惣流アスカの更迭&式波アスカの左遷 ~見つけたアタシの居場所~   作:朝陽晴空

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惣流アスカの更迭・本編
第一話 アスカ、更迭されドイツへ強制送還


アタシは惣流・アスカ・ラングレー。

エヴァンゲリオン弐号機専属パイロット。

人類の脅威である使徒を倒すために選ばれたエリート。

少し前までは。

 

 

 

『辞令』

渚カヲルをエヴァンゲリオン弐号機パイロットに任命する。

惣流・アスカ・ラングレーをエヴァンゲリオン弐号機から解任する。

 

 

 

さっき、ヒカリの家に居たアタシがミサトに連れられてネルフ本部へ行き聞かされた辞令だ。

アタシの価値はこれでなくなった。

 

「アスカ、今までご苦労様」

 

無表情でリツコはアタシの頭からエヴァとシンクロするための器械、インターフェイス・ヘッドセットを奪った。

三歳の頃から着けていた身体の一部ともいえるもの。

自分の頭を撫でてそれが無くなった実感を覚える。

二度とエヴァに乗れなくなったんだと気持ちがこみ上げてきた。

 

衛星軌道上に現れた使徒に負けたアタシはプライドを打ち砕かれてしまった。

弐号機を起動させられないほどシンクロ率の下がったアタシはパイロットを解任させられた。

使徒を倒したのはファーストの零号機だった。

アイツに助けられるなんて酷い屈辱!

 

思い出したくない過去を使徒にのぞかれたアタシの心はボロボロになっていた。

ミサトと一緒に会議室を出た後、ネルフ本部施設内でファーストとエレベータで鉢合わせてしまった。

チラッとこちらを見ても涼しい顔をしているファースト。

 

「心を開かなければ、エヴァは動かないわ」

「なんですって!?」

 

去り際に呟いたファーストの言葉に図星を指され、思わず後頭部を殴りたい衝動にかられたけど、ミサトに後ろから羽交い絞めにして止められた。

エレベータを降りるアイツの後姿をただ見送るだけ。

 

「アスカ。今日こそは家に帰ってもらうわよ」

「……わかった」

 

今まで家出をしてヒカリの家で寝泊まりしていたけど、ミサトの車で家に帰る。

保護者面していたくせに、苦しんでいるアタシにハグの一つもしてくれないミサト。

アタシの顔色ばかり見て、本音を話してくれないシンジ。

そんな偽物家族の二人と同じ空気を吸っていると思うだけで息苦しくなる。

 

 

 

「お帰り、二人とも!」

 

バカシンジのヤツはミサトと一緒にアタシが帰って来たのを見て嬉しそうな顔をしている。

事情も知らない、本当のバカシンジね。

『葛城』の表札が掛かったコンフォート17の一戸。

この部屋は日本に来てからのアタシの居場所。

でもパイロットをクビになったからにはここを出なければならない。

やるせない気持ちで部屋のドアに貼り付けた『入ったら殺すわよ!』と下手な自筆の紙を破り捨てる。

 

 

 

引っ越しのための荷造りを始めると、向かいの部屋のシンジがドアをノックして返事を待たずに部屋に入ってきた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「あ、あの、これ、プ、プレゼント。アスカに似合うかなと思って」

 

なぜだか顔を赤くしたシンジは綺麗にラッピングされた小さな箱を床に置くと、逃げるように部屋を出て行った。

ミサトはアタシが弐号機パイロットをクビになってこの家から出て行くことをまだシンジに話していないのか。

 

やっぱりミサトは保護者の責任から逃げている。

もう仲直りしようとしても手遅れなのよ、バカシンジ。

真面目に荷造りをする気分も失せ、乱雑に服をスーツケースの中へと放り込んでいく。

無意識のうちに、シンジが置いて行った小箱もスーツケースへ押し込んでいた。

 

 

 

「アスカがドイツに帰るってどういうことですか!?」

 

