ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった 作:色々残念
コーキンとの戦いを終えた兼一が寝込んでいる間に情勢が変化して警察に追われる身となった梁山泊の師匠達。まだ子供だからと見逃された古賀は、とりあえず兼一達は俺が守っておこうと考える。新島主導で新白連合が動き出そうとしているところに顔を出した古賀は、達人を相手にはしないようにと忠告をしていく。
本巻警部が闇の武器組の僧兵に襲われそうになっていたところを助けた古賀と新白連合の面々。まだダメージが抜けきっていない兼一に無理をさせないようにしている古賀。何故か一緒に着いてきている千影。闇の重要拠点から梁山泊が奪ったデータは闇に取り戻されてしまったようだが、バックアップをとっていた新島がディスクを見せつける。
闇排斥の主導的要人がいる山荘に向かって移動している最中、本巻警部が運転する車に飛び乗ってきた闇の武器組の僧兵達は、先ほどの僧兵よりも腕が立つようだが古賀にとってはたいした相手ではない。纏めて気絶させて闇の武器組の運転するベンツに瞬時に送り返した古賀を見たアタランテが、リミじゃ絶対敵わない相手なんですけどと物凄く困っていた。
山荘がある山に到着したところで本巻警部の携帯から盗聴器を見つけ出した新島は、バックアップの存在を闇に悟られたことに気付く。拳聖から電話で古賀太一くんは活人拳なので殺しは絶対にしないから安心して向かっていきたまえと言われて古賀達の前に現れたアタランテ。
遥か格上の古賀を見て、この人がディスク持ってたらどうしようもないんですけどと思いながらも古賀に立ち向かっていくアタランテは、本気を出す為に靴を脱いでいた。アタランテが脱ぎ捨てた靴を指差してあの靴には金が仕込まれてるねと言った古賀に、反応した美羽がゴールドの靴とアタランテの靴に飛びつく。
リミの靴を返せと手を伸ばしたアタランテの手を捌いていく美羽。再び現れた闇の武器組の僧兵を一瞬で倒した古賀は、残っていた他の面々を先に行かせて美羽とアタランテの戦いを見守る。速度ではアタランテが勝り、それ以外の全てが勝っている美羽が有利の戦い。激しい戦いは美羽が押しているようでアタランテの動きを感じ取って反応していく美羽。
闇排斥の主導議員を捕まえていた鎧を着込んだ闇の武器組の僧兵達を相手に戦う新白連合。古賀との対武器の鍛練で腕を上げていた武田とヴァルキリーは余裕で僧兵を倒していった。宇喜田も武器を持った僧兵が3人がかりで連携して襲いかかってこようが楽勝で倒すほどに腕を上げている。
武田と宇喜田の評価を改めていく新島。特に宇喜田の実力がこれほどまでに上がっていたことは新島にも想定外だったらしい。ヘリから降りてきていたジークフリートとフレイヤにトールの出番は無かった。新白連合が闇の僧兵を倒し終えたところで助け出した石田議員が本性を現して、新島が持っていたディスクを切り刻む。
蹴りの古賀が来る前に全員始末しておくとしようと言い出した石田議員の形相は、邪悪なものに変わっていた。木を切り裂いて倒し逃げ場を封じた石田議員は闇の達人であり、兼一達が敵う相手ではない。美羽達の戦いの観戦を切り上げて現れた古賀が倒木を蹴り上げて容易く吹き飛ばす。
現れおったか蹴りの古賀と武器を構える石田議員。瞬く間に間合いを詰めた古賀が手加減して繰り出した拳が石田議員の腹部にめり込んでいた。血を吐きながら最後の力で、け、蹴りを使わないのかと問いかける石田議員に、貴方には蹴りを使うまでもないってことですよと答えた古賀。
無念と言葉を残して気絶した石田議員。闇排斥の為のデータは駄目になってしまったかと落ち込んだ本巻警部に安心しな、斬られたディスクは偽物だ、本物のデータはネット上にばらばらにアップしてあるから問題ねえよと言った新島。隠れて全員を見守っていた逆鬼も現れてお手柄だったなと全員を褒めていた。これで少しは情勢が変わる筈だぜと言う逆鬼。
