ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった   作:色々残念

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本編はこれで完結です
後日おまけを投稿すると思いますのでよろしくお願いします


第40話、ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった

久遠の落日を巡る戦いから1年が経過して無事に高校を卒業した古賀とヴァルキリーに宇喜田は同じ大学に入学して日々を過ごしていた。武田は高校を卒業してからボクサーとして生活しているようだ。ちなみにこの1年で武田とフレイヤの距離が縮まっていてその内付き合いそうな距離感になっている。

 

宇喜田はヴァルキリーと付き合うことに成功していたらしい。ヴァルキリーに宇喜田の想いは通じたようで、大学でもいつも2人は一緒にいた。できるだけ2人の時間を邪魔しないように古賀は大学では1人でいることが増えたが、運動系の部活に勧誘されることが多いみたいだ。

 

服を着ていてもいい身体をしているのがわかる古賀を獲得したい運動系の部活は多いが宇喜田が所属する柔道部が特に力を入れている。それは柔道部内では誰も敵わないほどに強い宇喜田がうっかり古賀が師匠であることを漏らしてしまった為だった。師匠であるなら宇喜田よりも確実に強いはずだと考えた大学の柔道部は積極的に古賀を勧誘するが、古賀は素早く逃げていく。

 

この1年で達人級に到達した宇喜田に勝てる柔道部は他の大学にも誰もいないようで、宇喜田ならオリンピック選手にも選ばれるんじゃないかという話まで出ているらしい。どうすればいいかを古賀に聞いた宇喜田に、好きにすればいいと思いますよ、弟子の将来まで縛るつもりはありません、まあ、手加減はして下さいねと答えた古賀。

 

宇喜田が柔道の日本代表に選ばれる時は近いかもしれない。古賀が高校を卒業する前に、古賀の入学する大学の名前を知りたがっていたレイチェル。一応古賀はレイチェルに大学の名前を教えたが、いつの間にか留学生として飛び級で大学に入学してくるとは思ってはいなかった。充分な学力があると認められて問題なく大学に入学できる程度にはレイチェルは優秀だったようだ。

 

闇の力によるごり押しもあったようだが大学には受け入れられているレイチェルは、当然のように古賀と一緒に過ごしている。1人だった古賀の隣に楽しそうなレイチェルがいるのが当たり前となった大学での日々。驚きもあったがレイチェルと一緒にいることは苦ではない古賀。

 

笑う鋼拳に頼んで拠点を日本に移したと言っていたレイチェルは、これでまた一緒にいられるわね太一と満面の笑みを浮かべていた。たまに世界で笑う鋼拳と共にカストルとして戦いを繰り広げてから日本に帰ってくるレイチェル。充実した日々を過ごしているレイチェルには笑顔が絶えない。

 

この1年で兼一は更に達人として腕を上げていたようで、梁山泊の師匠達に攻撃を当てることまでできるようになっているようだ。立派な達人と言えるようになってきている兼一は今日も梁山泊で鍛練をしていく。美羽も達人級には辿り着いていて、無敵超人の修行を受けている。

 

小説で優秀賞を取った兼一のお祝いをすることになった新白連合は全員予定を空けて本部に集合することになっていた。達人級となり小説家になる夢の第一歩を踏み出した兼一。無敵超人と美羽について世直しの旅に向かった兼一はアムステルダムで銀行強盗をしていた闇の武器組達を倒していく。

 

忘れていたお土産を慌てて東京で買ってから梁山泊に戻ってきた3人。ぴよこアムステルをアパチャイに渡した無敵超人に喜んだアパチャイ。兼一が書いた小説が賞を取っていたことに驚く美羽。小説は梁山泊のことを書いた内容でほとんど実話だったようだが、リアリティーがないとちょっとだけ減点されたとのことだ。

 

実際は現実であるのだが、常識離れな達人が現実にいるとは審査した人々は思っていなかったのだろう。直木賞を取ることを目指して小説を書いていく兼一は、これからも小説家として小説を書き続けていくことは間違いない。修行を終えて新白連合の召集メールを見た兼一は、全員召集が珍しいと思いながらも皆に会えるから新白連合の本部に向かうことを決める。

 

