対魔忍世界へ転移したが、私は一般人枠で人生を謳歌したい。   作:槍刀拳

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~まえがき~
 今日のタイトルコールはルビではなく両方読みます。
 方程式みたいなものです。
 大切な制御装置の欠損 (とは) 歪み始める歯車
 歪み始める歯車 (とは) 大切な制御装置の欠損 です。

 歪みは『ひずみ』と『ゆがみ』どちらで読むかお任せします。
 どちらでも同じことなのです。

 あと今回は血生臭いです。




Episode142 『=歪み始める歯車(大切な制御装置の欠損)

 さて、この場に取り残されたのは3ⅿ上空の外付け非常階段の隅で狙いを定める私と、私を『ブチ犯してやる』と意気込んでいた魔族が取り残されている。

 

 奴は通路側から身を隠し、手ごろなゴミ箱を乱雑に引き倒して椅子のように座った。

 

 引き倒したことでゴミ箱から生ごみが散乱したが、気にした様子すら見せない。

 

 モラルハザードもいいところだ。

 

 離脱するなら今だが、このまま〈隠密〉状態を維持して階段を上がって行っても屋上から逃げられるとは限らない。

 

 それどころか方角的にこちらを監視しているヤツの視界に入ってしまうかもしれない。

 

 とはいえ、地上に戻れば戻った際の〈跳躍〉着地音でバレる可能性がある。

 

 それどころかアイツが他の仲間を呼んでまたもや逃走劇(チェイス)を再開しなければならなくなってしまうかも。

 

 

(……。確か、鹿之助くんに言われたのは『親切そうな人物に声を掛けられたり、ギャングに絡まれたら逃げる』と『絶対に戦うな』だっけ。だとするならば——)

 

 

カツンッ……

 

 

「誰だ!」

 

 

 非常階段の隙間から小石を一つまみ掴んで、監視者が非常階段上の私に気づかないよう〈投擲〉をして注意を逸らす。

 

 放り投げられた小石は上手くコンクリートの地面に落ちて、静寂な裏路地に音を響かせた。

 

 

「おい!出てこい!」

 

「…………」

 

「俺は腹の虫どころが悪いんだ!」

 

「…………」

 

「てめぇが出て来ねえってンなら俺から出向いてやる!」

 

 

 男は頭上で〈隠密〉している私にも気付かずに、棍棒のような武器を構え警戒した様子で、場所へ最短距離で近づき物音がした箇所を調べ始める。

 

 当然、そこには誰もいない。

 

 小石を落とした張本人は頭上に居るのだから。

 

 他に隠れてこちらを捜索している魔族もいない様子だ。

 

 

(……ふーん……)

 

 

 さらに男が近づいてきてくれたおかげで私も、追いかけてきた魔族について気づけたことがある。

 

 この私を『ブチ犯してやる』と言った魔族には見覚えがあった。

 

 奴は全身緑色の肌をしていて、エルフのようにとがった耳、髪の毛が1本もないハゲた頭。

 

 体長が2ⅿ強もあって、でっぷりと肥沃したビル腹に()えた皮脂のような臭いを放つ汚らしい存在。

 

 そう。対魔忍世界でお馴染か知ったこっちゃないが【オーク】だ。

 

 まえさき市で高位魔族な方の蛇子ちゃんの取り巻き役として姿を現したアイツ等の1体。

 

 

……チッ。俺がバカみたいじゃねーか」

 

 

 オークは誰もいないことを確認すると自分の愚かさに嘆いているようだった。

 

 ヤツの調査の期間に逃げ去ることも考えたのだが……気が変わった。

 

 今は丁度、五車学園の学生達(一般人達)の目もない。

 

 

「ヒュィヒュィ♪」

 

 

 口笛を吹いてオークの視線を頭上にいる私へと注意を向けさせる。

 

 

「あ?」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

パスッ バスッ バスッ

 

 

 呑気な声を上げながら見上げたオークに対し、すかさず〈改造した釘打ち機〉を不意打ち攻撃として打ち込んだ。

 

 右目と左目と喉笛。

 

 完璧で正確な3連射撃だった。

 

 対魔忍世界にて〈改造した釘打ち機(私の愛する最終必殺兵器)〉の記念すべき最初の犠牲者はオークとなった。

 

 身長が2ⅿ強もある奴が3ⅿ上空に居る私を見上げようものなら、私の攻撃範疇ではゼロ距離射程圏内に居ることは確実。

 

 喉笛と眼球に釘を打ち込んだ時、確かに奥底まで突き刺さった手応えがあった。

 

 そのままオークは壁に寄りかかった人がそのまま倒れるような受け身を取ることのない姿勢で後頭部から地面に叩きつけられる姿を見下ろす。

 

 綺麗に右目と喉笛に刺さった釘は貫通して、オークを地面に縫い付けている。

 

 

「あ゙~~~! がァ゙~~~!!!」

 

 

 奴は死を迎える間際、1人で闇の中に取り残されることになったが、それでも叫ぶ元気は残っているようだ。

 

 しぶとい奴。その生命力には辟易する。

 

 それとも当たりどころが悪かったかなァ?

