【ポケモン異聞帯】ポケモンがソシャゲ化したとは聞いたが、型月なんて聞いてないんだが()   作:村ショウ

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お陰様で一時は日間、週間ランキング入り出来ました!!
ありがとうございます! 
ポケモンとFGOの力凄い……
投稿が遅れて、そのランキングに乗っている間に更新出来なかったのが、悔やまれますが……。

続きとなります。


06.シンオウ異聞帯の道程③

 さぁさぁ、ついにキリ様が来てくれるらしい。

 

 アルセウスが許可したものだけを入れるようにするホワイトリスト形式で空間の壁を操作し、その間にキリ様はカイニスの力でこちらの異聞帯まで来てくれるとのことだ。

 

 後、もうすぐこのシンオウ異聞帯が日本の領海を抜けて、太平洋に到達するらしい。割と知ってるアローラが拝める日も近いのかも知れない。

 

 そうこうしているうちに、日が登り約束の時刻となってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが彼の異聞帯か……。異質な力で満ちているようだ」

 

 クリプターのリーダー、キリシュタリア・ヴォーダイムは森の木々の間からの日差しを眩しそうにしながらも、空気の違いを直感していた。

 

「歓迎しましょう。キリシュタリア・ヴォーダイム。そして、ようこそ。この自然と魔獣(ポケモン)と人が共存した『神奥』、シンオウ地方へ」

 

 俺はあえて、キリ様に様付けも無しで、言い方を変えて話す。態々、言葉遣いを変えたのは虚勢を張るために過ぎない。

 キリ様には虚勢を張る必要はないが、カイニス相手には虚勢を張っていたほうが何かと良いと考えたからだ。

 オリュンポスでカイニスはどう考えても良いほうだったが、こっちにはカルデアやキリ様のようにカイニスに勝った実績や培った信頼もないので、せめてキリ様と対等感を出すためだ。

 キリ様の様に単独で神霊カイニスに勝てる実力はないのだから、仕方がない。

 

 いきなり、本性むき出しのフルオープンでいくと、強キャラ感がなくなってしまうという身も蓋もない子供じみた理由もある。

 

 そんな風に俺が虚勢を張っていると、急に突風が吹いた。

 

「危ないキッス!」

 

 魔術師として視力を強化していた事が辛うじて、空気波のようなものが横切ったのが分かった。

 

「チッ、何しやがる!?」

 

 キリ様の横にいたカイニスが槍を使い、空気を斬る。

 

 切った空気はキリ様を避けるように、2つに別れて在らぬ方向へと流れた。

 

 しかし、その片方がキリ様の頭上まで伸びた太い枝に当たり、枝が切断された。

 

 落ちる枝。慌てるトゲキッス。そのトゲキッスの裏から追ってきている神々しいオーラ。

 全てを物語っていた。

 

 

 空気波=エアスラだと考えるなら、間違いなくアルセウスに追われていたと思われるトゲキッスが放ったものだ。

 不味い、不味すぎる。言い訳を考えなければ、カイニスに反撃で殺られかなねない。

 

 とはいえ、太いとはいえ木の枝程度でどうこうなるキリ様ではない。

 

 そう、木の枝ではどうにもならない。そのはずだった。木の上にあるポケモンがいたのだ。そして、枝と一緒にキリ様の頭めがけて一気に落下した。そのポケモンはエアスラで怯んでいるのか、そのままキリ様に急所(クリティカル)した。

 

 よりもよって、トゲキッスの強運と天の恵みの同時発動である。後、この状況を考えると幸運と特性:強運は別なようだ。

 

 1周回って冷静になってしまったが、キリ様やカイニスへの言い訳が思いつかない。

 流石は元々のトゲキッスの霊基+三女神×2の7つの霊基を融合したサーヴァントなだけあり、運が絡むがキリ様に不意の一撃を入れられるクラスにはなっているようだ。

 

 勿論、落ちてきたのが唯のポケモンではなかったのも大きいのかもしれない。

 

 その正体こそ、煌めく星空をその身に映す、眩い光を持ったポケモン、古くは『星のマユ』とも呼ばれていた原始星。星雲ポケモンであり星の子のコスモッグの進化した姿。又は、力を放出し過ぎた姿。

 

 重さは正しく測定できているかは疑問だが約1000kg、硬さも折り紙付きのコスモウムである。

 

 少し大き過ぎるが、さっきのダメージで地に伏してしまっているキリ様に、ブローチとしてついていてもおかしくないレベルの美しい宝石のようなポケモン。アローラ地方の王とその後継者にしか存在を知る事を許されなかっただけはあると言うべきだろう。

 

 と、コスモウムの美しさに見とれてる場合じゃない。

 

 カイニスがこちらに殺気を向けてきている。

 

「いやぁ、不幸な偶然ってあるものだねぇ……」

 

 顔を引き攣らせながら、上手い弁明も思いつかず口に出た言葉がこれだ。不幸な偶然てなんだよ。トゲキッスとの関係性を悟られたら終わりじゃねーか。

 

「テメェ……」

 

 カイニスは俺の巫山戯た言い訳にご立腹の様子。助けて、アルエモン。早く来て。猫型ロボットの漫画みたいな事を考えながら、目の前のジャイアンをどうしたら良いか考える。後、なんかエモンってつけるとエモンガの語尾ぽい。

 

「我が主よ、呼んだか。客人が来るからと言うから、我は待機していたと言うのに。そこのトゲキッスが客人を迎える主にちょっかい掛けそうだったが為に、後ろから回収しようとは考えていたがな」

 

 流石、アルセウス……。

 うん、待てよ。トゲキッスが怯えてエアスラ放ったのはアルセウスの性では? 

