ラグナレク技の三人衆一番の小物に転生してしまった 作:色々残念
逆鬼を引率として裏社会科見学に連れていかれることになった兼一。梁山泊の面々はB級の達人となった古賀はもう大丈夫だと判断して兼一にそういった経験を積ませておこうと考えたらしい。武器商人であるウィン・ゴーシュに依頼されて護衛を引き受けた逆鬼。
今回ウィンを狙っている敵は闇の武術家であるクリストファー・エクレールであり、殺人サバットの使い手だそうだ。当然達人級のクリストファーを警戒し、囮を車で運ばせて電車で移動する逆鬼達。電車内に入ってきたクリストファーの殺気で車内の空気が一変する。
クリストファーの部下がウィンの秘書として潜り込んでいたことに気付いた逆鬼。クリストファーの部下の相手を兼一に任せて逆鬼はクリストファーと戦い始めた。クリストファーの部下の靴先からナイフが飛び出している仕込み靴、そのつま先で蹴られてしまった兼一は、かたびらを着用していた為に無傷で済む。
秋雨から教わった柔術で動きを封じ、バックのヒモを使ったしぐれに教えられた捕縛術で相手を無力化した兼一。逆鬼に隙を作る為に車外に子供を放り投げたクリストファー。車外に一瞬出て子供を助けた逆鬼は怒りを露にした。武器商人のウィンが逃げようとしたところで目の前に立ち塞がるクリストファー。
ウィンを助ける為に兼一がクリストファーに攻撃を行うが、弟子クラスの兼一では達人級のクリストファーには敵わず首を掴まれてしまう。クリストファーに逆鬼の拳が叩き込まれて掴まれていた兼一ごと車外に吹き飛ばされる。兼一が連れ去られたことに気付いておのれクリストファー!と声を上げた逆鬼。
ウィンと兼一で人質交換を提案したクリストファー。それに応じたと見せかけてウィンの代わりに美羽を連れてきていた逆鬼。クリストファーの部下達を倒していく美羽と逃げ惑う兼一。隠れていろと言っていたウィンが拳銃を持って戦いの場に現れた。逆鬼が一瞬ウィンに気を取られた瞬間、クリストファーのパリジャン・レスリングによって投げられた逆鬼。
ウィンの放つ拳銃の弾丸を容易く避けたクリストファーがウィンを殺そうとした時、兼一がクリストファーの顔面に拳を叩き込んだ。兼一をいたぶり始めたクリストファーに美羽も立ち向かったが服を引き裂かれてしまう。兼一が放つ拳をスロー過ぎて目をつぶってでも避けられると言って目をつぶったクリストファーに戻ってきた逆鬼の拳が打ち込まれた。
兼一達の惨状を見て、マジでドタマにきたぜ!と完全に怒った逆鬼はクリストファーに拳の連打を叩き込む。あまりの威力に壁を破りながら吹き飛ぶクリストファーを逆鬼が追撃していく。壁を3つほど破って気を失ったクリストファーを踏みつけた逆鬼を兼一と美羽が止めに入った。
お、落ち着け二人とも俺はいたって冷静だと言った逆鬼は確実に冷静ではない。その後は警察病院に運ばれたクリストファーが脱走。帰国したウィンは武器商人を辞め、慈善団体に全財産を寄付して山に消えたらしい。なんとか無事に帰ってこれた兼一に古賀もひと安心したようだ。
突進力と突きの威力に精神力を同時に鍛えるマシーンを作り上げた秋雨。そのマシーンの名は、サンポススンデサガレバジゴクというそうだ。常に後ろから強く引かれ、少しでも前進を怠ると背後の鉄板の電撃を喰らうことになるサンポススンデサガレバジゴク。その電力自体が内弟子達の発電によるものであり、電気代は一切かからないスグレものと言った秋雨。
弟子クラスの兼一用と達人級の古賀用に二台用意されたサンポススンデサガレバジゴク。さっそく電撃を喰らって悲鳴を上げる兼一の声を聞きながら突進力と突きの威力を鍛え上げていく古賀。秋雨が良しと言うまで続けていくことになるマシーンによる修行。しばらく続けていくと電撃を何回も喰らって悲鳴を上げる兼一。