新白連合の本部で兼一は新白連合の面々に小説が賞を取ったことを盛大に祝われることになった。新島に新白連合の小説部門は任せたぞと肩を叩かれた兼一は、勝手に部門を作るな宇宙人!と怒ったようだ。新白連合の面々に祝われたことは素直に嬉しかった兼一。気分が高まったジークフリートの音楽が鳴り響く新白連合の本部。

 

ジークフリートの音楽部門と白鳥のおしゃれ部門で稼いでいる新白連合が用意した豪勢な食事が並ぶ会場でケーキを食べている櫛灘千影。兼一の妹の世話をしているハーミット。古賀の隣を常にキープしているレイチェルとしぐれが牽制し合う。兼一の隣を離れない美羽と馬連華。

 

ヴァルキリーに甲斐甲斐しく料理を持っていく白鳥と宇喜田。距離が近くなった武田とフレイヤが互いに顔を赤くしながら寄り添っていたりもする。料理を食べていくトールの周囲にワルキューレが集まりながらフレイヤを見ていく。そんな中でジークフリートがメロディを奏でていった。

 

闇を抜けて拳聖の弟子ではなくなったオーディンに着いてきたアタランテ。オーディンの腕に抱きついて嬉しそうに歩いているアタランテの姿が目撃されていたりもしたようだが、それを普通に許している程度にはオーディンはアタランテと仲良くしているらしい。まるで恋人のような距離感のオーディンとアタランテだが、まだ付き合ってはいないそうだ。

 

達人級に至ってから闇を抜けたオーディンとアタランテは、闇が絡んだ事件を解決して生計を立てている。闇に対抗する為に雇われることになるオーディンとアタランテの2人。闇との戦いの中で腕を上げていくオーディンとアタランテは梁山泊と共闘することもあり、梁山泊に助けられることもあった。

 

自分達ではまだ敵わない格上である達人の相手を梁山泊にしてもらうオーディンとアタランテ。レベルが違う戦いを間近で見て学んでいくオーディンとアタランテは更に強くなっていく。才能のある2人は師匠がいなくても実力を上げることができるようだ。オーディンとアタランテの2人で組手をしていくと互いの動きを理解できるようになり、力を合わせる連携の動きが滑らかになる。

 

新たな日々を過ごしていたオーディンとアタランテに対して、ルグとバーサーカーは拳聖の元で学んでいた。共に実力を伸ばしていたルグとバーサーカーに拳聖も喜ぶ。達人級となったルグに特A級の達人となっていたバーサーカーは確実に以前よりも強くなっているようだ。

 

特A級の中でも上位の達人になったとしてもバーサーカーは満足していない。静動轟一を発動した拳聖に勝つことを一先ずの目標としていたバーサーカーの目指す先は超人級である。特A級の達人を超えた先の超人級へと我流で到達しようとしているバーサーカーに期待していた拳聖による古武術の稽古にも力が入っていた。

 

特A級の達人から先へと進もうとしているバーサーカーに触発されたのか、日々の鍛練を更に過酷なものにするルグ。達人級に辿り着いてからも日々の鍛練は欠かさないルグに拳聖が身体を壊さない程度に鍛練を調節していく。関節技に特化した達人となったルグを見て特化鍛練は一応成功したようだと判断する拳聖。

 

人越拳神の元で鍛練をしていく叶翔は達人級に到達していたが、まだあいつには勝てないなと考えて鍛練を積み重ねる。先に達人級に至っていて、この1年で実力を上げた兼一に負けないように鍛え上げていく叶翔。一なる継承者として他の一影九拳からも叶翔は技を学んでいった。

 

櫛灘美雲は姿を眩ましていて拳魔邪神は死亡している為に完璧なものではないが、達人級となってこれまで以上に一影九拳の技を身につけていった叶翔の実力は上がったようだ。人越拳神からの指示に、はい!先生!と元気よく返事をする叶翔は師匠である人越拳神を尊敬している。

 

その他の一影九拳のYOMI達も、日々達人となる為に鍛練を積んでいるらしい。もちろん達人になってからも師匠を超えるまでは共に鍛練に励むことになるだろう。兼一に敗北して風林寺砕牙のみの弟子となった鍛冶摩里巳は才が無い身で達人級へと到達していたが、それでも満足はしていなかった。

