対魔忍世界へ転移したが、私は一般人枠で人生を謳歌したい。 作:槍刀拳
あぁ、対魔忍世界ならでは展開を迎えつつあるな。
という顔を作者は考えています。
比較的健全です。Episode174よりソフトです。
今週末。
鹿之助くんと2人っきりで帰路についている。
「…………」
「…………」
いつもならヘビィ子ちゃんとふうまの奴が同行しての集団下校なのだが……。
ついこの間の出来事である食堂にて大胆に彼の手を握ったことによって、察しのよい女子軍はあれから1人を除いて私が鹿之助と2人っきりのチャンスがあると見るや否や音もなく去っては私と鹿之助くんだけにしてくる。
ありがた半分、半分迷惑。
こちとら確かに人生2回目だけど、探索者時代には恋人や婚約者など作ろうものなら、その最愛の人を私のせいで危険に巻き込む恐れがあることを理由に作ったことがないから、どうリードしたらいいのかわからないのですが?
私はですねぇ! 心寧ちゃんやヘビィ子ちゃんみたいな意識して恋愛クソ強女ムーブができる側の人間じゃないんですよぉッ!
「…………」
「…………」
第一。実のところを言えば、理性が自分の行いと恋仲の関係性に対して警鐘を響かせている。
具体的に言えば、私の中身と彼との歳の差だ。
これまでの流れとか勢いで付き合うことにはなったものの、根底には『自分が若い子と恋仲になるのはまずいだろ常考*1』という本音が時たま自問自答を繰り返している。特にお風呂に入ってるときとか。
いくらこの世界が対魔忍世界だからと言って、このようなモラルからの背徳行為を行ってよいものかと。
『恋愛に年齢なんか関係ない』などという綺麗事はあるが、実情としてはやはり私の中では“そういうわけにはいかない”という概念がある。
なんといっても青空 日葵の中身はおばさんなのだ。井河アサギ校長先生の実年齢は知らないが、少なくとも私 釘貫神葬は彼女よりも年上だと推測している。そんなババアが少年に恋をするのは…………ねぇ? アカンでしょ。
私の立場をミラーリングしてみよう。肉体は16歳のピチピチの青年だとしても、肉体の中身は40近いおじさんが、20歳未満の少女に恋をして付き合っている。どう考えても犯罪臭、売春パパ活おじ、露見すれば炎上案件。
おねショタの創作物印象操作によって2010s末期までは、逆のパターンの場合では許される風潮はあったが2025sでは男女平等ポリコレ意識改革。2078s現代で世間体的にはどのような扱いになっているのかわからない。
それゆえに私たちの関係性は、適切ではないだろうという正論が阻害してくる。
一線を越えてヤるんだったら、年上の私がリードするべきだろうがそれでも……ッ!
「…………」
「…………」チラリ
こちらが関係性に対して悩みふけるところを他所に、この議題について思考を張り巡らせている時は気難しくなっているかもしれない私の顔を、見上げるようにチラリと鹿之助くんがたまにこちらを見つめてくる。
でもそれはほんの一瞬。すぐに正面に視線を戻してしまう。
いつもの帰路との違いといえば、彼の顔が熱に浮かされたようにほんのり紅潮していること。
また鹿之助くん以外の者の手によって、どこからともなく監視されているような視線が第六感として〈目星〉がついていることだ。
どこからか何者かに見られている気配はする。
されどその視線が応援してくれる五車学園の生徒たちの好奇心によるものか、それとも立場上グレーの私を監視するために監視役の対魔忍が配置されているのか、はたまた二車の配下共がこちらに一杯食わせてやろうと付け狙っているのかまでは判断に至れない。
そして大穴の陽葵ちゃん。だだ仮に監視者が陽葵ちゃんなら私と鹿之助くんの良いムードを黙って見過ごすはずはないので、監視ちゃんは陽葵ちゃんではない。
「…………」
「…………」チラッ
『ええい。監視者の確率は1/3だろ!』と心の中で悪魔の私が囁く。
『一回、ド正論を振りかざす世間体の私は他の脳内の別の私に叩き潰されて死んでくれ!』とも大悪魔の私も叫ぶ。
既に私と鹿之助くんは5カ月の間柄だ。男女の友情は成立しないことは皆さんご存じだろう。
本当に男女間に友情が成立するのならば、既に人間という種は滅んでいる。たとえ過去にそういう人間種が存在していたとしても! 現代では既に淘汰されて絶滅しているはずなのだ!だからこの現代に残っているのは男女間に友情が成立していない人種のみ!ゆえに私がここで彼の手を握ったところで誤差だよ!誤差!それに彼と手を繋いでおくことで、咄嗟の奇襲や強襲に遭遇しても護りに入ることのできる状況を事前に構築することができるのだ!
そうだとも!だいたい現代では女性も肉食系で行かねばならない時代に差し掛かっているのだ(混乱)*2喰らわねば恥! そもそも鹿之助くんは対魔忍なのだから、つまりこんな子供でも戦地に駆り出される恐れがあるのだ。ならば先手を打つべきだ!草食系男子だろ!鹿之助くんの場合はどうみても!!!自分から手を出してくる未来は予想できない!
