疾きこと風の如く   作:白華虚

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第二十話 ここから

「ごめん……わがまま言って」

 

「気にすんなァ。早いところ行ってこい」

 

「うん!」

 

 実弥とエリ、それに緑谷は昇降口を訪れていた。

 

 爆豪の様子を気にしていた緑谷は、教室に向かう途中で爆豪がそそくさと教室を立ち去っていたことを聞くと、どうしても言いたいことがあるから爆豪の元を訪ねたいと言い出したのであった。そうして、急ぎ彼の姿を探し……孤独に校門に向かっている彼を見つけたという訳だ。

 お気に入りの赤い靴を履き、慌てて爆豪の背中を追う緑谷。実弥は、物陰から口を挟むことなくじっと彼を見守ることにする。

 

「かっちゃん!」

 

 緑谷がその背中に追いつき、幼馴染のあだ名を呼んだ。

 

「……ああ?」

 

 その声に振り向いた爆豪は、威圧するように声を発しつつ、鋭い三白眼で緑谷を睨みつける。

 その瞳に怯み、一瞬肩を跳ねさせる緑谷であったが……彼は大きな決意をした。母にすらも話していない大きな秘密。それを濁してでも話そう、と。彼の頭は、とにかく自分が騙していた訳ではないことを打ち明けようとするので必死だった。だからこそ正常に働かず、口走ってしまった。

 

「……僕の"個性"は、()()()()()()()()()なんだ」

 

「……あ?」

 

「……!」

 

 呆けた声を上げる爆豪。喧嘩にならないかな、大丈夫かな、と言わんばかりに2人を見守るエリを他所に目を見開く実弥。実弥は、個性把握テストの時の爆豪の発言を思い出しつつ、頭をフル回転させていた。

 実弥の状態も露知らず、ただただ必死な緑谷は続ける。

 

「誰かからは絶対言えない。コミックみたいな話だけど、本当のことで……。おまけにろくに扱えなくて、全然ものに出来てない借り物の状態で……。だから、使わずに君に勝とうとした。けど、結局勝てなくて、それに頼った。僕はまだまだで……。だから――」

 

「ッッッ……!!!」

 

 しどろもどろながら必死に言葉を紡ぐ緑谷。彼を見つつ、爆豪は歯を食いしばり、青筋を浮かべてプルプルと震え出す。

 苛立ちのままに、「言いたいことがあるんなら、はっきり言えや!」と叫ぼうとした瞬間――緑谷の力強い瞳が爆豪の目を射抜いた。

 

「――いつか、この"個性"をちゃんと自分のものにして、僕自身の力で君を超えるよ!」

 

 決意を胸に口に出した一言。爆豪は唖然とし、この瞬間、緑谷も緑谷で正気に戻り、自分は何を口走っているんだと目が点になる。

 

「んだ、そりゃ……。借り物だとか訳分かんねーこと言って……これ以上、俺をコケにするんか?」

 

 体も含めて緑谷の方を振り向いた爆豪は、俯きながら声を荒げる。

 

「だから何だ?今日、俺はテメェに負けた。そんだけだろうが……!そんだけ!」

 

「氷の奴見て、敵わねえんじゃ……って思っちまった!ポニーテールの言うことに納得しちまった!不死川には一生敵わねえって思ったし、昨日の今日で散々思い知らされちまった!!!クソッ!クソッ、クソッ……!」

 

 爆豪の声が震え出す。脳裏に浮かぶのは、自分の弱さを散々思い知らされた昨日から今日までの出来事。

 今思い出してみても、道から転げ落ちてばかりの自分が情けなくて仕方がない。打ちのめされ続け、プライドがへし折れた爆豪は……泣いていた。

 

「こっからだ!俺はこっから……!雄英(ここ)で1番になってやる!」

 

 「クソデク!テメェが俺に勝つなんて二度とねえからな……!覚えてやがれ!」と吐き捨て、爆豪は踵を返して歩き去っていった。

 

「……成る程なァ」

 

 ようやく爆豪を見つけ、教師としての責務を果たさんとするも、既に立ち直った彼に呆気なく振り払われるオールマイトを陰から見つつ、実弥は呟いた。彼は、爆豪の心の強さに多少なりとも感心していた。そして、()()()"()()"()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ここまで肥大化してきた自尊心。それをへし折られながらも、爆豪は不貞腐れることなく立ち上がった。言動が矯正されることは無さそうだが、少なくとも他人を見下して自身の視野を自然と狭くすることは無くなるだろう。

 挫折を経験しつつも、それを糧に立ち上がれる者は強くなる。不貞腐れて意気消沈するよりは、ずっと良い。理不尽の中で生きた経験がある実弥だからこそ、それを知っている。

 

(テメェのこれからに多少は期待しても良さそうだな、爆豪さんよ)

 

