対魔忍世界へ転移したが、私は一般人枠で人生を謳歌したい。   作:槍刀拳

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~まえがき~
 今日はちょっと長め。




Episode143 『情報屋のマダム』

 

「……はぁ」

 

 

 今日は溜息しかついていない気がする。

 

 あれからやっとこさ『完全な裏路地』ではなく、大通りほど華やかさは無いが都心部の住宅街程度の光源を放つ程度の『路地』まで戻ってくることができた。

 

 

 まえさき市で人間風情に泣かされた蛇子ちゃんとの会合場所まで、あともうちょっとな気がする……と言いたいところだが、未だに迷子なことには変わらない。

 

 海辺で重いパンチを繰り出した3時間ウンコしていた方のヘヴィ子ちゃんから忠告されて、〈ナビゲート(〈土地勘〉)〉があるほうだから余裕だと笑っていたが、まったく笑い事じゃない。

 

 東京キングダムに来て裏路地に入ってから、ずっと逃げ回って、鹿之助くんの約束通り戦闘はせずに暗殺して回っているばっかりでロクに道や地形を覚えるもへったくれもない。

 

 血吸いの手斧と高位魔族の蛇子ちゃんの名刺のおかげで、ある程度の小物の露払いは出来ていることはいるのだが、それでもやはり一見するだけでは都会人から田舎者としてSNSに晒されるタイプの芋娘だからだろう。

 

 命知らずな輩はいる。

 

 アレだ。

 

 『バカでもわかるように説明に工夫したところで、そもそもはバカは説明を聞いていない』という格言と似ている。

 

 この世からお引き取りしてもらった人間も居るが、あれも別に戦ってはいない。

 

 あくまでも追いはぎ・強盗被害に遭ったから『正当防衛』で突きつけられた銃を〈組みつき〉mnve(マヌーバ)で奪い取って、眼球に一発分だけ返し刀しただけ。

 

 あくまでもこの世には無くなった方が世界のためになるものを私の力で消し去っただけ。

 

 〈法律〉など無意味な司法を東京キングダムで判例を掲げるのも変な話だが、2023年03月21日に発生した『池袋集合住宅地強盗事件』では被害者がハサミで強盗の喉を突き刺し殺しているが、正当防衛が成立している。あれと同じ。

 

 示談金は拳銃を2挺もらっているので実質、平和な “和解” もしている。

 

 誰に弁明するわけでもないが、勘違いしないでほしい。

 

 ちゃんと最初のチェイス以来『新クトゥルフ神話TRPG206頁の公平な警告も3つ発信していた。

 

 

・最初の警告では、

 抜き身で血吸いの手斧を携えて、私は危険な人物であることを周囲に知らしめ。

 

・二つ目の警告では、

 脅された時に蛇子ちゃんの名刺を見せて、高位魔族に招かれている関係者だと伝えた。

 

・最期の警告では、

 彼等にとって最初で最後のチャンスを不意にしてしまわないように武装解除をしてから大人しく “ゼロ距離” まで近づいてあげたのだ。

 

 

 ここまでやっても引かなかった向こうが悪い。

 

 まえさき市で鹿之助くんが生贄に捧げられそうになった時みたいに、見敵必殺(サーチ&デストロイ)したわけではないのだ。

 

 ちゃんと私は段階を踏んだ。

 

 てか、状況によっては銃弾の込められた拳銃を突きつけられる時もあった。

 

 拳銃を突き付けられている時点で逃げられないし、もう正当防衛で殺すしかないでしょ。

 

 鹿之助くんとの約束で、()()()()いけないんだから。

 

 でも最後はお互いに笑顔で示談金も貰って実質和解もしているので、平和なルートを辿っているはず。

 

 

「はぁ。……ここ、ほんとにどこぉ……?」

 

 

 路地で前髪を掻きあげながら、涙目になりつつ片目をつぶって後頭部を掻きながら周囲を見渡す。

 

 北西にある東京キングダム大橋から見えた商業地区近くには最も高いビルが4本立って見えていたが、現在の位置からだとそのビルは千葉県側、北東方向にある。

 

 

「えー、だからぁ……。えーっと、東京キングダムZ街Y丁目X番地は……」

 

 

 印刷した紙媒体のググールマップに目印を付けていたものを取り出して、現在位置と照らし合わせる。

 

 おおよその位置はつかめたような気がするが、気がするだけだ。

 

 不正確な情報では目的地にたどり着けない。

 

 もう諦めての帰り道は見えているビルを目指して帰ればいいので楽だが、諦めたらそれはそれで面倒なことになるのは確実だった。

 

