対魔忍世界へ転移したが、私は一般人枠で人生を謳歌したい。   作:槍刀拳

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~まえがき~
 新年が明けました! 前回の作者の状況暴露による応援と評価をドシドシと送って下さりありがとうございます!!! この度、日間ランキングにも掲載したみたいで……。盛り上げて下さっている皆様には頭が上がらない想いです。
 また閲覧者数(UA)が120,000人を越して、123,456人を確認することができる日が来ようとは……たまげたなぁ。ウゴゴゴゴ……! ありがとうございます。

 さて、新年早々1話目から混沌めいたタイトルですが、今年もよろしくお願いします。




Episode49 『狂乱発狂』

 泥の中で芋虫のように蹲る私の元へ心寧ちゃんが近寄ってきて、先ほどと同じような要領で伸ばしてくれた手に掴まるとそのまま引き起こしてくれる。

 

「ひ、ひまりちゃん……」

「……だ、大丈夫です。それよりも、入って行ってしまった皆さんを何とかしないと……!」

 

 私の言葉に心配をする心寧ちゃんは、力強く頷くとスマホを取り出して学校へ連絡を入れようとするが……まぁ、当然の如く電波は圏外を指し示しており、スマホからの通報はできそうにはなかった。

 ……これだから田舎は嫌いなんだ。ファッキュー。秘境辺境の地 グンマー県。ゴシャア町。

 だが、私はそのための対策は既に練っている。そう。私はできる女だ。一度(前世)の過ちで学習はしている。

 そして、これがこの状況を打開することのできる20万7,985円の衛星電話だ。前世での同じ(てつ)を踏まないようにと購入した私の心に平穏を齎していた20万7,985円の衛星電話なのだ。前世の初任給手取りの1.1か月分に値する20万7,985円の防水加工された衛星電話。これを使って学校に連絡を取り、学内にいる教員に事情を説明して救援を乞うほかない。

 本来であれば、神村さんから爆炎を食らう前に、彼女たちの姿を発見し次第、連絡を取る手筈だったのだが……。いくつかのハプニングが重なってしまった結果、使用のタイミングがズレてしまった。

 電波が繋がらないことに対し、焦燥の顔色を浮かべる心寧ちゃんの目の前で自分でもわかるほどのドヤ顔を浮かべ、彼女に対して大丈夫だと親指を立てて視線を集めたのちに早速暗記している学校の電話番号を入力しようと20万7,985円の衛星電話ボタンを押す。

 

「……」ポチッ!

「……」

「……?」ポチッ

「……?」

「……???」ポチポチッ

「…………」

 

 おかしい。画面が真っ暗なままで、電源が付かない。ここに来るまでに充電は済ませていつでも使えるようにしたはずだ。そもそも、私はいつでも使えるようにと電源は入れておいたはずなのだ……。それが真っ暗なのは……どう考えてもおかしい。

 こ、この20万7,985円の防水加工された衛星電話は防水加工だ。あ、雨や泥水に浸かった程度で壊れるはずがないものなんだ。

 では…………どうして画面が真っ暗なんだ……?

 ……。

 …………。

 ……まさか……。

 先ほどの神村の放ったロケットランチャーを避けてあの丘の上から滑落した衝撃で…………?

 

「に、にじゅ……」

「……?」

「にじゅうまん……ななせん……きゅうひゃく……はちじゅうごえん……」

「日葵ちゃん……?」

「にじゅうまん、ななせん、きゅうひゃく、はちじゅう、ごえん」

 

 身体の震えが止まらない。これは寒さによるものでも、洋館に対する恐怖の震えでもない。

 震えながら私の名前を呼んだ心寧ちゃんの方へと首が振り向く。ロボットのようなぎこちない動きで細かく視界が震えている。

 口から何か言葉が漏れ出ている。私は今、何を言っている?

 

「え? 207,985円……ですか?」

「にじゅうまんはっせんえん! にじゅうまん はっせんえん!!! ししゃごにゅうして、にじゅうまんはっせんえん!!! アハハハハハ! ハハハハハハハ!!!」

「えっ! ちょ、ちょっと!?」

 

 心寧ちゃんによる衛星電話の金額の復唱によって、私は。私は……。

 

 

 ——何が起こったのが全てを理解してしまった。

 

 

 その時には既に私の身体は勝手に動いていた。

 自分でも自身の身体の制御が利かない。

 ポンチョ型のレインコートを脱ぎ捨て、背中に背負い込んでいた得物も地面に投げ捨て、そのまま勢いよく背中から地面に倒れ込む!!! 周囲に跳ね返る泥水と、その泥の中に沈む私の背中ァ!顔面に打ち付ける雨水ッ!!! 知るか!もう何もかも私の知った事か!!!

