IF.皇帝の幻の遠征計画と半人半バのお嬢様   作:なすび。

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おまたせしました
前半ルドルフ視点 後半トレーナー君視点


『初陣』嵐迫るメイクデビュー【中編】

 トレーナー君が出してくれた室内用のスリッパに履き替え、左手に外套や靴をしまうウォークインクローゼット、右手にはユニットバスのあるであろうドアの前を通り、ベッドのある部屋へと入る。

 

 左のテレビやポットの置かれた奥に長細いサイドテーブルには、ノートパソコンが置いてあるだけだが……。

 

"――過ごしていた様子が想像がつくというかなんというか……――"

 

 ベッドの真ん中に横向きに寝たであろう窪みとシワの寄り具合、そのシワから左右にベッドの上へと資料がポンポンと散らかっている。その散らかっている物の内容は新聞やタブレット、あと左上でクリップされた資料の束が適当に散りばめられるように置かれていた。おそらく寛ぎながらも長時間資料とにらみ合っている内に、疲れて寝てしまったのだろう。

 

 トレーナー君は髪をサイドテーブルに置いてあった白い無地のシュシュで、頭の後ろの低い位置で軽くひとつにまとめなおし、散らかっているものをサイドテーブルの方へせっせと片付けはじめた。

 そして片付けているトレーナー君が手に持ったある新聞のタイトルが一瞬だけ私の目にとまる――。

 

"――豪雨の予兆か――"

 

 一瞬みえた新聞のタイトルには島根に豪雨の気配があるといった内容だった。

 今朝方みたニュース曰く、今年の梅雨は例年よりも長く、そしていま島根や山陰を中心に激しい雨を降らせているのだとか? 

 明日の山陰地方における24時間あたりの予想雨量はなんと300mmを超え、今年の梅雨の締めくくりは近年稀に見るような強烈な暴れ梅雨と化していた。

 

"――山陰に両親がいる者もいるかもしれない、学園の者たちの身内は無事だろうか――"

 

 そんな風に関係者の安否を案じている内に、色々なもので散らかっていたベッドの上は綺麗になっていた。

 

「椅子でもベッドでも好きな方に座ってください。飲み物はどうします?」

「ベッド側に座らせてもらうよ。飲み物は持ってきているから大丈夫だ。君にも差し入れを持ってきた――紅茶でよかったかな?」

「! ありがとうございます。これ好きなんですよね――ふふっ」

 

 紅茶香伝の缶を差し出すと甘いもの好きなトレーナー君は、大変嬉しそうに両手で受け取ってくれた。

 そしてベッドサイドの枕側のほうに私が腰かけ、私の右側に頭ひとつくらいの距離を置いて紅茶の差し入れに気を良くしたようにトレーナー君がぽんっと軽く腰かけた。

 

「考え事しすぎてたから丁度良かったです。いただきます!」

「それは何より――こちらも頂かせてもらうよ」

 

 そういってお互いジュースを開ける音を響かせ飲み始める。

 喉も乾いていたのだろう、いつもはじっくり味わうような様子で飲み物を飲むトレーナー君が、それと比べると少し勢いが良い位のペースでミルクティを飲んでいるようだった。

 

「考え事か……昼間も食べないほど考えていた様だが、何を考えていたんだい?」

 

 ミルクティを飲むのに一区切りついたタイミングを見計らい、単刀直入に切り出してみる。

 すると眉を少しひそめて若干困り気味の横顔を浮かべた後、トレーナー君は答えた――。

 

「明日の天気についてです。あまりよくないみたいなので色々と対策やパターンを練っていたら、完全に頭がスイッチが入って食欲がわかなくて」

 

 それからトレーナー君は私に悩んでいた内容をゆっくりと明かしてくれた。

 どうやら先ほど視界に入った新聞の件に絡むもので、明日が相当悪い天気になり得る可能性があるという事、それに伴う様々な調整、作戦立案、そして――

 