 

「キレそう……」

 

 

 早めに東京キングダムへ訪れたにも関わらず、時間が既に押していることに対して自分自身に憤りを覚える。

 

 苦肉の策としてスマホを使って蛇子ちゃんに直接連絡を取って、やっぱり “使い” を寄こしてもらうことも考えたが、そもそも今日はスマホなんか持ってきていない。

 

 仮に東京キングダムで恥辱と凌辱に塗れた陰惨な目に遭った時、スマホからあらゆる情報が流れ出て五車学園の友人達が狙われることになるのは避けるためだった。

 

 公衆電話を利用……ということも東京キングダムに訪れる前には考えていたが、そもそも東京キングダムに公衆電話がねぇ。

 

 示談金としていろいろ譲ってもらって和解してきた奴等もスマホすら持ってねぇ。

 

 このまま諦めて帰ることも思い浮かんだが、絶対にあの高位魔族は五車町へやって来る。

 

 その時、両親や五車学園の皆に危害が及ぶのは明白だ。

 

 1人2人なら護れるかもしれないが、相手の目標が絞れない以上は不特定多数の人数を一度に護るのは無理だ。

 

 ……できないことはないかもしれないけど……一生、護りきることは現実的じゃない。

 

 

 

 

「お困りかしら?」

 

 

 

 

 途方に暮れていた時、ふと小道から女性の声が掛かる。

 

 高位魔族の蛇子ちゃんよりも低めのトーンで神経質そうな……少し威圧感のある声だ。

 

 その顔は見えない。

 

 建物の影が、丁度その女の顔を隠している。

 

 現段階でわかることは、彼女は薄生地のワイン色のパーティドレスを纏っていた。

 

 彼女の体形が露骨に浮き彫りになるロングタイトスカートであり、どこかの店の客引き娼婦かと一瞬間違えたが……。

 

 彼女の気品さから見て、そこら辺の安っぽい娼婦とは異なることに気付けた。

 

 それに。

 

 一帯の足元はこんな凸凹とした不安定な足場にも関わらずドレスと同じ色をしたヒールを履いており、野蛮な悪漢だらけの街でその衣装は致命的だ。

 

 ただ者ではないのだろう。

 

 鹿之助くんが話していた『親切な奴には気を付けろ、逃げろ』という約束事の下。

 

 脱兎の如く離脱・状況に応じて正当防衛・不意打ちによる暗殺ができるように〈改造した釘打ち機〉ではなく、ギャングから示談金として奪った拳銃に〈居合〉の姿勢で左手を伸ばす。

 

 右手には血のこびり付いた手斧が握られているのだ。

 

 この状態の私に話しかけてくる奴など、きっと碌なヤツではないことに違いない。

 

 

「身構えないで。別にあなたの敵じゃないわ」

 

「…………」

 

 

 建物の壁面に背中を接して、同時に周囲も警戒する。

 

 ゆっくりと近づいてくる彼女が陽動であり、本命の襲撃者が別にいるなんて状況はこの東京キングダムではザラに遭遇してきた。

 

 

「大丈夫よ。私1人——と言いたいところだけど、あなたが鬼神の如く暴れ出しても鎮圧できるよう少し離れたところに護衛が居るぐらいかしらね」

 

 

 最初の警告は済ませた以上、二度目の警告として血塗られた手斧を彼女に突き付ける。

 

 だがしかし、彼女は意にも返していない様だ。

 

 ハンドバッグからゆっくりと扇を開きながら取り出すと口元を隠しながら挑発的にフフフと笑う。

 

 されども彼女の振る舞いはこれまでに襲撃してきたチンピラ達とは異なる。

 

 私に対する振る舞いは油断ではない。余裕に近いものを感じる。

 

 最期の警告を出す前に、彼女はその姿を完全に光の下にあらわす。

 

 サツマイモ色の髪型をした女性だった。

 

 ストレートな長い髪は肩や鎖骨に罹る程度まで伸ばし、首には大粒の真珠によるネックレスを掛けている。

 

 唇には濃いベージュ色の口紅を塗っており、また顔に大きな傷痕でもあるのか、それともこちらに表情を読まれることを避けているのかわからないが、顔の1/2を隠してしまうような無機質な仮面を着けていた。

 

 

「…………」

 

「やはり口だけじゃ信用できないわよね。それじゃあ、これはサービス」

 

 

 女は再びハンドバッグの中を漁ると、小さく折りたたまれた用紙を人差し指と中指で挟んで地面に投げ捨てるように渡してくる。

 

