DARK SOULS → SKYRIM でまったり()スローライフ() 作:佐伯 裕一
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『ラットウェイ・ウォーレンズ』、あるいは単に『ラットウェイ』。
これはリフテンの町の地下に広がる、広大な空間を指す単語である。
元々は、水路を町中に張り巡らせて水運を最大限活用しているリフテンの、上下水道、並びに水路を整備するための通路でしかなかった。
それがいつからか脛に傷持つ者達が住み着き始め、各々が居住性と利便性のために拡張していったがために、今では実質『第二のリフテン』、『リフテンの裏町』として機能している。
盗賊ギルドの本拠などという悪の根城がありつつも表向き町並みが綺麗でいられるのは、このラットウェイにリフテンの暗部とも言える様々なものを詰め込んでいることも関係している。
それを示すかのように、時折ラットウェイの住民がさらなる拡張を行いたいがために掘削作業に入ろうとすると、ギルド、ないしは衛兵隊が押し入って来て、計画の見直しや中止を要求することもあるとか。
つまりかの地下王国について、リフテンの表と裏の有力者達は一見頭を悩ませているように見せつつ当然の如くその実情を把握しており、町に致命的な損害を負わせないよう管理しているのである。
水運を活用している土地ということは、逆説的に表の町の拡張性の乏しさを指すことでもある。全くの平野に比べて、どうしても水の流れや緩い地盤を意識せざるを得ないからだ。
その点、地下空間は衛生面などを考慮しなければ、拡張性に富んでいる。
ラットウェイは、貧民街であると同時に、リフテンの伸びしろでもあるのだ(比較的、社会的弱者の多いラットウェイの住民からすれば、そんなことは自身に欠片も関係の無い話しではあるが)。
と、何故私がラットウェイについて思考を巡らせているかと言えば、まさにそのラットウェイへこれから襲撃をかけるためである。諸事情は例によってブリニョルフから聞いた。
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もう幾らか時が経てば日が西の山脈の稜線に沈むという頃、ブリニョルフと二人、リフテンの門を潜った。
彼は私を自分の拠点である町へ案内できたことが、少々感慨深そうだ。
やはり気が休まる場所というのは良い。
私も巡礼の折には、各地の篝火の世話になったものだが、その中でも祭祀場のそれなど、特別心休まる場所はあった。
難敵を倒して戻った時など、人知れずほっと一息ついたものだ。
……そうだ、忘れないうちに例の物を。
「ブリニョルフ、約束の品だ。このとおり、ペンダントを譲渡する。よくぞここまで私を案内してくれた。これからも何かと世話になると思うがよろしく頼む」
「こちらこそ、だよ、兄弟。あぁそう言えば俺もすっかり忘れていた。ほら、巨人討伐の戦利品さ。あのときはお互い気が立っていてそれどころではなかったが、本来こいつは君の所有物だ。これから町で入用になるだろうからな。受け取ってくれ。なんなら、換金してから後で渡してもいいが、どうする?」
その件に関しては今だに罪悪感が勝るため、君の取り分として私は辞退したい。そう伝えたところ、いや貸し借りというのはきちんと、いや男と言うのは一度口にしたら、いや今後のことを考えれば、と二人共妙に譲らない。
やんややんやとやり合っていると、一人の男性『アルゴニアン』が親しげに近づいてくる(彼等種族にとって蜥蜴扱いは酷い侮辱になるとブリニョルフから教わった。しかし出身地によっては、より蜥蜴に近いほうが人間的魅力が高い扱いになるとか。難しいものだ)。
「やぁやぁ、ブリニョルフさん。丁度、あんたを探していたんだよ。ほら
とはいえ何処かから
「いや、ズィージ、構わない。彼は協力者だ。俺の事情は知っている。それより復唱するぞ。連中の居場所がわかった。俺は『ラグド・フラゴン』へは戻らず、ラットウェイ東側出入り口から侵入。敵勢力は、可能であれば生け捕りが望ましい。決行は日没と共に。他にはあるか?」
