ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった 作:色々残念
一影九拳が向かう政府の重要施設に進んでいく梁山泊の師匠達。もしかしたら一影九拳が陽動の可能性もありますねと言った古賀の意見を採用して、念のための兼一達の守りに古賀としぐれを置いていったようだ。政府の重要施設にある屋上のヘリポートで対峙する一影九拳と梁山泊。
古賀としぐれが残った梁山泊で兼一が今日のノルマをこなしているとテレビを見ていたしぐれが闇の武器組の達人を発見していた。しぐれの父が作った武器でもっとも多くの人を斬っている人斬りであり、八煌断罪刃の一員でもある死神と踊る武王ミハイ・シュティルベイの姿が一瞬テレビに映っていたことは古賀も確認済みである。
テレビに映っていた東京湾に今梁山泊に残っている全員で向かうことになるかもしれないと思ってしぐれが作った業物の手甲を用意した古賀。今日のノルマを終わらせた兼一がそわそわしているしぐれに話しかけるとテレビに人斬りが映っていたことを語るしぐれ。行くべきか行かぬべきか決めかねているしぐれは迷っているようだ。
よし、全員で行く、かと決めたしぐれに驚いた兼一。梁山泊に残った4人で向かった先で斬られた警官隊を発見することになり、まだ息がある警官隊に応急手当をする古賀と美羽。わざと傷を負わせるだけにとどめているミハイは応援を呼ばせて警官隊を刈り取っていく。
ミハイの足跡からして護っている船を発見した古賀としぐれ。一跳びで船に侵入した古賀に担がれていた美羽と兼一。八煌断罪刃の7人が船にいることを感じ取った古賀としぐれは臨戦体勢に入る。真っ先に現れたミハイが随分と鋭い気当たりの持ち主と船に収まりきらない凄まじい気を秘めているのがもう1人か、もしかしてきみらが噂の梁山泊かな?と聞いてきた。
いかに、も!ボクは梁山泊、香坂しぐれ!と答えたしぐれの隣で、同じく梁山泊、古賀太一!と答える古賀。しぐれさんは兼一と美羽ちゃんを頼みますと言った古賀が跳躍してミハイが居るタンカーに積まれたコンテナの上に飛び乗る。蹴りの古賀か、その若さで超人級と聞くと言って大鎌を構えたミハイ。
蹴りの古賀には武器組が何人もやられてるらしいじゃねえか、不甲斐ない奴らだと思わなくもないが、八煌断罪刃としては刈っておきたいところだなと言いながら大鎌を振るうミハイ。凄まじい速さで振るわれた大鎌の刃を容易く両手で挟み込んだ古賀は、大鎌の刃をへし折りながら三日月蹴りをミハイに叩き込む。
逆鬼から教わった白刃折り三日月蹴りをアレンジした技を繰り出した古賀に、脇腹へ古賀の三日月蹴りを喰らったミハイは一瞬で意識が飛んでいたようだ。気を失ったミハイが倒れ込んだ姿を見て、警戒を深める残り6人の八煌断罪刃。後は6人と言う古賀は構えをとって気当たりを放つ。タンカーに収まりきらない古賀の気が充満し、八煌断罪刃全員が身構えて古賀に己の武器を向ける。
全員で連携してかからなければ敗北するのは此方だと冷静に言い放った八煌断罪刃、不動の武士、來濠征太郎に頷く他の面々。重瞳武弓、ミルドレッド・ローレンスが連続で放つ矢を全て簡単に掴み取った古賀が投げた矢が百本武芸、立華凛と装甲武帝、マーマデューク・ブラウンが着込んでいる鎧を貫く。
投げで私の弓以上の威力を出しただと!と驚くミルドレッド。流石は超人と言ったところかと言って接近し、背負う武器を古賀に振り下ろす立華凛。それに合わせてマーマデュークもハルバードを振るう。挟み込むかのように振るわれた2本の武器に対して両手で白刃流しを放った古賀の拳が立華凛とマーマデュークに叩き込まれ、鎧に拳の跡が残る一撃が同時に左右へと繰り出される。
