対魔忍世界へ転移したが、私は一般人枠で人生を謳歌したい。 作:槍刀拳
Episode160 『だいばくはつ』
「覚えてなさい!覚えてなさいよぉ!」
「ははっ。ところで人質作戦は懲りましたか?」
「だ、だれが……」
「はぁー……その様子だと反省の色ゼロですね。だと思いました。ですが、そう来なくっちゃ!高位魔族をいたぶり甲斐がなくなるので返事としては100点満点です。二度と人質など取ろうなんて考えすら引き起こさなくなるように念入りに抜き刺しスパンキングで
「や、やめ……っ」
スパパパパパパパパパパパパパパパパーン!!!
ズッ、ぬっぽぉぉおッ!!!
「ひぎぃーーーーーーーっ!」
「ギェッヒャッヒャッヒャッヒャ! そのセリフが聞きたかったァ!『ひぎぃ』頂きましたー!」
ミドルバスターズの新聞紙ブレードの要領で、泣きじゃくる蛇子ちゃんの真っ赤にはれ上がったお尻へさらに16連撃を加える。
時には竹刀の先端を蛇子ちゃんにスローーーインッ!
竹刀を引き抜いた後に付着している赤黒い物体が蛇子ちゃんが溶かした炭のあとか、それとも蛇子ちゃんの血便ウンコかもうコレわかんねえなァ!!!
絶叫と同時に今度は私が腹を抱えるように大笑いしながらホストクラブでボトルが入れられたときのようなシャンパンコールを入れる。
ところで、まえさき市で3時間ウンコしていた方の蛇子ちゃんと、竹刀を引き抜かれてウンコを漏らしたほうの蛇子ちゃん…………2人を鉢合わせたらいったいどんなことが起きるのだろうか? かなり興味ある。
さて現在、停戦しているこの状況から離脱する方法として。
背中にはリュックサックや〈改造した釘打ち機〉を含めた装備一式。
右手にスタン状態の肉盾子ちゃん。
左手に竹刀。
右足側からダミーパイプ爆弾付きのベルトを垂らして、かなり複雑な顔をした駒水ちゃんをしがみつかせ。
左足のみを使ってなんとか離脱しようともがいていた。
この離脱の手法ならば、仮に駒水ちゃんが裏切りの牙を剥いてきたとしても利き足のつま先を槍の穂先のように尖らせた〈キック〉を顔面に叩き込んで離脱できる安心設計だ。
離脱の間際ライフル兵からの麻酔弾の銃弾の嵐に巻き込まれたものの、肉盾子ちゃんこと蛇子ちゃんが殆ど代わりに弾丸を引き受けてくれた。
おかげで彼女の前面、主にへそ近辺と乳房はハリネズミみたいになっている。
まるで海外のハードコアなSM動画を見ている気分だ。
いやぁ……。
それにしても人間だったらオーバードーズを引き起こしている頃だろうだけど、高位魔族は邪神なだけあって頑丈なんだなぁ! 頑丈なダーツ版を手に入れた気分。
さらに私は蛇子ちゃんについて理解を深められたのかも。
やっぱ、このタイプはまともにやり合っちゃいけない。
封印しよ。封印。
宇宙の彼方にサヨナラバイバイしたいところだが、今日のところはシンプルに生コンで固めて水底に封印。
ライフル、生コンクリート、ダイナマイト。
今日だけで探索者の邪神封印の三大神器、揃っちゃうな。
「えーっと?」
「………………」
「いつまでついてくるつもりですか?」
「………………」
「そろそろ諦めて見逃してもらえませんか?」
「………………」
「そっちの攻撃のせいで蛇子ちゃんがハリネズミなんですけど?」
「………………」
「実弾なら死んでましたよ?」
「………………」
「無抵抗の高位魔族を攻撃して心とか痛まないんですか?」
「………………」
カルガモのヒナのように後をついてくる、重い腰を上げたエドウィン・ブラックと私兵部隊へ声をかける。
彼は相変わらず何も答えない。
牛歩で退却する私に対して威厳を保ったまま警戒しているようだ。
彼を取り巻く闇から、私にとっては神経を逆なでされるような気持ちの悪い触手やら西洋の剣らしいものが顕現していた。
それらは脈動しながら、嫌に闇を引き立てるような白い眼球と赤目が百目の妖怪のように不規則に付属している。
いずれも宙に浮かぶ《魔力付与されたナイフ》のように刃先を向けた攻撃態勢には入っているが、あくまでも牽制の範疇らしい。
やはり肉盾子ちゃんや桃色髪の痴女、その他の隊員を束ねる総大将だろうか。
きっと私の情報バーゲンセールも『すべては開示していない』と先見の明による行動なのだろう。
しかし可哀想な蛇子ちゃん。
エドウィン・ブラックとは親友らしいが、その親友は蛇子ちゃんを捨て駒にした挙句。
牽制ばかりで先ほどから助けようとする意志が微塵にも感じられない。
でも安心してね! 肉盾子ちゃん!