アルゴニアン……名前はズィージか? が「おいブリニョルフ!」と語気を荒げているが、ブリニョルフは「言ったはずだ、彼は協力者だ。問題無い」と受け流している。
…………それにしても今の言葉、聞いた限り全く普通の会話に思えたが、実は凄まじく隠語だらけだったわけか。
どの単語がどの意味を指しているのか想像するのは新鮮味があって少し面白そうだと感じたが、それをすべきは今ではないだろう。
何せこれから、ブリニョルフの言の端々を捉えるなら襲撃だというのだ。単語の意味を鑑みるに、平和的にお話し合い、とはまず間違いなく正反対の行動である。
町に着いたばかりだというのに、忙しないことだ。
しかし半ば部外者の私としては、ちと説明がほしいところでもある。
「友よ、どうする? 私は君の家で待機していたほうがいいか? それともその襲撃に参加したほうがいいか? その場合は、私にもわかるように話してくれないかな」
私の提案に対し、てっきり即断即決で返答があるものと思っていたら、彼は何やら葛藤しているようだ。
……この男、胸襟を開けば開くほど、どんどんお人好しになっていないだろうか。こちらが心配になる。
「散々見せたし、話して伝えもしたろう? 私は荒事が得意だと。どうする? 私は君の指示に従おう」
「……ズィージ、二つ確認だ。メルセルとデルビンはどうしている?」
「デルビンは留守の守りだ。メルセルも今はデルビンと共に最終調整に入っているが、襲撃開始時には北側出入り口から侵入し、内部で直接指揮を執る。おいそれよりブリニョルフ、その男は……」
「次だ。俺が襲撃前にフラゴンへ一度帰還し、襲撃時刻までに担当地点へ移動を完了する。これに何か不都合があるか?」
「いや、
ブリニョルフが「急ぎだ!」とアルゴニアンを制してこちらに向き直る。真剣な顔だ。
「兄弟、町に着いて早々だが、協力してくれるかい?」
思いつめた顔が妙におかしくて、私はついからかってしまった。昨日のちょっとした意趣返しでもある。
「提案している私に尋ね返すのは建設的な会話とは言えんな。
答えは二択だ。『大人しくしていやがれ唐変木』か『付いてきてくれ、兄弟』だ。どちらを選ぶ?」
自分の軽口を思い出したのか、ブリニョルフはニヤリと笑い、すぐに険のある顔付きで「来てくれ、時間がない」と駆け出した。
ズィージとやらがまだ何か言いたげであったからか、「お前も来い、説明は一度のほうが楽だ」と言い放つ。
アルゴニアンの彼は悪態をつきながらも私達の後ろを駆ける。……後ろに付いたのは私の監視の意味もあるのだろう。
さて、うまくことが運ぶか。
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ブリニョルフ達が町に帰還して早々、盗賊ギルドと対立する派閥への襲撃計画を通達された。
少々慌てはしたが、ブリニョルフは自分に付いて走る男を見て、昼間の巨人との一件を思い出す。襲撃に際し、これほど心強い味方はいないだろうと。
ブリニョルフの行動指針の第一は、来たるべき日のギルドの再興。そのための、現在の衰退緩和である。今の所、現ギルドマスターのメルセルとも幹部デルビンとも、その考えは食い違ってはいないはずだ。
盗賊ギルドの構成員は皆、盗み働きを主な特技としており、荒事は専門外だ。特に近年は前ギルドマスターの意向もあり、そういったことは遠ざけられてきた。
しかし、闇に生きる者として、奪うだけが能である者など居はしない。
傷つけ、殺すことに関して、そこいらの力自慢に引けを取らない技量は全員が持っている。それが、スカイリム全土に影響力を保持したギルドの一員であるということだ。
そんな者達がぶつかりあえばどうなるか。死傷者の数は考えるのも億劫になるほど挙がるだろう。
味方の損耗は極力避けたい事態である。
更に言えば、だからこその「可能であれば生け捕り」だ。
