ただし寿命について一部独自設定があります。
オリ主の性別はあなたが思った方です。
「テイオーと外出したというのは、本当か?」
彼女がトレーナー室のドアを閉める。
「まあ、事実かな」
私が水を飲み干す。
「そうだな、私のトレーナーたるもの全てのウマ娘の幸福を考えることこそが正しい」
彼女は備え付けのソファーに座る。
「言わんとすることは分かるよ、ルドルフ」
私はその隣に座る。
「なら…いや、ここはよくない、万一のときには私が私を抑えられなくなるかもしれない」
彼女が席を立つ。
私が手を取る。
「なっ…にをしている?」
「ルナ、こっちへ」
彼女は突然の幼名に弱い。精々一日3回ではあるが。
「両手出して?左手は私の橈骨と尺骨を挟むようにね」
「そうそう、んで右手は首」
彼女の指が壁と私の首の間に通った。
私は前後を彼女と壁とに挟まれて、身動きはもう取れない。
彼女は私に腰を抱かれて、動かない。
「……どうしてこんなことをしている?私はウマ娘で、君より、力が、強いんだぞ?」
「その割には離さないよね」
「だって!…いや」
「じゃあ話をしようかねぇ」
「テイオーと外出ね?色んなところ行ったよー、買い物もしたし、商店街でつまみ食いしながら歩くのも楽しかった」
「声をかけたのはこっちだけど外出に決めたのはテイオーだしね」
「振り回されるのは中々新鮮だったよ」
彼女は首を絞める。
「あ、あとは……ね……」
彼女は首を絞める。
「どうしてそんなことを言う?私はもう我慢ができていない」
「それだけの軽率な行いだったと思ったから」
「本当か?なにか、なにか恨みでもあるのか?返答によっては理性が飛びかねん」
「それで本当のことを言えると思う?」
「ここにきて嘘をつくようなトレーナーを選んだ覚えはない」
「ははっ、やっぱりルドルフが一枚上手かもしれないね」
「は?」
「ルナ、好きだ」
「な、え、ん?それは」
「狂ってしまうくらい好きで好きで堪らなくて、どうしようもなかった」
「トレーナーとしても大人としても全くいいことじゃない」
「でも、分かりやすすぎた」
「その反応で私のことが嫌いなら、それこそ私は死んでしまうけれど?」
「あ、ああ、その、」
「嫌いじゃない?」
「もちろん嫌いじゃないが、その」
「じゃあ大丈夫、それで、死ぬ事が怖くなった」
「ウマ娘の寿命についてはある程度諸説あるけど、私より短いってことは分かってる」
「それなら、死が二人を分かつその前に、同時に死ねばいいんじゃないかなって思った」
「でも、どう頑張っても私からルナを殺すことはできなかったから」
「殺意を高めておいてからこの話をしようと思って、そうしてる」
「そんなの…そんなの…私からもできないに決まってる」
「そっか……じゃ、殺せるようになるまでは一緒にいる?」
「それは、つまりなんだ」
「プロポーズ」
「ははっ、死さえも二人を分かつには不十分だと、そうなるわけか」
「うん、そうなるね」
「やっぱり君の方が一枚上手だよ」
「それは重畳」
「ん……生憎と時間も差し迫っているが、送ってもらえるか」
「そりゃ勿論」
私は手を繋いだ。
彼女は指を絡めた。
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