その日の夕食の席で、ミサトからアタシがドイツに送還されることを聞かされたシンジの間抜け面を見て、気分がスカッとした。

 

ドイツに帰るまではシンジを相手にストレス発散をしてやろうと考えていたけど、その気持ちは無くなったわ。

 

「パイロットではなくなったアスカはネルフの超法規的措置がなくなった民間人。ビザを持たない人間をここに住まわせ続けるのは違法なのよ」

「そんな! アスカはドイツに帰りたくないんじゃなかったの?」

 

ああ、そう言えば前にドイツの実家のパパと継母と上手くいっていないことをシンジに話したっけ。

ずっと前にネルフのドイツ支部に居たミサトもその辺の事情は知っているでしょうけど。

 

 

 

「アタシの心配なんかしている余裕なんてないでしょ? ファーストや新しいパイロットと仲良くやりなさいよ」

 

新しい弐号機のパイロット、渚カヲルは名前から察するに男だろう。

鈴原や相田が激しくなる使徒の攻撃から疎開して第三新東京市を離れたから、代わりにシンジの友達になってくれると良いんだけどね。

 

まあ他人の心配なんかする余裕が無いのはアタシも同じか。

強がって皮肉たっぷりにそう言い放ち、席を立って自分の部屋に戻った。

 

 

 

早起きのシンジと顔を合わせたくないアタシは明け方に家を出ることにした。

部屋を出て、ダイニングキッチンのテーブルにお弁当箱の包みが置かれていることに気が付いた。

 

ミサトのお弁当かと思ったけど、わざわざ夜中に作らなくても間に合うはずだ。

震える手でお弁当箱を開けるとアタシの大好物が詰め込まれていた。

 

「バカね、こんな時間が経ったお弁当、美味しくなんてないわよ」

 

ミサトのアイディアだろうか、温かい状態で食べられるようにと、加熱式のお弁当箱になっていた。

危険物である生石灰が使われているから、飛行機の機内へは持ち込めない。

飛行機に乗る前に空港で食べろというわけか。

 

 

 

「これが日本での最後の味ってことね」

 

昨日の夕食で事情を知らないシンジはいつもの夕食を作っていた。

その場で夕食を作り直す余裕も無かったから、きっと深夜にミサトと一緒に食材を集めて回って料理をしたのだろう。

 

「バカね、無理しちゃって」

 

ドイツに強制送還される憂鬱な気分を少しでも軽くしてくれたシンジとミサトの餞別をもらって、アタシの心から二人のことを憎む気持ちは消え失せていた。

電話一つ出来ない民間人に成り下がってしまったから、お礼を言う事はできないけど。

 

 

 

ドイツに帰国したアタシは予定通りに実家に引き取られる事となった。

自分の部屋には最低限の真新しい家具しか置かれていなかったのを目の当たりにしたアタシ。

 

パパは二度とアタシが実家に帰って来るとは考えていなかったことが感じ取れた。

それとも本当のママの部屋に居座っている継母が物置部屋として使おうと押し切ったのか。

 

いずれにしても実家の両親から歓迎されていないことがわかる。

 

 

 

ドイツの大学を飛び級制度で卒業してしまったアタシはいまさら学校に通う気分にもなれず、あてがわれた部屋で無気力な毎日を送っていた。

医師の仕事で忙しいパパ、同じ病院で看護師として働いている継母はほとんど家に帰って来ない。

この家は空っぽだ。

 

たまに顔を合わせると継母はアタシが自堕落な生活をしていると責め立てる。

 

 

 

今までずっとエヴァのパイロットとして頑張ってきたのよ?

優しい言葉で休んだって良いって言ってくれないの?