「……ん」
8ヵ国連合軍の兵士の写真に写る英国兵のような顔ですましながら、少し膝を曲げて彼の手を救い上げるように手首からそっと握り私の指を彼の手のひらに滑り込む。
「ぁふぅぁ////」
彼も変に緊張しているせいか、変な産声と手のひらがじっとりと湿っているが、私も似たようなものだ。そのままいきなり恋人繋ぎに移行するのはハードルが高いので、人差し指から薬指までの指を彼の親指と人指し指に滑り込ませ、残りの指で彼の手がほどけてしまわないように登山用リュックサックに付属しているバックルのように親指と人差し指をこちらの親指と小指で挟み込む。
私とは異なる体温の感覚に集中しながらも、彼の喘ぐような色っぽい声でムラムラとしながら自然に手を下す。彼が私の手を握るたびに指の腹が手の甲にあたりこそばゆい気分になる。
彼の指の腹が何度もまるで私の乳頭を愛撫するように手の甲を優しく撫でる。
「んぅ」
私も変な声が出そうになるのを左手で口を押えてこらえる。
もう完全に注意力は散漫になっている。シラフであればこの機に乗じて監視者の特定に至っていたであろうが、既に先ほどまで誰かに見られているような第六感をキャッチはできていない。こんな姿は誰からどう見ても私たちはお互いにお互いを意識し合っているようにしか見えない。
ただ一つ確実なことは、監視者が何者であろうと、その人物が陽葵ちゃんではないことはゆるぎない事実だ。彼女なら絶対にこんなことを許さない。Q.E.D.証明完了。
「な、なぁ?」
「んっ、ん? なんですか? 鹿之助くん?」
「俺達そういうカンケーになったじゃん? や、やっぱさ、いずれは……そのっ」
スケベだなぁ。
でも高等生なら年相応だ。
彼は目線を右下へと落として、口をもにょらせている。
私も彼の表情を窺うために自然と視線を下す形になり――
「私は鹿之助くんがシたいなら、いつでもいいですよ」
理性の私が叩き潰されている間に、ずるい言い回しにはなってしまうが直球勝負を仕掛ける。
もうムードとかまどろっこしいのは差し置いて、求められさえすれば暗にではなく
旧世代の私は
だいたい言葉では鹿之助くんの方も皆までは言わずに、恥ずかしがっているような、そのまま主導権を握ってほしそうな顔はしているが、彼の下半身は正直である。制服のズボン越しから熱い塊がポリエステル繊維の大地を隆起させ丘を作り上げてしまっている。若い分、角度も120度ぐらいはあるだろうか?
「ぅあぅあぁぅ/// ぉ、おれはそんなつもりじゃ…………ていうか、まだ早いだろ……」
「股座の
「それはひまりがいきなり手を繋いで握ってきたからで……。俺だって大好きな人に繋がれたら自然とそうなっちゃうんだよぉ」
弱弱しい彼の発言ながらも、突然の告白に胸が一気に貫かれる。高威力すぎる。
いくらなんでもアベックの間柄と言っても、やはり好きな人から大好きなんて言われるのは、まるで心地の良い言葉を脳に刷り込まれるような甘露な響き。特別感が与えられて、脳内から快楽物質が分泌されている。
「ま、まぁ仕方ないですね。人間の歴史上、身体構造として仕方のないことです。そういう構造でもない限り地球上の生物はとうの昔に絶滅しているはずですし。営みや紡ぎは大事ですよ。ええ」
「またそうやってさぁ、早口でもっともらしいこと言い始めるんだから」
「それじゃ、もっともらしいこととかいかがでしょうか? 例えば——」
「ほぁっ!?」
彼は私に告白してきたとき、鹿之助くんが私を守りたいからそばにいてくれと言ってきたが、この“行為”につながる流れに関しては何も関係ない。私がそのまま、彼の手を引いて近くの田舎SEXをおっぱじめるときにあるバス停の裏の木陰に彼を連れ込む。
数秒前まで誘われ受けみたいな文言をほざいていたものの、一変攻勢誘い攻めのスタンスに切り替える。もう割とどうなってもいいや。
『実年齢と世間体を考えろ!』と理性の私が叫んでいるが『いまの私の肉体は16歳だ。わずかに違法なだけで、ほぼ合法である』と、頭ではこのように思考が巡ってはいる。つまり支離滅裂。
実のところ8割は脳機能が正常稼働していない。
木陰に〈隠れる〉。
それから大木に寄りかかるようにして長坐位を取ると、三角木馬にまたがらせるように鹿之助くんを引き込み、膝上へ女の子座りをさせる。
目線が一致した高さで、お互いの瞳を見つめ合う。顎を引いて上目遣いな彼の緋色の瞳に、私の顔が反射して映る。その間に繋いでいた手を彼の背中に回して、自身の指を交差に組み合わせる。もうこれで彼は私の膝上から自発的に降りることはできなくなった。
「——こんなこととか」
「はぅ」
「ふふっ」
