短編なので続くかどうかも未定。
タイトルまんま。魔王学院の不適合者で小説を書いただけです。
因みに作者は魔王学院のキャラクターは全員好きです。特に好きなのはシン・レグリアですね。
そんなこんなでこの小説は私の投稿している天の鎖シリーズと同様にオリ主憑依系小説になっています(?)。
対象キャラはもちろん、ね?
ということで本編どうぞ。
最強の剣士とは、誰だろうか。
現代日本にはたくさんのラノベがある。その中には当然、理不尽な程に強いキャラクターが沢山いる。
ラノベに限らず、漫画、アニメ、ゲーム、エトセトラエトセトラ……この世界には、沢山のキャラクターがいる。
その中でも、剣を使うキャラクターは多い。
元が同人ゲームで今や一大ジャンルと化したFate/には剣を使う英霊が大量にいる。ほかの小説やアニメにも当然、剣を使うキャラクターがいる。俺はその中でも特に、シン・レグリアという剣士が好きだ。
シン・レグリアは『魔王学院の不適合者』という作品の主人公、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードの右腕として活躍している剣士だ。アノス様くらい強いかもしれないと個人的には思っている剣士だ。いやまあ
そして俺は思った。剣士同士を戦わせたら圧倒的にシン・レグリアが強いんじゃないのかと。
そして俺は考えた。ならそんな小説を二次創作として書けばいいじゃないかと。
阿呆みたいな思考に取りつかれた俺は、こうしてシン・レグリアを主人公とした二次創作小説を書いている途中で定番のトラックに轢かれて見事に一瞬でその命を散らした。今際の際に思ったことは唯一つ。小説を完結させたかったな、ということであった。
『――喜べ、少年。君の願いは叶う』
死んで意識が消えていく直前に聞こえてきたCV.中田譲治の声はきっと幻聴だと信じたい、というか幻聴であってくれ!
「……」
次に意識を取り戻した時には、俺は何故か魔剣になっていた。
そして何故か現代ではなく、魔法みたいなのが当たり前に飛び交っている世界に産まれていたのである。
「……」
そして一番肝心なこと。それはこの剣の名前――つまり今の俺の名前にあった。
俺はシン・レグリアに転生していたのだ。しかも魔剣の状態から。
「……」
恨むぞ、誰だか知らないけどさ。
何も俺は言うことができないまま、ただそこにポツンと存在しているだけなのであった。
……人間の姿に、なりたい。切実に。今すぐに。直ちに。
誰か早く願いを叶えてくれ。というかアノス様、早く来てくれ。俺を早く何とかしてくれ。
「……」
しかし魔王学院の不適合者の世界は面白いくらいに死にやすい世界である。何てったって《
俺も「これが俗にいう、3秒ルールだ」とか「殺したくらいで、俺が死ぬとでも思っていたのか」みたいなセリフを言ってみたい。あれ最高に格好いいよね。
「……」
さてさて、そうと決まればさっそくアノス様に拾ってもらいたいところである。そうすれば俺の目標的なあれが一つ完遂されることになるからだ。原作通り『千剣』とか『魔王の右腕』みたいな二つ名で呼ばれるようになるくらいまで強くなって、アノス様も強いけどシン・レグリアもめっちゃつえーみたいな風潮にしていきたい。というかしてみせるぞ。
……さて、現実逃避はおいておこう。今俺の目の前には、とある人物がいるのだ。
「中々に面白い魔剣だ。……ふむ、どうするべきか」
おわかりいただけただろうか。
これこそが暴虐の魔王、アノス様であります。
……どうして(戦慄)?
その後なんやかんやでやっぱり俺は肉体を手に入れ、こうして原作の姿を手に入れた。
そしてひたすらに剣を振った。前世が日本人だったからか日本刀みたいな剣の方が使いやすいということに気づき、それならと思い魔力を使って武器の形を作りそれを得物として振る、ということを只管にしていた。そうしたら何時の間にか斬撃が飛ぶようになり、山を一つ吹き飛ばしていた。
「流石は俺の右腕だ。それくらいはしてもらわねばな」
因みにこれが山一つを吹き飛ばしたときに言われた言葉である。流石は我が君、アノス様である。
やっぱり前科持ち(これまで何回も吹き飛ばしていた)は違いますね!