古賀は一度も電撃を喰らうことなくサンポススンデサガレバジゴクによる修行が終わり、ぐったりとした兼一の顔にバケツで水をかけて強引に起こす馬剣星。兼一は基礎鍛練の時間となり中身が満杯まで詰まった壺を両手に一つずつ持ったまま馬歩をする。その兼一の近くで鉄骨を巻き藁代わりに使って正拳突きを入れていく古賀。
達人級になると使う道具も変わってくるんだなあと考えながら古賀の鉄骨突きを眺めていく兼一。10万を超える回数の達人級による正拳突きを叩き込まれた鉄骨は古賀が手加減していても拳の跡が幾つも残っていた。次はアパチャイとの組手になる兼一。念のために秋雨が見守る中で始まる兼一とアパチャイの組手。
馬剣星の元で中国拳法の技を教わる古賀が、打撃音が聞こえた方向に目を向けると兼一がアパチャイに蹴り飛ばされているのが見えた。手加減はされているようで命に別状は無さそうだが痛いことは間違いない。空から落ちてきた兼一を受け止めたアパチャイがごめんよ兼一と言っていたがもう慣れましたと言った兼一は随分と丈夫になっていた。
普段通りの修行中に呼び出されて無敵超人から一つの技を伝授された古賀。その技とは数え抜き手であり、抜き手に使う指の本数を四から一つずつ引いていきながら特殊な捻りを加えて最後の一で防御を打ち破るという技だ。何故この技を教えてくれたのか無敵超人に聞く古賀にお主ならこの技を正しいことに使えると思ったからじゃよタイちゃんと言った無敵超人。
無敵超人からそう言われたからには正しいこと以外には使えないなと思いながらも数え抜き手の習熟に励む古賀。鍛練の時間を数え抜き手の練磨に費やした古賀の数え抜き手は、実戦でも通用する代物になっていた。しかしまだまだ技を鍛え上げていく古賀は満足してはいない。
古賀は日々の鍛練を続けていく中で数え抜き手の練度も更に上げていく。練り上げた数え抜き手を流水制空圏を使いながら梁山泊の師匠達との組手で繰り出したところ、防御を一瞬崩すことに成功した古賀。ほんの僅かな隙に打撃を打ち込んだ古賀だったが、それは受け止められてしまう。
受け止めなければ確実に当たっていた一撃を打ち込んだ古賀を梁山泊の師匠達は褒めたらしい。今度こそ一撃当てられるかと思っていた古賀は少し落胆したようだが、次こそは攻撃をまともに当ててみせると奮起する。達人として一歩一歩先へと進んでいる古賀は歩みを止めることはない。
巨大な地蔵を使った秋雨考案の筋力鍛練を毎日行って鍛え上げた全身のピンク色の筋肉は発達し、見てわかる程度に隆々と隆起した古賀の筋肉には無駄がない。体内の臓器も馬剣星の漢方によって強化されており性能が向上していた。梁山泊式改造人間と化した古賀は達人の領域に到達してからも鍛練を止めることなく続ける。
基礎鍛練から走り込み、筋力鍛練の後に技の鍛練、梁山泊の師匠達との組手や内弟子同士の組手。内弟子達の鍛練に終わりはなく日々修行の毎日。日夜過酷な鍛練を行っていく内弟子達は、それぞれ目指す先は違えど共に切磋琢磨していく。全く才能がない兼一に必要な通常の数百倍の鍛練、それ以上を毎日行っていく才能がある古賀は達人となってからも進歩を止めない。
確実に鍛練を積んできた古賀は更に進化を続けて遂にB級の達人からA級の達人にまで腕を上げていた。特A級にはまだまだ及ばないが充分に立派な達人と言えるようになった古賀。学んできたことの全てを活かせるようになっている古賀は梁山泊の師匠達でも容易に相手をできるような存在ではなくなっていた。
遂に梁山泊の師匠達と組手の最中に一撃当てることができた古賀。A級の達人となって初の快挙を成し遂げた古賀は喜び、弟子の成長を梁山泊の師匠達も喜んだ。とはいえ一撃当ててからは更に組手が激しくなって古賀は大変だったらしい。それでもいい経験になると判断した古賀は怯まずに立ち向かう。
