ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった   作:色々残念

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第24話、果たし状

兼一と千影が放課後一緒に過ごしているところにやってきた古賀が、今日はチョコレートを練り込んだワッフルにしてみたよと言いながら取り出したワッフルを兼一と千影に手渡していく。目を爛々と輝かせてワッフルをかじり至福といった表情をする千影。兼一もワッフルを食べてみて、今日のお菓子も凄い美味しいですよ古賀先輩と笑顔で言っていた。

 

うん、今日も味に問題ないみたいで良かった、それじゃあまたね2人ともと言うと去っていく古賀。ありがとうお菓子の人と言いながら手を振る千影は、普通の子供の顔をしていた。千影ちゃんはお菓子を食べてる時は、とてもYOMIとは思えないような幸せそうな顔をしているけどやっぱり甘いものが大好きなんだろうなと思った兼一。

 

梁山泊にて内弟子2人と古賀の弟子1人が鍛練を行っていた。古賀の鍛練が1番過酷で2番目が宇喜田となり3番目が兼一になる。超人級の鍛練は、これをやっているのがもはや同じ人類なのかと疑いたくなるほど過酷なものとなっていて、宇喜田や兼一がやれば死んでしまうような鍛練であった。

 

1番目と大きな差があるが2番目に過酷な宇喜田の鍛練は、短期間で兼一に追いついたことから兼一以上に過酷なものとなっている。3番目の兼一が行う鍛練も決して軽いものではなく、才能がない兼一が才能に満ち溢れているYOMIと戦えるレベルにまで鍛え上げる通常の数倍の鍛練になっていた。

 

続いて走り込みになった宇喜田と兼一がタイヤに乗ったそれぞれの師匠を引きながら走っていく。師匠達の体重に加えて重りの重量も合わさり、かなりの重さとなった師匠達をタイヤに乗せて引いて走る宇喜田と兼一。同じ道を走ることなく別々の道に進んだ宇喜田と兼一は、これまで以上の距離を走ることになる。

 

宇喜田が走っている最中に、宇喜田を急停止させた古賀。何で止めたんだ古賀と言ってきた宇喜田の眼前に張られた薄く細い鋼線を手刀で両断する古賀に、何か張られてたのか!危ねえところだったぜと言うと後退る宇喜田。やはり小細工は通用せんかと言いながら姿を現した闇の武器組の達人達。

 

蹴りの古賀が弟子をとっているという情報は本当だったようだなと言って宇喜田を見ていく闇の武器組達は、教えているのは柔術かと宇喜田の身のこなしと身体つきから見抜く。弟子も基礎は充分に積み上げているようだが、それも今日で終りだ、弟子もろとも古賀を殺せと言い放つ闇の武器組の達人達。

 

連携して襲いくる闇の武器組に対して古賀は、油断することなく圧倒的な力を行使する。超人級に到達した古賀の相手が準特A級に務まる筈もなく、瞬く間に武器を奪われてへし折られて気絶させられた闇の武器組達。道の端に闇の武器組達を寄せて積み上げておく古賀。

 

10人ほど居た闇の武器組の達人達を積み上げるとそれなりの高さになったが、全員手足の関節が外されており自力では動けないようになっていた。後で闇が回収部隊を送ってくるだろうなと考えた古賀は、へし折った武器も一ヶ所に纏めておく。じゃあ、走り込みを続けましょうか宇喜田先輩と言い出した古賀。

 

あんな人数に命狙われて、よく平然としてられるよな古賀はと言ってきた宇喜田に、闇からの襲撃は慣れてますからねと言うと古賀はタイヤに座る。出発しましょうと言った古賀に、頷いた宇喜田は走り出す。途中で闇の武器組という邪魔が入ったが、走り込みを終わらせて梁山泊に帰ってきた宇喜田と古賀。

 

今度は組手を開始した宇喜田と古賀は、実力を完璧に抑えて宇喜田より少し上程度にした古賀と全力の宇喜田が組手をする。古賀からの攻撃を避けていく宇喜田は距離を詰めて古賀の腕を掴もうとするが、宇喜田の伸ばす手をするりと躱す古賀は苛烈な拳を連続で打ち出す。

 