「――何よりもルドルフが風邪引かないかなとか、いろいろ心配だったんですよ」

 

 手元の紅茶香伝の缶へと視線を落としたトレーナー君の、缶を握るその両手に少し力がこもった――。

 

 確かに例年よりも強い寒気の影響の中、下手をすれば激しい雨に打たれるかもしれない――それでも私が走るであろうという状況で最善手を考えねばと悩んだのだろう。

 

「そうだな――様々なことを考慮しているであろう君が、結果的に私を止めるという選択肢を取ることはおそらく無いだろう」

 

 トレーナー君のうつむき加減が深まり、手の力がすこしだけさらに強まったように見えたが、私はそのまま言葉をつづけた。

 

「遥々新潟まで来ている観客の事も考えれば、観客の安全性が確保されるのであれば私が出ねばならんのは尚の事。それがウマ娘としての、レースを走るものとしての宿命だからね――だが、そうやってきちんと心配して最善手を探してくれていることを嬉しく思うよ。ありがとう」

 

 そう私が声をかけると、トレーナー君の缶を持つ両手にかかる力が少し抜けたように見えた。そしてやっと――ゆっくりと彼女は私の方へと真夏の草原のような深いエメラルドのような瞳を向けてくれた。

 まだほんの少しだけ不安感が滲む顔だが、少しだけ肩の荷が下りたようなそんな表情だった。きちんと食事をとってもらうにはもう一押し必要そうだ。

 

「私には君もついているのだから大丈夫さ――そうだな、もし雨が降るならば温かい飲み物が飲みたい。それを控え室に用意しておいてほしい」

 

 トレーナー君に続けて安心させるように言葉を選び声をかけると――。

 

「そうですね――雨対策で用意してみます……!」

 

 この所続いている曇天の空からやっと晴れ間の気配がする光が差したような――そんな雰囲気がトレーナー君に漂ってきた。彼女はいわゆる軍師に当たる立場故に当然ギリギリまで悩む必要がある。

 しかしトレーナー君の性格上、非情な決断を下すことは出来ない訳ではないのだろうが、考え方の中心が命を最優先に重視する医者に近い立場故に苦手なのかもしれない。

 

"――まあ、そんな思いやりが深い所が、私にとって非常に好ましいのでもあるのだがね。ふふっ――"

 

 そんな最善を目指し悩みぬく彼女だからこそ、前任において生涯戦績60戦を無傷で突破できたと私は考えている――思考停止や慢心こそが勝負にとっての一番の敵だ。

 

「悩むのがトレーナー君の仕事かもしれないが、もし君が嫌でなければもっと私を頼ってくれ。私たちはコンビなのだから。それに君の不安くらい背負ってみせるさ」

「――トレーナーならもっと堂々としたほうが良いのでしょうね。情けないし成長したい……」

「そんなもので情けないとは思わないさ。もう少し弱さや脆さも見せてくれても大丈夫だ。それに――」

 

 私はベッドサイドから立ち上がり、まだ少し中身の入る缶コーヒーをサイドテーブルに置いた。そしてトレーナー君の前に向き直り、少しひざを折って、彼女の両肩に信頼を形にするように両手を置いて私とは異なる色の瞳同士を合わせた。

 

「私が君を選んだんだから共に頑張っていけばいい」

 

 するといつものトレーナー君のふわりとした、心地よい木漏れ日のような笑顔が見られた。これで大丈夫だろう。

 

「――そうだねっ。そうですね……ありがとう、ルドルフ」

 

 トレーナー君は今のように敬語が一瞬崩れる瞬間が時々ある。

 それは私の伝えたいことが、彼女の心の奥にきちんと届いたのだと思っている――。

 

 もう少し気楽に話してくれてもいいのだが、それは契約を結んでいる間は無理だろう。

 私に対し親しみを持ってくれている崩れている敬語の部分から垣間見える心の奥とは別に、トレーナーとしての矜持から一線を保ち――なるべく丁寧に話そうとしているのだから。