パパは継母が娘のアタシに厳しく当たるのを見て見ないふり。

 

 

 

結局、この家も自分の居場所ではないと感じて、また家出をした。

しかし子供だけを泊めてくれるホテルなど見つからず、街をさまよっていたところをネルフドイツ支部の諜報員に見つかり連行されてしまった。

 

「あの家に帰るのはイヤなの!」

 

エヴァのパイロットであったアタシは民間人に戻っても行動制限がつけられている。

住む場所もネルフの監視が行き届く場所だと決められていた。

パパか継母がアタシの部屋の荷物が無くなっていることに気が付き、ネルフに通報したのだろう。

 

 

 

「どうして君は家に帰りたくないのかな?」

 

取調室のような狭い部屋で、机を激しく叩きながら話すアタシの話をじっと黙って聴いていた眼鏡をかけたおじさんは、初めて口を開いた。

 

このおじさんは、アタシを強引にこの場所に連れてきた、他の目元を隠すような黒いサンバイザーをした諜報員たちと違って、穏やかで優しい感じがした。

だから実家での生活のことを包み隠さずに全て話してしまった。

 

 

 

「……そうか、それは辛かっただろうね」

「話を聞いてくれてありがとう」

 

不満や愚痴を吐き出し終わるまで親身になって聞いてくれたおじさんに、頭を下げてお礼まで言ってしまっていた。

だからそのおじさんから差し出された手を、何の抵抗も感じずに握った。

 

 

 

「今度は私の話を聞いてくれるかい? 私の名前はフランツ。ネルフドイツ支部の諜報員だ。でも自分の家では喫茶店のマスターをしている」

「えっ!?」

 

そんな映画のようなことが現実にあるんだとアタシは驚いて声をあげてしまった。

加持さんは三重スパイをしていたから誰かに殺されてしまったんだっけ。

結局それがミサトとシンジとアタシの家族崩壊の引き金になったんだと思い返した。

 

「君が良ければの話なんだが、私の喫茶店で住み込みのウェイトレスとして働かないか? ネルフの諜報員の家なのだから、その点は大丈夫だよ」

「でもアタシにウェイトレスなんかできません!」

 

フランツさんからの申し出をアタシは反射的に断った。

気に入らない相手にパンチやキックを繰り出した経験は多々あるが、お客さんにコーヒーを出す自分の姿など想像も出来なかったからだ。

しかしフランツさんは笑顔を絶やさずに勧誘の話を続けた。

 

 

 

「私の家には妻の他にビアンカという娘が居てね、アスカとも仲良くできると思うんだ。ウェイトレスの仕事はゆっくりと覚えていけばいいさ」

 

アタシはその子のことをまったく知らないけど、優しいフランツさんの娘さんならばきっといい子なんだろうと感じていた。

それにこのままダラダラしていたらアタシも根腐れしてしまう、新しい生きがいを見つけなくちゃいけないのは分かってる……でも……。

 

 

 

「試しに今晩だけでも泊ってみてはくれないかい?」

「それじゃ……お世話になります」

 

返事を聞いたフランツさんは、狭い部屋の壁をコンコンコンと一定のリズムで叩く。

詳しくは知らないけど、ネルフ式のモールス信号だろう。

この部屋の様子を隣の部屋からのぞいている諜報員に合図を送ったようだ。

 

ドアが開いて諜報員が部屋へと入ってきて、フランツさんは耳打ちをした。

話を聞き終えた諜報員は静かに部屋を退出してさらに隣の部屋からも出ていったようだった。

 

 

 

「直ぐにでも君を家に連れて帰りたいところだけど、ネルフの規則があってね。形式的なものだけど、取り調べをしなくてはならないんだ」

 

そうフランツさんに言われて、今までアタシの実家の事情の話しかしていないことに気が付いた。

ネルフの諜報員に連行されたのだから、他に話す事の方が重要に決まっているわね。

今朝実家を出てからどんな足取りだったか、どんな人物と接触したか、ネルフの機密情報を漏らしていないかなど、一通りの事を聞かれた。

 

打ち解けたフランツさんと長話をするのは、アタシにとってもう苦痛では無くなっていた。

頭ごなしに取り調べを受けていたらずっと重苦しい思いをしていたに違いない。

ここまで心配りが出来るなんて、やっぱりフランツさんは優しい人だなと感心した。

 

 

 

「さあ、ここが私の家だ」

 

