ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった 作:色々残念
ド○えもんと言いながら兼一が梁山泊に駆け込んできた。たまたまその日は梁山泊のおやつがどら焼きという妙なタイミングの一致があり、どら焼きを食べていた秋雨に兼一がド○えもんボクも必殺技が欲しいよ!と言う。
梁山泊の師匠達をその気にさせて必殺技の数々を見ていく兼一は、とても真似できそうにないし普通の人に使えないと判断した。僕にも使える必殺技が欲しいなあと一人呟く兼一。
そんな兼一を見ていた古賀が、兼一にはもう必殺技あると思うけどと話しかける。それって何ですか古賀先輩と言った兼一に、4つの武術の要訣を纏めたあの突きが必殺技なんじゃないかなと言う古賀。
そうか、無拍子が僕の必殺技かと頷く兼一に、まあ使う相手を選ぶ技だから普段は別の技を使った方が良いと思うけどねと言う古賀。別の技というとなんですかねと聞いてきた兼一。
この前の組手で山突きからカウ・ロイ、烏牛擺頭に朽木倒しを流れるように繰り出していたから、それを普段使いの必殺技にしたらどうかなと答えた古賀。それは良いかもしれませんねと笑顔になった兼一。
明日から一人で必殺技の特訓だ!と気合いを入れていた兼一に梁山泊の外から女性の声がかけられる。壁を飛び越えて梁山泊に入ってきた馬連華。馬連華が梁山泊にきたことを知った馬剣星がこそこそと逃げ出そうとする。
馬剣星と馬連華の間で一悶着ありながらも梁山泊に滞在することになる馬連華。一目見ればわかるが馬連華は、どうやら兼一のことが好きらしい。
兼一にアプローチをかけまくる馬連華の姿を見ていた美羽がご立腹の様子。馬連華が兼一に近付く度に兼一への当たりが強くなる美羽は明らかに不機嫌だった。
必殺技の修行に足りないものがあると馬連華に言われ、それを知りたければ一緒にある場所に行くことを約束させられた兼一。その場所に向かう時は誰にも気付かれず後もつけられないようにと言った馬連華。
到着した場所はマツエパーク。ウォータースライダーとプールがあるレジャー施設。修行に足りないものは息抜きよと言って水着ではしゃぐ馬連華。兼一と二人だけで遊んで急接近してやろうと考えていた馬連華だったがそう上手くはいかない。
梁山泊の面々も全員マツエパークに来ていたからだ。馬連華の髪飾りの鈴に発信器を仕掛けていた馬剣星によって居場所がバレていたらしい。馬剣星のへそくりで梁山泊の全員をマツエパークに招待した馬剣星。
結局は梁山泊の面々と修行することになる兼一。始まった鍛錬はいつもとは少し違うようだった。兼一と同じように頭に重りを乗せた古賀は、今回で古泳法の立ち泳ぎをマスターする。
立ち泳ぎで胸の高さまで浮いていることができている古賀に、うん、太一は、一人前と言うしぐれ。沈むと言いながら沈んでいく兼一。その後も鍛錬を続けていく兼一と古賀。
マツエパークにまで馬連華を連れ戻しにきた二人を中国マフィアと言って誤解させて美羽をけしかけた馬連華。戦いの最中に水着がズレて動きが鈍る美羽。
美羽に向かって繰り出された二人の攻撃を素早く間に割り込んだ兼一が身体で受け止めた。七星蟷螂拳の劉玄孫と戳脚門の諸葛孔暗と名乗った二人に梁山泊二番弟子白浜兼一と名乗った兼一。
戳脚の変幻自在な蹴りを避けながら接近した兼一の空手の山突きが顔面と鳩尾に叩き込まれる。続いてムエタイのカウ・ロイが顔面、中国拳法の烏牛擺頭が腹部に打ち込まれた。最後は足を掴んで投げる柔術の朽木倒しが繰り出される。
兼一の最強コンボ1号を喰らって完全に気絶した諸葛孔暗。それを見ていた劉玄孫が4つの武術を習ってやがるのかと警戒する。
上下のコンビネーションを組み合わせた投げ技である七星蟷螂斬腰を繰り出した劉玄孫。しかし兼一の足腰は尋常ではなく逆に兼一が劉玄孫を投げとばした。
投げられながら劉玄孫は兼一の水着を掴んでプールに引きずり込む。水の中で戦う兼一と劉玄孫の二人だったが、水の抵抗もお構い無しの兼一の蹴りが劉玄孫に叩き込まれる。
足を封じられた兼一と劉玄孫の戦いは水中で続いたがプールに浮いてきていた気泡がなくなっていく。無敵超人の一蹴りでプールの水が割れ、ぐったりした兼一と劉玄孫の二人をアパチャイが回収した。
マツエパークの年間パスポートをもらってから梁山泊に帰ってきた一同。誤解が解けて劉玄孫と諸葛孔暗に謝罪する美羽と兼一。馬連華は中華街に帰ることになった。
達人となってからも鍛錬を欠かさず行っていく古賀。寧ろ前よりも無理ができるようになっていたからか古賀の鍛錬の密度が上昇していた。