闇に所属する達人でありながら政治家という石田議員を捕らえたことで日本政府内の闇勢力は、かなり不利になったらしい。情勢が変わり梁山泊に師匠達が全員帰ってきた。空気を読んで美羽と兼一が2人きりなれる時間を作っていた古賀は、師匠達が帰ってくる前に美羽と兼一に進展はあったのかなと考える。
人越拳神と戦う日が近いと感じる逆鬼は日々鍛練を重ねて研ぎ澄ましていた。情報を入手した新島から梁山泊に伝わった闇抜けした技師の居場所。その日の夜、1人で梁山泊を抜け出ていく逆鬼を追う為に工作する美羽と兼一。馬剣星が覗きにいく時を狙い、秋雨の部屋の前にピーマンを吊るして足止めした2人が梁山泊を出ていくのをこっそり追いかける古賀。
闇の武器組の騎士団を相手に戦う逆鬼。美羽と兼一が闇の武器組の騎士に急所を斬られる前に割り込んでいた古賀が剣を指で掴んでいた。おいおい、お前も来てたのかよ太一!と笑った逆鬼に此方は任せて下さい逆鬼師匠と古賀は言うと騎士の剣をへし折って気絶させる。
闇の武器組の騎士団のトップを倒した逆鬼が現れた人越拳神を相手に構えながら、兼一に戦いを目に焼きつけておけと言い出す。こっそり着いてきていた叶翔に翔、お前も見ておけと言う人越拳神に、はい、先生!と言った叶翔。久しぶり、美羽と手を振る叶翔に、叶翔までいるのかと言って驚く兼一。
絶対防御の前羽構えでとてつもない動の気を発する逆鬼に、威圧殲滅の天地上下の構えにして静の気を凝縮する人越拳神。相容れない気のぶつかり合い。激しい気当たりに意識を持っていかれそうになるが耐えた兼一。全身全霊で相手を打ち砕こうと軌道の読み合いをしている特A級の達人2人。
逆鬼が放った不動砂塵爆の衝撃波に全く同じ衝撃波を繰り出す鏡破組崩しという組み技を披露した人越拳神に、すんでのところで脱力した逆鬼が力を逃してバランスを崩した人越拳神へと上段廻し蹴りを放った逆鬼に同じく蹴りを合わせた人越拳神。蹴りの威力で大きく吹き飛んだ2人の特A級。
激しい戦いは続いていき場所を移動してビルの屋上に向かった逆鬼と人越拳神を追っていく4人。苛烈な戦いはビルを破壊しながら行われていき、飛んできた様々な破片を弾く古賀。危険だと判断して古賀の後ろに避難する3人は特A級の戦いを見る。互いの攻撃で意識を失いながらも戦いを止めない特A級の達人2人は、命懸けの戦いを続けていく。
相討ちとなって勝負が一旦止まったところで思わず逆鬼に駆け寄ろうとした兼一。殺気を発射する拳魔邪神に反応した瀕死の人越拳神が繰り出した抜き手が兼一に直撃する前に止めていた古賀。人越拳神に怒りを向ける美羽を今のは殺気を発射した奴がいるんだよ美羽ちゃんと古賀が止めに入る。
そうでしょう拳魔邪神と言い放つ古賀に、やはり古賀太一がいては小細工は通用せんのう、クカカカと楽しそうに笑いながら現れた拳魔邪神。満身創痍の特A級の達人2人は拳魔邪神の隙を伺っている。優れた素材は惜しいが今日は楽しくなりそうじゃわいのうと言った拳魔邪神が跳躍して古賀に近付く。
空中でぶつかり合った拳魔邪神と古賀は、互いに拳を打ち合わせた。衝撃波が周囲に広がっていき、迷わず美羽を庇う叶翔と兼一。美羽を守ることに関しては息が合っていた2人。カカッ!やはりやりおるのう古賀太一!と物凄く楽しそうな拳魔邪神。貴方にフルネームを覚えられてるのは何か嫌ですねと古賀は嫌そうな顔をする。
この拳魔邪神が名前を覚えておこうと思うのは貴重じゃわいのう、カカカッしかしそう嫌がられるとますます呼びたくなるわいのう古賀太一と言ってきた拳魔邪神は、完全に楽しんでいた。ブッ倒して何も言えなくしてやりますよと言った古賀に、クカカカカッ!それはそれは楽しみじゃわいのう!と拳魔邪神は笑う。
ビルの壁面に立った拳魔邪神に、靴を脱いだ古賀も壁面に立つ。壁面を蹴って加速した拳魔邪神が放つ樹上落としという両手で突き落とすかのような技を受け流した古賀に、壁面を掴んで方向転換した拳魔邪神が壁面を掴んだままで逆立ちの状態から地転蹴りを繰り出す。それすらも回避した古賀。
