ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった 作:色々残念
兼一の妹であるほのかがラグナレク第四拳豪ロキに捕まり人質にされてしまう。呼び出された兼一は一人で来るように言われて三丁目の教会跡に到着した。梁山泊の兼一の師匠二人、秋雨と逆鬼も兼一を追って教会跡にまで来ている。
待ち構えていたハーミットと戦いを始めた兼一。秋雨と逆鬼は今晩の夕食のオカズを賭けてハーミットと兼一のどちらが勝つか賭けをしていた。
ハーミットに賭けた秋雨と兼一に賭けた逆鬼。木の上で隠れて完全に観戦している師匠二人。ビールまで飲み始める逆鬼。
接近戦に持ち込んだ兼一を八極拳で迎え撃つハーミット。日々の梁山泊の修行で鍛え上げられた兼一の足腰から放たれた蹴りがハーミットに叩き込まれる。
負けじとハーミットも八極拳で兼一を何度も打ちのめす。しかしいくら打ちすえようと兼一は立ち上がりハーミットに立ち向かっていく。
魂がすり減るまで鍛え上げた双纒手を兼一が繰り出した。それは一度はハーミットに腕で防御されてしまうが、防御した腕の上からもう一度双纒手を強引に叩き込んでいった兼一。
練度が違うその一撃はハーミットを吹き飛ばす。確かにダメージを受けたハーミット。勝負の行方がわからなくなったところでロキが割って入ってくる。
ロキの部下である20号がナイフをほのかに突きつけている姿を見せつけて、兼一に抵抗するなと言い放ったロキ。兼一を殴打するロキを黙って見ているハーミットは不本意そうな顔をしていた。
三戦の構えでチンクチをかけて筋肉と関節を締めて堅くした兼一は内股も締めて金的への防御もしながらロキからの攻撃に耐えている。
美羽と武田に宇喜田と新島が駆けつけた教会跡。しかしほのかが人質になっていて手が出せない全員。ロキが握りを潰してタメを利用して威力を増す突きを腕全体を使って行い頑丈な兼一にダメージを与えていく。
ほのかが兼一に向かってお兄ちゃん負けないでぇっ!と言った瞬間、ハーミットの脳裏に自身の妹である楓の最後の言葉がよぎる。お兄ちゃんは負けないでねと言って命を落とした楓を思い出したハーミット。
ハーミットは20号にナイフで刺されながらもほのかを助け出して奪い取ったナイフをへし折り、白浜兼一、やっちまえと言い放つ。
三戦の構えから放たれた兼一の正拳突きがロキの顔面に叩き込まれた。吹き飛んだロキが失神しかけるほどの威力があった兼一の正拳突き。
ふらつきながらも立ち上がったロキは想定以上に強い兼一と裏切ったハーミットに形勢が不利だと判断して逃げ去っていく。再び始まったハーミットと兼一の戦い。
20号にナイフで刺された傷口から出血しているハーミットとロキに殴打されたダメージが残る兼一。共に満身創痍といった有り様でどちらが勝つかわからない戦い。
最後はムエタイの飛び膝蹴りであるカウ・ロイを顔面に叩き込んだ兼一の勝利となった。秋雨と逆鬼が木から降りてきて戦い抜いた二人を手当てしていく。
鍛錬を終えた古賀が休憩しているとしぐれが話しかけてきた。珍しいなと思った古賀が何の用ですかと聞くと手裏剣を見せてきたしぐれ。手裏剣術に興味ない、かと聞いてきたしぐれに興味はありますねと答える古賀。
しぐれに教わりながら手裏剣を的に投げていく古賀は真剣だった。太一は何事にも真面目だ、なと言ったしぐれは少し楽しそうに笑う。しぐれの笑った顔を初めて見た古賀はとても驚いていた。
手裏剣の軌道を自在に操るしぐれの技を見ていた古賀は、今の自分では真似できそうにはないなと考えながら教わったやり方で手裏剣を投げていく。
古賀が投げた手裏剣が的に狙って当たるようになってきたところで、しぐれが次はこ、れと言って苦無を取り出す。受け取った苦無を投げ方を教わりながら一生懸命投げていく古賀。
手裏剣とはまた投げ方が違う苦無を投げる古賀は難しいなと思いながらも続けていった。見本として苦無を投げる姿を見せるしぐれはちょっと楽しそうでいつもとは雰囲気が少し違うなと考える古賀。
自分の技を少しでも教えることができて嬉しいのかもしれないなと思った古賀はしぐれが満足するまで付き合うことにする。休憩の時間が終わるまで終わることがなかった手裏剣術の指導を終えたしぐれは心なしか満足気だった。
いつも対武器の訓練でお世話になってるから休憩時間が丸々潰れたとしてもしぐれが満足してくれたなら良しとしておこうと考える古賀。しぐれからあげ、ると渡された手裏剣と苦無をとりあえず部屋にしまっておいた古賀は次の鍛錬を始めていく。