宇喜田の頬をかする鋭い拳に思わず距離を取った宇喜田に、今度は古賀が距離を詰めると上段廻し蹴りを繰り出した。避けきれないと判断してなんとか蹴りを受け止めた宇喜田が、凄い蹴りだぜ、これで手加減してるってなると手加減抜きの蹴り喰らったら俺は間違いなく死ぬなと考えて冷や汗を流す。

 

蹴り足を引いた古賀が今度は中段の廻し蹴りを放つ。瞬時に後ろに下がりそれを回避した宇喜田の前方を通過する古賀の中段廻し蹴り。蹴りを放った後の古賀に接近した宇喜田が繰り出した当て身を片手で受け止めた古賀。手を掴んだ古賀が宇喜田の体を崩して投げを繰り出す。

 

投げられた宇喜田は受け身をとって直ぐ様立ち上がり、古賀が放ってきた正拳突きを捌いて手首を掴むと投げを放とうとしたが、古賀を投げることはできずに逆に古賀の肘を腹部に喰らうことになる。苦しげに息を吐きながらも宇喜田は古賀の腕を掴み投げることに成功するが、投げられながら身を捻り畳に足から着地した古賀。

 

ムエタイの飛び膝蹴りであるカウ・ロイを突如として繰り出してきた古賀の膝を両手で受け止めた宇喜田。常に少し上の実力の相手と行う組手は、宇喜田を更に鍛え上げていく。組手を続ける度に動のタイプの武術家である宇喜田の実力が徐々に上がっていた。組手を終えた宇喜田と古賀。

 

自宅に帰っていく宇喜田を見送った古賀は、自らの鍛練を再び始めていく。80体の地蔵を背負った状態で鍛練を続けていった古賀は、大量の汗をかくまで鍛練を行った。汗を流しに温泉に向かっていく古賀の後方で気配を消したしぐれ。古賀をしぐれが追っていこうとしたところで、超人級の感覚でしぐれに気付いた古賀。

 

超人級の実力でしぐれを捕まえてから、しぐれを抱えた古賀が梁山泊の師匠達の前にしぐれを置くと、しぐれさんを見張っていて下さいと言って温泉に向かっていく。太一に抱えられちゃっ、たとちょっと嬉しそうなしぐれに、秋雨が諭すような言葉を根気よく投げかけていった。

 

温泉にゆっくりと浸かっていた古賀が温泉を泳ぐ闘忠丸に気付き、きみも入ってたのかと笑顔になる。汗を完全に流した古賀は闘忠丸を肩に乗せて戻ってきた。一緒に温泉入ってたの、かと言ってきたしぐれに、まあ、そうなりますねと言う古賀。ボクも入りたかったのに闘忠丸だけ、ずる、いと闘忠丸に文句を言っているしぐれに闘忠丸が困っていた。

 

夕食の時間になり今日はカレーだった梁山泊の夕ごはん。おかわりをするアパチャイの隣で古賀も珍しくおかわりをする。古賀さんがおかわりなんて珍しいですわねと言った美羽に、カレーが好きだからかなと言う古賀。おかわりしたカレーを美味しそうに食べていくアパチャイと古賀は、作ってくれた美羽にとても感謝していた。

 

夕ごはんを食べ終えた古賀と兼一は、再び鍛練の時間となる。遂に兼一も2体の地蔵を背負った状態で鍛練をすることになり、地蔵のあまりの重さに苦悶の表情になった兼一。辛そうな顔してるな兼一と思いながら古賀も鍛練を続けていく。技の鍛練をしていた古賀は、超人級に到達してから更にキレが段違いになった技の数々を繰り出していった。

 

今日も1日の鍛練を終わらせた古賀と兼一。後はもう寝るだけとなった内弟子達。部屋で布団をしいていた古賀の元にやってきた兼一に、今日は、どうしたのかなと言った古賀。千影ちゃんのことなんですがと言い出した兼一は、あの子が最初よりもだいぶ表情豊かになってきたような気がするんですと言ってきた。

 

まあ、それはそうかもしれないねと頷いた古賀に、いつも古賀先輩が持ってきてくれるお菓子のおかげだと思うので感謝を言っておきたいと思いまして、今日は部屋にお邪魔させてもらいましたと言った兼一は、古賀先輩ありがとうございます、おかげで千影ちゃんとの距離がだいぶ縮まりましたと笑顔で言うと頭を下げる。