 左手で拳銃を握るのを止め、右手で手斧を突きつけながらも投げ渡された紙を拾いバッサバッサと動かしながら内容を確認する。

 

 

「……。……

 

「どう? これで信用してもらえるかしら?」

 

 

 女はパタパタと仰いでいた扇をパチンと閉じて、〈威圧〉がありながらも猫なで声を出しながらも見透かしているような顔をしている。

 

 私に投げ渡されたもの、それは私が今もっとも欲しているもの。

 

 念願の『東京キングダムの地図』だった。

 

 丁寧に各区画の店名などが要所要所に書き記されており、ふうま君から聞かされていた『クラブ・ペルソナ』の位置すら地図一枚で掌握できる。

 

 今自分が何処に居て、どこに向かわなければならないのか非常にわかりやすくありがたい一品だった。

 

 私が東奔西走していた裏路地の情報まで細かく書かれているのであれば、逃走経路を練るには十分な程に精巧な作りに見えた。

 

 

「…………」

 

 

 手斧は突きつけたまま片手で受け取った地図を折り畳み、陽葵ちゃん色のジャケットの内側ポケットへしまう。

 

 天之美禄のような出来事にうっかりと彼女を〈信用〉してしまいそうになるが、私が迷子になって途方に暮れている時に、丁度仮面の女が現れて地図を渡してくれる状況。

 

 あまりにも話が出来過ぎている。

 

 この女が私を狩場に誘い込むために渡してきた地図の可能性もあることを踏まえて警戒は解かない。

 

 

「……礼は言わせて頂きます。ありがとうございます」

 

「気にしないで。とある人から『あなたが困っていたら助けてあげてほしい』って事前に言われていたから助けてあげただけ」

 

 

 彼女の言葉に、これまで遭遇してきた人たちを振り返ってそれらしい人を思い出す。

 

 

「……」

 

 

 即座にはピンと来る人は居ないように思えたが——

 

 

……ふうま君? クラブ・ペルソナ? じゃあ、貴女は…… “マダム”?

 

「とある人は匿名希望だからその名は伝えられないけど。そうね。その名前は私の通り名で間違いないわ」

 

 

 構えていた手斧をゆっくりと下ろしながら、警戒を緩めていく。

 

 マダムは余裕の表情と姿勢を取ったままだ。

 

 〈心理学〉で彼女の発言に偽りがないか探りを入れたいところだが、表情の大半が仮面で覆われて読めないこと。

 

 立ち姿だけであれば大胆不敵そうな堂々とした立ち振る舞いから、嘘を話しているように見えない。

 

 

「そうそう。私の正体について掴めたところだけど。別にあなたのことは知っているから名乗らなくてもいいわ。あなたは、五車町全体……特に五車学園で人気を覇している噂の転校生青空 日葵ちゃん、でしょう?」

 

「ふむ…………」

 

 

 こんな無法地帯で女性という性別にも関わらず勝者側として生き延び、情報屋と言われるだけはあるかもしれない。

 

 東京キングダムでは口にしていない私の仮の名をしっかりと抑えていた。

 

 畏怖すらも覚えるその情報収集力は、探索者として見習わねばならない部分だろう。

 

 もしかすると五車町での蛮行を彼女は知っているかもしれないが、そこに触れずに『五車学園で人気を覇している』という相手を不快にさせない言い回し(リップサービス)には感服すら覚える。

 

 鹿之助くんと陽葵ちゃん(私のとっても大切な親友2人)は、どちらも『オブラートに包む』ということが苦手だからな。

 

 だからこそ、私も完全に警戒を解いた証として彼女の目前で背負っていたリュックサックを降ろして荷解きを行う。

 

 それから鋼人屋敷で入手した宝石付きの指輪を2つ適当に取り出して、躊躇せず彼女に投げ渡す。

 

 

「おっと。……これは何かしら?」

 

「最近手に入れた宝石です。魔法を使う悪人が身に着けていたものでして……きっと質屋に持って行けばそれなりの金額になるかと。情報屋なら最も価値を見出してくれる質屋を御存じだと思います。学生ですから、この程度のものしか持ち合わせていませんが……。マダムさんは……情報屋でしたよね?」

 

「ええ。つまり、これから貴女が会合する相手の情報が欲しいのかしら?」

 

 

 彼女の問いかけに、こちらは口元だけをにっこりと歪ませる。

 

 

「いいえ。それは口止め料です」

 

「口止め料?」

 

「はい。先ほどあなたは匿名希望さんが『私が困った時に助けてあげて欲しい』と言っておられました。私がこの島に上陸してからというもの危機にしか苛まれていなかったにも関わず、あなた()の介入がなかった」