特A級の達人を到達点として目指す古賀。A級の達人になってからも向上心が収まることはなく寧ろ湧き出る向上心で秋雨作の鍛練器具が負荷で壊れるほどに鍛練を積み重ねていく。壊れた鍛練器具を瞬く間に修理する秋雨は、今度は負荷で壊れないように修理した鍛練器具の強度を更に上げておいたようだ。
鍛練の合間に古賀が行っていた手裏剣術の修行は身を結び、見に来たしぐれがう、ん合格と言うほどまでになっていた。投げた複数の手裏剣の軌道を操る香坂流五月雨手裏剣の技を古賀に見せつけたしぐれ。やって、みてと言ったしぐれの前で香坂流五月雨手裏剣を練習していく古賀。
なんとか一つほどなら手裏剣の軌道を自由に操れるようになった古賀にしぐれがう、ん後は練習あるのみと言って満足気に頷く。その後も古賀が続けていく手裏剣術の修行を心なしか楽しそうに見ながらしぐれが実演としてたまに手裏剣の技を見せていった。古賀の鍛練の時間になりじゃあまた、ねと言って去っていくしぐれ。
なんか手裏剣の腕もかなり上がったような気がするなと考えながら鍛練を始めていく古賀。A級の達人となってからも数え抜き手の練磨を欠かさず行ってきた古賀は、数え抜き手を完璧にものにしていた。無敵超人の秘技の一つである数え抜き手を古賀に教えた無敵超人。無敵超人の前で数え抜き手を披露した古賀に無敵超人は、短期間でここまで練り上げたなら上出来じゃなと言っていた。
うむ、ワシからは特に言うことはないぞいと言う無敵超人に合格点はもらえたようだと判断した古賀。更に数え抜き手の鍛練を続けていく中で基本はそのままで、より自分にやり易い形に変えていった数え抜き手は古賀流とも言える代物に変わっていく。鉄骨に向かって数え抜き手を放つ古賀。
四本抜き手、三本抜き手、二本抜き手、一本抜き手と指の本数を減らしていき、最後の一本抜き手で古賀の腕が鉄骨を貫いた。それを見て何ですかその技!と言ってきた兼一に長老から教わった技だよと答える古賀。そんな物騒な技人間に使えないでしょう!と言った兼一に達人相手なら問題ないと思うよと古賀は言う。
梁山泊の師匠達を思い出して、確かに達人なら鉄骨よりも頑丈そうだから大丈夫かもしれないと考えた兼一。古賀も達人級以外には数え抜き手を使うつもりはないようだ。A級の達人となった古賀は、戦う相手によって使う技を変えて手加減をしなくてはいけない。活人拳として相手を殺さずに倒す必要があるからだ。
手加減が上手な古賀でも下手に相手を殺傷してしまう威力がある技を使えば、人を殺してしまうことになる。A級の達人となったことで上から数えた方が早い実力者となった古賀は、下位の達人を相手にする場合も手加減をして戦わなければいけない。必要以上に相手を傷つけることなく倒さなければいけない古賀には活人拳の技や技術は必須である。
高校からの帰り道で待ち伏せされていた古賀。待ち伏せしていた相手は闇の達人であり、梁山泊の一番弟子の命はもらったと言いながら襲いかかってきた相手は古賀と同じくA級の達人だった。弟子を相手に師匠が出てきたようなものであるが、いずれ狙われることはわかっていた古賀は冷静に相手をする。
互角の戦いを繰り広げる古賀と闇の達人。梁山泊の一番弟子がこれほどまでに腕を上げているとはなと言いながら上段廻し蹴りを繰り出した闇の達人に同じく上段廻し蹴りを放つ古賀。接触した蹴り足同士が互いの蹴りの威力で跳ね返る。互角ね、なら俺の勝ちさと言った古賀を相手に、動のタイプの武術家であった闇の達人は、動の気を開放してリミッターを外した。