 

 切り替えに成功した様子だし、大丈夫だろうという安堵と共に――ふとあるアイデアが浮かんだ。

 

「そうだ、トレーナー君」

 

 肩に手を置いたまま彼女の瞳をまっすぐにとらえ私はその提案を切り出した――。

 

「? なんですか?」

「てるてる坊主を作らないかい?」

 

 『きょとん』――そんな擬音がトレーナー君の顔に浮かんだような気がして、大変わかりやすいその間の抜けた表情に私は思わず笑いが吹き出してしまった。

 

  ◆  ◇  ◇

 

 ルドルフの提案を受け、泊っている部屋の隣の空き部屋――荷物の多いチームだとふた部屋借りれるため、倉庫として用意された404号室に私は来ていた。

 その部屋で置いてある荷物から目当てのものを探し、雑貨用のスーツケースをあさっている。

 

"――あった!――"

 

 持ち出そうとしているのは、勝負服などが万一破れた際に修復のために癖で持ち歩いているものだった。20センチ四方に高さ4センチくらいの上下で被せて閉じるだけの、無色透明のプラスチックケースに入った簡易ソーイングセット。その蓋は被せているだけなので開いてしまわないように幅広のゴムで留めている。

 

 最初ルドルフの提案では紙を買ってきて作る予定だったのだが、せっかくならと提案してこの部屋に来たのだ。ついでにそのトランクの中にある補修用の布切れの一部をもって、ルドルフの待つ403号室へ戻る。

 

「おまたせ。簡易セットですが大概のものはありますよ。あとひとつ材料を出しますね」

「手間を取らせてすまない。って――簡易というよりそれは本格的の間違いなのでは? 随分と君は物持ちがいいな……」

 

 ベッドに再び腰かけているルドルフの右隣に、愛用しているソーイングセットのケースを置いたところ、誉め言葉のようなひき気味の様な突っ込みをもらった。

 

「ふふっ。癖でレースに行くときは持ち歩いてしまってるんです。破れやすい激しいレースが予想されるような時など、もっと本格的な感じで持っていくときはハンドミシンを持ち込んでますよ」

 

 403号室に戻った私はそんな会話をしながら、さらにその部屋の隅っこに置いていたボストンバックの中を探る。

 

「ハンドミシンならまだ可愛いが――君の場合、レース場の待機室に工業用ミシンを持ち込んでいてもなんら疑問には思わないな」

 

 そう返されたのでわざと私は軽く振り返り、口元に横向きにした三日月のような形と目元に笑みを浮かべ――。

 

「あー……それもいいかもしれませんねぇー……いいアイデア、頂きました」

 

 口元をわざとニヤリと歪ませて、手元を数秒ほど止めて軽く振り返りルドルフにそう返してみた。

 

「! まさか本気で!?」

 

 思った通り驚いたルドルフの声色が『それは本気で言ってるのかい!?』とでも聞こえてきそうな感じで、私の正気を疑うように動揺した。戯れと称して彼女からはよく遊ばれてる気がするので、偶にはやり返させてもらおう。普段やられっぱなしな分中々いい表情の一本を取る事が出来た。

 

「……しかしよく考えると人を押さえて運んでもらうのが面倒ですね。やっぱりやめます」

「一瞬君ならやりかねないと思ってしまったよ――今のはわざとかい?」

「ふふ、それは言えませんねぇー」

 

 ルドルフとそんな冗談でじゃれあいながらも、視線を再び手元に戻して引き続きボストンバックの中から目当てのものを探す。そして広げれば25センチ四方の正方形になる"レースで縁取られたシルクの白いハンカチ"を複数枚取りだした。私の荷物の中に持っていた為こちらをテルテル坊主のメインに使うために。

 