今は敵対しているとはいえ、派閥の力関係がはっきりすれば、何人かは仲間引き入れまた共に活動できるだろう。
人的資源の絶対数が足りない今、敵とは言え味方になる可能性が僅かにでもあるのならば、それを選択しない理由はない。
しかし、生け捕りとは彼我の実力差に大きな開きが無ければ難しい。故に友の参戦を希望した。
彼は巨人を消し飛ばすこともできれば、ドラウグルの大群相手を手玉に取るよう立ち回ることもできる。ただの力自慢ではない。卓越した戦士だ。
問題は、突然連れてきた部外者を、あの栄光のギルドマスター殿に認めさせることだなと、ブリニョルフは小さく溜息をつく。寧ろそれこそが襲撃より余程困難であるかもしれない。
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墓地の隅にある霊廟の内側、目立たない場所にある仕掛けを作動させ、フラゴンへの道が開く。
見事な仕掛けに、私は「ほぉ」と感心してしまった。
……ブリニョルフの視線が痛い。そんな暇があれば危機感を持てと言うのだろう。しかしなぁ、今更盗賊を相手に苦戦するとも思えんのだが。
ここに来るまでに、大方のあらましは聞いた。
開拓村での話にあった、『お家騒動』の相手である対抗派閥の潜伏場所をずっと探っていたこと。それがついに発見されたこと。しかしこちらが発見したのなら、あちらもそれを察知して潜伏場所を変えるために逃亡されかねないこと。そのために、迅速な襲撃が必要であること。
それらの連絡が、先程アルゴニアンの彼からもたらされた情報であること。
得心はいったが、このブリニョルフという男もよくよく忙しいヤツである。
命がけの冒険から帰還したと思ったら、今度は元仲間への襲撃、それも一方面の指揮官とは。苦労が多そうな友人を、改めて支えてやりたいと思う。
仕掛けから
アルゴニアンの彼の言う通り、幾人かの構成員と共に幹部らしき男二人が打ち合わせを行っている。あれがギルドマスターのメルセルと、幹部のデルビンなのだろう。
ブリニョルフ曰く、『想定外』や『予定外』を極力潰しておくことが自信にもつながり作戦の成功率を上げる、と熟練の盗賊である二人は理解しているのだとか。
襲撃が失敗した場合も同様。多くの逃亡者を出した場合、逆侵攻を受けた場合など、他にも考えられる限りの事態を想定し予め行動を決めておかなければ、人は簡単に混乱する。それを防ぐのだという。
そんな『これ以上大切な時間はないだろう』というタイミングでブリニョルフが、よりにもよって部外者たる私を連れてやって来た。
二人の内の一人が、地図を広げた机から顔を上げることのないまま、ドスの利いた声で問いかける。
「ブリニョルフ、お前には東側出入り口からの侵入を指示したはずだが、何か不測の事態でもあったか? それとも、後ろにいる見慣れない御仁がその不測の事態かな?
……まさか、まさかとは思うがブリニョルフ。裏切ったわけではないだろうな」
「メルセル、タイミングが最悪なのは認める。だが俺の腕も頭も知っているだろう? 裏切ったのなら、四の五の言わずに殺しにかかっているか、もっと怪しまれないように振る舞うさ。馬鹿じゃあないんだ。少なくとも、初対面の部外者を堂々と真正面から連れてきたりはしない。
時間が無いのは承知の上だ。二人共聞いてくれ。……デルビン、投げナイフをしまうんだ。彼は気付いている。
彼とはペンダント奪取のために赴いた墳墓で出会った。まだ数日の付き合いだが、俺の友だ。彼自身に盗賊としての技術は無いため、俺としては外部協力員としてギルドに貢献してほしいと考えている。
そして彼は今回の襲撃への協力を申し出てくれた。彼は巨人数体を一瞬で蹴散らすこともできれば、ドラウグル数十体を相手取って傷一つ負わない優秀な戦士だ。大きな戦力になってくれるだろう」
なるほど。怒り心頭、といった具合の男がメルセル。現ギルドマスター。そして抜け目ない玄人といった具合の男がデルビンか。別にナイフは投げられても良かったのだが。その場合、受け止めて、投げ返していいかブリニョルフに確認するだけだ。