 

「…………」

 

「それにおっしゃられましたよね? 護衛が一人、私が “鬼神の如く暴れ出しても鎮圧できるよう少し離れたところに居る” と。……まるでこれまでの()()()()を見ていたかのような口ぶりでした。だから、それはこの街で私について知り得た情報の口止め料です」

 

 

 左手の人差し指を口元に沿えて、他言無用のジェスチャーを笑顔のまま彼女に送る。

 

 見られた以上。

 

 存在を消したほうが早いかもしれないが、例の姿を見せていない護衛の件もある。

 

 赤き霧/磯八目巾着鰻のような不可視の存在かもしれないことに留意し、〈聞き耳〉をそばだてサーチするも風の音しかしない。

 

 しかし風の音に乗って “マダム” の警告通り、他に誰かから見られているような気配はする。

 

 不可視の護衛がついているならば、ここで殺すのは分が悪い。

 

 それに風。

 

 まさかとは思うが……彼女がカルティスト候補者で地下世界の絶対的支配者/飛行する翼無きポリープを従えているとしたら……。

 

 だからこれがこの場で考え得る最善策だった。

 

 そもそもこの女がクラブ・ペルソナ、マダム “本人” である保証はどこにもない。

 

 お試しで消してみたが影武者だった、その可能性も考えられる。

 

 で、あるならば。ここは友好的に振る舞っておいた方が良いに違いない。

 

 彼女も私が言いたいことは分かったのか、受け取った2つの宝石付きの指輪を掌で転がしたりネオン光で透かして〈鑑定〉しながら、片耳で私の話を聞いているかのような素振りをする。

 

 

「いいわよ。交渉成立。スネークレディエドウィン・ブラック。両名にはあなたの知り得た情報を渡さないであげる」

 

「……」

 

 

 流石に全方面への口止めは厳しいか。

 

 彼女の言葉に軽く下唇裏の肉を噛む。

 

 私は料金を奮発して鋼人屋敷の宝石を彼女に渡したつもりだったのだが、彼女の方が商売の才は上のようだ。

 

 私について得た情報の相場は彼女にとってどれほどの価値に値するか分からないが、価値のわかる格上に宝石を〈値切り〉されてしまったような気がする。

 

 否。

 

 これは高位魔族の蛇子ちゃんと『エドウィン・ブラック』なる人物にも口止めしてくれると条件提示してくれている、のだ。

 

 決してこちらを格下と見下し足元を見ている条件提示ではない

 

 

「嗚呼」

 

 

 されど私としては高位魔族の蛇子ちゃんや『エドウィン・ブラック』なる人物に情報が渡ることなど微塵にも気にしていなかった。

 

 どのような形であれ本日、彼女等とはめぐり合う日程なのだ。

 

 どのような情報を売られたとしても、逆にこちらから情報のバーゲンセールを開いてやるつもりだったのだから。

 

 それに彼女の場合、情報屋などに頼らずとも東京キングダムにカオス・アリーナという根城がある以上。

 

 これまでに遭遇してきた輩は、差し向けてきた手駒の可能性は十分に考えられる。

 

 まえさき市でもあれだけの数のオークを従えていたのだ。

 

 チンピラを十数人こさえていてもおかしくない。

 

 他者に頼らずとも、こちらの力量をこれまでの過程で推し量っていることも想定内だ。

 

 当然、こちらも “縛り(前提条件)” を付けて〈近接戦闘(斧)〉と〈改造した釘打ち機〉を振り回している。

 

 ゆえに私がもっともこの状況で警戒しているのは——

 

 

「いいえ。私が口止めをお願いしたいのは、影ながらに私を手助けするようマダム(あなた)に依頼してきた “匿名希望さん” の方ですね。確かに蛇子ちゃんは高位魔族として十分に恐ろしい存在ですが、庇護を依頼してきた匿名希望さんによる先見の明が私にとって不利に働くかもしれませんから」

 

「目前の高位魔族(明らかな脅威)よりも正体不明の何者か(味方かもしれない存在)を優先的に警戒するのね」

 

「フッ。『タダより高いものは無い』と言うでしょう?」

 

「フフフ♪ 口止め件については承知したわ。あなたが五車学園で注目の的になるのも分かる気がするわね」

 

「ははっ。ご存知でしょうけど、実情はそんなに心地よいものではないですよ。——では、急いでいますので」

 

 

 マダムが扇子で扇ぎながら妖艶に微笑んでいる間に、リュックサックの中身を戻してその場を後にする。

 

 少なくとも “匿名希望さん” への口止めのおかげでしばらくの間は私が誰と会合したのか知られずに済むだろう。

 

 しかし…………。

 

 仮に “匿名希望さん” がふうま君だとして片田舎の青年が、一介の廃棄都市の情報屋と繋がっているのはどういうことなのだろうか?