 ロードローラーのように転がってその場で全身泥まみれになるッ!!!低体温症!??!これなら死んだ方がマシに決まってる!!!死ねッ!私なんか死んじまえっ!!!

 ゔあ゙ぁあ゙ぁ゙っ゙!!! クソ! クソッ!クソクソクソクソ!!!クソの16乗!!!このクソァァァァァッ!!!もうヤダァ!!! 20万8千円ッ!今後、高騰する見込みのある株のいくつかを断腸の思いで、人がこれで助かるならと思って!衛星電話なら今回以外でも、また使えるからと思って!!!断腸のおもひで!!!思いでぇえぇええ!!!ッハアァアアアァアーーッ!!!売り払ったのにぃフッヒョホォオオー!!!ふぁはーうはぁー!!!使う前にぶっ壊れた!使う前にぶっ壊れたァアアアアッ!!!ウワッハッハーンッッッ!!!私の初任給の手取り1.1か月ぶぅぅううん!!!! バッカァ!ふざけんじゃねぇえっ!!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ゙!!!も゙ゔい゙や゙だ゙ぁ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッ!

 

 ひぐらしのなく頃に卒 祟明し編 其の弐の沙都子ロードローラーのように。

 壺男で12時間かけたのに初期スタート位置に戻されたアジア系の人間のように。

 コラ画像、梅雨明けてないじゃないすかー!やだー!と叫ぶ男の人のように。

 私の元居たクトゥルフ神話TRPG世界線上にて記者会見の最中、温泉に180回近く訪れながらも明確な活動内容を開示しなかった男の号泣会見のように。

 ギュルルルルルという効果音がなりそうな勢いで回転しながら言葉にならない悲鳴と言語を叫び散らしながらとにかく転がる。

 

………

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

………

 

 言葉にならない絶叫を挙げながら、ひとしきり暴れた後。放心しながらも豪雨に打たれ空を見上げたところで正気を戻して、まさにキチガイを見つけて恐れ慄く心寧ちゃんを視界の端に映しながら、妖怪のドロドロな泥田坊のようになった体を起こす。

 ……暴れまわった途中から記憶が無いが、私が起き上がった瞬間に心寧ちゃんが身体をビクリと震わせ、視線を向けた瞬間にガタガタと震え出した。

 腕時計を確認して、現時刻を確認する。17時20分だ。蓮魔先生達が到着するまで、まだ1時間20分も時間が残されていた。

 

「……さて、と」

「……は、はい!」

 

 ……相当激しく暴れまわったようだ。かなり。かなり体育会系の返事を返してくるほどに彼女はドン引きしている。

 こちらも片目を瞑りながらも後頭部を掻いて『てへへ』と笑ってごまかそうとするが、彼女の表情は非常に強張ったままだ。……記憶が無いときに、何か前世に関するまずいことを口走ってないといいのだが……。

 

「……私は。私は4人。特に友達の陽葵ちゃんを放っておくわけには行きませんので、このまま準備を整えて突入しますが……心寧ちゃんはどうされますか?」

「え、えっと……」

「……まぁ、こんなこと言われて、すぐに思いつきませんよね。ですので3つの選択肢があります。ここから好きな選択肢を選んでいただいても構いませんし、それ以外の行動を選んで頂いても構いません」

 

 ここで心寧ちゃんに提示した選択肢は以下のものであった。

1.蓮魔先生が約2時間後に到着するのを待つために、この洋館前で待機する。

2.蓮魔先生の到着を待たずに1人で森から出て、学校に事情を説明しに行く。

3.洋館に突入する私についてくる。

 

 ……いずれも降り注ぐ雨で頭の冷えた私が思いつき得る最大で苦渋の選択肢だった。

 彼女がこの簡易テントもない雨の降る森の中で、2時間もの間ただひたすらに教師の到着を待つことができるのかと尋ねられればできると言い切れる自信はないだろう。また彼女を1人来た道を帰らせるというのも、両足義足の彼女が迷子や熊に襲われる危険性を考えると選択肢としては取り下げたいものではある。私が同伴して送り届けることは、心寧ちゃんの生存率をわずかに上げ五車学園の教師を連れてくることには繋がるかもしれないが……。