地蔵を使った鍛練を行っていく古賀は手慣れたもので、自由自在に地蔵を操っていく。ピンク色に置き換わった古賀の全ての筋肉は、持久力と瞬発力の両方を兼ね備えたものに仕上がっている。
日々の過酷な鍛練と梁山泊の達人達との組手で、成り立ての達人からD級の達人にまで位を上げた古賀。梁山泊の師匠達の特A級までは先が長いが、いずれは到達してみせると気合いを入れる古賀だった。
内弟子として日夜鍛練を続けていく兼一と古賀。基礎を疎かにすることなく毎日基礎鍛練を行っていく。積み重ねていく鍛練が無駄になることはなく、確かに進歩していることは確かだ。
才能がある古賀ほど顕著ではないが、確かに兼一も一歩一歩前に進んでいる。秋雨作の鍛錬器具が今日も元気に稼働していくと兼一の悲鳴が上がった。兼一用と古賀用に分けられた秋雨が作成した鍛錬器具。
達人である古賀でも見切るのが容易ではない動きを見せる鍛錬器具が猛威を振るってこようが全力で立ち向かっていく古賀。悲痛な悲鳴を上げながら必死に鍛錬器具に抗う兼一。
互いに死力を尽くして鍛錬をしていく古賀と兼一は、秋雨作の鍛錬器具が凶悪だということを誰よりもよく知っていた。鍛錬が終わったところでようやく休憩に入る。疲れきった古賀を見て、達人になってもキツいんですねと遠い目をする兼一。
達人になった将来の自分もこうなるのかと思った兼一は顔が少し死んでいた。梁山泊にいる限りは鍛錬が付き物なのは仕方がないと割り切っている古賀は兼一に、自分にはまだまだ伸びしろがあるってことだと思えば頑張れるんじゃないかなと言った。
古賀と兼一の組手の時間になり始まった組手。組手の最中に兼一が古賀に必殺技を持っていないか聞いてきた。とりあえず古賀は梁山泊に来る前に身につけた得意技であるブラジリアンキックを兼一にも見える速度にまで手加減して見せつける。
マッハキックとも言われる可変蹴りを見た兼一は、そうやって途中で軌道が変わると避けるのが難しいですねと言いながら技を真似ようとしていたが勿論直ぐにはできなかった。
数百回真似をしてようやく一回できたあたり、本当に兼一には才能が無いが努力すればできるようにはなるので梁山泊的には才能が無くても問題ないらしい。
内弟子が技を使えるようになるまで何回でも何千回でも何万回でも魂がすり減るまでやらせて技を完璧に身につけさせる梁山泊の修行。
蹴り技に関しては才能があって特に習得が早い古賀は、やはり蹴りの古賀ということになるのかもしれない。
組手を続けていく古賀と兼一。D級の達人と弟子クラスといった違いがあれどどちらも梁山泊の内弟子であることには変わりない。互いにまだまだ学ぶことは沢山ある。
組手が終わりおやつの時間になったが、今日はみたらし団子がおやつらしい。みたらし団子を食べていく梁山泊の面々。その中でもあっという間に食べ終わったアパチャイは足りない様子だった。
この世界は、本当に史上最強の弟子ケンイチの世界であっているのだろうかとたまに古賀は考えることがあるようだ。
原作とは違って古賀が兼一と同年代ではなく一年先輩になっているという小さな差異以外はない史上最強の弟子ケンイチのパラレルワールドだと古賀は予想する。
転生憑依した自分がいることで変わったことが結構あるかもしれないと考えると色々と思い浮かぶが、あまり深くは考えないようにしようと思った古賀。
望んで転生憑依したわけではないし、積極的に原作を変えようとしたわけでもないので自分がやってきたことだけ責任を持とうと考えた古賀は、これからの原作を考える。
古賀は学生なので当然のように高校に行き授業を受けていく。高校2年生である古賀は来年からはYOMIが学校に来ることを知っている。3年生だったら来年で卒業だったんだけどなと思う古賀。
全ての授業が終わり教科書とノートを鞄に入れていく古賀は高校の机に置きっぱなしにはせずに毎回全部持ち帰っている。それなりの重量にはなっているが秋雨作の地蔵に比べれば、教科書とノート程度がぎっしり詰まった鞄は羽根のようなものだ。
梁山泊に向かって歩いていく古賀の帰り道で現れたバーサーカーが案内する場所に行くと第一拳豪オーディンの姿があった。二人がかりかと一瞬考えた古賀だったがオーディンに敵意はなく古賀とバーサーカーの戦いを見てみたかったらしい。
短期間でかなり腕を上げたバーサーカーでも敵わない相手がいることに興味が湧いたオーディンが見学する中で始まった戦いは、達人級に到達した古賀と妙手のバーサーカーでは勝負にならず古賀の指一本で気絶させられたバーサーカー。
オーディンはかつてキックボクシングのジムで戦ったことがある古賀が現在達人級であることにとても驚いていた。その若さで達人級にまで到達しているとはなんて奴だと戦慄するオーディン。
