ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった   作:色々残念

6 / 43
第6話、猫

実戦相撲を武器とする巨漢であるラグナレク第七拳豪トールとの戦いに自ら踏み込んだ兼一。床も鉄板で覆われた地獄土俵で行われる戦い。トールの攻撃を喰らいながらも倒れない兼一。

 

最強コンボ1号を繰り出して最後の朽木倒しで巨漢のトールを持ち上げて地獄土俵から外に投げとばした兼一にトールが負けを認めた。戦いの前に兼一が言ったラグナレクを辞めてケンカも禁止という約束をトールは守り、拳豪達による脱会リンチを受けたトールはラグナレクを脱会となる。

 

高校から帰る途中の兼一と美羽は、捨て猫にミルクをやるラグナレク第八拳豪ヴァルキリーを発見した。バイクに轢かれそうになった捨て猫を助けた美羽とヴァルキリー。猫が好きなヴァルキリーと美羽は少し打ち解けたようだった。

 

猫の様子を見に行きたがっていた美羽を梁山泊から送り出した馬剣星が代わりに夕食の支度をするらしい。盛り付けはしぐれが担当することになる。美羽の様子がおかしい理由を聞かせてもらおうか兼一と言い出した逆鬼。

 

何か我らに隠しているねと問いかける秋雨。二人だけの秘密です!と頑なな兼一に独り言を言ってみろ聞いてやるからと言いながら電気あんまをしかける逆鬼。

 

言えとはいわん、ただどうしても聞いてほしければあの合言葉を言いたまえと言って兼一の脇をくすぐる秋雨。ジ、ジェロニモ~!という兼一の叫びが響き渡る梁山泊。

 

古賀はこの日一人で走り込みに行っていたので兼一の叫びを聞くことはなかったが、通算二回目のジェロニモという合言葉を聞いていれば今日がワルキューレにヴァルキリーが襲われる日だと知ることができただろう。

 

ヴァルキリーと美羽が猫を挟んで和やかに会話をしている最中に雨が降りだした。傘を買ってきますと言ってコンビニに向かう美羽。美羽が離れた隙にヴァルキリーを襲う第三拳豪直属部隊ワルキューレ。

 

懐に猫を抱えたままでは実力が出せないヴァルキリーをワルキューレが滅多打ちにしていく。懐から強引にトンファーで叩き出されてアスファルトに身体を打ち付けた猫を抱えたヴァルキリー。

 

ヴァルキリーを見つけ出した美羽が猫を受け取って病院に連れていく。兼一が到着してヴァルキリーを痛めつけているワルキューレ達を突き飛ばす。

 

女性には手を出せないと兼一が言うと逆上したワルキューレ達。そんな兼一の額に杖で攻撃をする第三拳豪フレイヤ。攻撃を喰らって一度倒れ込んでから直ぐに立ち上がった兼一を見て、驚異的に打たれ強いなと判断したフレイヤ。

 

戦略的撤退と言って自分よりも実力が上のフレイヤからヴァルキリーを連れて逃げ出した兼一。自分では追わずにワルキューレ達に追わせたフレイヤは、白浜兼一を鍛え上げた師匠に興味が湧いたようだ。

 

その後はしぐれのネズミによる合図を受け取ったしぐれが危機的状況の兼一を救う。しゃもじでワルキューレ達の武器と衣服を切り裂いたしぐれ。無力化されたワルキューレ達が逃げていく。

 

兼一に抱えられていたヴァルキリーがふらつきながらも駆け出していった。向かった先はフレイヤの元で、わたしはわたしの道を行くことにしたと言いきったヴァルキリーは去っていく。これでラグナレクに残る拳豪は半数となった。

 

美羽が病院に連れていった猫は問題ない様子で、猫のもらい主まで探してくれる親切な医者に預けることができたのは幸運だったのだろう。翌日梁山泊で猫を飼えるということを伝え忘れていた兼一が美羽とヴァルキリーに伝えると駆け出していく二人。