吹き飛ばされた立華凛とマーマデュークの身を案じる恍惚武姫、保科乃羅姫。薙刀を構えた保科乃羅姫と剣を持った偃武の執行人、エーデルトラフト・フォン・シラーが古賀に斬りかかっていく。目にも止まらぬ速度で振るわれた薙刀の刃と剣の刀身を、左右の手の指で挟み込んだ古賀は投げを放ち保科乃羅姫とエーデルトラフトを振り回すように投げ続ける。
小太刀を抜いた來濠征太郎が突き出した小太刀の刃とミルドレッドが放つ矢が同時に古賀に迫るが、残像を残してミルドレッドに接近した古賀。瞬時に弓を破壊した古賀は拳をミルドレッドの腹部に打ち込んで、ミルドレッドを気絶させると弓の残骸を使ってしぐれから学んだ捕縛術で縛り上げた。
後は5人ってところですかねと言って構えた古賀の近くに並び立ったクリストファー・エクレールとマイクロフト。日本政府に依頼を受けた闇の無手組の達人2人は八煌断罪刃を相手に構えをとる。きみもしおちゃんの弟子なんだってね蹴りの古賀くんと話しかけてきたクリストファーに、そうですけど貴方は味方でいいんですかねと聞いた古賀。
うん、今日は味方かな、日本政府がボクらの雇い主さと答えたクリストファーの隣でパイプをくわえたマイクロフトが、いかにもと頷く。コンテナの表面を力付くでひっぺがした古賀が発見した金塊の山から2つを取り出してクリストファーとマイクロフトに差し出すと、気絶してる八煌断罪刃を梁山泊の師匠達に引き渡しておいてくれませんかと依頼をした古賀。
金塊を受け取って懐にしまい込み、報酬もらっちゃった以上、プロの仕事をさせてもらおうかなぁぁぁ!と言い出したクリストファーに、同感だ!と言うマイクロフト。真刃合練斬を繰り出す八煌断罪刃5人を相手に互角以上の戦いを見せる古賀を見ながら、凄いじゃないかしおちゃんの弟子と思ったクリストファーは意識を失ったミハイを担ぎ上げる。
ミルドレッドを担いだマイクロフトがクリストファーと合流して脱出の機会を伺っていると、エーデルトラフトの剣を刃金斬りで切断した古賀が拳眼鉄砲打ちで拳を顔面に叩き込んで気絶させた。クリストファーとマイクロフトの元にエーデルトラフトを投げた古賀は、八煌断罪刃の残りの4人を相手に戦い続けていく。
連携する八煌断罪刃が押されている戦いの中で立華凛にアパチャイから学んだほとんど死んじゃうパンチを繰り出した古賀の拳が連続で叩き込まれて気を失う立華凛。立華殿!と一瞬意識が逸れた保科乃羅姫を締め技である暗外旋風締めで急速な回転を加えてブラックアウト状態にしてコンマ1秒で落とす。
立華凛と保科乃羅姫をクリストファーとマイクロフトに投げた古賀は、後は2人と言いながら構えをとる。絶えず連携するマーマデュークと來濠征太郎だが、拳魔邪神との戦いを経験した古賀には敵わない。マーマデュークに古賀の浸透水鏡掌が放たれて内と外を破壊する浸透勁を喰らったマーマデュークは失神する。最後に残った來濠征太郎は迷わず逃げ出したが古賀に回り込まれてしまう。
小太刀と己を一つにした真刃合練斬の状態である來濠征太郎に、迫った古賀が放つ数え抜き手。四本抜き手、三本抜き手、二本抜き手、一本抜き手と特殊な力の練りと捻りが加えられた抜き手で防御を貫いた古賀は、無影無限突きを來濠征太郎の腹部に叩き込む。無敵超人の技で最後は決めた古賀の前で倒れ込んだ來濠征太郎。
無敵超人と戦っている二天閻羅王以外の八煌断罪刃を1人で倒した古賀は、マーマデュークと來濠征太郎をそれぞれ両肩に担ぐとクリストファーとマイクロフトに、それじゃあ行きましょうかと言った。タンカーを動かしていた闇の人員を気絶させて動けないように関節を外して縛り上げてから巡視船に飛び乗った3人は八煌断罪刃を連れて脱出する。