達人級の古賀が所属している新白連合は要注意だなと判断したオーディンは不用意に手は出せないなと考えていた。実際古賀は新白連合に参加している気はないが、新島が新白連合のホームページに勝手に載せている古賀の情報でオーディンは勘違いしていたようだ。
梁山泊の財政がまた怪しくなり、兼一が月謝を多く払いましょうかと提案するくらい困窮していた梁山泊。再び地下格闘場に向かった逆鬼と古賀。試合が組まれていく中で準達人級と戦うことになろうとも達人級の古賀は余裕で倒していく。
何でもありの金網デスマッチをしていたYOMIのカストルを発見した古賀は、この時期から既に地下格闘場に参加していたのかと驚いていた。古賀の戦いを見ていたカストルは、同い年で達人級にまで到達している古賀が少し気になったらしい。
古賀に光るものを感じたカストルは古賀の戦いを目に焼き付けていく。達人級とは戦うなと師匠に言われていたカストルだったが古賀と戦ってみたくてウズウズしていた。地下格闘場で連勝を重ねていった古賀とカストル。
敗北することなく対戦相手がいなくなるまで戦いに明け暮れた古賀とカストルは最後に組まれたカードで互いが相手になったことを知る。断ろうとしたカストルだったが、観客全員が試合に乗り気だった為に戦うことに決めたカストル。
始まった戦いは手加減した古賀がカストルを圧倒して打ち倒すというものになる。見せ場なくして終わったことにルチャドーラとしてのプライドに傷がついたカストルは、いずれ貴方を華麗に倒してみせると考えながら気絶した。
気を失ったカストルを弟のボルックスが背負って去っていく前に古賀に礼儀正しく一礼していく。地下格闘場で稼ぎに稼いだ逆鬼と古賀が梁山泊に帰ってきた。分厚い封筒数本にみっちりと詰まった万札が稼いだ金額を教えてくれる。梁山泊の財政難はこれで解消されたらしい。
達人でも過酷な鍛錬を積み重ねていく古賀は、確かに成長をしていく。梁山泊の師匠達との組手の最中にも進歩する古賀。そんな古賀にしぐれからのプレゼントが渡された。それはしぐれが作成した業物の手甲であり、絹糸のように細い鎖で編み込まれて作られている。
一つ一つの鎖は折り返した鍛錬で日本刀と同じく鍛えており、それに土置きまでして焼き入れを行い部位によって硬さを変えることで強靭な粘りを得ることができたと語るしぐれに感謝をした古賀。
これで対武器の訓練が捗る、なと言ったしぐれに頷いた古賀はさっそく訓練を開始した。ありとあらゆる武器を使って襲いかかってくるしぐれに対抗する古賀。訓練が終わり疲労困憊した古賀に満足気に頷くしぐれの姿がそこにはあった。
古賀が達人となっても遥かに格上の特A級の達人である梁山泊の師匠達。俺もいずれはそこまでと決意を新たにする古賀。達人になって体力の回復が早くなった古賀はさっそく鍛錬を始めていく。
流水制空圏が第三段階から最終段階にまで到達したことで流水制空圏を極めたと言える古賀は静の武術家としてまた成長した。梁山泊の師匠達との組手で流水制空圏を使用して師匠達のそれなりに手加減した攻撃を完全に回避することに成功する。
だいぶ成長したなと感慨深く思う逆鬼はとても嬉しそうに笑う。弟子の成長は師匠にとって嬉しいものらしい。それは他の師匠達も同じことのようだ。秋雨も馬剣星もアパチャイもしぐれも無敵超人も皆弟子達の成長を喜んでいる。
特A級の達人に鍛えられてD級の達人にまで到達した古賀の鍛錬に終わりはない。秋雨が作り上げた12体の巨大な地蔵を背負いながら筋力鍛錬を行っていく古賀。筋肉を更に発達させていく秋雨考案の筋力鍛錬法は確かに効果を発揮していく。
続いてタイヤに乗った秋雨と重りを引いて走り込みを始めた古賀は達人としての脚力で凄まじい距離をかなりの速度で走り抜けた。梁山泊に帰ってきた秋雨と古賀。今度は秋雨が作成した鍛錬器具による鍛錬を始めていく。
達人である古賀にも鍛練になるように調整された鍛錬器具が稼働していくと激しい鍛練が始まる。両手に一つずつ中身が詰まった重い壺を持ったまま馬歩をして基礎鍛練をしていた兼一が古賀の過酷な鍛錬を見て、あんなのやったら普通は死んじゃうよと怯えていた。
鍛錬器具による鍛錬を終えた古賀も基礎鍛錬を行っていく。達人となっても基礎を疎かにすることはない古賀は真面目に鍛錬を行う。今度は兼一が秋雨作の鍛錬器具の餌食になっているのを古賀が眺めていた。
当然のように聞こえる兼一の悲鳴。兼一は今日も元気に鍛錬をしているらしい。内弟子になってから鍛錬が更に過酷なものになり、おかげで兼一は確実に実力を上げていっているようだ。それでも制空圏にまで到達していない兼一は、まだまだ弟子クラスの域を出ることはない。