私は邪神封印するまで傍にいてあげるからね!
私達、
ギヒヒヒヒヒヒヒッ!
「……ブラック様」
「…………」
「………………」ヒソヒソ
「…………」ボソッ
「ハッ。承知いたしました」
途中で桃色髪の痴女が戻ってきては、混沌とした現場に唖然としていたがエドウィン・ブラックへ報告・指示を受けるとまたどこかに去ってしまった。
てか、この進行速度で東京キングダム大橋を渡るとか、丸1日かかっちゃうんですけど?
「…………」
「……」
このにらみ合いはまだまだ続くようだ。
こんなことになるなら、自動車でも盗んでタクシーでも拾っておけばよかったと後悔す——
——ドカァアアァァアアアン!
「!?」
ここで唐突な爆発音に身を強張らせる。
続いて少し遅れて震度5強のようなまともに立っていられなくなるほどの強い縦揺れ。
地中をのたうつ大蛆/ヘルマトデスやアトゥが地表を突き破って顕現する現象と非常に酷似して悲劇の記憶がフラッシュバックする。
反射的に、被弾を最小限に抑えるためしゃがみ込んで重心を低くする。
ずぬっぷぅ!
「おっッ♥♥♥!? お゙ ぉ゙ ッ゙!? ぼぉぉ゙ お゙ぉっ゙ お゙お゙お゙?゙!゙!゙?゙?゙」
蛇子ちゃんに竹刀を突き刺して肉盾装甲にもなる〈途方もなく大きな棍棒〉として扱う。
傘のように掲げ、上空から降り注ぐガラス片やガレキの破片や花壇などの落下物から駒ちゃんと自身を護る。
蛇子ちゃんの口からエロマンガでしか聞いたことしかないような、ヒキガエルを踏みつぶしたときのような濁点混じりの汚い喘ぎ声が響くがそれに構っているどころじゃない。
エドウィン・ブラックの周りで〈ライフル〉を構えている私兵部隊員達は、銃口を下げ浮足立ちながらも連続する爆発音へ振り返って事態を把握に努めている。
あまりの振動に私兵達もよろけ中には尻もちを着く者も現れる。
駒ちゃんは想定外の出来事に身動きすら取れず呆然としている。
彼女を抱き寄せて被害を
そのような中でも最前列で対峙しているエドウィン・ブラックだけは顔色1つ変えずに地面と同化しているかのように平然と佇んでいた。
………………最悪なことは連続するものだ。
爆発は1度のみで済まなかった。
誘爆を引き起こしたかのように連続し、私達の周囲を囲うように連鎖的な爆音が響く。
音が重なり合って分かりにくいが……少なくとも5回は大きな爆発があったはずだ。
地面の小石が細かく跳ね上がり、まるで砲弾が数ⅿ先に落ちて来たかのような振動だ。
揺れが更に激しくなる。
でもエドウィン・ブラックは爆発音にすら動揺していない。
熱烈な視線は徹底的な防御陣を施行する私一点へと向けられている。
瞬間移動からの空爆が降りそそぐ大地に降り立ったかのような非日常。
続いて建物崩落の音。
すくなくとも私の知る年代までの現代の建物は、建築法によって最低限鉄筋コンクリートで建築されているはずなのだが……。
東京キングダムの貧弱性が露わになった気がする。
あちこちから悲鳴や助けを求める声、延焼による黒煙が立ち上りはじめた。
対魔忍によって炎上するSMショップとは比較にならない規模での騒動。
おまけにあちらこちらから怒声や情けを求める声、銃声までもが聞こえてくる。
まるで情勢が不安定な抗争地帯で僅かに保たれていた均衡が、爆発騒ぎを歯切りに各組織の開戦を促してしまったかのような。
もちろん、私の所業じゃない。
大規模な爆発物を仕掛けられるぐらいなら、とっくの昔に先の戦闘や自爆での脅し、目前の高位魔族の封印の用途で用いている。
そもそも “高位魔族から逃れる”
狂気の沙汰ほど面白いとは思うが私にだってそれぐらいの分別はつくし、至る前に切り札の一つは使う。
第一、当日までに材料が揃わなかったというのにできるわけがない!
更に弁明するならば、今日の高位魔族の追跡から逃れたら私は鹿之助くんのおうちに招かれて遊びに行く約束があるんだぞ!