壁面を駆け上がりながら背後から古賀に近付いた拳魔邪神が背面潰しと全身で抱きついて相手を潰す技を放ってきた瞬間に残像を残して避けていた古賀が胴廻し十字蹴りを披露する。かすっただけの蹴りが拳魔邪神に確かな痛みを感じさせていた。古賀太一の蹴りが直撃すれば、ただでは済まんわいのうと判断した拳魔邪神。
渦を巻く落雷という技を放とうとした拳魔邪神に古賀の動槌砂塵突きが直撃する。頭部に叩き込まれた古賀の拳に拳魔邪神は完全に面を割られた。蹴りだけじゃなくて突きもなかなかやるわいのうと素顔で拳魔邪神は笑う。どれ、我がシラットの奥義も一つ見せてやるわいのうと言ってきた拳魔邪神に前羽の構えをとる古賀。
ビルの壁面で転げ回る幽鬼を放ってきた拳魔邪神の攻撃を、絶対防御の前羽の構えで迎え撃った古賀は、正拳突きを繰り出して拳魔邪神の関節技を弾いていく。敵がどこからどういう力をかけてきても、ただ鋼のごとく身体を締めることで攻撃を弾き飛ばすという空手の身体用法。
それを用いた古賀に、妙じゃのう、梁山泊の一番弟子は4つの武術を学んでおるはず、先ほどから空手しか使っておらんのはどういうわけじゃわいのうと疑問に思った拳魔邪神は、まさかこやつと古賀の考えに気付く。ようやく気付きましたか拳魔邪神、空手の勝負を邪魔した貴方は空手で倒してやりますよと宣言した古賀。
カカッ!その強がりがどこまで続くかが見物じゃわいのう!と言いながらプンチャック・シラットの技を繰り出していく拳魔邪神と逆鬼から今まで学んできた空手で戦っていく古賀は、空中三角飛びを行って飛び蹴りを放つ。古賀の蹴りを警戒して直撃を避けた拳魔邪神は、流石に鋭い蹴りじゃわいのうと思いながらプンチャック・シラットの構えをとる。
ジュルスを連続で繰り出していく拳魔邪神に夫婦手で全てを受けていく古賀は、隙を突いて不動砂塵爆を拳魔邪神に叩き込んだ。古賀が放つ必殺の突きに対して拳魔邪神が選んだのは捨て身の攻撃だった。サンドバッグを一ミリも揺らさず後方に衝撃を打ち抜く荒業である不動砂塵爆を喰らった拳魔邪神も無傷では済んでいないが古賀もダメージを受けてしまう。
まさか捨て身でくるとは思っていませんでしたよと言って口端の血を拭う古賀に、カカカカッ古賀太一にも予想外だったようじゃわいのうと嬉しそうな顔をする拳魔邪神も血を吐く。共に負傷したが、まだまだ止めるつもりのない2人。凄まじい気当たりを見せる超人級の両者を見ていた兼一と美羽に叶翔の3人が意識が飛びそうになりながらも堪えていた。
下段、中段、上段と変幻自在の蹴りを見せる古賀に、蹴りの古賀とはよく言ったもんじゃわいのうと思いながら蹴りを躱していく拳魔邪神。放たれた鋭い三日月蹴りを喰らってしまった拳魔邪神は、血を吐きながら足を掴もうとするが素早く足を引いた古賀の足は掴めない。
カカカッ!やりおるわいのう!と楽しそうに笑った拳魔邪神は、プンチャック・シラットの抜き手を放つ。シラットの抜き手を空手の抜き手で迎撃していく古賀は、流石は超人級のシラット使いだと思ったようだ。月明かりが照らすビルの壁面で行われる戦いは更に激しさを増していく。
自分の身体がどうなろうと構わない捨て身の戦いを繰り広げている超人級の2人。足場である壁面だけは壊さないように戦っているが、互いの攻防で吹き荒れる暴風は凄まじいものとなっている。拳魔邪神が腹部を狙った手刀を繰り出したが避けずに受けた古賀は、重要な内臓器官を空手の秘伝である内臓上げで押し上げて隠していた。
内臓器官が無いことに戸惑う拳魔邪神の手を筋肉を締め上げて抜けないようにした状態で、諸手正拳挟み蹴りを繰り出した古賀。急激に脱力して手を引き抜いた拳魔邪神は腕をへし折る威力がある諸手正拳の挟みを回避して蹴りを避けたが、続けて放たれた諸手猿臂飛び膝蹴りをまともに喰らってしまう。
