【ポケモン異聞帯】ポケモンがソシャゲ化したとは聞いたが、型月なんて聞いてないんだが() 作:村ショウ
まさか、Fate側で世界=卵論がでで来るとは…。卵なのはレジライくらいだと思ってたのに()
ツングースカや事件簿の卵形のアレとか、急に供給が来てビビっりました。逆に、ツングースカは実質ポケモン世界みたいな所ありますね。隕石によるアレとか。
人間が生み出したものではありますがポケモン世界でも、ゲノセクトなりなんなり、機械獣のそれっぽいものもいますし。
何はともあれ、型月世界においても世界=卵論が適用出来そうなのが良かったです。
マスターにもポケモンでダイレクトアタックしなきゃ…。(アルセウス的に考えて)
カルデア一行から逃げて、ポケモン世界に戻りついた俺は安堵する。
まさか、ちょうど良いタイミングでアルセウスに適当な場所に飛ばしてもらうようにしていたら、カドックとカルデアのマスターの間に立つことになるとはなぁ…。
ついてそうそうに、普通に寒いとか独り言を言っちゃったよ。アルセウス目線のロシア異聞帯はどうなってるんだ?
異世界転移みたいな事してくるアルセウス君だから、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが。
今回の反省点はアレだな。願いを害悪解釈してくる汚染聖杯含めて、型月世界でアバウトなことを言ってはいけないということだ。(戒め)
型月世界関係なしにアバウトなのが悪い気もするが、考えないでおこう。
それでも、個人的な羞恥心を除けばなんとかロシア異聞帯をやり過ごせたは大きいだろう。
特にアルセウスに一任すれば、対空想樹で何とかなりそうなのが確かめられただけでも大きな収穫だ。
欲を言えば、アルセウスが異聞帯の王やビーストなどと相対した場合を考えて、空想樹をどうこう出来る戦略は増やしたい所ではある。
やっぱり、あのラスボスヒロインのアルセウスにはやっぱり感謝しなければならないな…。
リカバリー要因として、アルセウスに招集して貰っていたディアルガもいたので、終わってみれば、ロシア異聞帯の攻略作戦自体には何の問題もなかった。
しかし、他の異聞帯の惨状を知っているせいか、ロシア異聞帯は比較的イージーなイメージを持っていたこともあり、思ったより精神的疲労が半端ない。
出来れば、暖かい布団で早く寝たいレベルだ。今後は何かしらの精神を安定出来るような保険が欲しい。これではいくら心臓があっても足りない。
因みに、寒いとか独り言を発してしまった訳だが、ロシア異聞帯の寒さに関しては、流石にそこまでアホじゃないので考慮はしていた。そして、簡易的な寒さ対策の霊装を作って持ってきてはいたのだ。
だが、そもそも俺はそういった霊装を作る才能はからっきしなのである。もう一度、あえて言おう。ゴミ、産廃レベルなのである。
はっきり言って、極寒地霊装は現代科学で作った極寒地用の防寒着の方が良いと思うレベルの代物だった。
うちにも魔術礼装を作ってくれる万能の天才が欲しい。唯一まともな霊装のキャプチャー霊装は俺に起源があったからこそ、作れただけだ。
とはいえ、代々受け継がれてきた魔術刻印がそこそこ優秀なお掛けで、この程度では死んだり重度の凍傷にあうことはなかった。
この凍傷対策が魔術刻印に入れられているにも、一応の理由がある。実は一族で明治政府主導の蝦夷地の開拓を支援した時期があったらしいのだ。現在でもその時の名残が残っており、北海道の一部地域ではあるが、セカンドオーナー的な立ち位置を確立している。それがうちの一族の収入源のひとつにもなっている。
しかし、そんな優秀な魔術刻印があったとしても、寒いものは寒いのだから、あの独り言は仕方なかったと言い訳しておこう。
そして、寒さを耐えながら、つい口にした独り言をカドックやカルデアへの挨拶で誤魔化し、カドックへの宣戦布告を流れで行った。
よりインパクトのある事をする事で、恥ずかしい記憶を薄れさせる作戦である。元々、宣戦布告は予定していたが、少し大袈裟に演出を噛ませてみた。
まぁ、誤魔化す為とは言えカルデアに情報を少し渡し過ぎた気がするが、意味深な内容で向こうの思考を奪えただろう。
これだけ話せばあの醜態は誤魔化せたと思いたい。これで誤魔化せなかったら、ただ醜態さらした上に、変な事を喋り出したヤツでしかない訳だが。
とはいえ、ホームズあたりには何か悟られているかも知れない。全てが全て事実を言ったわけじゃないが、どこまでこちらの意図を読まれたかは分からない。
嘘や適当な事を言っても、真実は入れる必要があった、かなり悟られたと思った方が良いだろう。カルデア内に残してしまったデータの音読大会とかされない限り、メンタル的には大丈夫だ。