 いや、トゲキッスが元凶ではあるけど。

 

「何故、ソイツからゼウスと似た性質の力がするんだ……? オレの記憶が正しければ、ここは日本の異聞帯だった筈だ」

 

 ゼウスに近しい性質を持つと思われたアルセウスだが、カイニスも同様に感じ取っているらしい。

 

「それに関しては説明する必要のある事だろうか。まずはキリシュタリアを介抱すべきだろう。あまり、肉体も健康的には思えないしな」

 

 海岸で半裸になったキリ様を思い出しながら、健康面を指摘する。こうやって、誤魔化してなぁなぁに出来ないかなぁ。

 

「その心配はないよ。どうやら、君の実力を見誤っていたようだ。やはり、勝手な押し付けかもしれないが、アレを生き残ったキミこそ、私が失敗した時に任せるべき人間なのかも知れない。

 その魔獣、魔獣(ポケモン)と言ったかな。それを見て分かった。まさか、君も大神ゼウスに近い存在を従えているとは予想外だったが」

 

 そんなに怒ってないようで何よりだが、失敗した時に任せられたらプレッシャーで潰れそうなんだが。やはり、キリ様は生き延びらせなければならない。

 

「この事は内密でお願いしたい。そうだ。お詫びの印にこのボールと君に落ちてきた目の前のポケモンを譲ろう」

 

 秘匿の念を押しして、キリ様に幾何学的なデザインのボールを渡す。それはウルトラボールと言われた特定のポケモンを捕まえる為のボール。

 そして、英語版ではビーストボールとも言われるもの。

 

「これは……どう言ったものだろうか」

 

「説明するなら、この世界ではそのボールを利用して、魔獣(ポケモン)を捕縛することで使役する。そして、そのボールはその中でも特殊なものだ。そこのポケモンには特に有用だしね。百聞は一見にしかず。弱ってるようだし、投げてみれば分かるよ」

 

 木から落ちたショックか弱ったコスモウムに投げるように誘導する。正直、ポケモンバトルしてる訳じゃないので、どうなのかと言うのはあるが。

 

 キリ様にコスモウムを渡そうと思ってしまったのは、雰囲気で似合うと直感したからだろうか。何故かは分からないが、渡すべきだと思ってしまった。

 

 コスモウムはこちらとしても、戦力やその可能性としては惜しい存在でもある。

『月を誘いし獣』『太陽を喰らいし獣』のどちらかになる可能性がある存在。その羽化前。

 それだからこそ、惑星轟を扱うキリ様に似合うのかもしれない。

 

 カチッと捕まえた時になる何度も耳にしたあの音が聞こえた。

 

「捕獲おめでとう。そのポケモンは星雲ポケモンが力を使い果たした姿、原始星ポケモンと言われるポケモン、コスモウムだ。

 ポケモンを捕まえたらニックネームをつけることもあるけど、どうする?」

 

 キリ様にポケモンのニックネームの確認を取る。勿論、ニックネームに何か意味がある訳では無い。

 

「星雲……。ほしぐもというのはどうだろうか」

 

 ほしぐも(ちゃん)だと……。キリ様はリーリエだった? 

 共通点は白が似合う、親が地雷、金髪長髪でキリ様は人間は誰もが頑張ってるとか言えちゃう全人類がんばリーリエのことを考えれば、キリ様=リーリエ。QED.証明完了。

 

「良いと思うよ。ウルトラボールから出して名前を呼んでみると良い」

 

 出されたコスモウムはキリ様の人間性を察してか、いきなり捕まえられたのに忌避感がない。下手したら初期サトシピカチュウくらいの抵抗を覚悟していたが。

 

「おい。勝手に話を進めてるが、そいつを監視の目として送りこもうとしてるんじゃねーのか」

 

 カイニスの意見は最もだ。

 こちらの世界にゼウスクラスの存在がいて、その被造物であるポケモンに監視カメラの様な伝達機能を作ることも不可能ではないと考えるのは当然だ。

 

「それなら、ポケモンをこちらに返しても結構。他のお詫びをしよう。いや、これはそのポケモンに加えたお詫びとなるが、もし君たちがピンチに陥ることがあれば、全力で手をかそう。ないとは思うけどね」

 

 ピンチの時に手を貸すのは嘘偽りない気持ちだ。ピンチになるという事がないと思うなんて言うのは、未来を知っている俺からしたら嘘になるが。

 

「私はキミを信じよう。もしもの時はキミに頼む」

 

 真剣な眼差しでキリ様に頼まれる。まるで、今後何かがある事を見透かされたように。

 

 とりあえず、本来はこのポケモン世界を見せたかったのだが、シリアスな雰囲気になってしまったので解散とした。

 

 いつかは、もっとギャグ時空な気を許したキリ様を見てみたいものだ。

 

 異聞帯をアローラまで拡張した暁には、サバフェスならぬクリプターフェスティバル、クリフェスとしてクリプターのメンバー全員を南国のリゾートに招待しようかな。

 

 後、こちらも全力で手を貸すと言った以上、このポケモン世界の探索と戦力増強に務める必要がある。

 

 そういえば、今回の件でトゲキッスを叱らないといけないなぁ……。

 

 

 




そろそろ、アローラへの足がかりをつけていく感じとなってきました。

後、アローラ地方といえばUBですが、異星の神ことU・オルガマリーもUBもどちらもウルトラマンのオマージュをしている説がありましたね。

前回は沢山の評価、感想、誤字報告ありがとうございました!!(誤字は不味いけど)
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