挑発的な微笑みを彼に向けて、そのまま下唇から全体にかけてまるで肌を重ね合わせて一体化させるように互いの上の口の脂肪を押し付け合う。薄目を開けて彼が嫌がっていないこと、拒否反応を示していないことを確認してから、そのまま唇だけを重ね合わせる浅いキスだけを持続させる。
間違っても。
あの高位魔族の蛇子ちゃんにやられたような土足で入り込むような無粋な真似はしない。処女なのにエグいディープキスをぶっ放したりなどは絶対にしない。
私のファーストキスを奪っていったあのクソ高位魔族め、覚えてやがれ。
「っんっふ、ちゅ」
「っむ♥んっ。んふぅ♥」
鹿之助くんも初めてで強張っている体を解凍するように彼の背中をなで、息を留めた初めてのキスは先に鼻息を彼に当てて息継ぎのリードを行う。
互いの愛情を確かめ合うように、たとえ下半身の性器がハマっていないとしても2人っきりの時間を愉しみ悦びを分かち合う。
やがて鹿之助くん側からも両手を、その両手は首の後ろに回されて抱きしめられる。
湯たんぽに温水が注がれていくように心の中が暖かくなる。求められているという自己承認欲求も満たされていく。
「ぷはっ」
「むはっ」
初めてのキスに関する先駆者たちの体験談と言えば、鼻息が当たることを心配し表面上のキスにしか至らないようだが、私が先に撤回したことで十分にお互い愉しむことできたと思う。
ひとまず一呼吸。唇同士を離し、少し息を留めたせい温まった口腔内の熱くなった吐息を吹きかけ合う。
まるで恋人とのファーストキスでは考えられないような息の吹きかけ合いだが、それが異常に性へのボルテージを高めていく。
「ひまりが誘うからだぞ」
「恋人なんですし、これくらいはいいじゃありませんか」
勇気を出した彼の顔と力強い口調に、ふふふっと笑う私の顔。
それからコッツンと優しく額を合わせあう。
「それに私から誘わないと君は奥手なんですから。ちょうどいいかもしれませんよ?」
「でもそのせいで俺のこっちはどうしてくれるんだよ」
視線を落とし彼の小丘を確認する。ズボン越しだというのに、ピクンピクンと触ってほしそうに凶悪なエイリアンが布を引き裂き破らんと突出していた。きっと彼の下着にはガマン汁のヨダレが染みこんでいることだろう。
だが私は触れてやらない。
視線を落として認識はするが、意地悪そうな顔を彼に向ける。
それから両足をモゾモゾと動かし、彼を膝上からどける。
腰を浮かして普段武器として持ち歩いている40デニールのパンツストッキングを脱ぐ様相を鹿之助くんに見せつける。ストッキングで覆い隠された16歳の
期待が膨らむように彼の瞼が大きく開かれる。だがこれは焦らしの一環だ。そのまま長めのキスやら登下校やら鹿之助くんと体を密着させ合った結果で色々なモノが染み込んだパンストを彼に手渡す。
「今晩のオカズです♥ 私達“まだ早い”のでしょう?♥♥♥」
「くっ……うぅぅぅっ♥♥」
あぁ〜!
間違いなく鹿之助くんの性癖が破壊された音ォ〜!
自分で言い出した手前、苦しくもどかしいような悔しそうな彼の表情。
私はその表情だけをオカズに5連続アクメに達せる自信があるが、それは自宅に帰ってからの話だ。
いやはやしかしながら、パンツストッキングはブラックジャック作成用の武器としかみていなかったが、こんな場所でこんな形の性処理武器として転用できるとは想定外ではあった。
それはさておき脱ぎたてストッキングを手渡した鹿之助くんへもう一度、頭から覆い被さるように抱きしめる。
彼のぬくもり、息遣い、脈動を上半身全体で堪能し、それから彼の頭皮の臭いで鼻孔を幸福で包むのであった。
~だそく~
ナイ牧師「高校生はヤリまくりのハメまくりが普通の印象ですが、固定概念が邪魔してなかなか一線を越えてくれませんね……。くそっ…じれってーな。
~あとがき~
作者としては、御託はいいから早くハメを外してほしいですね。でもハメを外すとR-18タグを付けなきゃいけなくなるのと、作者ドスケベ語録は世界共通サブカル言語ホモビ淫夢語録しかないので回想シーンだけで済む程度にスケベしてほしいです。
最近は正気度がもとに戻ってきたせいで真面なことしか言わなくなったことが一番の問題だと思います。それに前世の知識、大人らしい知識の生で高等部らしい軽率な行動に至れなくなってもいますね。
ヌルい対魔忍世界に浸かり過ぎでは? 250話目なのに正室との恋愛進展率クソ%なのなんなの? 陽葵ちゃんの方がその点リードしてるぞ!!! 今回は接吻の逆首引き恋慕しかしてねぇぞ!!!
鹿之助くんは対魔忍でいずれ任務失敗から対魔忍(動詞)する可能性がクソ高いんだから、はやくシろっ!! 事後報告でもいいから進展してくれっ! 間に合わなくなってもしらんぞ————っ!!!