 

たいしたことはしてないよと古賀は言って兼一の肩に手を乗せると、武術を使わない兼一流の戦いが身を結ぶことを願ってる、応援してるから頑張れ兼一と言った。はい!頑張ります!と力強く言うと再び頭を下げて兼一は古賀の部屋を出ていく。どうやらこの世界は原作とは、ちょっと違う世界だからどうなるかはわからないんだよなと考えた古賀。

 

どうなるかはわからないけど、兼一も頑張ってるからできる範囲で手伝いをしていこうと古賀は思った。布団に入った古賀は明日2人に持っていくお菓子は何にしようかなと考えながら眠りにつく。早朝に目が覚めた古賀は朝から基礎の鍛練を行うと鍛練で大量にかいた汗を温泉で流す。

 

朝食を食べ終えた古賀は弁当とお菓子を作っていき、完成したそれを鞄に入れて高校に向かう。到着した高校で席に座った古賀に武田と宇喜田が近付いてくる。今日も元気そうじゃなーいと話しかけてきた武田に、体調は問題ないですよと答えた古賀。闇に宇喜田共々狙われたって聞いて心配したけど大丈夫そうなら良かったと言って笑う武田。

 

あの程度ならもう慣れてますから問題はありませんよと言った古賀に、俺は慣れてねえけどなと言う宇喜田。まあ、宇喜田先輩も狙われてるみたいですからその内慣れると思いますよと言って宇喜田の肩を軽く叩いた古賀。慣れていいことなのかアレはと頭を悩ませた宇喜田に、闇に狙われてるのはボクも同じだから宇喜田だけじゃないさと言った武田。

 

そうですね、その内刺客が武田先輩を襲う可能性がありますよと言って古賀は頷く。この拳で返り討ちにしてやるさ!と勇ましく拳を握った武田に、俺もそうしたいところだが、まだ達人級の相手は俺達には無理だぜ武田と言う宇喜田。弟子クラスの相手なら任せるかもしれませんが、達人級は此方で対処しますんで安心して下さい宇喜田先輩と言った古賀。

 

武器を持った相手との戦い方は梁山泊の姉ちゃんが教えてくれたが、うまくできるかどうかまだ心配だぜと言う宇喜田に、俺もしぐれさんに教わって武器の扱いは一通り覚えたんで、俺と組手する時に武器を持った相手との戦い方を更に鍛えておきましょうか宇喜田先輩と言って古賀は笑った。

 

マジかと言った宇喜田に、マジですと言う古賀。対武器の鍛練にはボクも興味あるかなと言い出した武田に、いやマジでキツいぜ武田と言って武田を止めようとする宇喜田。武田先輩もやりたいならいいですよ、でも師匠であるジェームズ志場さんに許可だけはもらってきて下さいねと古賀は言う。

 

ジェームズ志場超先生が許可してくれたら古賀くんとの対武器の鍛練に参加できるんだねと言った武田は強くなることに意欲的だった。遅れてやってきたヴァルキリーがあんたら何の話をしてるんだいと聞いてくる。対武器の鍛練について話していたところだぜと答えた宇喜田。

 

準超人級を相手に武器の鍛練かい、それはあたしもやったことないねと言うヴァルキリーに、今の古賀は更に上の超人級らしいぜと宇喜田は言った。へえ、また腕を上げたんだね古賀はと言って古賀を見たヴァルキリーは、同年代じゃあんたが一番強いんじゃないかと古賀に聞いてくる。

 

超人級になった十代後半は他に聞いたことはないかなと答えた古賀は、年齢を気にしなければ超人級に到達してるのは長老の他に2人はいるみたいだけどと付け加えた。とんでもないのが他にもいるんだねと言ったヴァルキリーは、そろそろ時間だよと言って自分の席に座る。

 

宇喜田と武田も自分の席に座りにいく。それから授業が始まり、教科書を開いた古賀は黒板にチョークで書かれた内容をノートに綺麗に書きこんでいった。午前の授業が終わって昼休みとなったところで弁当箱を持って屋上に行った古賀。弁当箱を開いて中身を食べていく古賀は、今日も隣が静かだなと思いながら弁当を食べ終えて弁当箱を閉じる。