 

病院に辿り着いた二人が見たのは優しそうな家族にもらわれた猫の姿だった。間に合わなかったけれど、猫が幸せになってくれるならそれでいいと考えた美羽とヴァルキリー。しかしそれはそれとしてネコジャラシの刑に兼一を処した美羽とヴァルキリーは怒っていたようだ。

 

積み重ねた鍛錬でD級の達人からC級の達人にまで到達した古賀。目指す頂きである特A級はまだまだ遠く離れている。日々の鍛練をこれからも続けていく古賀は、達人という崖の更に奥底を目指して鍛錬をしている真っ最中。

 

達人という一つの到達点に辿り着いても先は長く、進むべき道は続いている。より強くなることを目指して鍛錬をしていく古賀は、挫けることはない。達人でも一歩間違えれば死んでしまうような過酷な鍛錬を今日も行っていく古賀。

 

生き残る為に戦う術を学んだ古賀は、相手を殺すことなく倒すことができる活人拳を選んで正解だったと考えていた。強くはなりたいが人を殺すことなく倒すことができるようになりたかった古賀には活人拳が合っている。

 

石で作られた地蔵の頭上に乗りながら左右の手に一体ずつ巨大な地蔵を持って振り回していくという秋雨独自の鍛錬法を行っていく古賀。鍛錬によって隆起した古賀の筋肉は発達が並みではなく無駄なく絞り込まれている。

 

続けて秋雨が作成したバネ式のパンチが様々な角度から幾つもランダムに飛び出してくる鍛錬器具を使って鍛錬を行っていく古賀。達人にもダメージを与えうる威力の強靭なバネ式のパンチを古賀は制空圏で受け流していく。

 

鍛練が終わったら今度は組手を行う時間になり、今日はアパチャイと自由に組手をしていく古賀。アパチャイが物理的に地獄に落ちるよ!と言いながら連続して繰り出してきた拳を流水制空圏で捌いた古賀に追撃の蹴りが叩き込まれそうになったところで紙一重で躱す。

 

何とか無傷で終えることができたアパチャイとの組手。いつもダメージを受けていた頃に比べれば進歩をしたようだ。続けていく内にアパチャイの手加減が上手くなっていたことも関係しているだろう。

 

アパチャイの飼っていた猫はどんなのだったのか気になった美羽が猫雑誌片手にアパチャイに聞いてみると、身体が大きかったよと言いながら大きさを現す手をかなり大きく広げるアパチャイ。模様は縞模様だよと言うアパチャイに美羽がそれは本当に猫なのですかですわと言った美羽。

 

それを聞いていた古賀はアパチャイさんが飼ってたのは猫じゃなくて虎だったよな確かと原作の記憶を思い出していた。いやもしかして虎飼ってたんじゃないですかと言って疑う兼一に違うよ大きい猫だよと言うアパチャイ。いや虎でしょと内心思いながらも声には出さない古賀だった。

 

鍛練の合間の休憩時間を使ってしぐれにもらった手裏剣と苦無を使って手裏剣術を練習していた古賀。的に向かって投げているとしぐれがやってきてそこはこ、うと言いながら実際に手裏剣を投げて投げ方を見せていく。改善された投げ方に頷くしぐれは古賀の手裏剣術の練習を眺めながらたまに口出しをする。

 

休憩時間が終わり鍛練の時間になるとしぐれは手早く的に刺さった自分の手裏剣と苦無を片付けるとまた、ねと言って去っていく。まだ的に刺さっているしぐれからもらった手裏剣と苦無を的から抜いて片付けた古賀は鍛練を始める。

 

鍛練が終わって今度は兼一との組手を行っていると逆鬼がやってきて酒をくいっと飲むような秘密のサインを出してきた。修行をこっそり抜け出してラーメンでも食いに行こうぜという逆鬼の誘いに乗った古賀と兼一。

 