動きが段違いとなった闇の達人を相手に心を静めて流水制空圏を発動させた古賀は、相手の動きの流れに乗り最小限の動きで攻撃を躱していく。今度は此方の流れに乗ってもらうと言いながら流れるように幾度も攻撃を繰り出した古賀に避けきれず残らず被弾していく闇の達人。
まるで吸い込まれるように古賀の攻撃を受けてしまう自分に戸惑いながらも、流水制空圏を静の極みの技であると判断した闇の達人は迷わず防御を固めた。闇の達人が防御を固める瞬間を待っていた古賀によってその防御は崩されることになる。数え抜き手を放った古賀は最後の一本抜き手で闇の達人の防御を崩し、露になった隙に無拍子を叩き込んだ。
四つの武術の要訣を一つに纏めて放つ突きである無拍子は闇の達人の腹部に叩き込まれ、闇の達人の意識を遥か彼方へと追いやった。A級の達人との戦いを制した古賀は、また一つ成長できたような気がしたようだ。いつもよりも遅れて梁山泊に帰ってきた古賀の顔を見て、死合いをしてきた者の顔、だと言ったしぐれ。
おいおい同格の相手に襲われたのかと聞いてきた逆鬼に闇の達人みたいでしたねと答える古賀。闇の達人が我らが一番弟子を狙うとは、太一くんが達人であることは知られているようだなと言った秋雨に梁山泊の一番弟子の命はもらったとか言ってましたから狙いは俺で間違いないですねと古賀は言う。
太一が生きて帰ってこれて何よりよ、闇にはアパチャイも知ってる凄い奴がいるよと言って真剣な顔をするアパチャイに名乗ったりはしませんでしたけど蹴りを多用してくる武術家でしたねと闇の達人の特徴を語る古賀。今のタイちゃんと同格の闇の達人が出てくるとは、闇も随分とタイちゃんを警戒しているようねと言う馬剣星に皆さんに教わった技と日々の鍛練のおかげで何とか倒せましたよと古賀は言った。
今度は武器を使う相手が出てくるかもしれない、ぞ、手甲は常に携帯しておけと忠告してくるしぐれに一応毎日持ったまま移動してるんでそれは大丈夫ですけどと言って常に持っている手甲をしぐれに見せた古賀。まあ、己の命を狙う相手ができてタイちゃんもこれで一人前の武術家になったということかのと笑う無敵超人に、いや笑いごとではないんですけどねと古賀は言う。
タイちゃんは自分でどうにかできるじゃろうが、問題は兼ちゃんじゃなと言った無敵超人。確かに問題はそれですねと頷く秋雨。二番弟子の兼一もやっぱり危ねえかと言って心配そうな顔をする逆鬼。兼一も太一もアパチャイが守るよ!と拳を握り気合い充分のアパチャイ。そうね兼ちゃんも狙われそうねと言って読んでいた如何わしい本を閉じて真面目な顔をする馬剣星。
今の兼一じゃ、死んじゃうと言うしぐれ。確かに兼一が心配ですね、大丈夫なんでしょうかと梁山泊の師匠達に問いかける古賀。ふむ、闇が狙うのは梁山泊の弟子達の首であることは間違いない、タイちゃんは達人級であることが知られておるから達人級の刺客がこれからも送られてくるのう、そして兼ちゃんには闇の達人の弟子達が送られてくるじゃろうなと言って髭を触る無敵超人。
梁山泊に残るか否か兼一くんに選ばせなくてはいけないと考えた梁山泊の面々。古賀はもう梁山泊の一員だと判断されているから梁山泊に残らない方が危険らしい。俺は元々残るつもりだったから問題はないけど、兼一がどんな判断をしても受け入れようと考えた古賀。兼一なら絶対梁山泊に残ると言うと思うが可能性はゼロではないからなと古賀は考える。
とりあえず俺も死ぬつもりはないんでこれまで以上の修行をお願いしますと言った古賀に、それではこれまでの六倍でも構わないねと言う秋雨。望むところですよと言って奮い立つ古賀に秋雨はニヤリと笑ってやる気のある弟子で嬉しいよと喜んでいる。これまで以上に鍛練を積み重ねることになる古賀は、間違いなく特A級の達人への道を進んでいた。