というか、友好的な雰囲気作りと情報を表情から読まれないように作り笑いをしていたが、寒さと緊張からか顔が引き攣ってしまった。
変な奴だと思われていないか心配だ。敵とはいえ問答無用で殺されない程度には好感度を維持しておきたい。原作通りのカルデアのマスターやマシュなら、その心配はないとは思うが、ベリルレベルで警戒されても困る。
気を引くためとはいえ、マシュ云々はいらなかったかもしれない。自戒の念からか話してしまったが。
それにしても、トゲキッスに行ったサーヴァント融合のその逆、サーヴァントへのポケモンの融合が成功して良かった。失敗してアナスタシアを助けられなかったら、カドックと敵対する事になっていただろうし。
今回はそれに加えて、天候変化や『げんきのかけら』・『みかづきのまい』の効能を確かめたが、どれも成功と言っていい。もちろん、うちの異聞帯の野生のポケモンでは実証済みだったが、他の異聞帯では確証が持てていなかった。
それと、三日月の舞も剣盾仕様で良かったと言える。
三日月の舞は使用者を瀕死にする代わりに、交換先のポケモンのHP、PP、状態異常を回復するものだ。しかし、剣盾からは交換先が一切消耗していない場合、その次に交代した損傷があるポケモンに効果が発動する。
なので、シンオウ異聞帯で使用した三日月の舞の効果は、先に繰り出したトゲキッスでなく、手持ちのポケモンと融合したアナスタシアに発動した。
因みに、三日月の舞を使用したポケモンだが、これはキャプチャー霊装でキャプチャーしたポケモンの場合でも、手持ちに効果があることを確認していた。
この時にキャプチャーしたクレセリアに『げんきの欠片』も試した。今回の三日月の舞の効果も、このキャプチャーしたクレセリアのものだ。
有用な三日月の舞を覚えるクレセリアをゲットしないのは、シンボルエンカウント系ポケモンをゲットした場合に起きうる、シンオウ異聞帯への影響を考えてだ。
ある程度の影響なら、アルセウスの力でどうにでも出来るだろうが、あまりそういった手の加え方はしたくなかった。
机上の空論に近かったキリ様の惑星轟がオリュンポスで可能になったように、俺のキャプチャー霊装もポケモン世界の存在により強化が入っていたこともこの方法をとった大きな要因だが。
自作の極寒地霊装はともかく、今のキャプチャー霊装だけならカルデアの霊装にも引けを取らないだろう。
サーヴァントが相手でも容易に破壊できないくらいの強度とキャプチャー成功時のスタンくらいは持っている。身体能力は一般魔術師なのでポケモンレンジャー地味た動きが出来る訳ではないが、サポートくらいにはなる。
さらに、ポケモンの様な魔獣系統には更なる特攻が入る。
話は戻るが、アナスタシアとの融合に繰り出したポケモンはアローラキュウコンである。アローラキュウコンは氷・フェアリータイプのポケモンであり、精霊であるヴィイを使うアナスタシアとの相性は良いだろう。
ポケモンでのフェアリータイプのプレートはせいれいプレートという名前だった訳だし、直訳的に型月世界の精霊や妖精がこのタイプに対応している可能性は高い。
やはり、どちらにせよ妖精には毒殺が有効なのか。いや、2部6章だと呪いの方がえげつない気がしたが。
なんにせよ、雰囲気的にも『特性:雪降らし』からのオーロラベールはアナスタシアに合う。これでカドックにも恩を売れただろうし、ロシアにおける問題はほぼ解決だ。
いや、依代が外道神父のラスプーチンとかもロシアにいたか。
とはいえ、ある程度好き勝手しても敵対するまでには時間はあるだろうから問題はない。これを言ってしまうとフラグのような気もしてしまうけど。
因みに、ロシア異聞帯にはあれだけのことをしたが、異聞帯としては残っている。まぁ、理由はいくつかあるがそれはおいおい話すとしよう。
今すぐにでも布団に入りたいところだが、まだひとつ仕事が残っている。とりあえずはそれを解決しよう。
カルデアの一行は空想樹伐採直後の地震から、異聞帯の消失が始まったと予測し退避した。残された極寒のロシアでは皇帝しか聴くことが許されなかった心満たされるような楽しい音楽が流れていた。滅びゆく異聞帯、そこには最後を彩るかのように笑顔が生まれていた。煌めく小さな星の歌、日本語名『きらきら星』という音楽によって。
実際に樹が完全に伐採されれいると仮定した場合、直ちに退避したカルデアの判断は正しかったのだろう。
しかし、そこに再び崩壊の原因となった男が現れた。
「たしか、貴様は…。この場所になんのようだ。」
モーツァルトを憎むことを決めつけられていたアヴェンジャーが問いただす。
「恩着せがましいとおもってもらって結構だが、君たちを救いたくてね。」
男は口調を変えて、演技地味た動きで話す。
「救う? 救うだと?