 

 友達を疑うのはあまりよろしくないが、ふうま君には私の中で色々と疑惑が上がっている。

 

 少年兵だとは考えたくないが、今後は彼の動向や視線にも気を配った方がいいだろう。

 

 それと上着の内ポケットに入っているマダムから貰った地図によれば、現在地から目的地を計算したとき。予定時間よりも少し早めに現地に集合できそうだ。

 

 いいや。この場合、少し早めに到着できるならば。

 

 その時間を使ってでも受け渡された東京キングダムの地図が正確かどうか裏をとった方が有意義な時間の使い方かもしれない。

 

 




~一方、その頃……①~
日ノ出 陽葵「あのぅ……本当に日葵ちゃん、店の中に居るんですか?」

「ええ!ええ!もちろんでゲスよ!まぁ、いまはプレイルームにいるでゲスからもうちょっと奥に行く必要があるんでゲス」

日ノ出 陽葵「でも日葵ちゃん、東京キングダムには強度について調べるって話していて……こんな場所で油を売ってるのかなって……」

「なるほど、なるほど。ヒヒヒッ、安心してくだせぇ。ここにはいろんな財政界隈の人間もくるでゲス。お嬢ちゃんのパートナーは鞭を振るって情報を聞き出しているんでゲス」

日ノ出 陽葵「本当に?」

「ええ!ただそういった情報って機密扱いでしょう? だから建物の奥、どんなに叫んでも声が届かない場所でプレイしてるって寸法でゲス」

日ノ出 陽葵「そっか!」
日ノ出 陽葵(そっか!東京キングダムの建設に関わった人に直接話を聞いているんだ!やっぱり聞き込みって大事なんだなぁ……)

「着いたでゲス!」

日ノ出 陽葵「ひまっ」

「おおっと、まだプレイ中でゲスからね。まずは私が一声かけてくるでゲス。お嬢ちゃんはそれから入ってきてくだせぇ」

日ノ出 陽葵「う、うん」


~一方、その頃……②~
仮面の対魔忍「アスカもう出てきていいわよ」

甲河(こうがわ) アスカ「ええ」

 光学迷彩で姿を隠していたらしい五車学園とは異なる制服姿の前髪おかっぱ切りの少女が現れる。

甲河 アスカ「ねえマダム、さっきの子なんだけど……」

仮面の対魔忍「青空 日葵ちゃん?」

甲河 アスカ「うん。——あの子、私に気づいて無かった?」

仮面の対魔忍「……どうかしらね。ただあなたが警告してくれたおかげで友好的な選択を選んでくれたみたいだけど。ありがとうね」

甲河 アスカ「別にいいわよ」


~あとがき~
 ひ、陽葵ちゃん。君『こんにちは派』ではなく、『こんにちわ派』なんだね!?
 【サン・ザ・バニー】の回想で気がつきました。
 でも『は』より『わ』の方がまるさを演出していてキャラ付けとしては好きです。


~評価返信~
 スッゲー見落としてたぞ……。
『すす砂様』
■ とにかく最高。
  クトゥルフのカオスさと対魔忍の過激さが非常にマッチしてる。
  次の話が楽しみで仕方がない。
◇ ありがとうございます!楽しんで頂けているようで何よりです!
  今更ですが21章は“枷”がない分、ド派手に周りに友人がいないと探索者のオリ主はどのようになるのかも描きたいと思います!
  次回のお話もよろしくお願いします!

『Tiel様』
■ よく作り込まれた作品を求めている人にお薦め
  恐らく前提知識がなくても楽しめます
◇ Tiel兄貴! 感想をよくくれる兄貴じゃないか!?
  作り込まれた物語評価ヤッター!
  最近『上手くお話が伝わってないのかな?』と心配になる出来事が多々ありまして、すっごい励まされました!
  ありがとうございます!
 あはっあはっあはっ(´;∀;`)今はプロット壊れて何処か分からないところ走ってるぅ……。


『絵巻物様』
◇サンキュー!40話ですね!
 そろそろ手を加えようと思ってたところだったので、情報提供助かります!
 めっちゃ助かってます!ありがとうございます!

 残りはまた次回に!
 最近は評価文字数を怖がって50にしたのに評価来てて嬉しい……。
 評価必要文字を10に落としちゃおうかな?ってチャレンジ心が湧いちゃう……。

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