、まさしく超人だなと思った宇喜田の身体が鍛練で鍛え上げられていった。

 

兼一以上に打たれ強くなった宇喜田の身体は、古賀の弟子になる前とは比べ物にならない強度になっており、鋼鉄よりも頑丈になっている。打たれ強さだけなら既に準達人級を超えている宇喜田。DオブDに参加していたカポエイラチーム全員の全力の蹴りを連続で喰らっても痛いだけで済むような身体になっている宇喜田は確実に進歩しているようだ。

 

一つの鍛練を終わらせた宇喜田と古賀は背負っていた地蔵を降ろしていく。2体の地蔵でも地面に降ろされてズシッと重そうな音が聞こえたが、80体の地蔵は格が違って降ろした瞬間にドシン!と大きな音が聞こえる。その音を聞いた宇喜田は、80体も背負えるとか本当に同じ人間なのかよって思うぜマジでと言って遠い目をしていた。

 

走り込みの時間となり重りを背負った古賀をタイヤに乗せて引きながら走り出す宇喜田は、走っている途中でヴァルキリーに遭遇する。宇喜田の修行風景を見たヴァルキリーは、負けてらんないねと奮起して武器を持ったワルキューレ達との特訓に励む。腕を上げているワルキューレ達との特訓はDオブDで一皮剥けたヴァルキリーを更に鍛え上げていく。

 

走り込みを終わらせた宇喜田が梁山泊に帰ってきて、次は古賀との組手を始めた。手加減が上手な古賀は宇喜田よりも少し強い程度に実力を抑えて組手をしていくようだ。組手をしている真っ最中に実力を上げていく宇喜田に合わせて手加減を徐々に緩めていく古賀は、常に宇喜田の少し上の実力になるように調節していく。

 

動のタイプとして確実に先に進んでいる宇喜田は弟子クラスの中でもかなりの実力を持つようになってきた。今の宇喜田と武田が戦えば宇喜田の方が勝つ可能性が高い。そこまで鍛え上げられている宇喜田の日々の鍛練は兼一以上に過酷なものとなる。古賀との組手も非常に激しいものとなっており、戦いを終えれば完全に疲れきっている宇喜田。

 

疲れはてながら歩いて帰っていく宇喜田を見送った古賀は自らの鍛練を再び始めていく。超人級に到達してからも鍛練を止めることはない古賀。日々鍛練を続けていく古賀に珍しくアパチャイが話しかけてきた。太一組手をしようよと言ってきたアパチャイに、いいですよアパチャイさんと古賀は言う。

 

始まったアパチャイと古賀の組手は凄まじい戦いとなった。特A級の達人級であるアパチャイの全力を受け止めていく超人級の古賀。殺傷力の高い古式ムエタイの技を絶妙な手加減で活人ムエタイにして繰り出してくるアパチャイに、アパチャイさんも進歩してるなと思いながら古賀は攻撃を受け止め続ける。

 

今度は此方から行きますよと言った古賀が、数え抜き手を繰り出していく。四、三、二、一と指の本数を減らしていった数え抜き手の最後の一本抜き手で、アパチャイの防御を突き破った古賀は無影無限突きを繰り出したが、それはアパチャイに避けられた。良く避けられましたねと言う古賀に、一度喰らったことのあるじじいの技だったからよと言ったアパチャイ。

 

古賀との組手の中で更に腕を上げていくアパチャイは、特A級の達人として成長をしていった。徐々に強くなっていくアパチャイとの組手は古賀にとっても良い経験となり、アパチャイに感謝をしていた古賀。ほとんど死んじゃうパンチ!という技を放ってきたアパチャイの拳を受け止めていく古賀は、確かにこのパンチを喰らったら特A級の達人でもただでは済まないなと考える。

 

組手を終わらせたアパチャイと古賀は和やかに会話をしていく。太一のおかげでアパチャイも成長できたよと喜んでいたアパチャイに、良かったですねアパチャイさんと古賀も笑顔になった。今のアパチャイならアーガードにも勝てるよと言っていたアパチャイ。確かにそこまで強くなってるなと考えた古賀。

 

アパチャイは今日もアリさんみないといけないからそろそろ戻るよと言いながら去っていくアパチャイ。アパチャイさんが組手の最中に更に強くなっていたなと思った古賀は、俺もまだまだ強くなれるかもしれないなと考えて過酷な鍛練を始めていく。超人級でも大量の汗をかくほどの鍛練をしていた古賀。

 