 

風林寺砕牙という準超人級の師を超える為に日々鍛練していく鍛冶摩里巳。一影の弟子として腕を上げていった鍛冶摩里巳は、身体に傷を増やしながらも自らを鍛え上げていく。達人級となってから更に過酷な鍛練をするようになった鍛冶摩里巳に、風林寺砕牙が無理をさせないように気をつけて調節していた。

 

梁山泊を訪れた風林寺砕牙を出迎えた秋雨が茶でもてなす。今日は何用かなと聞いた秋雨に、美羽を任せることができるか白浜兼一くんを見極めにきたと答える風林寺砕牙。風林寺砕牙の前に立った兼一を試す為に風林寺砕牙は本気の気当たりをぶつけたが、怯まず真正面から風林寺砕牙を見た兼一は真っ直ぐな目をしていた。

 

兼一と組手をしてみようと思った風林寺砕牙は梁山泊の師匠達から了解を取って組手を始める。兼一の実力をA級の達人だと判断した風林寺砕牙は、短期間でここまで実力を上げているとは流石は梁山泊の育成能力だと感心していたが手を緩めることはない。風林寺砕牙は兼一を圧倒して打ちのめしていく。

 

それでもまだまだと立ち上がり続ける兼一の武への信念は確かなものだと判断した風林寺砕牙。しばらく組手を続けて兼一が、どんな男か理解できた風林寺砕牙は、きみのような男なら信頼できると笑う。美羽をこれからも任せても構わないかなと言った風林寺砕牙に、美羽さんはボクが守りますと宣言した兼一。

 

梁山泊を去っていく風林寺砕牙を見送った兼一は、美羽さんのお父さんに認められたからにはもっと強くなって長老すらも倒せるようにならなくてはと決意する。梁山泊の師匠達に更なる修行をお願いしますと頼み込んだ兼一を鍛え上げていく梁山泊の師匠達は、やる気があるなら修行をもっと厳しくしても大丈夫そうだと考えていた。

 

A級の達人にも鍛練になる秋雨が作成した鍛練器具。全力で稼働していく鍛練器具は兼一の動きによって発電されていて梁山泊には全く電力がかからない代物。兼一の動きで発電された電力の一部は梁山泊にも使われていて、梁山泊の家計にも優しい鍛練器具となっていたらしい。

 

達人となっている馬連華が梁山泊に立ち寄って兼一の修行風景を見ていく。相変わらずヘンテコな鍛練器具ねと言いながらもよくできてるわこれと感心する馬連華。A級の達人となっても秋雨が作り上げた鍛練器具で悲鳴を上げていく兼一。頑張れ兼一と声援を送る馬連華に応える余裕は兼一にはなかった。

 

兼一から離れた場所で鍛練をしていく宇喜田は、地蔵を40体ほど背負って筋力鍛練を積み重ねる。達人に到達している宇喜田の鍛練は弟子クラスの頃に比べれば、とてつもなく過酷なものとなっていたようだ。宇喜田の鍛練を見ていきながら達人級になっているヴァルキリーと武田を相手に古賀は武器を振るう。

 

武田は師匠であるジェームズ志場が一影との戦いで負った傷が、まだ痛んでおり万全ではない為に古賀を頼ることが増えていた。師匠のいないヴァルキリーは達人となってから伸び悩んでいた為に古賀の元を訪れて組手を頼む。手甲を装着した武田に手甲と具足を身につけてかたびらまで着込んだヴァルキリーを相手に武器を振るっていく古賀。

 

武器と己を1つとする境地である心刃合練斬を繰り出した古賀に、流石にそれは避けきれなかったヴァルキリーと武田。手加減した一撃が叩き込まれて吹き飛んだ2人。空中で素早く体勢を立て直して着地したが、今の攻撃はいったい何だと驚いていたヴァルキリーと武田に真の武器使いの技ですよと古賀は教える。

 

まるで武器と1つになったかのような動きだったじゃなーいと言った武田に、鋭いですね武田さん、武器と己を1つにした境地がこの技ですと古賀は言う。そんな技もあるんだねと言って打たれた場所を擦ったヴァルキリーに、いずれ真の武器使いと戦うこともあるかもしれないからこんな技があることは知っておいた方がいいよと言った古賀。