 それを見つけて持ち出し、私はルドルフの右隣に戻ってきて腰掛け、材料を全てをベッドの上に置いた。

 材料は白いレース縁取りのハンカチ、当て布用の白い端切れ、簡易セット内の縫い糸の他、刺繍糸やボタンがいくつか。道具としては各種縫い針、糸切りばさみとコンパクトサイズの裁ちばさみ、針山などがソーイングセット内に入っている。

 

「これだけあればいいものが作れるな。始めようか」

 

ルドルフと私はハンカチを1枚ずつとった。

 

「あ、端切れをこのまま詰めるとちょっと不格好になっちゃいますね。少し加工しますよ」

「ありがとう――しかし、こんなことをするのはいつ振りだったか……」

 

 私はテルテル坊主の頭の中に綺麗に詰めやすいようにするため、白い綿(めん)でできた当て布の端切れを、裁ちばさみで長い柵状に裁断しはじめた。

 

「ルドルフも裁縫を嗜んでいるんですか?」

「ああ、好きというほどではないが嗜みでね。君はどうなんだい?」

「私は仕事と趣味を兼ねてですね。……前任は曲がれない時代によく勝負服を破ってしまう事もありまして――あとは刺繍をしていると落ち着くからです。今でも時々時間があればハンカチとかに刺繍をしたりしていることもありますね――詰めるやつできましたよ」

「ああ、ありがとう。――刺繍というと中央アジアの技法のものかい?」

 

 会話を続けながら裁断した端切れを二人で分けて、ハンカチ中央に置いて、なるべくテルテル坊主の頭の大きさがバランスが良くなるよう調整を重ねていく――。

 

「そうですね。ルーツだからとマハスティから――養父の秘書に教えてもらっていました。あとはそれにアレンジして立体的な刺繍などを我流で少々――って中央アジアの伝統だとよくわかりましたね」

 

 エメラルドの瞳の半人半バ(スマグラディ・セントウル)やアハルテケのウマ娘が多く住む中央アジア。

 そこでは家々で伝統的な刺繍を習い、引き継いでいく伝統がある。日用品の他、嫁いでいく際に婚姻衣装などに刺繍を自分で施すためだ。私は図案を引き継ぐ為の親がいないので、拾ってくれた養父の秘書から図案を引き継がせて貰っている。そしてそこから刺繍の魅力に憑りつかれてしまった――。

 

「アメリカとも、ルーツ元とも文化が違うこの国に来て、君が不安を感じなくて済むようにしたかったんだ。君に半分流れているルーツ、アハルテケのウマ娘たちのことや彼女たちが多く住む国の文化の事も、もう少し知っておこうと思って。」

 

 ルドルフのこういうマメな所は素直に尊敬するし、その気遣いをありがたいと思ってる。

 

"――でも、私の中身は異なる時空の日本人だから、なんか余計な気を回させてしまってる気が――"

 

 そんな事情が何だか手間を取らせてしまって、そこは本当に申し訳ないと思っている。私は今でもお風呂は湯舟派の土足厳禁、花粉の時期はマスクしたいって思っているくらいばっちり日本人だから。あと納豆や卵かけご飯も好き――アメリカで食べてる姿を見られると大体ドン引きされてたけど。

 

"――けれど、それと同時に心にとても温かいものを感じる――"

 

 自我が強くなってから16年ほど経過してもなお、やはり感情というものが新鮮であり、思いやりというものはいつも心が温かくなるものだから――。

 

「ふふっ――そこまでしてくれてたのね。ありがとうございます」

「これくらい問題ないさ。他でもない君の為だ」

 

 うまく丸め真ん中に収めくびれを作り、テルテル坊主の首を刺繍糸でくるくると巻き終わる。私のテルテル坊主は青の糸で巻き、ルドルフの方は緑の糸で巻いている。

アタマのバランスと胴体のバランスのいい顔のないテルテル坊主が、それぞれの手元に完成した。

 

「ふむ? このままでもいいが――少し寂しいな」

「やっぱり顔がある方がいいかもしれませんね……?」

 