今までやったことのないことをやったのが良い刺激になったのか、鍛錬をいつもより良い調子で始めることができた古賀。たまに手裏剣術も練習しておこうと考えながら鍛錬を行っていく古賀だった。
積み重ねた鍛錬で流水制空圏が遂に第三段階に到達し、最終段階が見えてきた古賀。静の極みと言える技である流水制空圏をものにしてきている古賀は静の武術家として完成されつつあった。
とてつもなく巨大な建造物を建てる為の基礎工事に例えられる古賀や兼一に施された梁山泊の基礎鍛錬。常に足腰の強化に費やしてきた鍛錬の時間は裏切ることなく、古賀や兼一の脚力は並大抵のものではない。
特に兼一よりも長く鍛練を続けていた古賀の脚力は妙手でありながら既に達人級である。達人並みの脚力になっていることを古賀本人は実感してはいないが、師匠達は勿論知っていた。
だからこそ古賀には本気で蹴って良いのは達人だけだと言っておく梁山泊の師匠達。古賀も素直にそれを守っているので、古賀に蹴られて死人が出ることはない。
梁山泊の道場で古賀と兼一が組手を始めていく。空手の山突きからムエタイのカウ・ロイ、中国拳法の烏牛擺頭に柔術の朽木倒しを流れるように繰り出した兼一だった。
打撃は全て制空圏で受け流されて朽木倒しは投げる前に掴んだ手を外されてしまったが、確かに最強コンボを繰り出した兼一。無拍子よりかは離れていないがそれでも技を出す時期が早くなっているのは何故だろうかと考える古賀。
まだ兼一は鬼幽会の道場破りもしていないし秋雨に必殺技の相談もしておらず梁山泊に馬連華も来ていない。それにも関わらず最強コンボを繰り出した兼一は進歩が凄まじいと思った古賀。
組手が終わりおやつの時間になった梁山泊。今日は水羊羹がおやつだったらしい。あっという間に食べ終わるアパチャイとゆっくり静かに食べていく秋雨。天井裏で食べるしぐれにおやつぐらい下で食べろよと言いながら水羊羹を食べる逆鬼。
他の面々も食べ終えて食器を洗い始めた美羽にいつもありがとうございますと感謝の言葉を言う兼一。慣れてますから大丈夫ですわと笑う美羽。
和やかな時間を過ごしてから鍛錬の時間がやってくる。電撃木人君マグナボルトが改良されて30発攻撃を入れなければ電撃を喰らうようになっていた。
マグナボルトに囲まれた兼一が電撃を喰らって悲鳴を上げながら打撃を叩き込んでいく。2体の巨大な地蔵の頭部を左右の手に掴みながら、秋雨考案の筋力鍛錬を行っていく古賀。
全身の筋肉がピンク色の筋肉に置き換わった古賀は、筋肉の発達が並みじゃなくなっていた。鍛え上げられた古賀の身体は僅かな無駄もなく、既に達人級の筋力を持っている。
それでも組手で兼一を怪我させたことが一度もないのは古賀の手加減が上手だからだろう。加減して戦うことに慣れている古賀は、必要以上に相手を傷つけずに倒すことに長けている。
それは兼一にとっても必要な技術であり、兼一が古賀から学びたいと思っていることの一つであった。古賀は惜しみなく手加減のコツを兼一に教えていく。手加減を覚えたアパチャイも気になってそれを聞いていたようだ。
ある日とうとう妙手の壁を破り、達人に到達した古賀。気の掌握をものにした古賀は、これまでとはかなり違う自分に少し戸惑ったが直ぐに落ち着いた。古賀が達人に到達したことを悟った梁山泊の師匠達は、めでたいことだととても喜んだ。
その日は梁山泊でお祝いが開かれて豪勢な食事が食卓に並ぶ。どうしたんですかこんなごちそうと言った兼一に太一が達人級になったんだよと逆鬼が答えた。そうねお祝いねと言う馬剣星。
弟子が達人になったことは我々にも喜ばしいことだからねと言って髭を弄る秋雨。アパパパパパっ太一が達人になったお祝いよと笑うアパチャイ。
太一が達人になって皆も嬉しいみたいだ、な、ボクもだけどと言ったしぐれ。ま、タイちゃんおめでとうと言ったところかのと言う無敵超人。今日は奮発しましたわと胸を張る美羽。
ええええっ!達人ってことは古賀先輩も師匠達みたいになるってことですか!と驚く兼一にあくまでも達人になっただけでまだ入り口から入ってきただけに過ぎない、だから我々みたいにではまだないがねと答える秋雨。
まあいずれは俺たちと同じところまでは来てもらうけどな、だがそれはお前もだぜ兼一と言った逆鬼。そうね、兼ちゃんもいずれは達人になってもらうねと言う馬剣星。
兼一が達人になれるようにアパチャイもガンバるよと気合い充分なアパチャイ。それまでに死なないように気をつけろ、よ兼一と言ったしぐれ。