 

それから屋上で技の鍛練をしばらく行っていた古賀は、空を鋭く切る技に満足していた。昼休みの間に技の鍛練を終わらせて教室に戻ってきた古賀。午後の授業を真面目に受けていく古賀は、授業態度にも問題のない成績優秀な優等生だと教師に思われている。放課後になって兼一と千影の元に向かった古賀。

 

今日はどら焼きにしてみたよと言って兼一と千影にどら焼きを手渡した古賀に、ありがとうございます古賀先輩と言った兼一と、ありがとうお菓子の人と言う千影。一口食べて顔を輝かせた千影に今日も美味しくできてるかなと聞いた古賀。凄い速度で何度も頷く千影を見て、うん、美味しくできてるみたいだねと言って古賀は笑った。

 

じゃあまた持ってくるねと言うと去っていく古賀に手を振る千影は年相応の子供の顔をしていて、この子と武術で戦いたくはないなと強く思った兼一。色々と知識を知っていても体験したことはなくて知らないことばかりの千影に優しく教えていく兼一は、兼一流の戦いを続けていく。

 

梁山泊にて宇喜田と武田を相手に、対武器の鍛練を行う古賀をジェームズ志場が見ていた。超人級の古賀が同時に2人に対武器の戦い方を教えていく姿を見ながら、この短期間で準超人級から超人級に到達するとはとんでもない奴であーると古賀に対して思ったジェームズ志場。

 

弟子の宇喜田とやらも我が弟子以上に鍛え上げられているようであるし師匠としても優れているようであるなと判断したジェームズ志場は、才能もあるようだが、あの若さで超人級に到達する努力と精神力は並みではないなと古賀を評価する。それに無敵超人は育成能力も超人級だったということになるのであるなと思ったジェームズ志場。

 

数多の武器に細工をして切れないようにしたもので宇喜田と武田を攻撃する古賀。対武器の鍛練を続けていった宇喜田と武田は武器の間合いを理解することができたようだ。鍛練が終了して疲れきった宇喜田と武田にそれぞれの師匠が話しかけていく。ジェームズ志場は武田に得難い経験を積ませてもらったことを内心では感謝していたが言葉には出さなかった。

 

では走って帰るのであーると言って武田の背に乗ったジェームズ志場。帰っていく武田とジェームズ志場を見送った古賀は、宇喜田先輩も今日はもう帰っていいですよと言った。じゃあまた明日も頼むぜ古賀と言う宇喜田に、気をつけて帰って下さいねと言って手を振る古賀。

 

翌日、自分の花壇を作って種を埋めた千影。水をやり過ぎていた千影にやり過ぎも良くないと教える兼一。懐から果たし状を取り出した千影に美羽が割って入り、これは私が受け取りますわ!と果たし状を取っていた美羽。そんな美羽の手から果たし状を取って千影との戦いを逃げることなく受ける決意をした兼一。

 

その後、屋上で1人どうしようと崩れ落ちる兼一の姿を見て涙を流した美羽。1人戦意をたぎらせていた千影に話しかけたクラスメイト。クラスの子達が誕生日会をしてくれるからもしよかったら櫛灘さんも来てくれない?と誘うクラスメイトは最期にとっても大きなケーキもでるからと言って去っていく。

 

決闘の場所で美羽と待つ兼一。決闘をすっぽかして誕生日会に参加していた千影。とっても大きなケーキに千影は釣られてしまったらしい。切り分けられたケーキを食べて嬉しそうな千影は誕生日会をとても楽しんでいた。待ちぼうけとなった兼一と美羽は困惑していたようだ。自分から果たし状を渡しておきながら決闘をすっぽかしてしまった千影。

 

千影の前に現れた美雲が白浜兼一の始末は他のYOMIに回すことにしたと言って去っていく。自分の腕を自分でつねり自分におしおきしていた千影をやめなさいと止めに入った一影九拳のセロ・ラフマン。武術のカルマは武術で返しなさいと言って部屋を出ていったセロは屋根の上で今後について美雲と会話していく。こうしてセロの弟子であるイーサンに白浜兼一を抹殺する順番が回ってきた。

 

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