 

 

「ギヒヒヒヒヒッ」

 

「カヒュッ……ゴポッ……ガァ゙ッ……ゴポゴポゴポゴポ……ッ!」

 

 

 私が傍に現れ嗤ったことを感知したようだが、喉笛に風穴が開いているおかげで叫び声は微かな掠れ声にしかならない。

 

 腕を振り回すが頭上の私には届かない。

 

 左目と喉笛。致命的な部位を “貫通” した釘弾は奴を地面に縫い付けている。

 

 オークが咳き込むたびに喉笛の傷口から血あぶくがゴポゴポと噴き上げ、LDL(悪玉)コレステロールたっぷりの不健康そうなドロッとした血液が下水に流れていく。

 

 そのまま奴の腹部をクッションにする形で荷物ごと降りた。

 

 

「ゴポォーッ!!!!」

 

 

 腹部へ急激に加えられた圧力によって消火器のように排出口から血と唾液が噴き上がる。

 

 

 

パスッ

 

 

 

 その光景をツマミに窒息していく奴の柔らかそうな眼球の奥、篩骨(しこつ)の隙間から脳へ直接、致命的な一撃を加えられるよう釘を打ち込む。

 

 まるで銃火器にサイレンサーでも着けているかのような乾いた音。

 

 まさに圧縮されたガスが釘を射出している心地の良い音色だ。

 

 眩いマズルフラッシュすら焚かれず暗闇で光る私の暗器。

 

 脳みそを一閃されたオークは『ビクンッビクンッ』とその身を全体的に反射的に震わせたが、それ以上は大きな動きをみせることはなかった。

 

 ははは、面白い。

 

 成人向けエロ同人のクリムゾンみたいだ。

 

 

(……あ。……し、鹿之助くんには『戦うな、逃げろ』って言われたけど別に戦ってないもーん。一方的な蹂躙だったし? ちょっと暗殺しただけだから、これは戦ったことには入らないよね!)

 

 

 肉の塊となったオークを足蹴にしながら我ながらに機転の良さへ感心する。

 

 後付けの理由付けにはなるが、彼との約束はどのような形であれちゃんと守っているのだ。

 

 自画自賛と感心しながらも示談交渉としてオークの荷物を漁る。

 

 

「…………むぅ」

 

 

 これと言って大きな収穫はなかった。

 

 やはり立場としてはギャング……。ギャング以下のチンピラ風情なのだろう。

 

 私を追いかけてきた理由は不明(おそらく性欲?)。どこかに所属している組織に関する名刺を持ち合わせず、まともな武器は巨躯を活かせる近接武器のみ。

 

 示談金込みの財布には1万円札数枚程度で、その他に目新しいものはない。

 

 指示してきた組織の情報とかあれば排除しようかと思ったのに。

 

 ………………おおよその見当はついているが。

 

 

グチュッ……ヌチチチチ……ポチャン

グチュッ……ヌチチチチチ……ポチャン

グチュッ……ヌチチチチチ……ポチャン

グチュッ……ヌチチチチチチチ……ポチャン

 

 

 さぁ。ここへ戻ってきた追っ手は、骸となった彼を見て何を思うだろうか?

 

 殺せない代わりに、せめてもの置き土産として4本の釘を手斧の釘貫機能で引き抜き、釘を排水溝に落として殺害時に用いた凶器を断定しづらく手を加える。

 

 

ザンッ……ベリッ

 

……ブチッ……

 

 

 それからついでに私を『ブチ犯してやる』と豪語していたこのオークの陰茎を木の幹から枝を切り落とすように切断した。

 

 緑色に着色された柔らかディルドふにゃちん君LLサイズの海綿体で構築された物体は、腐った瓜のように(こうべ)を垂れる。いまさら媚びても遅い。

 

 それと、これは生き残った4人の〈幸運〉を讃えたプレゼント。

 

 

ヌチュ……ヌチュ……ヌチュ……クチュッ……

 

 

 射貫いて陥没した目玉をまるで箸で魚の目玉を抉るように釘を用いて円を描きはじめる。

 

 鹿之助くんの緊張した初心者アナルの周りを愛撫しほぐすように、優しくゆっくりと丁寧に穴を拡張していく。

 

 