兼ちゃんが達人になった時も同じようにお祝いするから安心するんじゃぞと笑う無敵超人。そうですわねと頷く美羽。
達人になれるでしょうかと不安そうに言った兼一に梁山泊の内弟子になった以上は達人という崖に向かって落ちていくことだからね、当然達人になると言い切る秋雨。
そうこうしている内に今回の主役の古賀が皆の待つ食卓へと入ってきた。豪勢な食事が並んでいる食卓に何か祝い事でもあったんですかと聞く古賀にお前が達人になったお祝いだよと言った逆鬼。
祝ってもらえるとは思っていなかった古賀はとても驚いていたが同時に嬉しい気持ちもあった。俺が達人になったことを祝ってくれるんですねと笑顔になった古賀にへへっ当然だろ可愛い弟子が達人になったんだからよと笑う逆鬼。
まあそろそろ妙手の壁を破る頃合いだろうと予測していたから用意は前もってしていたんだがねと言う秋雨。おいちゃんも沢山手伝ったねと言って頷く馬剣星。
アパっ皆太一が達人になる日を待ってたよとにっこり笑うアパチャイ。太一が達人になるために積み重ねてきた鍛錬は無駄じゃ、ないと言ったしぐれ。
ほれタイちゃん座りなさい、今日の主役はお主じゃよと席に座ることを促す無敵超人。腕を存分に振るいましたわと言う美羽。
おめでとうございます古賀先輩と言って笑顔を見せる兼一。梁山泊の全員に皆ありがとう、とても嬉しいですと本心を口にした古賀は満面の笑みを浮かべていた。
祝いの席で皆が笑顔で食事を食べていく。いつもは天井裏で食べるしぐれも今日は皆と一緒に食卓で食べていた。そんな祝いの中で古賀は初めて梁山泊に来た時のことを思い出している。
重くて開けられなかった門も今では容易く開けることができるようになっていることは確かな進歩だろうなと考えていた古賀。祝いの酒を飲んでいた逆鬼が酔っているのか楽しそうに笑いながら、古賀との初対面の話を兼一にしていく。
興味津々でそれを聞いていく兼一。饒舌に話す逆鬼にそんなこともあったなと思い出しながら古賀は食事をしていく。祝いの席で飲み過ぎだと言うのも無粋だろうと古賀は判断した。
お祝いが終わり皆が部屋に帰っていく。一人で部屋の中にいる古賀はお祝いを思い出して笑っていた。楽しかったなと余韻に浸る古賀。無事に達人になれて良かったと思っている古賀はこれからの原作のことを考えていた。
新白連合の水沼の様子がおかしいということで空手道場鬼幽会に向かうことになった兼一と新島。力こそすべて、空手は先手のみ、やるからには確実に殺せ、という物騒な心得を持つ鬼幽会。道具を使って相手を滅多打ちにするという鬼幽会の武術を武術じゃないと言い切った兼一。
そんな兼一の前に梁山泊の豪傑を名乗る偽物のアラン須菱が現れる。始まったアラン須菱と兼一の戦い。アラン須菱の金的を狙う蹴りを受け止めてその勢いで飛び上がり飛び蹴りを叩き込む兼一の蹴りを痛くも痒くもないと言い切ったアラン須菱。
武器を使い始めたアラン須菱を相手にしぐれからの教えを思い出した兼一は冷静に隙を伺って壁を蹴ると反転して先ほどよりも強力な飛び蹴りをアラン須菱に叩き込んだ。
倒れ込んだアラン須菱を見て水沼がこれでトドメをと差し出したヌンチャクを兼一が受け取ることはない。立ち上がったアラン須菱が鬼幽会の面々全員でかかれと言い出した。
一人戦いを始めた兼一の加勢に逆鬼が壁を破って現れる。どうやら逆鬼は弟子と一緒に道場破りがしたかったらしい。圧倒的な力によって叩き潰されていく鬼幽会の面々。
水沼に逆鬼がお前、強くなりたいのか?それともただ力が欲しいのか?と聞き、少なくとも兼一の野郎は己の信念を貫く強さを求めて武術をやってるんだぜと言っていた。
それを聞いて目を覚ました水沼は自分が間違っていたことに気付いた。兼一が逆鬼に逆鬼師匠と言うと名前に反応したアラン須菱が逆鬼にサインを下さいと頼む。
実は鬼幽会のアラン須菱本部長は逆鬼の大ファンで顔のキズも逆鬼に憧れて自分でつけたほどだったらしい。180度方針を変えて力と愛を掲げて再出発した鬼幽会に水沼は辞めることなく通い続けている。
一連の流れは馬剣星がビデオカメラで撮っていたそうで、初めての道場破りという題名をつけて梁山泊で流された。
道場破り真っ最中のそれにうるさいヒゲもいねえからなという楽しそうな逆鬼の発言もしっかり撮られており無言で逆鬼を見る秋雨の圧力に屈した逆鬼が理由をつけて部屋を出ていく。
梁山泊は今日も平和だなと初めての道場破りを見ていた古賀はしみじみと思った。