フランツさんの運転するフォルクスワーゲンの青い車に乗ってしばらくして、商店街の隅にあるフランツさんのお店に到着した。

どうして商店街の隅に店があるのかドイツに住んで居たアタシにはわかる。

 

ドイツは歩行者が安心して買い物ができるように車を商店街から排除しようとしているからだ。

こんな町外れにお店を構えなくてはいけないのは、有事の際にネルフに直ぐに車で駆け付けられるようにするためだろう。

小さな宮殿のようなオシャレな外観。

でも何よりも気になったのは、お店の明かりが消えていることだった。

ドアには『臨時休業』の札が下げられている。

 

 

 

「お帰りなさいパパ! オー! アナタがアスカですね?」 

「えっ、ええっ? ア、アンタがビアンカ?」

 

薄暗かった店内の明かりがパッと付いて、壁際の棚一面にボードゲームの箱が積まれているのが見えた。

多くのテーブル席があるから、喫茶店だともわかった。

頭のてっぺんに大きな赤いリボンを着けた、ドイツ人の女の子にいきなり両手を握られて、心の準備が十分に出来ていなかったアタシはテンパってしまった。

 

「そうでーす! アスカは何歳ですか?」

「14歳よ」

「オー! ワタシは16歳、お姉さんになりまーす!」

 

年上か、あれこれ口出しされるとウザったくてイヤなのよね。

微妙に覚えた不快感が顔に出てしまったのか、ビアンカは目を潤ませる。

もしかして初対面で嫌われちゃった!?

日本の学校に転入した時は上手いこと猫を被っていられたのに失敗したわね……。

 

 

 

「……ワタシ、ずーっと可愛い妹が欲しかったです! もう無理かと思ってましたけど、神様からのギフトですね!」

 

ビアンカに抱き締められて、アタシは10年以上前にママにハグされてから、誰にもされていないことを思い出した。

パパも加持さんも、ミサトもシンジも。

こうしてアタシを愛して欲しかった……!

身体中に感じる温かい感触。

しばらくの間、アタシはビアンカの抱擁を受け入れていた。

 

 

 

ただ抱き締められて分かった、ビアンカはかなり胸が大きい。

ビアンカが着ているウェイトレスの制服も胸元を強調するタイプだった。

 

「驚かせてごめんなさいね。ビアンカってば、フランツが妹を連れて来るって聞いてから、ずっと跳び上がって喜んでいたの」

 

カウンターの奥に居たのはフランツさんの奥さんなのだろう。

名前はナディアさん、目の前ではしゃいでいるビアンカと違って落ち着いた感じの人だ。

 

 

 

それにしてもフランツさんめ、アタシがビアンカの妹になることを決定事項にしていたとは。

……でもアタシも、もうここを出ていく気はしなくなったかな……。

フランツさん、ナディアさん、ビアンカが受け入れてくれるなら、アタシはこの家で新しい生活を始めようと決意した。

 

 

 

「あの……皆さんが良かったら、アタシをこの家に置いてください」

 

ビアンカから身体を離したアタシは床に正座して頭を思い切り低くしてお願いした。

いわゆるジャパニーズ・土下座というポーズだ。

 

大失敗をやらかしたミサトが碇司令に謝っているのを見たことがあるから、その真似だ。

 

 

 

「そんなことをしたら、お洋服が汚れますね!」

 

ビアンカは無理矢理アタシの手を掴んで引き上げた。

フランツさんとナディアさんが笑顔で見つめてくれているということは、アタシはフランツ家の家族として受け入れてもらえたらしい。

 

 

 

「それでは新しい家族の歓迎パーティをしようじゃないか」

 

フランツさんに言われて店内を見回すと、美味しそうなドイツ料理が並べられた一組のテーブル席があった。

まさかネルフの取調室で長々と事情聴取をしたのは、歓迎パーティの準備をするための時間稼ぎだったってこと?