汗を流しに温泉に向かう古賀を見て特A級の実力で気配を消しながら着いていこうとしたしぐれを発見した古賀は、着いてこないで下さいしぐれさんと言ってしぐれの監視を梁山泊の師匠達に任せて温泉に行く。油断も隙もないなと思った古賀はようやく落ち着いて温泉に浸かれた。

 

さっぱりと汗を流した古賀が温泉から上がって戻ると何かしらの攻防があった梁山泊の師匠達としぐれ。ちょっと疲れていた梁山泊の師匠達に感謝をした古賀は、やっぱりしぐれさんは諦めてなかったんだなと思いながらしぐれを見る。古賀と目が合ってまた太一と一緒に温泉入りたかったの、にと言ったしぐれ。

 

馬剣星がそれに敏感に反応し、その言い方だと一度は一緒に温泉に入ったことがあるね!と言い出した馬剣星が古賀に詰め寄りながら、どうだったねタイちゃん師父に感想を述べるね!と言う。しぐれさんの顔だけを見るようにしましたよと言った古賀に、くぅーっもったいないね!羨ましいね!と言ってじたばたとその場で暴れる馬剣星。

 

そんな馬剣星を見ながら、この人は本当にこういうところが無ければなあという顔をした古賀。空気を変える為に秋雨がオホンと聞こえるように咳をしてから古賀に、しぐれがすまないね太一くんと謝ってくる。岬越寺師匠が謝るようなことじゃないと思いますがと言った古賀。

 

梁山泊にしぐれを連れてきたのは私だからね、責任というものがあるのさと言ってきた秋雨。しぐれなりの師弟愛だとは思うが節度を持った触れ合いが必要だと私は思うよと言う秋雨に、太一と仲良くしたいだけだ、よと言ったしぐれ。仲良くしたいのは悪いことではないが限度というものがあるんだよと秋雨は言う。

 

秋雨が諭してしぐれが納得したのかは古賀にはわからなかったが、とりあえず今後もしぐれさんが温泉に着いてきてると感じ取ったら梁山泊の師匠達に監視をお願いしようと考えた古賀だった。夕食の時間になり、今日はコロッケが夕ごはんのようだ。いつも通りおかわりをするアパチャイを見ながらコロッケを食べていく古賀。

 

今日も美味しいなと思いながら食事を続ける古賀の隣で、5杯目のごはんのおかわりをするアパチャイ。いつもアパチャイさんは凄い食欲だなと思った古賀は、また地下格闘場に稼ぎにいかないと駄目かもしれないなと考える。出場禁止にはまだなっていないようだけど、いずれは出場が禁止されるかもしれないから、その時はどうしようかなと頭を悩ませた古賀。

 

お菓子でも作って屋台で売ってみるかと考えた古賀は、材料費用に地下格闘場での稼ぎをある程度確保しておかないといけないなと判断する。次に地下格闘場に行った時はそうしようと決めた古賀。夕ごはんを食べ終えた古賀と兼一は鍛練を再び始めていく。内弟子達は鍛練を止めることなく行っていった。

 

古賀と組手をする兼一は果敢に挑んでいくが、常に兼一よりも少し上の実力になり続ける古賀に苦戦しているようだ。兼一が組手の最中に進歩しても、少しずつ実力を解禁していき常に少し上であり続ける古賀を相手に戦う兼一。兼一の技を知り尽くしている古賀の相手は、厳しいものになるが確実に兼一の実力が向上していく。

 

激しい組手を終えた古賀と兼一は穏やかに会話をする。いつも美味しいお菓子を作って持ってきてくれてありがとうございます古賀先輩、おかげであの子と早めに打ち解けることができましたと言ってきた兼一に、俺の作ったお菓子が役に立ったなら良かったよと笑顔で言う古賀。

 

櫛灘千影とは友達になれそうかな?と聞いてきた古賀に、まだまだこれからですね、あの子と友達になるには時間が必要だと思いますと答える兼一。気長にやれる時間はあまりないかもしれないけど、もし勝負を挑まれたらどうするのかなと言った古賀。どうしましょうと言う兼一は何も考えついていないようだ。

 

何も考えてないのはまずいと思うよと言って兼一をじっと見る古賀に、ああっ!そんな目で見ないで下さいと言いながら頭を抱えて縮こまる兼一。とにかくどうするか考えておくんだよと言った古賀に、いや本当にどうしようと兼一は頭を悩ませた。考えても結論が出なかった兼一は物凄く困っていたみたいだが、結局は強くなるしかないのかと思って鍛練により一層励んだようだ。

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