その後動かなくなったタンカーに載っていた金塊は全て日本政府が押収したらしい。きみには随分と楽させてもらっちゃったね蹴りの古賀くんと言ってきたクリストファーに、まあ、貴方達が味方で良かったですよと笑う古賀。今回捕らえた八煌断罪刃は全員ビッグロック送りとなる。
梁山泊に戻ってきた古賀と何故か着いてきたクリストファーが梁山泊の門を開けて中に入ると古賀を心配していた梁山泊の面々が近寄ってきた。タンカーに居た八煌断罪刃の7人は全員残らずブッ倒してやりましたよと言って拳を掲げた古賀に、流石は俺達の弟子だぜと笑った逆鬼。
しおちゃんボクには何か言うことないのと言ったクリストファーに、おめーは特に何もやってねえだろうがと逆鬼は言って睨む。しおちゃんの弟子が倒した八煌断罪刃を一緒に運んだんだけどと言うクリストファーは不満気だ。正義の味方なんかやってもいいことないなといじけるクリストファーに、援軍に来てくれてありがとうございましたクリストファー・エクレールさんと笑顔で言った古賀。
そ、そう?じゃあさ?私の弟子にならない古賀くん、2人で殺し屋やろうじゃない!と笑うクリストファーに蹴りを叩き込もうとした逆鬼を止める古賀は、あいつはこれくらいの扱いで丁度いいんだよ!と怒る逆鬼を宥めた。何はともあれ無事で良かったよ太一くんと言う秋雨。
しかしこれではっきりした、長老が戻られぬのも偶然ではなく奴らの策であることは間違いないと言った秋雨にそうね、奴らの仕業ねと頷く馬剣星。じじいが苦戦する相手と言えば1人しかいねえ、八煌断罪刃の頭領の二天閻羅王がじじいの相手をしてるはずだぜと逆鬼は言う。闇にはまだ強い奴がいるってことよと真剣な顔をするアパチャイ。
船にいた八煌断罪刃の7人はビッグロック送りになったらしい、なと言ってきたしぐれに、そうみたいですよしぐれさんと言った古賀。八煌断罪刃の奴らがビッグロックを抜け出すようなことがなければいいが、なと言うしぐれ。もし抜け出しても何度だってビッグロックに叩き込んでやりますよと古賀は言い放つ。
今日は修行は無しにしておこうと言った秋雨が、大変な1日だったからね、ゆっくり身体を休めておきたまえ2人ともと古賀と兼一に言う。秋雨に従った古賀と兼一は身体を休めておく。八煌断罪刃は強かったですかと聞いてきた兼一に、弱くはなかったけど拳魔邪神の方が強かったかなと正直に答えた古賀。
やっぱり長老を苦戦させた相手は格が違うんですねと言って真面目な顔をした兼一。連携した八煌断罪刃達よりも拳魔邪神1人の方が強かったように感じたよ、二天閻羅王が加わればまた話は別だろうけどと言った古賀。長老が苦戦しているもう1人の相手ですからね、二天閻羅王は間違いなく超人級でしょうと兼一は言う。
今頃長老は戦っているんですかねと言って古賀を見る兼一に、戦っているだろうねと言った古賀は頷く。梁山泊の内弟子2人がそんな話をしている間にも無敵超人と二天閻羅王の激しい戦いは続いていった。大地を大きく陥没させてクレーターを作り出した無敵超人の風林寺天降流陣という大技を避けた二天閻羅王。
間合いを詰めた二天閻羅王が放つ世戯殻破の太刀という技を手甲で受けた無敵超人に、まさかこれを躱すのか!?と二天閻羅王は驚く。切り裂かれた数多の木々がまだ宙に浮いている最中、互いに栄養補給に走った2人の超人級。鳥を捕食した二天閻羅王に対して子狐を捕まえた無敵超人だったが、子狐を親の元に逃してやった無敵超人。
腹を空かしていても子狐を食べることができなかった無敵超人は、わしもまだ修行が足りんのうと内心で思いながら息を吐いた。迫り来る二天閻羅王を感じ取った無敵超人は、斬られることもなく対応していく。煌臥之助どの、一つだけ忠告しておくと言い出した無敵超人に、なんと?と聞いた二天閻羅王。早食いは長生きできぬぞ!と無敵超人は答える。