 

武田とヴァルキリーに古賀の戦いを見ていた宇喜田は、まだまだ古賀は遠そうだぜと内心で考える。兼一と同じくA級の達人になっている宇喜田は自分が強くなったことは実感しているが、師匠である古賀が更に成長していることに気付いていた。超人級を超えた先の先へと辿り着いている古賀は、今の宇喜田よりも遥かに格上だ。

 

まだまだ成長する余地を残している古賀に、俺の師匠はどこまで強くなるんだろうなと思った宇喜田。この世界で一番強い男と言えるようになっている古賀は、鍛練以外のことにもようやく興味が向くようになる。それでも日々の過酷な鍛練を古賀は欠かさない。鍛練は既に古賀の一部となっているからだろう。

 

帰っていく武田とヴァルキリーを見送って宇喜田を家まで送った古賀の帰り道。武術家の気を感じ取った古賀は、気の昂りが完璧なまでに消されていて大自然の気そのものといった極めた気を持つ相手が誰かわかっていた。八煌断罪刃頭領のお出ましですかと言った古賀の眼前に、業物の二刀を構えた二天閻羅王が現れる。

 

手甲と具足を装着した古賀を相手に二刀を振るう二天閻羅王。超人級の二天閻羅王が振るっていく刃を容易く避けていく古賀は、周辺に被害が出ないように手早く勝負を済ませようとしていた。想像以上の腕前、このままでは此方が敗北するかと言い出した二天閻羅王が静動轟一を発動する。

 

超人級を二段階ほど超えた領域へと辿り着いた二天閻羅王は今の古賀と同格となり、静動轟一のデメリットも超人級の肉体には然程ない。長時間の静動轟一の使用が可能である二天閻羅王。拳聖は教えを乞われたなら誰にでも技を教えているようだ。闇の陣営では静動轟一を覚えた者が増えているらしく、他の八煌断罪刃も静動轟一を修得している。

 

超人級を遥かに超えた、まさしく神の領域といった戦いが繰り広げられていく。この戦いを目で追うことができるのは超人級に辿り着いていることが最低条件だろう。周辺に被害を出さないように戦っている古賀に対して周辺を気にせず二刀を操る二天閻羅王は静動轟一を使ってようやく勝負になることに戦慄を抱いていた。

 

朧車仇ノ辻と握りを緩めて二刀を回転させて相手を切り裂く技を放つ二天閻羅王の技を流水制空圏で回避していった古賀の左頬が僅かに斬れて血が流れる。血を流したのは1年ぶりですよと言いながら三日月蹴りを叩き込んだ古賀。二天閻羅王の脇腹に打ち込まれた三日月蹴りが確かな痛みを二天閻羅王に与えていく。

 

これほどまでに見事な蹴りをまともに喰らったのは初めてになると言う二天閻羅王。それじゃあ貴方に忘れられない記憶を沢山叩き込んであげましょうと言った古賀が構えをとった。世戯殻破の太刀と両腕を交差させて放つ技を繰り出した二天閻羅王に手甲で弾き上げた古賀が距離を詰めると半歩崩拳を腹部に打ち込む。

 

馬剣星から教わった中国拳法の中段突きを放った古賀の拳が二天閻羅王の腹部に深々とめり込んで確実にダメージを与える。血を吐いた二天閻羅王は凄まじい突き、蹴りの古賀と呼ばれていても蹴りだけの男ではないと判断したようだ。二天閻羅王も負けじと秘刀斜め十字開門斬りと斜め十字に相手を切り裂く技を披露するが、具足を装着した古賀の一蹴りに弾かれてしまう。

 

段違いの威力の蹴り!先ほどの三日月蹴りは加減した蹴りであったかと気付いた二天閻羅王は、さては此方の耐久力を調べおったか蹴りの古賀!と考えたがそれは正しい。どの程度の威力であるなら殺さずに意識を失わせることができるかを調べた古賀は、次からは絶妙な威力の蹴りを容赦なく繰り出すだろう。

 