皇帝含めこの異聞帯にも問題はあった。しかし、最後に奪い去ったのは他でもない貴様ではなかったか?」
「確かに楔である空想樹はしっかりと簒奪したとも。しかし、その楔はこの世界のこの場所でなければならないと訳ではない。その楔の先を俺の異聞帯に設定しなおしたことでこのロシアは生き延びる。まもなく、この世界を保護する新たな障壁が出現するだろう。」
仮面は外れ、驚きの表情を隠せないアヴェンジャー、サリエリ。しかしながら、今さら目の前の男を倒した所で何も変わらないことには気づいていた。そもそも、空想樹の力であれだけ強化されていた皇帝を考えれば、男が扱うサーヴァントはただのサーヴァント1基で容易に倒せるような存在ではない。それこそ、カルデアといった勢力との協力があってやっとなしえる成果だ。
「何もそこまで深く考える必要はない。」
目の前の男は冷静に、それでいて再び演出地味た仕草で指を鳴らした。
すると、目の前に屋外用のテントが張られ、大量のテーブルと食器、そして溢れんばかりの調理された食料が出現した。それを見て、極限状態で生存しているヤガの子供たちの視線は警戒しながらも釘付けになっていた。
「これはまぁ、戦勝記念パーティーの料理だ。好きにして貰って構わない。おかわりだってある。ちゃんとしたレストランの料理だから味は保証する。まぁ、ヤガの体が野菜や穀物など消化できないものがあるかも知れないから、肉中心で彩りは良くないが。後、保存食含め当分の食料も輸送中だ。そのあたりも気にしなくていい。なんなら、甘いデザートは用意した。君もどうだろうか。」
ヤガの体まで気遣うあまりに突然なもてなしに、アヴェンジャーは驚きのあまり声もでなかった。そもそも、そんな優しさがあるなら今迄の行動に納得がいかなかった。仲間となった相手にのみ、発揮されるような優しさなのかもしれないが、裏に狂気といも言いきれぬ様な歪みをアヴェンジャーは感じていた。
「そこでだ。君をうちで雇用したいと考えている。この異聞帯が消えない以上、君は現界し続けるだろう。いや、現界を辞めることは出来るか。サーヴァントには詳しくなくてね。
だが、うちとしても戦力はあるだけ良い。君もこの異聞帯を最後まで見守りたいとは思わないかね?」
「この異聞帯が立て直すとも?」
先ほどのスイーツなどを勧めてきたのは、勧誘のためだったのかとアヴェンジャーは気付く。確かに、元のサリエリとしては甘味は好んでいた。しかし、戦力があるだけ良いのは理解出来るが、裏切る可能性があるものを入れるほど、困っている様には見えなかった。目の前で目撃した力があれば異聞帯であろうと、立て直すの事は不可能でないの事も分かってはいた。だが、アヴェンジャーは探りを入れるように聞き返す。行動の不自然さから裏に何か思惑があるのではないかという勘繰りからの行動だった。
「立て直すこと自体は容易だ。しかし、カドック君や皇女、いや、皇帝様のお気に召す形にしたいと考えている。
一番楽なのは、全てを消し去ってこの異聞帯を塗りつぶす事だろう。しかし、それはしないと約束しよう。」
周りのヤガ達はともかく、アヴェンジャーには塗りつぶすという言葉が何を指すかは容易に想像がついていた。本来、異聞帯同士のぶつかり合いで発生する事象が起こる事象、目の前の男の異聞帯による浸食であろうと。
だが、さらに納得がいかないことがあった。あの皇女とはいえ、再び皇帝を異聞帯に戻すという話だ。裏切る可能性のあるサーヴァント1基程度の雇用なら理解出来た。しかし、生命線である空想樹を握っているとしても、敵となりえる皇帝を戻すのはリスクが高い。奴の異聞帯のテクスチャを使い、その異聞帯のロシアをこちらに出現させれば良いだけなのだから。
もしかしたら、あの魔獣がいる世界は他の地への拡大に適していない何らかの理由があるのかもしれない。それが奴の異聞帯の弱点となりうるかもしれない。そんな風に単なる音楽家が考えることではないと思いつつも、アヴェンジャーは怪しさ満点の男に対する保険となりえるものを探していた。
「それでする? うちと手を組むか、ここでおさらばして貰うかだけど。」
しかし、決めかねているアヴェンジャーに、目の前の男は不敵に決断を迫る。
「いいだろう。好きにするといい。貴様が何を考えているか知らないが、この異聞帯に煌めく星の様な未来の可能性を残せるのなら協力してやる。この異聞帯にはもう、あの男はいないだろうからな。」
アヴェンジャーは恨むべきとされた男に小言をいいながらも、異聞帯の未来の可能性を願って協力を決断した。
そして、目の前の男は握手を求めて、態とらしく契約成立を祝した。この決断が正解だったのか、地獄への第一歩だったのかは後に知ることとなる。
今回のお話は繋ぎのネタばらし回のようになりましたが、次回からはやっと北欧異聞帯などにいけそうです。