顔面を挟み込む猿臂に腹部を打ち抜く飛び膝蹴りが直撃した拳魔邪神は、壁面に膝をついて盛大に血を吐いた。大ダメージを受けた拳魔邪神に対して油断なく構える古賀へと拳魔邪神の全身全霊の奥義が放たれる。攻撃を喰らいながらも反撃をしていった古賀は一歩も退かずに戦い続けていく。
拳魔邪神の奥義に猛羅総拳突きで対抗して捨て身で技を叩き込んでいった古賀。超人級の本気のぶつかり合いで互いのダメージは深刻な状態となり、もはや立っていられるのが奇跡といった状態になった2人。瀕死になった拳魔邪神と古賀の前に今まで隠れて見ていた櫛灘美雲が現れる。
何の用かいのう女宿と不機嫌そうに言った拳魔邪神に、久遠の落日の障害となりうるものを排除しにきただけじゃと言って古賀に鋭い手刀を突き出してきた美雲。それを避けた古賀が繰り出した蹴りを躱す美雲は、その身体でよく動く、じゃがいつまで動けるかのうと言って猛攻を続ける。
瀕死な古賀と無傷で体力も万全な美雲の間に割り込んだ古賀よりも重傷な拳魔邪神が、古賀太一は、わしの獲物じゃわいのう!と言い放つ。瀕死でありながらもファイターズハイといった状態にある古賀と拳魔邪神。共闘をする超人級の2人を相手に本気を出した美雲は櫛灘流の技を繰り出していく。
まとめて始末しておくかのうと言いながら美雲は必殺の威力がある技を放つ。先に限界がきたのか体勢を一瞬崩した拳魔邪神を庇って技を受けた古賀に、活人拳じゃから見逃せぬよなと言ってトドメの手刀を繰り出そうとしてきた美雲。これは死ぬかもなと迫りくる手刀を見ていた古賀の眼前に立ち塞がり盾となった拳魔邪神。
腹部を貫いた美雲の手刀は確実に拳魔邪神に致命傷を与えていたようだ。古賀を庇うか、ならば先に死んでおけ拳魔邪神と冷酷に言いながら美雲は手を引き抜く。拳魔邪神は最後の力で櫛灘美雲に樹上落としを繰り出して、そのまま落ちていった。落ちていきながら古賀太一!勝負の続きはあの世でじゃわいのう!と拳魔邪神は叫んだ。
ジュナザード!と手を伸ばした古賀の手は届かない。落下している最中に死んでいた拳魔邪神を引き剥がした美雲。落ちていく拳魔邪神を無敵超人が受け止める。ちっ、邪魔者が来おったかと言うと美雲は逃げ去っていく。無敵超人と合流した古賀は拳魔邪神の遺体に、何故俺を助けたんですかと問いかけるが答えは帰ってこなかった。
ジュナザードの生まれ故郷であるティダード王国にある村に遺体を埋葬しに行こうとした無敵超人と動ける程度に回復した古賀に着いていく生きていたジェイハン。我が師が、あのジュナザード様が死ぬ時が来ようとはと語るジェイハンに、すまないジェイハン、ジュナザードは俺を庇って櫛灘美雲の手刀を受けたんだと言った古賀。
ジュナザード様は貴方を庇う前に何か言っていなかったかと聞いてくるジェイハンに、俺のことを自分の獲物だと言っていたよと古賀は答える。よほど貴方のことを気に入っていたらしいなジュナザード様はと言うと笑ったジェイハン。弟子であるきみがそう言うならそうなんだろうねと言った古賀。
拳魔邪神の遺体は利用されぬように誰にも知られぬ場所に丁寧に葬られて、場所はジェイハンだけが知っている。ティダード王国はジェイハンを中心に再び纏まり始めたようだ。妹のロナとも合流したジェイハンは国を統べる王として、全てのティダード王国の民達へ争いは止めよと力強く命じていく。
国を蝕んでいた拳魔邪神が消えたことで平穏を取り戻したティダード王国。拳魔邪神が死に王となるジェイハンが生きていたことで救われる命は確かにあった。災いをもたらす拳魔邪神が死んでティダード王国は確かに救われたのかもしれない。しかしそれでも目の前で拳魔邪神の命を奪われたことを気にしていた古賀。
無敵超人は古賀に力強く前を向け!古賀太一!と言って古賀の肩に手を乗せる。失った命はもう戻らんのじゃ、だからこそ取り零してしまった命を忘れろとは言わん、お主はまだ生きている、ならばできることはまだある筈じゃと言い聞かせた無敵超人。無敵超人の言葉を聞き、これ以上俺の目の前で誰も死なせません!と古賀は拳を固く握りしめて決意した。