再びぶつかり合った二天閻羅王と無敵超人。寝ずの戦いが続いていく中で、集中力を保てなくなった方が敗れる!と考えた無敵超人は木の実や山ブドウに魚などを素早く摂取していく。栄養補給が終わったところで再び戦いに戻った無敵超人が繰り出していく風林寺の技に対抗して二天閻羅王が技を放つ。
風林寺千木車という身体を回転させながら両手を叩き込む技を披露した無敵超人に、二刀で受け流した二天閻羅王が秘刀斜め十字開門斬りを繰り出す。それを手甲で受け止めた無敵超人が接近し、風林寺押し一手を放つが二天閻羅王には避けられてしまう。大斬界銀杏虎落斬りと技を繰り出していく二天閻羅王。
無惨に木々が切り裂かれていくが回避されて無敵超人に当たることのない技。続けて帝王龍緋凰死乱斬りを放つ二天閻羅王だが、完全に太刀筋を見切っている無敵超人には技が全く当たらなくなる。次は刀の握りを緩めて二刀を回しながら繰り出す朧車仇ノ辻を二天閻羅王は放った。
急激な脱力からの技であるが、無敵超人の手甲によって弾かれていく。隙をみて栄養を補給しながら戦う2人。無敵超人を島に留める為に一睡もせず戦っている二天閻羅王は、此方の技をことごとく避けるとは流石は無敵超人と言ったところかと思いながら二刀を振るう。
一度も睡眠を取らずに1週間以上も戦い続けている二天閻羅王と無敵超人。超人級でなければできない戦いを行っていく2人は苛烈な攻防を繰り広げていく。拳と二刀が振るわれる度に、盛大に破壊されていく自然環境。切り裂かれる木々が倒れていき、大きく陥没してクレーターができあがった地面が幾つも存在する。
拳で突きを放つ無敵超人の連続で突き出された拳を刀で受けていった二天閻羅王は、二刀による鋭い刺突を連続で繰り出す。刺突を避けていく無敵超人が接近して蹴りを放って刀で受け止めさせると大きく吹き飛ばした。距離が離れて隙ができた瞬間に魚を何匹も捕って食べた無敵超人は、充分な栄養を身体に供給することに成功したようだ。
日本政府が押収した金塊を取り戻す為に闇から達人を含んだ部隊が派遣されてきたが、待ち構えていた梁山泊によって全てが返り討ちに合う。派遣されてきた人員にはフランキスカ・フリークス、シェルマン・カミュとスクラマサクス・マスター、セドリック・カスケンも含まれていたらしい。
梁山泊の前に現れた政府の岡本と名乗った男が本国に入った闇からの派遣部隊を監視していたと言う。政府内部の力関係により、今まで賊軍とされていた梁山泊の皆さまは晴れて官軍とみなされることとなったそうですと言った岡本。それとビッグロックから八煌断罪刃と拳聖が抜け出したようですが、泳がせたおかげで奴らの基地の場所が特定できましたと言って岡本は真剣な顔をした。
北緯31度28分、西経159度47分の場所に闇の基地があると伝えられた梁山泊の面々は、戦の前の支度を始める。古賀用に具足を用意していたしぐれに渡された古賀は手甲と具足を装着して調子を確かめた。刀を研いでから砂の中に突っ込んだしぐれ。砂で刀に細かい傷が走り、ひっかかりができることで完璧な刃よりよく切れるようになる戦の前の究極の手入れであるようだ。
腕に包帯を巻いていく逆鬼の隣でムエタイのバンテージを巻くアパチャイ。身だしなみを整える馬剣星と秋雨は普段通りに落ち着いている。新白連合を闇の基地襲撃に連れていくことになった兼一。皆を巻き込むことになるなんてと兼一は思っていたようだが日本が闇に狙われているなら戦いたいって皆は言うと思うけどと言った古賀に、そうですね、その通りだと思いますと兼一は納得した。