そんなことより話を戻していこう。俺はこうして、原作通り『千剣』へと至った訳である。しかし俺は思ってしまった。
――魔剣に霊剣、神剣も使えるようになったけど、やっぱり聖剣も使えるようになってみたい、と。そう思ってしまったのだ。
そこで俺は破綻している論理を展開した。俺の前世は人間であったのだ。つまり俺の根源は魔族の根源でもあり、同時に人間の根源でもある、と解釈すれば聖剣を使えるのではないかと考えたのだ。
結論から言ってしまうと、このとんでも論理は成功した。自らのイメージの刷り込み方も半端ではなかった、ということなのだろうか。
こうして俺は本当の意味での『千剣』へ至り、さらに俺の元居た世界の武器を作りたいという願望の元鍛冶のスキルも極めたのであった。因みにこの試みが失敗したときは鍛錬によって手に入れた俺の技を使って、魔族は聖剣を使えないという理を切り捨てるところだった。因みに理を切ること自体は成功しているので余裕で達成できるだろう。
これを言った時の我が君は何故か驚いていたが。新鮮な表情を見れたので良しとすることにした。
そして何故鍛冶のスキルを手に入れたのか。それは即ち、俺もエクスカリバることをしたかったから。それだけの理由であった。
……言い訳をさせてほしい。俺はただ単純に、派手な攻撃をしたかったのだ。だから武器を作ろうと思った。そのために鍛冶をすべて極めたのだ。だから俺は悪くない。悪い人間なんて誰もいないのだ。
この時の副産物として、俺は日本刀を手に入れることに成功した。この魔剣には銘を打ってある。
魔剣の銘は『絶斬剣ミズガルズ』にした。性能的にはヴェズヌドノアには及ばないが間違いなく最高峰の魔剣になった。今は普段使いの魔剣として常に引っ提げている。決して壊れることのない様に不壊性――いわゆるデュランダル属性――を付けた。さらに切れ味が損なわれることもなく、魔力を通しやすくしたので元々高い切れ味を増幅させることができる上に、耐久性も異常なほどに上がる。属性付与も容易にできるので完全に最高傑作の部類に入る魔剣になっているといえるだろう。
この間人族との戦争があったのでこれを引っ提げて勇者カノンと戦ったところ、彼の根源をいとも容易くスパスパ切り捨てることが出来、なんと我が君の手を煩わせることなくカノンを退けることに成功したのだ。我が君にも「見事だった、シン」と言われたので文句なしの出来と言える剣になった。これを使ってしっかりと露払いをすると同時に、暴虐の魔王の下に千剣あり、と言われる域にまで至っていきたいと思った。
そう言えば最近、我が君は芸術家を雇っていた。確か名前はファリス・ノインといったはずだ。
……やらかした!芸術家、そしてファリス・ノインと聞いて何故このことを思い出せなかったのだ!
彼は飛空城艦ゼリドヘヴヌスを作った人物で、破壊の空に我が君を届けて破壊神を堕とす手助けをした人物じゃないか!
何故忘れていたのだろうか、俺は。すっかり頭の中から消えてしまっていたとは思わなかった。
しかしそれが分かれば容易いことだ。我が君はすでに、創造神ミリティアと会ったのだろう。そして空に浮かぶ、<破滅の太陽>サージエルドナーヴェを墜としに行くことにいつかなるだろう。確か百年の歳月を掛けてあれは完成するはずだ。それならその時までに、さらに武勇を磨くことにしようか。
剣において重要なのは常に冷静であること。剣先が1mmでもずれてしまっては確実に仕留めることなど出来ない。故に常に冷静で、尚且つ躊躇いを持っていてはいけないのだ。
元々は現代日本に住んでいた俺が、人を殺せるのか。そう思うことは多々あった。
最初に『殺す』ということを経験した時には暫くの間トラウマとなって眠れない日が続いた。それだけ精神的に苦痛だったのだろう。しかしそれではいけないと思った。俺はシン・レグリアに転生したのだ。それなら我が君に危険の及ぶようなことがあってはならないだろう。意志を焼き直し、心を強靭にさせた俺は、同時に誓ったのだ。せめて、死ぬときは長く苦しむことのない様に一撃で逝かせてやろう、と。
その誓いを守り抜くために、俺は常に鍛錬に励んでいる。一撃で的確に、相手のことを屠る。そして痛みを知覚することなく、楽に逝かせてやる。それを意識し続けた結果、それができるよりも先に俺は殺すということに慣れてしまった。
その事実に気づいた時には、すでに何も思わなくなってしまっていた。殺してもトラウマになることはない。しかしせめて、殺したことは忘れないようにしてきている。どう弁明をしたところで殺したことは事実であり、逃れようのない罪だと自覚しているからである。
そして俺は今日も剣を振るう。ただ、境地に至るために。
一意専心、只管に俺は絶斬剣を振り続けた。静謐に、厳かに、流麗に、巧みに。
無念無境の境地に至るまでは、未だ遠い。
何故か我が君に呼ばれたと思ったらミリティア様に会った。
少し話をしただけで見透かされているような気持ちになったのは久しぶりの事だった。ミリティア様は俺のことを「優しい」と言ってくれたのだ。
それを見ていた我が君はニコニコしていたが、一体なぜ笑っていたのだろうか。
そして遂に、我が君から太陽を墜とし破壊の秩序を手にすると言われた。
破壊神アベルニユーを墜とし、その秩序をものにする。その秩序は魔王城デルゾゲードと<
これにより世界の秩序は創造に傾く。整合性が取れなくなり、神族がうるさくなるだろう。
敵であれば斬る。仇なすものは斬る。それだけのことだ。
たとえそれが切れぬものであったとしても。そこに存在していることが分かれば、どのようなものでも俺は切って見せよう。時間、空間、魔力、秩序、根源。何が相手になろうとも、俺が――否、私が全て切って見せよう。
この身は常に、我が君と共にあるのだから。
ここら辺で終わり。
本当に短編小説です。一応続きの構想も練っていますが、息抜き短編なので続きが出るとしたら息抜きをしたくなって書いた時やシリーズが完結もしくはエタったときに更新することになると思います。
それではまた。