 夕暮れの空を仰ぎ、実弥は静かに笑った。

 

 ……因みに、緑谷が口を滑らせたことで全てを察してしまった実弥が新たな秘密の共有者になったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 1人孤独に帰宅した爆豪は、いつもよりも荒っぽく、雑に部屋の扉を開け、もはや投げ捨てるかのような勢いで通学鞄を勉強机に放り出した。そして、幽霊のようなフラフラとした足取りでベッドにまで辿り着き……自然と倒れる体に身を任せて、そこに体を埋めてしまう。

 

「ちくしょう……」

 

 部屋に虚しく響き渡るのは、自分自身の情けなさに打ちのめされてしまった彼の呟き。初日からズタズタにされ続けたプライドは完全にへし折れてしまった。何とか立ち直り、ああやって緑谷の前で宣戦布告してみせたものの、悔しさは拭い切れず。

 

 先程は、決して泣いているところを見せたくない幼馴染がいた手前、何とか耐えることが出来た。だが、彼の目が自分自身の部屋をたった1人になれる空間且つ、泣いても特に恥を晒すこともない空間だと認識した瞬間に涙腺が緩んでしまった。泣くまいとして、糸のようにピンと張っていた気がプチンと切れてしまい、緩んでしまった。

 

 一度泣いても良いんだと言い聞かせてしまえば、泣くだけ泣ける。そんな人間の脆い一面を知り、自分にも例外なくそういう一面があるのだと知った爆豪は、やはり自分が情けなくなった。止めようにも涙が止まらず、そのままボロボロと涙を流し続ける他ない。

 

(――上手くいかねえ。雄英に入学してからは、何もかも。昨日の今日で、一日中……ずっと。俺の思い通りにいくことはなかった……)

 

 自分の涙で濡れつつある枕を固く握りしめながら、ここ二日で晒しに晒した痴態を思い出す。

 

 初日の登校した瞬間から踏ん反り返り、人生初めての身の毛がよだつ程の恐怖を体感させられた。首席であることに浮かれていたら、更に上――特別枠の入学者がいて、愕然とした。緑谷が"個性"を持っていたことが判明し、怒りのままに彼に暴力を振るおうとして……立ち塞がった壁に一蹴された。おまけに、ソフトボール投げの記録は緑谷に僅かに劣っていた。

 

 そして、2日目の今日。全力の緑谷をねじ伏せようとするも、試合に敗北した。彼が最後の一手として放ったアッパーカットと同時に自身も爆破を叩き込んだが……完全に読まれていた。それ以前に、一時的とは言えど''個性''を使用していない緑谷に渡り合われた。

 

 彼の口から''個性''をてんで扱えないだの、色々なことを聞かされたが、爆豪にとっては関係なかった。彼の中にあるのは、ずっと見下していた緑谷に敗北したという事実だけ。そもそも、最後の最後の極限状態に追い詰めない限り、相手に'個性''を発動させる決断をさせられなかった。その時点で、爆豪は個人的な勝負に敗北していたのだ。

 

 それがどうしようもなく悔しい。

 

 しかも、自分が敵わないと思った相手が2人も現れた。1人は推薦入学者の轟焦凍。もう1人は……雄英史上初の特別枠入学者、不死川実弥。

 特に後者の存在は、爆豪の心を無慈悲に抉った。

 

 自身の前に初めて立ち塞がった強大すぎる壁。親以外で初めて自分の行動を咎め、口出しし、(ことごと)くねじ伏せた相手。

 

 同年代にも自分より上の存在がいるなど考えたことがなかった。小さい頃から、彼は常に持て囃されてきた。決して手の届かない存在として、敵わない存在として持ち上げられ続けた。オールマイトの勝つ姿に憧れ、彼をも超えるNo.1ヒーローになる為に突っ走ってきた。だが、今……強大な壁を前に立ち止まってしまっている。

 

 他人をいつまでも見下して、下ばかり見て満足していたことによるツケが回ってきたのだろうか?

 

(だとしたら……お笑いものだな)

 

 もう自分を嘲笑でもしないと、心を保てない。

 

「こんなところで行き詰まってるんじゃ、オールマイトを超えるヒーローになんかなれねえじゃねえか……!俺が1番で突っ走れると思ってたのに!どうしてだよ……!どうして、何もかも上手くいかねえんだ!!!」

 

 声を荒げ、涙ながらにベッドに拳を叩きつける。その時――

 

「あらら。珍しくしおらしいと思ったら……こっぴどくやられたんだね」

 

 自分の背後から、よく聞き慣れた声が降りかかる。慌てて振り向けば、そこには母の姿があった。

 

「バ、ババア!?クソッ、勝手に入ってくんな!何しにきやがった!?」

 

