あら? トレーナーさんなにをなさっていますの?
耳がかゆい……ですか?
そういえばここ最近良く耳を気にしてらっしゃいましたわね。
トレーナーさんは耳掃除はなさりますか?
え、しばらくしていない? それが原因じゃありませんの?
まぁ、確かにここしばらくは私のトレーニングにレースにと忙しかったですものね。
そうですわ、私が耳を掃除いたしましょうか。
ふふふ、遠慮なんかなさらないでくださいな。いつも私のために色々やっていただいているんですもの、たまには私も何かさせてくださいませ。
そうと決まれば早速やりましょうか。練習、今日はお休みですしね。
はい、ではこちらへどうぞ。
え、恥ずかしいって……もう、私が良いと言っているのですから遠慮なんかしないでくださいまし。
ほら頭をこちらへ……ふふふ。
いえ、普段は見上げているものですから、たまにはこうやって私が見下ろす形になるのも楽しいと思いまして。
私の膝はどうですか? 硬いようでしたらタオルでも……柔らかくて気持ちいい?
よかった。では始めていきましょうか。
まずは耳の中を、と……。
まぁ。まぁまぁまぁ、トレーナーさん、耳の中すごいことになっていますわよ。
しばらくって本当にどれくらいやってらっしゃらないのかしら。
これは掃除のし甲斐がありますわね。
まずは耳のお外をウェットティッシュで拭っていきましょうか
少し強めに当てますわよ。
ぐっ……ぐっ……ぐっ……
気持ちいいですか? うふふ、こうやってしっかり当てるだけで外を拭えるんですよ。
もう少し押し当てますわね。
ぐっ……ぐっ……ぐっ……
はい、耳のお外はおしまいです。
見てくださいませ、こんなに汚れてましたわ。
耳は大事なところですからね、しっかりとケアしていきませんと……。
では中の方をやっていきましょうか。
綿棒……では、ちょっと取れなさそうですし、最初から耳かきで行きましょう。
最初は入口のあたりを優しくサリサリサリ……
あっ、動かないでください! え、くすぐったい? 我慢なさってくださいまし……。
サリサリ……ササ……サリ……サリ……
ふふふ……入口のあたりだけでもこんなに取れましたわよ。ほら……。
次はもう少し奥の方を……あら、大きいのが……。
ザリ……ザリザリザリ……もう少しで大きいものが……取れそう……グリグリグリ……ザザ!
あっ……すみません、トレーナーさん痛くありませんでしたか?
大丈夫? ……気をつけますわね。
でも、取れたんです。ほらこんなに大きいものが……。
こんなのが詰まってたらそれは痒いですわよ。
もっと奥は……あら? 結構キレイですわね。
上の方へ出てきてたんでしょうか。まぁ、それならそれでよろしいですけど……。
最後の仕上げに梵天……は付いてませんでしたわね、この耳かき。
トレーナーさん。耳かき、次は梵天付きにしたほうが良いですわよ。
アレとっても気持ちいいんです。
今回は……私で我慢なさってくださいな。
ふー…………っ
んふ……。トレーナーさんビクビクってとても気持ちよさそうですわね。
この息を吹きかけられるの、気持ちいいのですけどくすぐったくて私いつも笑ってしまいますのよ。
梵天でくしくしとやったほうが擦れて気持ちいいのですけどね。
さて気を取り直して反対もやっていきましょうか。
はい、ころんとこっちを向いてくださいまし。
……ちょっと、何を抵抗してますの?
流石にお腹を見るのはちょっと……? そう思われるのでしたら目を閉じていてくださいませ。
まったくもう……。
こちらは見るからにキレイですわね……まぁでも奥の方に大きいのがあるかもしれませんし、見てみましょうか。
楽しんでるだろって、それは楽しいですわよ。
普段のトレーナーさんだと見れないお顔がいっぱい見れますもの。
今みたいに少し眠そうでとろんとした顔なんて、まず見れないですしね。
さ、手前の方からやっていきましょうか。
さっきと同じ様に……ぐっ……ぐっ……ぐっ……。
ツボ……うぅん、ツボは実は私わかりませんの。
ですが気持ちいいでしょう?
そういう細かいことは置いておいて、疲れているときってこういうのだけでも随分と違うと思います。
一応強弱をつけていますのでちょっと痛かったりするかもしれませんけど……。
ぐっ……ぐっ……ぐっ……。
はい。お耳の外はおしまいです。
中の方をやっていきましょうか。
サリサリサリ……サリ……サリサリ……サリ……。
こっちのほうが細かいのは多いでしょうか。
そういえばこちらの耳はよく指で塞いでましたものね。
サッサッ……サリ……サリっ……。
ん……よし、手前側はこんなものでしょうか。
次は奥側を……。
ざりざりざり……ザリザリ…コリッ……
あら? これは……ふふふ、見た目よりだいぶ大物の予感がしますわね……。
し甲斐が出てきましたわよ……。
グリグリ……サリっ……ザリザリザリ……
んん……もう少し……。
ザリザリ………サリっ……ゴソッ
あっ。取れました! 取れましたわよトレーナーさん!
これはかなりの大物……あら? トレーナーさん?
……眠ってらっしゃいますわね。
妙に動かないと思ったらもう……。
まぁでもせっかくのいいお天気ですし、そのまま寝かせておきましょうか。
こんな休みがあってもいいですよね。
私もこのまま……ふわぁ……。
マックイーンの膝枕で眠りたかった