 それは同時に今洋館の中へ入ってしまった4人を見捨てることと同意義だ。ドレスを纏った首のない貴婦人がどれほどの存在かは計り知れない。仮に私が心寧ちゃんを連れて森から無事に出られたとして片道30分、往復60分の間に4人は貴婦人と遭遇してしまうだろう。

 ——確実に間違いなく無事では済まない。

 仮に神村のロケットランチャーがあったとしても、私の経験から言ってしまえば常に “銃火器” が必ずや役立つとは限らないことはよく知っている。穂稀 なお先輩のライフルのようなモデルガンなら猶更だ。

 詰まるところ。どのような選択肢であれ、生徒の誰かが窮地に陥るのは違いなかった。

 

「……。……日葵ちゃ……日葵さんに付いて行きます。ここで分散するよりも2人でなら、たとえ危険に直面したとしてもお互いに助け合えますから……私も、日葵さんと同じようにいつも明るくて元気な方の陽葵ちゃんが心配ですし」

「ん。そうですか」

 

 心寧ちゃんは少し俯いて一頻り考えたのちに私についてくることを選んだ。そう、この場合、分散するのは危険だ。死に直結しかねない。

 ゆえに彼女の言葉に対して、少しほっとした。彼女は状況によって適切な行動を取ることのできるタイプの子だ。

 

「あと別に同年代なのですから、以前や陽葵ちゃんのように心寧ちゃんも私の事は『日葵ちゃん』呼びでも構わないのですよ?」

「は、はい。そ、それは……お気遣い、あ、ありがとうございます……」

「……」

 

 とまぁ、ここだけはどうしようもない一線と壁を築かれてしまったようだ。しかし20万8千円もの物品が未使用のままで破壊されたことは、私にとって致命的過ぎたのだ。

 いずれ彼女も親元を離れ、一人暮らしを始め、一般企業に勤めて、おちんぎんを貰えばわかる日が来る。家賃、食費、光熱費、電気代、スマホ代その他もろもろから差し引かれた給与で生活する現代社会の中で、20万8千円がどれほどの価値を持つかを。

 彼女の決断を見届けた後、泥まみれになりながら脱ぎ捨てた得物を背負う。消火器に繋がれた対スズメバチ用マグナムジェットのトリガーを作動させて正常に作動するかどうか確認を取る。

 

 シュゴッ!シュゴーッ!

 

 ……問題はなさそうだ。トリガーを引いたときのみ空気中に白い粉末が煙のように吹き上がり、地面を白く染めた。

 

「日葵さん……それは……?」

 

 動作確認をする私の背後から、ひょっこりと覗き込み恐る恐ると言った様子で尋ねてくる。

 

「改良型の射撃用消火器です。3連結しているので容量は従来のものの3倍で、本来の消火器は1度噴射させると14秒間射出したままになるのですが、本製品は改良型ということでこのホースの先端に付けられたマグナムジェットの銃把(グリップ)を握り引き金(トリガー)を引くことで複数回に分けて射出できるようにしています。今回の場合。消火用としてではなく、あくまでも目つぶし用ではありますが……。空になった消火器は鈍器として運用が可能ですので遠近両用の武器となります」

「そ、そうなんですね……」

「……ええ。それでは行きましょう。……洋館の中に入ったら、決して私から離れないようにしてください。異常があれば即座に知らせるように」

「……わかりました」

 

 少しギクシャクしたような会話になりながらも、4人を追いかけるようにして私達はこの洋館の中へと入った。

 資料での事前情報を踏まえ、玄関には壊れて使い物にならなくなったGPS付きの衛星電話(20万7,895円)を扉に挟んで、完全に扉が閉まってしまうことが無いように細工を施した。

 ……豪華なドアストッパーだなぁ!!! クソが!!!

