ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった   作:色々残念

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第30話、拳帝肘皇

今後の事を考えて宇喜田の修行を早める古賀。動の気の発動を宇喜田に修得させた古賀は、その状態で俺と戦ってみましょうかと提案する。宇喜田が了承して、それから始まった2人の組手。動の気を発動させた宇喜田が古賀の動きを感じ取って放たれた鋭い攻撃を全て避けていく。

 

動のタイプの武術家として成長した宇喜田に師匠である古賀は、とても喜んでいたが攻撃の手は緩めない。今の宇喜田がギリギリ避けられる程度に手加減した攻撃を連続で繰り出していく古賀。動の気を発動して勘が鋭くなっている宇喜田は、古賀からの攻撃を全て回避して踏み込んで宇喜田よりも少し上程度に実力を抑えた古賀を投げることに成功する。

 

投げられながら体勢を立て直して着地した古賀は宇喜田の腕を掴み、逃げられないようにしてから蹴りを放つ。古賀が手加減して繰り出した蹴りを喰らった宇喜田は打たれ強さだけなら達人級になっていたが、それでもダメージを受ける程度の蹴りであったようだ。動の気を発動して打たれ強くなっている宇喜田でも耐えきれない蹴りを連続で叩き込まれた宇喜田は遂に気を失った。

 

気絶した宇喜田に活を入れて起こした古賀は、動の気を発動して打たれ強さが上がったとしても耐えきれない攻撃というものはありますから気をつけましょうねと宇喜田に言っておく。凄い蹴りだったが、あれでも手加減してるんだからとんでもねえな超人級はと言った宇喜田。

 

組手を終えた宇喜田と古賀は、続けて鍛練を始める。4体の地蔵を背負った状態で両手に一つずつ地蔵を持って秋雨考案で古賀に受け継がれた筋力鍛練法を行っていく宇喜田に、指示を出しながら90体の地蔵を背負う古賀が筋力を鍛練していく。ピンク色の筋肉に全身の筋肉が置き換わっている宇喜田は、特別製な筋肉を更に発達させていった。

 

筋力鍛練を終えた宇喜田と古賀にそろそろ朝食の時間ですわと美羽が言ってくる。今日は日曜日で朝の鍛練をしていた宇喜田と古賀は、朝食を食べに食卓へと向かう。今日の朝ごはんは焼き鮭だったらしい。何回もおかわりをする宇喜田とアパチャイは今日も朝から食欲旺盛だった。

 

朝ごはんを食べ終えた宇喜田と古賀は再び鍛練を開始する。宇喜田は走り込みとなり、重りを背負った古賀をタイヤに乗せて引きながら全速力で走っていく。駅8つ以上に離れた場所まで走った宇喜田は、鍛え上げられた脚力で驚異的な速度を出して梁山泊に帰ってきた。

 

走り込みを終わらせて梁山泊に帰還した宇喜田と古賀は、昼食まで時間があるようなので鍛練を始める。秋雨が作り上げて自信作と太鼓判を押す鍛練器具を使って鍛練する宇喜田。悲痛な悲鳴を上げる宇喜田を見ながら鍛練をしていく古賀は、流石は岬越寺師匠が作った鍛練器具だなと頷く。

 

鍛練器具による鍛練を終わらせた宇喜田は地面に倒れ込んで動かなかったが、馬剣星が持ってきた漢方薬を飲まされて強制的に復活させられる。昼食の時間となったので鍛練を中止して食べにいく宇喜田と古賀。今日の昼ごはんは馬剣星が作った炒飯だったらしい。美味しい炒飯を何度もおかわりした宇喜田とアパチャイは幸せそうに食べていく。

 

昼ごはんを食べ終えた宇喜田と古賀が鍛練を始めようとしたところにやってきた兼一。どうやら兼一は宇喜田と組手をするようにと師匠に言われてきたようだ。始まった宇喜田と兼一の組手。動の気の発動にまで至っている宇喜田を相手にする兼一は、宇喜田の猛攻に攻めあぐねていた。スロースターターである兼一に対してフルスロットルな宇喜田。

 

激しく攻めていく宇喜田に何度も当て身を打ち込まれて幾度も投げられる兼一。身体が暖まる前に勝負を決めにきた宇喜田が絞め技を繰り出して兼一の意識を失わせることに成功するが、その後も兼一の身体は動いていく。兼一が意識を失ってからも身体に染みついた武術の動きは失われず、鋭い技を普通に繰り出してくる兼一に困惑する宇喜田。

 