 2人してまだのっぺらぼうなテルテル坊主を互いにひとつずつ両手で持ち、それを覗き込みながら思案するように同じ方向の右側へと軽く首をかしげる。

 

「そうだな。では何か表情を作ってみよう」

「それもそうですね。どんな顔にしようか」

 

 ルドルフがどの糸を取るかなと、彼女の綺麗な手元をみていると紫がかったピンクと黒の刺繍糸で目と口を作るようだった。

 

"――ルドルフの色で作ってるのかな。なら私は緑と黒にでもしとくかな――"

 

 そう思い私は緑色と黒の糸を選択して縫い始める。緑色で丸い目を縫い、口元をほんのちょっと口角を上げて縫って完成だ。

 

「――できた」

「私もだ」

 

 ルドルフのテルテル坊主の顔は、紫がかったピンクの糸で丸い点のような目にまつ毛のような横はねがほんの少し足され、口元は自信ありげの表情。若干ドヤ顔気味のそのテルテル坊主は、ジョークが決まった時のルドルフの得意げな表情に何となく似ているような気がした。

 

「そのテルテル坊主は、穏やかな表情をしている時の君の表情に似ているね」

 

 私がまじまじとルドルフの手元に収まるテルテル坊主を見ていた時、ルドルフもまた私のテルテル坊主を見つめていた様であった。

 しかめっ面させるよりほほ笑んだ表情で作っただけなのだが、どうやらルドルフが見ると私のテルテル坊主もまた作り手に似ているように見えたようだ。

 

「瞳の色などが私に色が似てるからそう見えるのかもしれませんね。ルドルフのテルテル坊主もなんだかルドルフに似てる気がします」

「ふふ、まあ自分自身に寄せて作ったからな。そうだ、どうせ飾るのであれば君のテルテル坊主を私の部屋に貰えるかい? お互いに交換といったところでどうだろうか?」

「ええ、構いませんよ」

 

 といってお互いにテルテル坊主を交換し終えたあたりで、壁掛け時計を確認すると食事に行く時間だった18時を、20分ほど過ぎたくらいとなっていた。

 

「あ、そろそろ食事ですね――予定していた時間を過ぎてしまいましたが……」

「まあ楽しかったから良しとしようじゃないか? 施設の食堂は内部の者だけだそうだからジャージでも大丈夫だろう。片づけたらそのまま行こう」

「それもそうですね」

 

 若干ジャージ姿なのはトレーナーとしてだらしない気もしなくもないが、必要のない場面で肩肘張った格好でいるのも、あまり良くないのかもしれないとこのままいくことにした――。

 

 それから二人で片づけて私はソーイングセットを倉庫に戻して戻ってきたら、ルドルフが自分で作ったテルテル坊主を部屋の窓から見える場所に吊るしてくれていた。

 

「――テルテル坊主吊るしてくれたんだ。ありがとうルドルフ」

「どういたしまして。トレーナー君が作ってくれた子の方は、食後のミーティング後に私の部屋に持って帰らせてもらう事にするよ」

「わかったわ。じゃあ食べ終わったらこっちに直帰しますか」

 

 窓の外の空は相変わらず今にも雨が降り出しそうな雲で全面が覆われている。窓に吊るされたテルテル坊主の力を信じ、なるべく降らないよう持ってくれることを祈ろう。ルドルフの門出が無事であるように――。メイクデビューライブまで持つように。会場に来た観客が無事に帰れるように……。

 

「明日は天気が持ってくれるといいですね」

「そうだな。テルテル坊主を二つも吊るしたのだ。ウィニングライブまできっと持つさ――さて、食事に行くとしよう」

 

 ルドルフが先行しスリッパを履き替えて外に出てドアを開けてくれている。私はカードホルダーに入ったルームキーを首から下げ、スリッパをちょっと急ぎ気味に履き替え『ありがとう』とルドルフにお礼を言いつつ室外に出た――。

 

――メイクデビュー新潟 第3R 7月23日11時30分まで――

――あと17時間――

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