対魔忍世界へ転移したが、私は一般人枠で人生を謳歌したい。 作:槍刀拳
前回、書式を変えるとの発言をしましたが若干今までの書き方とは異なっています。オリ主がふうま君一行と合流した辺りが区切りです。
具体的な変更として。
◆Episode101は文章と文章の間に適宜、行を入れているもの(新書式)
◇Episode102(他Episode)は、これまで通りの従来型、セリフと描写の間や特別な演出の際のみに+行。(前々から描いていた普段からの従来型書式になっています)
正直なところどちらがよろしいでしょうか?
またアンケートに答えて頂けたらなと思います。
集計への協力よろしくお願いいたします。
Episode101 『期末試験』
………
……
…
時期はついに期末試験のシーズン。
うっとうしい梅雨もようやくあけました。
皆様はいかにお過ごしでしょうか?
私は2日間かけて無事に筆記試験を終わらせました。自宅に帰って自己採点をしましたが、前回の追試よりもいい点数である60点ラインを統一する形でテスト結果が返却されます。
そして今日は、3日目の実技試験の日。
入院中、陽葵ちゃんから事前に聞かされていた期末試験の情報の元、キャンプセットを整えてウキウキで学校に向かいました。
でも、登校したその時、あることに気が付いてしまったのです。陽葵ちゃんから聞かされていた話では確かに3人1組でキャンプを行うと。しかし五車学園の生徒は誰も、そんな装備を持ってきていないのです。
最初こそ、キャンプを行うための道具は貸出なのかな?と思いましたが、それもそのはず。あれは陽葵ちゃんが盗み聞きをしてきた情報だからこそ、私は事前準備ができたわけで他の一般生徒は知るはずもないのだから。
……別にズルはしていないです。私には情報収集に長けた親友が居て彼女が私に情報を回してくれただけです。
しかし、五車学園に通うあらゆる他の生徒達に『なんやコイツ』と白い目を向けられ、時には脳天に落雷でも受けたかのような虹彩が星型に裂けた紫髪のギャル(ネクタイの色が青色だったので恐らく私と同じ1年生)にスマホを向けられてパシャパシャと取られたりしました。
これには私も流石に『あれー? おかしいなー? おかしいなー?』とか思い始めていました。そしてこれから話すのは五車学園地下にある地下のシミュレーションルーム前に存在するカフェテリアで集合した時の出来事です。(本当にあった怖い話風語り出し)
ところで、将軍。
ホント、なんでもあるな。この国立学園。
五車町の本体、あるいは本部は『五車学園の地下にある説』まで浮上してきたぞ。
………
……
…
バンッ!
「日葵ちゃん!」
バンッ!!
「本当に!」
バンッ!!!
「ごめんなさぁい!!!」
「いえ、お気になさらないでください。これはちゃんと私が情報の精査と確認を取らなかったことがいけなかったのですから、陽葵ちゃんは何も悪くないですよ。ほら、立ち上がってもろて——」
「でも、でもっ! 私があんなことを言わなければ……っ! 日葵ちゃんがそんな本気のキャンプ装備を持ってこさせて、みんなから白い目で見られることもなかったのに……!」
「うん。みんなが私のことを白い目で見ている要因の1つには、このキャンプセットの件もあるのでしょうけど、きっと今は特に別の大きな要因が関係していると思うんだ私は。ね? だからまずは頭を上げてもろ——」
「本当にごめんなさいっ!!!」
「陽葵ちゃん……人の話は最後まで聴こうね?」
この場には、期末試験の実技試験を受けるために季節外れのインフルエンザによって出席停止になっている生徒以外の五車学園の制服を纏った1年生全員と、採点を行う複数の教師陣が集結している。
その中心部で陽葵ちゃんだけはこの前『稲毛屋』に行った時のような痴女の服装で、キャンプセットを背負った私に対してドラゴンクエスト11に登場した3連土下座王子のような……。深々と頭を下げたジャンピング土下座をしていた。
それもその筈、陽葵ちゃんが仕入れてきた期末試験のキャンプをするという情報は誤りで——正確には、キャンプの対象は五車学園の2年生に課される実技試験の内容だったらしい。
結果的に私は最大級の無意味な事前準備をして、この場に現れたという事になる。通学途中で何故、不審な目で他の生徒が私のことを見てきたのかそれも分かってしまったような気がする。
『アイツ、ネクタイの色から多分1年生なのに何してんだろうなぁ……』って思われていたに違いない。
陽葵ちゃんの土下座はまだ続いている。この場所をわきまえない土下座の行為に『私が絶対に許さなければならない雰囲気』を作っているのか?と思った部分はあったが、あの陽葵ちゃんだ。きっとそこまで頭が回って無さそうな余裕の無さは本人の必死な声からひしひしと伝わってきた。
一瞬、“その真意を確かめるために本当にすまないという気持ちで、胸がいっぱいならばどこであれ土下座ができるだろう。例えそれが高温に熱された鉄板の上でも……!”というフレーズが脳裏を過ぎったが流石に友達にそれを強要するわけには行かなし、陽葵ちゃんなら実行しかねないと判断したため踏みとどまって何ともない顔で立ち尽くすのだった。
「…………」
……この状況で一番つらいことは、今日はまだ何も悪いことをしていないのに、何故か私が陽葵ちゃんに土下座を強要させているみたいに周囲から白い目で見られていることだろう。
——さっきからずっと頭を上げてって言ってるのにな!