ラーメン屋に行き炒飯とラーメンを注文した古賀と餃子とチャーシューメンを頼んだ兼一の横でビールを飲みながら餃子を食べていく逆鬼。やっぱり逆鬼師匠は話がわかるな~と言う兼一に逆鬼が笑いながらおうそうだろと言っていた。

 

こっそり抜け出してラーメン屋に行ってることもバレてるんだろうなと思いながらもラーメンを啜る古賀。完食した古賀と兼一にビールを飲み干した逆鬼はラーメン屋を後にする。ラーメン屋の支払いは逆鬼の奢りだったようだ。

 

しぐれからもらった業物の手甲を装備した古賀は刀を持ったしぐれを相手に構えをとる。始まった刀を持った相手との戦闘訓練。回避できる攻撃は回避してそれ以外の攻撃は業物の手甲で弾いていく古賀。まだまだ本気ではないしぐれを相手に戦いを続けていく。

 

最後は真正面から振り下ろされた刀を真剣白刃取りした古賀。う、ん上出来と言ったしぐれ。どうやらしぐれにとって古賀の動きは合格点だったらしい。刀を持った相手との戦闘訓練はこれで終わりとなり、深く息を吐いた古賀はだいぶ集中していたみたいだ。

 

秋雨が作成した新しい鍛練器具がまるでハムスターが中に入って走ると回転する玩具のようなものだったが、速く走らなければ電撃を喰らうことになる凶悪な代物になっていた。達人の古賀用と弟子クラスの兼一用にと二台用意された鍛練器具。

 

それぞれ中に入って走り出した古賀と兼一。回転する鍛練器具の速度がアップしていくと電撃を喰らってしまう兼一だったが打たれ強くなっていた為にかなり痛いだけで済んでいた。達人用にかなりの速度が設定された古賀の鍛練器具。

 

電撃を喰らうことなく走り続けていく古賀の鍛練器具も速度がアップしていき、現状で鍛練器具が出せる最高速度になった。それでも電撃を喰らうことなく走る古賀は日々の走り込みで足腰が充分に鍛えられているようだ。

 

隣で上がる兼一の悲鳴を聞きながら走り続ける古賀。一度も電撃を喰らうことなく走り終えた古賀はやり遂げた気持ちがあった。まだまだ改良の余地がありそうだと鍛練器具を弄っていく秋雨。更に改良されたものが次は出てくるんだろうなと思った古賀。

 

今回でもキツいのにこれ以上は死んでしまうと言い出した兼一に大丈夫だ兼一くん、まだまだこの程度では死なないようにきみを鍛えてあると言った秋雨。修行をする度にどんどん修行が辛くなっていくと考えた兼一の目が死んでいた。

 

達人になっていようとも古賀は、いまだ学業に励む高校生。遅刻を一度もせずに授業を真面目に受けて成績も優秀な古賀は優等生だとみなされていた。不良ということもなく問題児ということもない古賀は教師からの受けも良い。

 

テストを受けて満点を取った古賀は少し気分良く帰宅していたが、梁山泊への帰宅途中でバーサーカーと遭遇して戦いとなる。独学で我流では流石にまだ妙手のままのバーサーカーを余裕で倒して帰っていく古賀。拳聖からの教えを受けたら化けそうだなと考え、バーサーカーに追いつかれる前に古賀は更に鍛練を積んでいく。

 

ふてぶてしい顔をして逞しく生きていけそうな野良猫を抱えながら、この子は野良で生きていけるでしょうかと不安そうに言っていた美羽に明らかにそいつなら大丈夫ですよ美羽さんと言った兼一。うん、俺もそいつなら野良で逞しく生きていけると思うよと言う古賀。

 

高校に行く時間が合っていた古賀と兼一と美羽。いつもは真っ先に高校に行っていた古賀が時間を合わせて二人と一緒に学校に行っていた理由は、梁山泊の師匠達から今日は二人を見守っていてくれと言われていたからだ。

 