 

——神村ぁッ!!!——

 

………

……

 

——鋼人屋敷(屋内)————

 

……

 

 洋館の内装は、無人となってからしばらく……具体的に数カ月、時間が経過したあとの廃墟のような状態だった。室内には埃っぽい匂いが立ち込めており、本来は存在しないにも関わらず天井のある廊下は、屋外で降り注いでいるはずの雨が身体に当たることがなければ床に水たまりが張っている様子すらない。試しに埃の溜まった床を指でなぞったり、身体に付着した泥を掌で拭って天井に叩きつけてみるも擦り抜けることはなく、確かにそこに存在するかのように泥が飛散し、指には埃が付着した。

 流石にとてもじゃないが舐める気は起きない。

 木製の床である廊下には中央に置くまで続く紫色のカーペットが敷かれており、一瞬土足で立ち入るか悩んでしまうような高価な品であったが……全身に泥が付着している以上、私が館内の清潔を保つことはできないものとしてそのまま上がる。壁には高級そうな額縁の中に日焼けし、何が描かれていたのか一切不明な絵が飾られていて、額縁と額縁の間には紫色の炎と光が灯る燭台が掛けられていた。

 部屋の構造としては、玄関口から右手には2階へと昇る階段が設置されており、上り階段の脇には人が入ることができそうな大きさの扉に南京錠が3重にも厳重に付けられている。ノックした感じでは、中は空洞になっていることが推測できる。しかし、鍵が3つも掛けられているということはここに4人が現状入って行ってしまったという線はない。それゆえにまず1階に視線を向ける。正面には暗闇で視界の悪い廊下と、両側の壁に3枚ずつ扉が備え付けられていた。

 先行した4人は、あの泥の中を進んでいて玄関で靴を脱いだ形跡も残されていないのにも関わらず、侵入した直後の足跡がどこにも見当たらなかった。

 

「陽ま「ッ!!!!」

 

 唐突に背後で大きな声を心寧ちゃんが出そうとするので、神速で振り返って彼女の口を抑える。レインコートのフードを脱いだ彼女の口元や髪に私の手に付着していた泥が大量に飛散し、彼女の顎元から泥と泥水が滴っていく。

 

「あっ」

「……」

「……ごめん。でも、大きな声は出さないで」

 

 汚れた手や身体から滴り零れる泥をカーペットを千切って、心寧ちゃんの顔に飛散させてしまった泥を拭い取り謝罪する。彼女は抑えられた当初は目を丸くしていたが、泥が拭われると目と眉を顰めながら今までの震えとは異なる鋭い敵意のある目でこちらを見つめていた。

 だがそれでもこちらの指示に関しては理解と了承を得られたようあり、自身のハンカチで私の手では拭いきれなかった泥を落として黙って真後ろについてくる。

 

 ひとまず改良型の消火器を構えながら、玄関口に近い左側の扉を開ける。この部屋は来客用の応接間だったようだ。西洋式の椅子と机が部屋の中央に置かれ、壁沿いには今は使用されていなさそうな暖炉がくすぶって、その周囲にはオーバーコートなどを掛けるハンガーラックなどがそのままにしてある。

 この部屋の何処にも4人の姿は見られない。ふと、心寧ちゃんの方に視線を送るが、彼女は私の指示通りついてきていた。ただ、彼女の顔は燭台による効果もあるのか青白く気分が悪そうに見える。

 

「大丈夫?」

「……大丈夫です。すみません」

「ならいいのですが……あ、聖剣ヒカキボルグ」

 

 短く言葉を交わして、私は暖炉の中を漁る。

 暖炉はつい最近にも火が灯されていたのか、灰はまだ温かく炭と化した木材が積まれている。その中から炭の欠片を取り出す。また〈目星〉によって火が付けられるときに着火剤として使用されたのか炭の山から燃え残った書物の断片を発見し手に取った。

 ついでに傍に立てかけられている聖剣ヒカキボルグを腰に携える。

 

「……それは何に使うのでしょうか…?」

「聖剣ヒカキボルグの使い道のこと? これは熱してカルティストを片っ端から焼印…………ではなく、片っ端から殴り倒すのに有用でして。心寧ちゃん……もしかして、使いたいのですか?」

「あの、そちらではなくて……そっちの……」

「炭? 炭ならマッピングに使います。こうやって入ってきた扉や出入り口の床に印や数字をつけて……。心寧ちゃんは私の資料を読んで頂けましたのでご存じだとは思いますが……玄関の扉を開けたはずなのに別の部屋だったという証言の元このような対応をしています。しかし、先に入ったはずの4人の足跡が無いところを見るとこれは無駄な行為なのかもしれないですが……。まぁ、しないで後悔するよりは、してから無意味な行為だと判明してから後悔した方がマシと判断したためです」