意識を失った後の方が動きがいい兼一に、どうなってるんだこいつと思いながら戦っていく宇喜田は、兼一が放ってきた鋭いカウ・ロイを避ける。意識が飛んでいる兼一が繰り出した手加減抜きの全力の無拍子を喰らっても普通に耐えきる宇喜田の耐久力は並みではない。

 

兼一が無拍子を放った腕を掴んだ宇喜田は、そのまま背負い投げを決めて畳に兼一を叩きつけると、衝撃で兼一に意識を取り戻させてから素早く関節を極めて降伏を呼びかけた。必死に宇喜田の関節技を外そうとしても外れなかった兼一は、ようやく敗北を認める。初めて組手で兼一に勝った宇喜田は、組手を見ていた古賀に近付いて勝ったことを報告しながら喜ぶ。

 

物凄く悔しそうにしている兼一に、何だよ負けたのか兼一とさらっと言ってきた逆鬼。負けた負けたと梁山泊の師匠達に言われ続けて怒った兼一が、次こそは宇喜田さんに勝ってみせます!と宣言する。それではその為にもまずは修行をしようか兼一くんと言って兼一の肩を掴んだ秋雨。

 

兼一を持ち上げて自信作の鍛練器具を使わせる秋雨は、作り上げた鍛練器具がとても気に入っているようだ。しぐれにいきなりフルパワーにされて凄まじい勢いで鍛練器具に殴打されていく兼一が、助けて師匠と言っていたが鍛練器具は止まらない。フルパワーはまだ試していなかったようで止まらなくなった鍛練器具に秋雨は壊すかと考えるが、でも気に入ってるからなと思いとどまる。

 

散々な目にあっている兼一を見ながら、俺の師匠はまだ優しいのかなと宇喜田は思ったみたいだった。宇喜田と古賀は兼一の悲鳴を聞きながら過酷な鍛練を続けていく。古賀によって鍛え上げられた宇喜田は、妙手から少し達人寄りになったらしい。自分の進歩を実感している宇喜田は古賀に深く感謝をする。

 

夕食の時間になったところでようやく助けられた兼一がボロボロな状態で食卓に向かっていった。今日の夕ごはんはハンバーグでアパチャイが大喜びしているようだ。嬉しそうなアパチャイがハンバーグを食べていく。おかわりをする宇喜田とアパチャイは美味しそうにごはんを食べていた。

 

夕ごはんを食べ終えた宇喜田が梁山泊から自宅に帰っていくところを送っていった古賀。ちょうど腹がこなれた頃に闇の武器組の刺客が2人の前に現れる。闇の武器組の達人達とその弟子達が襲いかかってきたが宇喜田と古賀は問題なく相手をしていく。闇の武器組の達人達は古賀が、その弟子達は宇喜田が戦って倒していった。

 

超人級の古賀に敵うものはおらず瞬く間に倒された闇の武器組の達人達。四肢の関節を外されて道端に積まれた闇の武器組の達人達は武器もへし折られて一ヶ所に纏められる。多勢を相手に武器の間合いを完全に把握している宇喜田は、かすり傷も負うことなく闇の武器組の弟子達を柔術で倒していくと迷わず関節も外して無力化した。

 

今回の闇からの襲撃者達に、古賀と宇喜田の師弟に敵うものはいなかったようだ。超人級になってから勘も凄まじく鋭くなった古賀は、闇の襲撃を完全に予測できるようになっているらしい。今回は宇喜田が襲われそうだと予測して古賀が自宅まで送ることにしたようだ。

 

宇喜田を自宅まで送り届けた古賀は、梁山泊に帰ってくると自らの鍛練を再び始めていく。就寝時間ギリギリまで鍛練を続けていった古賀。温泉で汗を流してさっぱりしてから部屋に戻り、たたんでいた布団をしいて横になると寝る前に弟子である宇喜田について古賀は考える。

 

妙手から少しだけ達人寄りになった宇喜田先輩は、弟子になる前と比べたらだいぶ強くなったなと思った古賀は笑う。宇喜田先輩が弟子入りを頼んできた時はびっくりしたなと古賀は思い出していく。まあ、ここまできたなら師匠として宇喜田先輩を達人にまで鍛え上げないとなと考える古賀。

 

これからの宇喜田の育成について、じっくりと考え込む古賀は、宇喜田先輩を気の開放にまで到達させるにはこれまで以上の修行が必要になりそうだと判断する。地蔵はこれからも使わせてもらうとして宇喜田先輩用に新しく鍛練器具を岬越寺師匠に作ってもらわないとなと古賀は考えた。