「あぁブリニョルフ、私は、いや私達はお前を買い被っていたのかもしれないな。そこの御仁が役に立つ立たないの問題じゃあないんだ。
この大事なときに、不確定要素を持ち込むということがどれだけ計画に支障を来すか、私はそれを問題にしている。
そして私の判断としてはこうだ。お前は拘束し、誰ともわかぬ御仁にはフラゴンの底へ沈んでいただく。これが一番面倒が無い」
「メルセル、繰り返し言うぞ。俺は『馬鹿じゃあない』。不確定要素を持ち込み計画に支障を来したとしても、それ以上の利益があると判断したから彼をこの場に連れてきた。
それからこれも繰り返し言う。彼は『優秀な戦士』だ。さっき話したことは誇張でもなんでもない。彼を害そうとするのなら、瞬く間にお前の、次いでデルビンの、そして一呼吸の内にこの場の残り全員の首が胴と
仲間としての忠告だ。仮に彼を計画に参加させないにしても、害そうとするのだけは止めろ。ギルドを潰したいのでなければだ」
一つ聞き捨てならないことを言われた。
「友よ、私は君を殺したりしないぞ」
「あぁうん、兄弟。そいつは本当に嬉しいよ。でも俺を含める『全員』ってのは言葉のあやって奴だから、ちょっと黙っててくれないかな」
我々は知り合ってまだ間が無いため、どんな些細なことでも、重大なすれ違いになる前に解消する必要があると考えたのだが、確かに今の雰囲気にはそぐわなかったかもしれない。
しかしこの三幹部、私の抜けた一言以降も、睨み合って牽制したり、お互いの主張を延々と投げつけ合っている。埒が明かない。
これはブリニョルフの説得を待つより、私から行動を起こしたほうが良いのではないだろうか。
「ブリニョルフ。昼間の巨人の件を踏まえて聞く。『見せたほうが早い』のではと思うが、どうだ?」
彼は私が実力行使、もしくはそれに近い示威行為を行うと理解したようだ。僅かに悩んでから、頷いた。
「メルセル、デルビン、今から彼がお前達を攻撃する。勿論、怪我はさせない。防げるものなら防いでみてくれ」
呼ばれた二人は、交渉が難航したが故の短慮だとでも思ったのかもしれない。即座に身構えた。
一見先程の自然体のままにも思えるが、臨戦態勢である。それなりにやるようだ。だが甘い。
私は『リカールの刺剣』を取り出すと、ブリニョルフの言った言葉どおり、瞬き一回分の間に二人の両首筋、両脇、両手首へ薄皮一枚傷つけるように突きを放った。この刺剣は持ち主に相応の技量を要求するため、私自身のそれが鈍っていないことに小さな満足を覚える。『公王』を打ち倒すのに世話になった武器だ。お気に入りはいつでも十全に使いこなしたい。
一挙動で全てを済ませてしまったが、衝撃や印象に弱い気がした。ついでとばかりに、メルセルと呼ばれた男の髪を短髪に刈り上げる。
デルビンのほうは……まだ中年と言った歳の頃だろうに。剃り上げているのか薄いのか……。不憫であったのでやめておいた。
私の満足感や同情を他所に、二人は呆気にとられている。
さてはブリニョルフの言葉を話半分に聞いて、頭から否定することばかり考えていたな。いかんぞ、議論とは感情を排し理性で行うものだ。
「男前になったなメルセル。だから言っただろう。『優秀な戦士』だと。それで、どうする? 時間が無いのは承知している。決めるなら早くしよう」
ブリニョルフが二人を促すが、二人は尚も結論を出しかねている。
仕方ないので、もう一つちょっとした芸を見せよう。それでも決めかねるのなら知らん。私は『ブリニョルフの指示の下で』勝手にやらせてもらう。
フラゴンにいる全員に注目を呼びかけたあと、私は『霧の指輪』、『静かに眠る竜印の指輪』、駄目押しに『幻肢の指輪』を装備した。
「おい、おいおい兄弟。隠密が使えるなんて、いやこれは隠密と言っていいのか? 始めから隠れていたのならまだしも、見ている目の前で気配どころか姿が薄れた。それに音も消えた。これも魔法かい?