今日は何かありそうだが全員用事があって兼一と美羽を見守ることができないらしい。達人となった太一が二人を守ってくれと言われて任せて下さいと言った古賀。さっそく兼一と美羽に矢が数本飛んできたので掴み取り、矢が放たれた場所まで達人としての脚力で瞬く間に移動した古賀は下手人を倒す。

 

何事もなかったかのように戻ってきた古賀は、今度は通り過ぎざまに暗器を取り出した相手達を一瞬で気絶させていく。朝から物騒だなと思いながらも殺意を見せた相手を片っ端から片付けていく古賀。高校に到着するまでに古賀が倒した相手は五十を超えていた。

 

流石に高校の中まで刺客が入ってくることはなかったが、高校が終わってからが大変だった古賀。準達人級を含む百を超える数を殺さずに動けなくした古賀は狙われ過ぎだろと考えながらも動いていく。兼一に知られることなく刺客を排除していった古賀に美羽が感謝の言葉を言った。

 

最後の最後には達人級の刺客までやってくる。猫足立ちの構えから中国拳法を繰り出してくる達人を殺さずに秋雨から習った技で関節を外し、馬剣星から習った衣服で縛り上げる技で完全に無力化した古賀。兼一と美羽を守りきった古賀に梁山泊の全員から感謝の言葉が贈られた。

 

それで結局は誰が原因で刺客を送られたんですかと聞いた古賀にすまんねおいちゃんねと謝る馬剣星。最後の相手が中国拳法を使ってきたことから何となくそんな気がしていた古賀は、次からはこんなことが無いようにして下さいねと言っておく。

 

今日は朝から命を狙われていたことに気付かなかった兼一と普通に気付いていた美羽。兼一くんには修行が足りないようだなと言った秋雨に頷いた梁山泊の師匠達。こうして兼一の修行が増えることが決定したらしい。

 

日夜鍛練を積んでいく古賀は、特A級の達人を目指している。かつては弟子クラスだったが今ではC級の達人となっている古賀。毎日行われている兼一以上の鍛練は確実に古賀を鍛え上げていく。兼一よりも才能がある古賀が兼一以上の努力をした結果として達人に到達した。

 

そして達人となってからも過酷な鍛練を続けている古賀は少しずつ先へと進んでいる。進歩を止めることのない古賀という弟子を持った師匠達も更に腕を上げているようだ。師は弟子を育て、弟子は師を育てる。

 

弟子の為に手加減を覚えたアパチャイも殺人ムエタイを活人ムエタイに変えることができていた。今では殺傷力の高い古式ムエタイの技も、相手を殺すことなく使えるアパチャイ。逆鬼や秋雨に馬剣星としぐれも間違いなくこれまで以上に進歩している。

 

達人級となった弟子がいることが梁山泊の師匠達にも良い影響を与えているらしい。まだまだ弟子には負けてられないと考えている梁山泊の師匠達も自らを鍛え上げていた。特A級である師匠達との距離が更に離れていくとしても古賀は挫けることはなく鍛練を続けていく。

 

古賀にとって武術とは生きる為の術であり、かけがえのないものにまでなってきていた。梁山泊の師匠達全員に感謝をしている古賀は、これからも活人拳として強くなろうと心に決めている。日々の鍛練を欠かさず続けていく古賀。兼一もそれに負けてられないとまだまだ!と言って鍛練に励んでいく。

 

そろそろ兼一も次の段階に進んでいい頃合いになってきているようだ。原作よりも兼一が強くなっているのは古賀という兄弟子の存在が大きい。古賀もそれを察知している。兼一のオーディンとの戦いはどうなるかと考えた古賀。

 

初っぱなからオーディンに無拍子を放てば兼一の勝ちもあり得るので、それを選択するかどうかだが今の兼一の性格からして初っぱなから無拍子を放つことはあり得ないなと古賀は判断する。制空圏に到達していない兼一にはオーディンはまだ倒せないかなと古賀は考えた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。