 

一通り宇喜田の育成について考えが纏まった古賀は、そろそろ寝ようと思って瞼を閉じていく。就寝した古賀が翌日の早朝に起きて朝から鍛練を元気に始める。鍛練でかいた大量の汗を温泉で流した古賀は、朝食を食べ終えると手早く弁当とお菓子を作っていった。超人級の脚力を発揮して凄まじい速度で高校に到着する古賀。

 

高校の教室で話しかけてきた武田と宇喜田にヴァルキリーが古賀に頼み事があるらしい。また対武器の鍛練がしたいと言ってきた3人に了承した古賀は、宇喜田の鍛練スケジュールを脳内で調整していく。既にジェームズ志場からは許可を得ている武田が、古賀くんと対武器の鍛練をしてから実力がかなり伸びてると実感できるじゃなーいと嬉しそうに言ってくる。

 

確かに古賀と対武器の鍛練をしてから実力がだいぶ伸びてる感じがするねとヴァルキリーも頷いた。俺の師匠はやっぱり凄いんだなとしみじみ思った宇喜田は、心なしか少し誇らしげな顔をしていたようだ。授業を真面目に受けていく古賀は、テストも満点をとっていく。

 

昼休みになり屋上へ行った古賀が座って弁当箱を開くと屋上の扉を開いて現れたレイチェル。今日は何かしらと弁当箱を覗き込むレイチェルに、青椒肉絲だよと言って箸でつまんだ古賀は青椒肉絲を差し出す。ぱくりと一口食べて凄く美味しいわと笑顔になったレイチェルに、それは良かったと笑う古賀。

 

私からも太一にあげるわねとレイチェルから差し出されたハンバーグを一口食べた古賀は、うん、美味しいねと言う。作ってきたものを美味しいって言われると嬉しいわねと微笑むレイチェル。互いに一口食べさせあった古賀とレイチェルは、とても楽しそうに食事をしていく。

 

弁当を食べ終えたところで今日はシフォンケーキだけどまだ食べられるかなと言ってきた古賀に、もちろんいただくわと言ったレイチェル。シフォンケーキを食べて、凄くふわふわね、とっても美味しいわと幸せそうな顔で食べていったレイチェルに、喜んでくれて嬉しいよと笑みを浮かべた古賀。

 

穏やかな日常の一時を過ごした古賀とレイチェルの2人。闇と梁山泊、殺人拳と活人拳で立場の違いがあっても2人は仲良くできているようだ。屋上から去っていく古賀に、また明日ね太一と言ったレイチェル。振り返って、また明日も一緒に食べようレイチェルと言う古賀。笑顔で別れた2人は教室に戻っていく。

 

放課後になって兼一と千影の元に行った古賀はシフォンケーキを2人に手渡す。一口食べてふわっふわ!と目を輝かせて言い出した千影。美味しいかい?と聞いた古賀に凄まじい速度で何度も何度も頷く千影は、よほどシフォンケーキが美味しかったらしい。凄く美味しいですよこのシフォンケーキと言う兼一。

 

2人とも気に入ってくれたみたいで何よりだよと嬉しそうに笑った古賀。それじゃあまた明日と言って去っていく古賀が見えなくなるまでずっと手を振っていた千影は、古賀が作るお菓子の虜になっていた。完全に子供の顔をしているな千影ちゃんと思った兼一は、ありがとうございます古賀先輩と内心でお礼を言う。

 

沖縄に向かうことになった梁山泊の全員。目的は闇の重要拠点を攻めることだが、場所が問題であった。米軍の基地内部にある闇の拠点を攻めると決めている梁山泊。そんな梁山泊に着いてきていた新白連合の面々。新白連合を巻き込まない為に夜中に、こっそりとベランダから飛び降りていく梁山泊の面々を目撃してしまった新島が、アパチャイにうっかり一緒に連れていかれてしまう。

 

米軍の基地に正面突破で侵入する面を被った無敵超人。否殺技である梁山波という拳圧と気当たりを用いる技を使って無敵超人が暴れている隙に、闇の重要拠点へと侵入する梁山泊の面々。突如として現れた馬に乗った騎士のような槍使いである西の槍がしぐれを狙って槍を突く。それを防いだしぐれが、こいつはボクが仕留め、る、先へ行け!と言っていた。

 

拠点内部に侵入した梁山泊を入り口の近くで待ち構えていた黒近衛三本槍の中で最も強い中央の槍。挑発をしてきた中央の槍に対して今のはもしかして挑発かなと話し合う梁山泊の面々。じゃあ俺が戦いますよ、皆さんは先に行って下さいと言った古賀が中央の槍に近付いた。