他にも心寧ちゃんと鹿子ちゃん、危なっかしい陽葵ちゃんと川に行く約束とか!
Twinterで募集かけたTRPGのコンベンションだってある!
その近い将来は、純粋無垢な鹿之助くんを排泄だけでイケる
未来にこんな大事で重要なイベントが控えているのにやるわけがない。
「ブラック様!」
またもや両乳房をバルンバルンとたわませて桃色髪の痴女が戻ってくる。
ポロリしないのが不思議なぐらいの揺れだ。
その表情は明らかに狼狽え、凛とした表情は完全に消え去っていた。
それからエドウィン・ブラックへ耳打ちを始める。
彼は頷きもせず、淡々と未だに視線を私へと——
「
………………なんだ?
あんなに決して逸らさなかった赤目が、一瞬だけ視線が桃色髪の痴女の方へと向けられる。
報告の中で気になることでもあったのか?
………………嫌な予感がして〈聞き耳〉をそばだてる。
「
ほれ見たことか。
周囲の雑音が強すぎて完全には聞き取れなかったが、嫌な予感が的中した。
辛うじて聞き取れた単語から推測するに、援軍が居るらしい。
それもかなりの数。
朧やアレクトラというのは人物ではなく部隊として見るべきか。
彼がどれだけ本が欲しているのか、もう十分すぎるぐらいに理解した。
ただよくわからなかったのは
あの痴女の焦り具合から推察するに前半の2つの単語は、彼女も想定していない事態が起きたと考えられるだろう。
ペチ。ペチ。ペチ。ペチ。ペチ。
「あっあっ! んあっ♥ んっ♥ んっ♥」
現状できることとして、距離をジリジリと取りながら蛇子ちゃんのケツを愛撫程度の威力で叩いておく。
色っぽい声で喘ぐものだから桃色髪の痴女が奇々怪々なモニュメントでも見るような目で眺めてくるが、私だって好きでやっているわけではないしお前だけにはそんな目で見られたくはない。
今の蛇子ちゃんはある種の時限爆弾。
タイマーが0になった時、私は人生の中で指20本の1つには入るであろう恐ろしい拷問を彼女から受けることになりかねない。
事前に身を護るため仕方のない行為なのだ。
正当防衛。正当防衛。
~一方、その頃……①~
ピカッ!
日ノ出 陽葵「!? な、なにごと!?」ビックリ
ドカァアアァァアアアン!
日ノ出 陽葵「わ!わ!わ!わ!わ!!!」すってんころりん
~一方、その頃……②~
————ドカァアアァァアアアン!
「な、なんだァ!?」
八津 紫「!」
「バカッ!そいつから目を放す——」
八津 紫「でやぁあああああああッ」
「ぎゃーっ!!!」
八津 紫「よくも好き勝手してくれたな? 今度はこちらの番だ……」
「ヒッ!」
「ふ、不死身なだけだ! 死にやしねえ! 殺せ! 死なない程度に殺せ!」
~一方、その頃……③~
相州 蛇子「無事に任務終了! やったね!」
上原 鹿之助「はぁ……一時はどうなるかとおもったぜ……」
ふうま小太郎「さぁ、青空さんを迎えに行こう」
pipipi……
相州 蛇子「通信? はい、相州蛇子です。え?……はい。はい……」
上原 鹿之助「な、なぁ。俺なんか嫌な予感がするんだけど……」
ふうま小太郎「奇遇だな。俺もだ」
相州 蛇子「はい。わかりました……ふうまちゃん!鹿之助ちゃん!大変だよ!今、東京キングダムで爆発事故があったって……!!!」
上原 鹿之助「!」
ふうま小太郎「!」
~一方、その頃……④~
—ドカァアアァァアアアン!
マダム「………………爆発?穏やかじゃないわね」
?? アスカ「あっちには……私たちのセーフハウスが……ちょっと調へてくる!」
マダム「待ちなさい。——私も同行するわ」
~一方、その頃……⑤~
——ドカァアアァァアアアン!
高坂 静流「あの方角……——まずいわね。爆発した場所から考えて大変なことになる」
~一方、その頃……●~
ドカァアアァァアアアン!
ドカァアアァァアアアン!
ドカァアアァァアアアン!
ドカァアアァァアアアン!
ドカァアアァァアアアン!
?? ??「………………」スタスタスタ……
ガツンッ!
?? ??「…………ざまぁみろ」ポリポリ
~あとがき~
蛇子ちゃんとスネークレディ……接点が出来てしましましたね……。
それでここまで
CoC公式鯖Discordが出来ましたね。
私もそちらに参加したいと思います。少しばかり知識が錆びついてきましたので、オイルを差す気持ちでいろいろ思い出したいと思います。