グチッ……グチュ…………クチュ……

 

 

 新鮮な切り取った陰茎をアーチ橋を描くように折り曲げて、先端と切断部をそれぞれオークの二つの眼孔を支柱穴としてぶち込む。

 

 それぞれの先端が凹っとヘコんだ保護眼球キャップに対して、しっかりとハマるように。

 

 芸術品を仕上げている間にも、野犬が死肉を貪り肉を引きちぎるような・膣に指を入れ愛撫しているような粘着質な音が微かに聞こえる。

 

 ともあれ、これでアーチ状セルフ眼孔姦の出来上がりだ。

 

 

「はい、あーん」

 

 

ギュッ ギュッ ギュッ

 

 

 切り取ったは良いものの。材料として使い道のなかった睾丸は、そのまま斧で顎をこじ開けて柏餅に餡子(あんこ)でも詰めるように喉の奥へと押し込む。

 

 睾丸を繋いでいる精索を口からはみ出させて “睾丸を飲み込んでいる” と一目で分かるようにしていること。

 

 アヘ顔のように赤い涙を目尻から零しながら、だらしなく舌を外気に晒しているのは対魔忍世界アレンジとして私のこだわりポイントだ。

 

 本当は睾丸の使い道について、あの4人組のリーダー格の家族の住所とか控えていれば、そちら側に郵送してやるのが一番効果的なのだが何分調査には時間がかかる。

 

 

「♪」

 

ガッガッ

 

 

 仕上げにオークの下あごの犬歯を手斧で叩き割って、記念の討伐トロフィーとして自分のポケットに入れた。

 

 オークの牙でネックレス作りとか楽しいかもしれない。

 

 

「ギヒヒヒヒヒッ!」

 

 

 ペチッと頭を叩いて完成の合図を出す。

 

 汚いアヘ顔を晒した緑色の自睾丸舐め舐め(セルフファッカー)眼孔姦ハゲの出来上がりだ。

 

 ほんの少しだけ憂さ晴らしができた。

 

 この面白い顔をみた4人も、アヘ顔ピエロの顔を見て笑ってしまうに違いない。

 

 奴の衣服で指先に付着した穢れた血液を拭い、その場を後にする。

 

 まえさき市で人間風情に泣かされた高位魔族の方の蛇子ちゃんに会う前からこんな調子なのだ。

 

 あといくつ因縁をつけられるか分かったものではないが、今度はあらかじめ〈改造した釘打ち機〉を陽葵ちゃんのライダースジャケットの裏に〈隠す〉。

 

 着物の腰帯の結び目のようにホルスターへ設置し、即座に銃を抜けるようにする。

 

 裏道を歩く間の()()()()()として、手斧は血を滴らせたまま抜き身で持って歩くことにした。

 

 




~あとがき~
 おまたせ!
 『対魔忍RPG プレイアルキャラ化』企画でアンケートを募っていた挿絵を加えさせていただきました!
 貰った画像はオリ主が日焼けしていないバージョンだったのですが、前回の男水着チャレンジでこんがり焼いてしまったので作者の方で少し手を加えての掲載になります。
 頂いた原本の方は原本の方で大切に保管してあります!
 原本の方は肌の色が、タイトルのオリ主みたいにお肌が真っ白めですね。

 いやぁ……こっちもこっちで頂いた挿絵が作者内での解釈一致だぁ……(歓喜)
 オリ主は悪だくみするとき絶対にこういう顔をしてますねぇ!
 ウレシイ……ウレシイ……。

 色気たっぷりの作品を描くよりも先に、色気たっぷりの冒涜を描いたのはいつものことです。
 でもクトゥルフ神話TRPG界隈では平常運転ですし、卓では普通に描写されるどこにでもある死体ですね。卓や界隈で登場する死体の方がもっとひどいかも……。
 要するに私も同じ対魔忍小説を描くセキシキ様のようにギリギリを狙ってみるぜ!

 今日は ~一方その頃……~ は次回に持ち越しします。あとがきで語りたいことが多すぎて……。

 【サン・ザ・バニー】日ノ出陽葵ちゃんの回想を見ました……。
 オリ主、絶対に敵に捕まるんじゃねえぞ……! 陽葵ちゃんならやる! 間違いなく原作の回想シーンみたいなムーブをやる! 対魔忍らしいっちゃらしいけど、誰もが探索者ムーブができる訳じゃねえんだ……!
 というIFの世界線を見ているような気分になりましたね。えぇ。はい。

 あと、夏休み企画で3日投稿をやってますが……。
 追加の夏休み企画として、
過去にやっていた1時間ずらし投稿もしたいと思います。
 次回は3日後の19時37分予定です!よろしくお願いします!

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