 泣き顔を母に見られたくない一心で、必死に涙を拭いながら威圧するように声を荒げて枕を投げつける。だが、ひょいと無駄のない動きで呆気なく避けられてしまった。

 「避けてんじゃねーよ!」と青筋を浮かべながら叫ばんとした爆豪だったが、腹を抱えて大笑いする母親を見て唖然とする。

 

「な、何笑ってやがんだ!」

 

「ブフッ……!あはははははッ!だ、だって、あんたの目……真っ赤なんだもん!泣いてたの隠せてないよ!?うっわあ、勝己が泣いてるところ見たの何年振りだっけ!?あー、おかしい!」

 

「ぐぎぎ……!」

 

 いざ尋ねてみれば、どうだ。母は、自分が泣いていたのを隠せていないことに大笑いしているではないか。もはや笑い泣きしている彼女を見つつ、これだから泣いているところを見られたくなかったんだ、と爆豪は羞恥に頬を染め、歯を食いしばってそれに耐えていた。

 

「あー……そっかそっかあ。泣いちゃうくらいにプライドがボコボコにされたんだねぇ」

 

「う、(うるせ)え!」

 

 自分の息子が敗北したことを嬉しく思っていますよとばかりにニヤニヤとした笑みを向ける母。文句を言いたくなったが、プライドがズタボロになったのも、泣いたのも事実なので何も言えない。ただただ、拗ねてそっぽを向いた。

 

「はあ……あんたさあ、こういうところは本っ当にガキのままだね。とにかくさ、何があったのか話してみなよ」

 

「チッ……」

 

 隣に腰掛けて肩をバシバシと叩く母に促され、爆豪は渋々ながらも昨日と今日の出来事を話した。――緑谷の''個性''が人に授かったもの云々と聞きはしたが、明らかに人に話していい話題じゃないと爆豪の勘が告げていたので、そこは遅れて''個性''が発現したらしいということにしておいた――

 

「成る程ねぇ。あんたの言い分はよく分かった!その上ではっきり言わせてもらうけど……全部、あんたの自業自得だと思う。勿論、ここまであんたのプライドを膨れ上がらせちゃった私達にも責任はあるけどさ」

 

 自分の息子から大方の経緯を聞いた爆豪の母は、爆豪の前にしゃがみこむ。一瞬申し訳なさそうな顔をしながら、自分の息子の頭を撫でていたが……直後、子を諭す親さながらの凛とした表情に変化した。

 

「あのね、勝己。オールマイトをも超えるNo.1ヒーロー……ってのがあんたの夢だったよね?」

 

「……それがどうした」

 

 ぶっきらぼうに返す爆豪の頭をわしゃわしゃ撫でながら、彼女は続ける。

 

「そんな凄いヒーローになる為の道が何の障害もない、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「は?」

 

 母の言葉に呆けた声を出す爆豪。そんな彼を見た爆豪の母は、ため息混じりに言った。

 

「オールマイトが最初から無敗のヒーローだったと思ってるの?もしそう考えてるなら、勘違いも甚だしい。あの人は凄いよ。誰もがそう認めるくらいに。でもさ……彼だって人間な訳でしょ?今みたいなヒーローになるまでに、沢山の苦労をしてきてるはずだよ。あんたの知らないところで(ヴィラン)に負けた経験もゼロじゃないだろうし、届かない手もあったはず」

 

 そして、彼女は微笑んだ。

 

「勝己、人間ってのは……挫折を経験してこそ強くなる生き物なんだよ」

 

「挫折……」

 

 母の言葉にハッとしながら呟く。今思ってみても、挫折は爆豪の辞書に一切なかった言葉だ。

 

 すると、爆豪の母は立ち上がり……白い歯を見せつけるようにニカッと笑った。

 

「良かったじゃん、今のうちに挫折を経験出来たんだから。勝己がもっと強くなれるって証拠だよ。あんたなら、どれだけへし折れても必ず立ち直れるって信じてる。『一昨日の己に勝つ。昨日の己に勝つ。今日の己に勝つ』……。それが勝己でしょ?」

 

 母の声に顔を上げる。微笑みながら自分の頭をくしゃくしゃと撫でてくる母の姿がオールマイトに重なった。

 母が偉大だとはよく言ったものだ。これまでババア呼ばわりして散々悪態をついてきたが……この時ばかりは、母の強さというものに感謝せざるを得なくなった。

 

(そうだ……。負けて道が塞がる訳じゃねえ。デクに向けて言ったじゃねえか。こっからだって。もうウジウジしてんのはやめだ。俺より強え奴らから吸収しまくって……俺も強くなる)

 

 決意を固め、涙を拭う。どんな時でも笑顔を絶やさないオールマイト(憧れ)のように、口の端を吊り上げて不敵に笑ってみせた。

 そして、立ち上がりながら母に向けて宣言する。

 