舐めるな!と言いながら大斬界銀杏虎落斬りを繰り出して鋭い螺旋状の斬撃を飛ばした二天閻羅王に対して、流水制空圏を発動した状態で空手の廻し受けを使って完璧に捌いた古賀。不動砂塵爆を放って直撃させた古賀によって衝撃を後方に打ち抜かれた二天閻羅王の衣服の背が破れていく。

 

ぬう!なんという荒技!と思わず距離を取ろうとした二天閻羅王に接近した古賀に岬越寺流柔術で投げられながら二刀を振るった二天閻羅王。アスファルトに叩きつけられた二天閻羅王の形に窪んだアスファルト。受け身が効かない投げを喰らった二天閻羅王は、蹴りの古賀は4つの武術を学んでいると聞いていたが全てが高い水準にあると考える。

 

素早く立ち上がった二天閻羅王が繰り出した帝王龍緋凰死乱斬りという荒々しい龍の幻影が見える程の斬撃。一歩も退かずに猛羅総拳突きという凄まじい空手の突き技で真正面から受けた古賀。斬撃を打ち破り間合いを詰めた古賀の放つムエタイのローキック、テッ・ラーンが二天閻羅王の足を狙って叩き込まれていく。

 

蹴りの古賀からローキックを喰らった足の骨が痛々しく軋む音が二天閻羅王には聞こえたようだ。警戒が薄れていた足を狙ってくるとは、そしてなんという蹴りの威力!これ以上喰らえば動けなくなることは間違いないと考えた二天閻羅王。警戒を深めた二天閻羅王に古賀は近寄っていく。

 

凄まじい速度で刺突を連続で繰り出した二天閻羅王に、手甲で全てを弾いていく古賀は懐に入り込むと無拍子を放つ。古賀が学んできた4つの武術の要訣を1つに纏めた突きを喰らってしまった二天閻羅王は、それでも二本の足で立ち続けていた。まだ倒れることのない二天閻羅王は古賀の予想通りであり、トドメの一撃は蹴りに決めていた古賀。

 

真剣、涅槃滅界曼荼羅!と奥義を繰り出した二天閻羅王に対して今まで梁山泊で学び教わってきたこと全てで立ち向かった古賀は身体にいくつかの裂傷を残しながらも奥義を打ち破って蹴りを放っていく。蹴りの途中で軌道が変化するブラジリアンキックを披露した古賀によって二天閻羅王の首に叩き込まれた蹴り。

 

それは一撃で二天閻羅王の意識を刈り取ったようだ。梁山泊で学んだ技だけではなく、かつてキックボクシングのジムで学んだ技で勝負を決めた古賀。これまで歩んできた道の全てを使って倒した相手は、今まで戦ってきた中で最強の相手だった。それでも拳魔邪神と比べてしまうのは決着の着いていない勝負だったからだろう。

 

二刀をへし折り粉々にしてから二天閻羅王を担いで政府に届けると二天閻羅王はビッグロックに送られていく。運ばれている最中に二天閻羅王が目を覚ましたようだが武人として敗北を認めてしばらくはビッグロックで過ごすつもりらしい。久遠の落日の戦いの後にビッグロックへ運ばれてから、数日で脱け出した他の八煌断罪刃と櫛灘美雲に拳聖とは違うようだ。

 

戦いが終わって何かを掴んだ古賀は更に強くなることは間違いない。今日こうして生きていられるのは今まで学んだ全てがあったからだと考えた古賀は、昔世話になったキックボクシングのジムに一度顔を出してみようかと思ったようだ。梁山泊に帰ってから治療を受けた古賀は、次の休みの日にキックボクシングのジムに少し顔を出す。

 

古賀のことを覚えていた人達に囲まれた古賀。とてもいい身体をしていた古賀が鍛えていることは丸わかりで、今何をやってるかを聞かれて道場で弟子に柔術を教えてますと嘘ではないことを教えていく。それから幾つかの会話をしてからキックボクシングのジムを去った古賀は、皆元気そうで良かったと考える。

 

梁山泊に戻ってきた古賀は、梁山泊の皆さんがほとんど家族みたいに思えるようになるほど長く梁山泊で過ごしているなと思ったらしい。何か皆さんが喜ぶようなことでも考えておこうかと頭を悩ませた古賀。とりあえず売れ行きがかなり好調な、お菓子の屋台の売り上げを半分くらい美羽ちゃんに渡しておいて、皆さんにお小遣いとして提供してもらうのはどうだろうと古賀は考えた。