「……なるほど。あの……もしよろしければ私がその役割をしましょうか?」

「心寧ちゃんが?」

「はい。負担軽減のためにも……。それに日葵さんの方が、その、私より戦い慣れているような……この状況に慣れているようなそんな感じがしまして……」

「そうですか? ……そう見えます? 私は普遍的な女子高生(JK)ですけど……」

「あの……普遍的なJKは頭で窓ガラスを叩き割ったりませんよ?」

「それは……。……あれはハワイでお父さんに訓練してもらったからです。『いいか、日葵。サプライズで相手の度胆をブチ抜くなら〈頭突き〉で窓ガラスをブチ破れ! 相手の肝を叩き潰してやれ!』 ね? ……この理由なら正統的な普遍的な女の子でしょ?」

「まず前提の話として、普遍的な女子高生は頭突きで窓ガラスを割ったりしないのですが……」

「…………」

「…………」

「それではマッピングの方、よろしくお願いします」

「はい」

 

 ……彼女に炭を託し、私は次の部屋の調査をするための準備を整え、泥水によって低体温症による死を免れる〈応急手当〉措置を済ませるのだった。

 

 この際、泥を落とすためのタオルすらないので私は乾燥した泥田坊スタイルを貫くことにする。

 

 




~あとがき~
 この物語始まって以来の最大正気度が削れて、シンプルに草。
 年始に終末みたいな話で更に草。
 対魔忍世界に転移して来て、しょうもない内容での発狂でなお草。
 作者は執筆中、ダイスを振りながら大草原ですよ。
 今日もダイスの女神様は絶好調です。

 でも社会人の兄貴姉貴達なら、オリ主が狂ったこの心境がわかると思います。
 2021年のTwitterのトレンドで『手取り13万』ってのがありましたが、あれならおちんぎん1.5か月分ですね。やばい。

~修正報告~
 またEpisode40で言及していた書式を基本的なものに修正し終わりました。
 またちょこちょこ加筆および修正もしています。
 忙しくて見れない人のためにざっくりとした修正個所もここに記します。
・八津 紫先生の外見の描写(Episode6)。
・過去さくらの登場を全て現在の井河さくらへ変更(第1章)。
 大きな修正としてはこの2つとなります。

~補足解説~
 本小説を閲覧している兄貴姉貴達の中には、(新)クトゥルフ神話TRPGを知らないという方もいらっしゃられると思います。
 ゆえに、これだけ洋館に入ることをオリ主が静止しているのにそのまま入って行く対魔忍に対し、見捨てたり突き放すような選択肢を選ばなかったオリ主に違和感を覚える方もいらっしゃったことでしょう。
 この行為には、オリ主の元の世界線(新)クトゥルフ神話TRPGというゲームの性質が絡んでいます。その性質ゆえにオリ主は行動しているため突き放したり見捨てる行為は、最初から釘貫 神葬(オリ主)の選択肢から除外されていました。
 オリ主の思考として、仮に突き放したとしてもNPC達(友人)は洋館探検を“決して”止めることは無い』見捨てれば『自分が介入するよりも、もっと悲惨な未来が待っている』という継続探索者としての潜在的な摺り込みが入っているためです。(現に作者も感想欄で案を出して頂けるまで、その手段に気が付けないで居ました。IsYo兄貴姉貴 気づきをありがとうございます! 作者も案を出して頂けるまで完全に探索者脳でした)

 多忙な状況が落ち着いたら、どうしてここまでオリ主が対魔忍達を引き止めるのか追加加筆しようとは思いますが、今はそんな余裕はないためこちらで解説させて頂く形になりました。
 クトゥルフ神話TRPGを知らない方からしてみれば「なんで?」となる話ではあるので、これを機に上記の理由で、あのようなしつこい程のくどい静止と最終的な洋館へ侵入した理由が分かって頂ければ幸いです。

 そして2つの探索者の定義である『CALL of CTHULHU クトゥルフ神話TRPG28頁“TRPGとは 第一段落”新クトゥルフ神話TRPG28頁“この章について 第一段落”によって動いていることもあります。
 (新)クトゥルフ神話TRPGを知らない方に、『探索者の定義』について簡単に説明すると、“探索者とは謎を解き明かし事件を解決し、クトゥルフ神話の身の毛もよだつ恐怖に立ち向かう人”のことを指しています。

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