「ババア!よーく聞きやがれ!俺は何がなんでも、オールマイトをも超えるNo.1ヒーローになってやる!何回転ぼうが、絶対に諦めねえ……!走る俺の背中を黙って見てやがれ!!!」

 

 「腹減った、飯!」といつもの調子の命令口調で言うと、ドアを蹴り開けてズカズカとリビングに向かっていく爆豪。「はいはい」と呆れ気味に答えつつ、爆豪の母は彼の背中を頼もしげに見送った。

 

「本当に立ち直れるだけの心の強さは一丁前なんだから……。何にせよ、あの子のプライドをへし折ってくれた子に感謝しないと」

 

 そう呟く彼女の顔つきはどこまでも清々しく、晴れやかだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘訓練の際に殴りつけられた頬や、壁に打ちつけた背中、鎌鼬によって斬りつけられた腕や足が痛む。……いや、正確に言えば、これは錯覚でしかない。

 そんな錯覚が生じた部位を、轟はそれとなく撫でた。

 

「まだ痛え……気がする」

 

 未だに目の前で攻撃を喰らっているような感覚が残る程に、実弥の強さは轟の中に刻み付けられていた。これまでの中で最も鮮烈に。今でさえ、戦闘中の彼が発していた覇気を想起すると、体が硬直しかけてしまう。

 

 同年代に父親であるNo.2ヒーローと同じくらいの覇気を発することが出来る者がいると、誰が考えるだろうか?……いや、考えられる訳がない。そもそも、轟が見ているのは同年代のライバル達ではなく、彼らより遥か先の場所にいる男――即ち、父親なのだから。

 

(これじゃ、親父を見返すなんて夢のまた夢だ……。もっと、もっと右を上手く扱えるようにならねえと。まだ終わった訳じゃない。ここからが本番なんだ……!)

 

 実弥の圧倒的な実力が轟を焦らせる。早く強くならなければ、と心を燻らせる。それに従って、自然と歩みが速くなる。

 

「……その様子だと、入学早々に手酷くやられたようだな」

 

 その時。轟にとって、よりによって聞きたくない声が耳に入ってきた。

 オールマイトとまではいかないが、轟を凌ぐ程に鍛え抜かれた巨躯と身長。自身の遥か先にあるものを憎むような厳格な双眸。声の主である彼の正体は……轟の父親、轟炎司ことフレイムヒーロー・エンデヴァー。

 

「親父……ッ!」

 

 その声が聞こえるや否や、轟は地獄の業火の如く激しく燃える憎悪に満ちた瞳を向けた。

 

 ヒーローとしては優秀な男ではあるが、轟からすれば自分がこの世で最も憎んでいる相手でしかない。逆に言ってしまえば……父親としては最悪な男なのだ。

 轟の憎悪に満ちた瞳を見ても、エンデヴァーは厳格な表情と腕組みをした状態を解くことなく言及する。

 

「いつまでもくだらない癇癪を起こしているからこうなる。お前の癇癪が通用する程、ヒーローの世界は甘くないぞ。いい加減、己を受け入れろ!左の力を使え!お前は俺の()()()()なんだぞ、焦凍!」

 

 轟を激励するかのようにその肩に手を置こうとするエンデヴァー。轟は、その手を振り払いながら声を荒げた。

 

「黙れ、何がくだらない癇癪だ!お前が……!お前がお母さんを追い詰めた!そんな家族を蔑ろにするお前の力なんて、使ってたまるか!俺は親父とは違う!」

 

 瞳に宿る憎悪の炎を更に燃やす轟の脳裏に浮かぶのは過去の記憶。顔の左側にある火傷を負った時のもの。今でも絶対に忘れない。顔の左側を見た母の恐怖に満ちた顔を。取り乱し、煮え湯を浴びせたことを謝罪する母の顔を。

 

「俺は、右側の……お母さんの力だけで上に這い上がる。そして、お前を見返してやる!俺は、お前の野望を叶える為の道具じゃねえ……!」

 

「何故だ!?何故分からないんだ!お前は、俺の野望を叶える唯一の希望だというのに!待て、焦凍!」

 

 自分を呼び止める父の声も無視し、憎悪の炎をジリジリと燃やしたままで轟は歩みを速め、ズカズカとその場を立ち去ってしまった。

 

(不死川……!俺は、いつか必ず右だけでお前を超える!そして、親父を見返す。黙らせる。親父の力なしで、トップに立つんだ……!)

 

 父親に対する憎しみが彼の視野をより狭める。実弥さえも、単なる超えるべき障害でしかない。轟の視野にある目標は……常に父親のエンデヴァーなのだ。

 

 だからこそ、気がつけなかった。己の心が悲鳴を上げていることに。幼い頃以来向けられていない、母がかつて向けてくれたような暖かい優しさを無意識のうちに求めていることに……。

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