 

それでそれぞれ好きなことに使ってもらえれば成功だなと思った古賀は、これでいこうと決めたようだ。売り上げの半分を美羽に渡した古賀は、皆さんにお小遣いとして渡してもらうように頼んでその場を後にする。それから梁山泊ではお小遣いをもらった面々が、それぞれ自由に使っていく姿が見られた。

 

アパチャイはすり減ったオセロを新しいものにしたり、お菓子や食べ物を買うのに使っていたらしい。しぐれは前に福引きで当てたゲームの最新作を購入しに行ったようである。それでも残ったお金は貯金として隠してあるしぐれ。逆鬼は酒とツマミに全てが消えて、馬剣星はエロ本とカメラに費やす。秋雨は少し良い筆を買っていた。

 

無敵超人は鳥獣戯画を買っており、美羽は猫グッズで、兼一は馬剣星が用意した美羽の写真集とやらにお小遣いを全額使ってしまう。それぞれが自由に使っていたお小遣いは有意義に使われていたようだ。全員が間違いなく喜んでいたのでお小遣いは成功だったのかもしれない。

 

屋台の売り上げの半分で材料を買い込んだ古賀は、再び屋台でお菓子を売り出していく。売れ行きは、またまた好調で直ぐにお菓子は売り切れとなっていた。また売り上げ半分を美羽に渡した古賀は、今度は梁山泊の家計の足しにしておいてと言う。大学が休みの日は宇喜田の鍛練をすることになっている古賀には殆ど休みはないが、超人級を超えた先の先にいる男の体力には問題はない。

 

今日も元気にしぐれの父が作った業物の鍬で畑仕事をしている紀伊陽炎は楽しそうに地面を耕す。大地の暖かさを知った彼が、もう人を斬るようなことはないだろう。しぐれもそう判断したのか、すっかり立派な畑が出来上がっている武器組の庵に向かうと刹那丸を紀伊陽炎に渡しに行く。

 

刹那丸が帰ってきたことは嬉しいが今の鍬も大好きである紀伊陽炎は、頭を抱えて床を転がりながらどうすればいいんだにょおおおお!と叫んでいた。両方使えばい、いとしぐれに言われて刹那丸を背負って鍬を手に持った紀伊陽炎は、これはこれで素晴らしい!と頷いて喜ぶ。

 

右手の刹那丸で秘剣薄刃陽炎、左手の鍬で秘剣薄刃蜉蝣を放つ秘剣薄刃陽炎蜉蝣が完成したりもしたが紀伊陽炎は、この技を闇との戦いにしか使うことはない。人を斬らないという誓いを破ることなくこれからも紀伊陽炎は戦っていく筈である。沢山収穫できた野菜持っていってにょと紀伊陽炎に言われて野菜を持って帰ってきたしぐれに喜んだ美羽。

 

新鮮なお野菜がこんなに沢山と嬉しそうな美羽は、どうしたんですのこのお野菜としぐれに聞いた。鍔鳴りのが持たせてくれた野菜だ、ぞと答えるしぐれ。まあ紀伊陽炎さんから頂いたのですわねと納得する美羽は野菜をさっそく冷蔵庫にしまっていく。今日の梁山泊の夕御飯は野菜が多めになりそうだ。

 

田中勤は会社で働いてから梁山泊に立ち寄って古賀と組手を頻繁に行うようになる。特A級上位の達人から更に田中勤は腕を上げていくが準超人級には、まだまだ届いていない。何かきっかけがあれば更に腕を上げることができそうだが、なかなか特A級の壁を超えられない田中勤。

 

一度限界ギリギリまで追い込んでみる必要があるかもしれないと判断した古賀は、田中さんに覚悟があるならやりましょうかと田中勤に聞く。強くなれるなら是非とも頼みたいと力強く答えた田中勤に試練を与えることにした古賀。こうして田中勤にとっては、とてつもなく過酷な組手が始まっていった。

 