両目を瞑って後頭部を掻く。
あのね。この地下のカフェテリア出入り口付近に居た生徒なら知っているだろうけど、私は “さっき” この集合地点に来たばかりなんだよ。別に土下座を強要させているわけじゃないんよ。むしろやめて欲しいぐらいなんよ。
だから、その白い目で見るのを止めてほしいのとヒソヒソと『クレイジーサディスティックレズ』とか、『病院で日ノ出 陽葵を襲った肉食系女子』とか、『関わる人間全てを病院送りにする才女』とか『立入禁止区間を発狂しながら全裸で爆走した女だからしょうがない』って話すのをやめろ!!!
全部、私の耳に入って来てんだよ!!!
逆だ逆ゥ!私は陽葵ちゃんを襲っていない!
てか最後の噂を広めたの誰!? 発狂していたのは私以外の全員だし! 私は発狂してないし! 根も葉もないこと言いやがって、ぶっ飛ばすぞ!!!
「あっ! 日葵! いたいた~! 今日の登校は一緒じゃなくて、いつもより遅れるって言ってたから先に行っちまったけど無事に迷子にもならずに間に合ったみたいでよかったぜ……えぇ……?」
「あぁ…………」
そして絶妙に最悪のタイミングで鹿之助くんが、人ごみの足元を潜り抜けるような形で姿を現す。彼もまた周囲の野次馬のようにいつもの五車学園の制服姿で、双方ともに私服と痴女服構成のタブルひまりのやり取りに惨状に目が釘付けと言った様子だった。
……だから私は何もしてないですって。鹿之助くんまで私と陽葵ちゃんを交互に見て戸惑うのはやめて。
「ひ、ひま……あ、日ノ出さ……えっと。あの……っ」
彼はすごい困惑している。まずは私に話しかけるべきか、陽葵ちゃんに声を掛けるべきか判断に困っていることが〈心理学〉に頼らずとも、無意識に伸ばされた片手や乙女のように指先を口元に近づける様子から見て取れる。
「じゃ、陽葵ちゃん。鹿之助くんが探しに来てくれたので、私は向こう側でふうま君達と合流したいと思います。陽葵ちゃんは心寧ちゃんと合流してもらって……ね? お互い、実技試験を頑張りましょうね!」
ゆえにとりあえずキャンプセットを背負い直してから、このタイミングを見計らってしどろもどろにも差し出された鹿之助くんの手を取る。私が彼の手に触れると彼の手は驚いたかのようにビクンと震えたが、手を振り払うような素振りは見られなかった。
「日葵ちゃん!?」
「…………あっ。え、えと。日ノ出さん……。日葵と何があったかわからないけど、ど、どんまい……。あ、あと制服も
「行きますよ。鹿之助くん」
「う、うん」
それよりも致命的な反応を返したのは陽葵ちゃんのほうだ。
この光景にドン引いた鹿之助くんの手を引っ張ってその場を離脱する私を、絶望のしたかのような涙目で視線を送っている。今にも『マアア~!』と泣き出してしまいそうな顔をしている。
そのうちガンダムに乗り出して、撃破した機体を 『ろうそくみたいできれいだね』 とか言い出しそう。
まったく水星のたぬきみたいな顔をして。
更に鹿之助くんが陽葵ちゃんの痴女服に関して
そうか、陽葵ちゃん。その痴女服は
そういう性癖もね。うん。対魔忍世界だから思わず心配になっちゃうけど、そういう性癖なら私は止めはしないよ。人様の迷惑や日本国の〈法律〉における公然わいせつ罪とかで警察の御厄介にならなければ、好きなようにすればいいんじゃないかな。
……それと。この瞬間で最も辛いことは、五車学園の生徒達の注目を浴びていることとは別に、鹿之助くんの手を引く私の進行方向の五車学園の生徒が何も言わずに道を開けてくれることが、私に対する生徒達の評価が言わずもがなで…………はい。
~あとがき~
現実世界が、10月に突入してしまった……。
これじゃぁ、2学期の中間試験だよ……。
対魔忍GOGOの配信おめでとうございま……あれ?
公式ホームページの方での配信日が2022/10/10になっていませんでしたっけ? なんかいつの間にかに、今秋公開予定になってません? 見間違えたかな?
小説の書き方の書式について、Episode101の書式はどちらが見やすかったですか?(アンケート時期を変更してEpisode106まで集計を取ろうかと思います(挿絵のアンケートはEpisode-IFへ変更))
-
新書式 (描写文にも適宜、行を空ける)
-
従来型(行は描写とセリフの間のみ)
-
両立型(作者の好きなように行を入れる)