 

さすがネルフの諜報員、手回しが良い。

わざわざ確認をするというのは野暮ってものよね。

でもお店に来ていたお客さんを追い出すことになったのは悪かったわね。

 

 

 

「気にする事はない、明日から可愛いウェイトレスが一人増えると聞いたら、お客さんたちは喜んで協力してくれたよ」

「ワタシ似のかわいい妹だと言いましたです!」

「ちょっ、ちょっと!」

 

ウェイトレスデビューのハードルをあげないでよ、アタシは酔っ払いに絡まれたらみぞおちにキックをかましてしまうかもしれないほどの素人なんだから。

それに……日本人の血が混じっているせいか、スタイルもドイツでは身長が低い方だし……。

 

 

 

「問題ありません、かわいいは正義です!」

「ビアンカ、そんなヲタク用語、どこで覚えたのよ?」

「はーい! ワタシ、一時期日本に居た事ありました。インターナショナルスクールにも通いました。だから日本のかわいいは大好きです!」

 

そっか、フランツさんはネルフの諜報員だし、本部のある日本に来ていたこともあるかもしれないわね。

まあアタシは半年も日本に居られなかったわけだけど……。

 

 

 

「アスカ、この服も丈を直せば着られそうですね!」

 

歓迎パーティの夕食が終わった後、ビアンカの部屋でアタシは着せ替え人形とされてしまった。

ビアンカの成長と共に着れなくなった洋服をお古としてもらう。

日本からあまり洋服を持ってこれなかったアタシとしても助かるのだけど……。

スーツケースには雑多に押し込んだつもりでも、無意識のうちに大事な思い出の服を選別して入れていたらしい。

 

お気に入りだったレモン色のワンピース、第壱中学校の制服、シンジとユニゾン特訓をしていた時に着ていた♪マークの入った服……。

さすがにエヴァのプラグスーツやヘッドセットは持ち出し厳禁だ。

 

 

 

「この箱は、誰かからのプレゼントですか?」

 

スーツケースに詰め込まれた服の大半が取り払われると、底の方から押し潰された小箱が出てきた。

包装紙はぐちゃぐちゃに押しつぶされていて、送った本人が見たらショックを受けるだろう。

 

 

 

『あ、あの、これ、プ、プレゼント。アスカに似合うかなと思って』

 

日本から帰国する前の夜のことがアタシの頭の中によみがえった。

あの時はシンジの言っていることなど聞く耳持たなかったアタシだが、スーツケースの中に箱を入れていたのか。

 

箱がつぶれてしまっているということは、中に入っているものも壊れてしまっている可能性もある。

シンジはアタシにいったい何をプレゼントしてくれたんだろう?

大きな期待と不安で震える手で包装紙を破り箱を開けると……。

中には左右一組となっている赤くて細いリボンが入っていた。

家出していたアタシと仲直りするために、勇気を出してあの日アタシに渡してくれたのだろう。

 

 

 

「シンジ……バカはアタシの方よ……」

 

思わず、箱から取り出したそれを握り締める。

もっと早く、シンジの気持ちに応えてあげればよかった。

シンジの前で、このリボンを着けていれば……!

 

「ワオ! ワタシとお揃いの色ですね! お店の制服に似合うと思いますよ!」

 

今までシンジの前ではタンクトップとか、ラフな格好の服しか着ていなかった。

どうしてこんなシックな感じのリボンをプレゼントしてくれたのだろう。

そこに違和感を覚えたが、今となっては聞けるはずもない。

 

 

 

「オー! こうしてみると、ワタシとアスカ、本当の姉妹みたいですね!」

 

全身を映すほどの大きな鏡に映るアタシとビアンカの姿。

頭に着けたばかりの赤いリボンを優しくそっと撫でる。

シンジ、アタシはこれから元気にやっていけるよ。

好きになったアンタのことを完全に振り切るまで長い時間がかかると思うけど。

 

まごころを、ありがとう。

そしてさようなら、アンタもいい相手を見つけて幸せになってね、シンジ。

「式波アスカの更迭」書いてくれますか?(メッセージで連絡ください)

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