絶妙な手加減で田中勤を痛めつけていきながら悪いところを指摘していく古賀の動きは止まらない。寧ろ加速していく古賀に着いていくのがやっとな田中勤は、あっという間にボロボロになってしまう。それでも立ち上がり続ける田中勤には諦める気持ちはなかったようだ。

 

以前拳聖との戦いで見て覚えた緒方流の技だけで田中勤を圧倒していく古賀に、負けられない気持ちだけで立っている田中勤。限界を迎えている田中勤の両の足に力を与えていくのは、日々の鍛練で鍛え上げられた根性だった。ギリギリまで追い込まれた田中勤は、遂に己の限界を超えることに成功する。

 

準超人級にまで実力を上げた田中勤は、それまで受け流せなかった攻撃を受け流す。特A級の壁を超えて準超人級に到達した田中勤に、今日の組手はここまでにしましょうと言って組手を終了させた古賀。倒れ込んだ田中勤をしばらく寝かせて、馬剣星から提供してもらった死人でも生き返るという漢方薬を飲ませて帰らせる。

 

元気に帰っていった田中勤を見送った古賀は、梁山泊の師匠達とも組手をすることになった。古賀との組手で更に実力が上がっていく梁山泊の師匠達。無敵超人を除いた梁山泊の師匠達全員が準超人級にまで実力を上げており、無敵超人も更に強くなっていく。長老をこれ以上強くしないで下さいよ!と兼一から文句を言われたりもしながらも無敵超人との組手は、決してやめない古賀。

 

兼一だって原作よりもかなり強くなってるから美羽ちゃんとの結婚は早くなりそうな気がするけどと思いながらも古賀は声には出さない。超人級である無敵超人を倒さなければ美羽と結婚できない兼一は、最低でも特A級上位の達人にならなければ勝負にはならず、確実に勝つなら超人級の同格以上に実力を上げる必要がある。

 

今現在A級の達人である兼一と無敵超人にはまだまだかなりの差があるだろう。それでも将来兼一は美羽ちゃんと結婚できる筈だと考えるのは古賀の勘である。とても良く当たるようになっていた古賀の勘は、ほとんど未来予知に近くなっていた。闇から襲撃がある日にちまで、感じ取った気と勘でわかるようになっている古賀。

 

その勘が古賀に教えてくれたことは、自分が2人の女性に好かれているということであり、このまま放っておくと数年後にとんでもないことになるということだ。不誠実なことはせずにどちらか1人を選ばなければいけないと考えた古賀は物凄く悩んでいた。ただの勘違いで別に好かれていないと判断するには色々と出来事があり過ぎたのでそれはないと断言できると古賀は考える。

 

さて、どうしようかと頭を悩ませた古賀は結論を出す為に思考を続けていく。2人のことは嫌いじゃないが、だからこそどちらか1人を選ばなければいけないと考えた古賀。勘違いで俺がフラれるだけなら簡単に済んだのになと思った古賀は2人からの想いを確かに感じ取っていたようだ。

 

もうこうなったらそれぞれの女性に自分の想いを素直に伝えようと考えた古賀は、女性2人の元に向かう。1人1人としっかり話をした古賀は自分の想いをちゃんと伝えることができたらしい。3日間悩みに悩んだ古賀が出した結論がどうなって結果がどうなったのかは後日語ることになる。

 

活人拳として戦う古賀と共に戦う新白連合の面々が、新しい活人拳の集まりとなることは間違いないだろう。新白連合の面々を鍛え上げていく古賀は、新白連合の面々が達人になってからも鍛え上げていくつもりのようだ。もちろん弟子の宇喜田と梁山泊二番弟子である兼一のことも忘れていない古賀は2人も鍛え上げていった。

 

ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまったけど強くなることができた古賀は、今まで歩んできたこれまでの全てに感謝していく。色々な出来事があった日々を振り返ると思うことは沢山あるが、とりあえず感謝しようと思える程度には前向きな古賀。まさしく史上最強の弟子と言える存在となった古賀は、これからも闇と戦い続けていくだろう。活人拳の誇りと共に。

 




おまけの内容はしぐれルートとレイチェルルートの2つになります
ダブルヒロインルートは見たいという人がいれば書くかもしれません
後書きまで読んで下さってありがとうございました
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