というか意外だな。君は巨人の一件からも、正々堂々戦うことを望む
早速、相互理解を深めるべき機会が訪れた。
「あのときは張り切っていたからな。戦神に対して祈りも捧げた。だというのに相手が不甲斐なかったために臍を曲げてしまったのだ。
しかしこれも伝えたとおり、私の信仰はいい加減でね。戦神本人とも手合わせをしてもいるし、然程敬虔ではないのだよ。
普段の戦闘姿勢としては、私が無事で、相手が死ぬのなら過程は何だっていい、というのが本音だ。罠も道具も、遠距離からの一方的な射撃も、私から言わせれば全て戦闘における正義だよ。
あぁ、太陽神について厳密に言えば、戦神は太陽信仰と結び付けられているが、それは信徒たる人間が勝手にそう解釈していっただけで、彼は別に太陽神でも何でもないんだ。
私としては、私に信仰を勧めた友の成し遂げたかった『唯一絶対の太陽を見つけ出す』ことができればと思い、太陽信仰を続けているだけのことであって……」
ブリニョルフに我が信仰について語っていると、メルセルなる男から「おい!」と怒鳴られる。この男、自尊心が高く蚊帳の外に置かれるのが嫌いだな。好きになれそうにない奴だ。
「この忙しいときに二人だけでわけのわからない話をするのはよしてくれないか。作戦の決行は刻一刻と迫っているんだからな。
そちらの御仁が実力者であり、隠密行動が可能であることも理解できた。しかしそれとこれとはやはり話が別だ。
作戦に不確定要素は……」
「おいメルセル、俺はこの男を作戦に参加させてもいいと思い始めているんだがな。
襲撃先の連中には見知った人間も多い。しかし俺達だけでは生け捕りは難しい。なら、ブリニョルフの言うとおりこの男を参加させて、少しでも殺さずにすむ数を増やすべきじゃないのか?」
今までギルドマスターの顔を立てていたのか黙っていたデルビンが、ここで口を開いた。メルセルは
二対一の票がメルセル側からブリニョルフ側に移ったが、まだ三人は喧々諤々言い合いを続けている。段々と面倒になってきた私は友に問う。
「なぁブリニョルフ、私は今、君の友としてここにいる。まだ盗賊ギルドの協力者ではない。君個人の友だ。だから君が決めろ。私を参加させるか、させないか。
いや、いっそ私を道具だと思えばいい。よく切れる短刀か何かだと。作戦成功の確率を上げるための道具を使うか使わないか、それはそんなに君の権限を超えて議論が必要なことか?」
怒鳴り合いに近かった言い合いがピタリと止み、ブリニョルフは考え込んだ。そしてすぐに顔を上げると、メルセルをまっすぐ見つめる。
「すまない、マスター・フレイ。後できちんと話し合おう。彼は作戦に参加させる。何かあれば責任は俺がとると誓う。以上だ。持ち場へ戻る」
彼はそれだけ言い捨てると、踵を返した。私は後を追う。酷な選択をさせたかもしれないが、いずれかの結論を出す必要はあったのだ。揉め続けているよりはマシだろう。
しかし、背後から聞こえる「おい! まだ話は終わっていないぞ!」だの、「冷静になれメルセル。今は作戦に集中すべきだ。ブリニョルフの処分はあとでも決められる」だの、正統後継らしいこの派閥は大丈夫なのだろうか。
(※あくまで参考にさせていただくまでで、必ずしもアンケートの結果に沿うかはお約束できません) 文字数について質問です。拙作において一話あたりの平均が8000字強くらいらしいのですが、この文字数が長いのか短いのか、読者の皆様がどうお感じになっているのか気になりまして。私としては深く考えず、キリのいいところまで、くらいの意識だったのですが。一つ、ご協力よろしくお願いいたします。
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最低文字数(1000)で十分。
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~5000くらいはいるくない?
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今よりちょい短めで(~8000弱)
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Don't worry.
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もっと長くしろよ読み応えがねえだろハゲ