 

素早く古賀に槍を向けた中央の槍が気付かない内に槍の飾りをむしっていた古賀が、むしった飾りを見せ付ける。いつの間に!と驚いている中央の槍に、貴方にとって槍は身体の一部や手の延長だったんじゃないんですかと挑発をする古賀。流石にやりやがるな梁山泊一番弟子!と槍を構えた中央の槍。

 

大理石の柱に綺麗に風穴をあける威力がある突き技である極纏直刺を連続で繰り出した中央の槍。その全てを完全に回避した古賀が槍の動きを間近で観察していく。槍を完全に身体の一部にしている中央の槍が放つ風拳斬雲の風圧すらも避けた古賀が接近した瞬間に、連壁波を繰り出した中央の槍の槍を完全に捌いた古賀。

 

今まで送られてきた闇の武器組の達人よりかは強いから槍の勉強にはなったかなと思った古賀は、中央の槍が持つ槍を容易くへし折った。槍をへし折られて思わず一瞬呆然とする中央の槍の顔面と鳩尾に山突きを叩き込んで気絶させた古賀は、兼一とアパチャイさんは大丈夫かなと心配をする。

 

一影九拳の拳帝肘皇アーガードと激戦を繰り広げていたアパチャイ。2人の特A級の達人達の戦いは、とても激しいものとなり近くで戦う弟子達が思わず手を一瞬止めてしまうほどだ。殺人ムエタイであるムエボーランの技を絶妙な手加減で活人ムエタイに変えて使うアパチャイは活人拳として強くなっている。

 

以前行った超人級の古賀との組手はアパチャイを更なる領域へと連れていっており、アーガードを完全に押していたアパチャイ。本当に強くなったなアパチャイと嬉しそうな顔をしたアーガードが、今まで受けたダメージで血を吐く。頂きすらも超えているお前に勝つには、あの技しかないようだなと言ったアーガード。

 

ワイクルー・ラーム・ムエという神と師に捧げる舞を踊り始めたアーガードとアパチャイは、最後に両手を合わせるとボーリスッド・ルークマイを繰り出す。絶対なる秘技を共に師匠から伝授されたアーガードとアパチャイ。この絶対なる力をどう使うか、それはお前達自身で一生をかけて見つけ出すのだと師に言われていた2人。

 

アーガードとアパチャイの戦いは、アーガードの拳がアパチャイを貫くよりも速くアーガードに叩き込まれていたアパチャイの肘によって倒れたアーガードが、お前の勝ちだアパチャイと言ったことで決着となる。アーガードが倒れたことで激昂したティーラウィット・コーキンが放つ苛烈な攻撃を制空圏で捌いていく兼一。

 

無拍子を受けようと立ち向かってくるコーキンに全力で孤塁抜きを繰り出した兼一だったが、コーキンは己の蹴りを捩じ込んでカウンターをとっていた。同程度のダメージを受けていようが、アパチャイさんが見ているんだと気合いで立つ兼一は、決着はアパチャイさんのムエタイでつけると言い出す。

 

それを聞いて思わず笑い出したコーキンは、完全に理解不能だが総合的に分析して私は、お前が嫌いじゃないようだと言った。互いに信じるものの為に命を懸けようじゃないか!と言うと駆け出した兼一。激しくぶつかり合った弟子達を見ているアーガードとアパチャイ。

 

ムエタイを学んできた兼一がアパチャイから教えられたコーキンも知らない2つの技。それはアーガードがアパチャイに教えたパンチとキックの要訣を究極にまで突きつめたものであった。兼一が放つアパンチをまともに喰らったコーキンが、倒れ込むのを堪えているところに追撃のチャイキックを繰り出した兼一。

 

吹き飛んで倒れたコーキンが立ち上がることはない。技を放った兼一も限界が来ていて倒れ込みそうになったところで、手を伸ばしたアパチャイが兼一を支えていた。いい戦いだったよ兼一と笑顔で言ったアパチャイに、勝ちましたよアパチャイさんと言って兼一も笑う。

 

今回梁山泊が倒した闇の達人達は、倒した場所が問題でビックロック送りとはいかないらしい。用意された専用機で帰ることを嫌がるアパチャイを強引に乗せた古賀。酷いよ太一と言ってきたアパチャイに我慢して下さいアパチャイさんと言い聞かせる古賀は、アパチャイさんが飛行機に乗るのが苦手なのは知ってたけど大変だなこれはと思ったようだ。

 

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