紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです 作:ライドウ
転生429年と30日(木曜日、半月。ハレ)
さてさて、咲夜がこの紅魔館に来てはや4日目。
そろそろ咲夜にもメイドの仕事をさせるべきだ。
だけど、今の咲夜はおおよそ小学生3年生。簡単なお手伝いならできるだろうけど、そんなに大きな仕事は任せてしまうと絶対に何か失敗する。
なので、今日から人間のメイド隊に加わってちょっとしたお手伝いから始めさせてみた。
最初は紅魔館のほぼ全員(美鈴と副メイド長以外)がお手伝いすら反対していたのだが。
美鈴の「可愛い子供には、ちゃんとした愛情とちょっとしたお手伝いをさせる。」という一言と、副メイド長の「咲夜ちゃんのメイド服は既に採寸して繕ってあるっす。メイド姿の咲夜ちゃん、見たくないっすか?」という一言に全員がドリルのように手のひらを翻した。大丈夫?手のひらで空間削らない?
最初の一日は、箒を持たせてみて軽く掃除するように指示した所・・・能力を使わないで中央館の全ての清掃・・・どころか整備や整頓を10分でこなした。
さすが私の娘だ!!
ちなみに掃除や整備、整頓術に関しては教会の孤児院にいた頃、かなり年老いたシスターに教えてもらったらしい。
ありがとう、名も知らぬ年老いたシスター・・・
転生429年と31日(金曜日、新月。ハレ)
今日の咲夜はゆっくりとお休みの日だ。
レミリアお嬢様が珍しく朝から起きていて、レミリアお嬢様と一緒に咲夜が私の淹れた紅茶とお手製のキャロットカップケーキを美味しそうに頬張っている。レミリアお嬢様も咲夜も傍から見るとリスみたいでとてもかわいらしかったです。
レミリアお嬢様と咲夜が楽しく会話していると、扉の隙間からこちらを覗いてくる副メイド長たち。
いつの間にかパチュリーや美鈴までもがやってきてけっきょく小さなパーティーが開かれた。
ホブゴブリン達も参加して、とにかく楽しくどんちゃん騒ぎ。
最後は楽しくお開き・・・と行きたかったのだが。
最後の最後で、レミリアお嬢様がやらかしてくれた。
なんとお酒の弱いパチュリーに、無理やり度数の高いお酒を飲ませてしまった。
パチュリーはお酒をゆっくりと飲む派だし、なんならほんとうにお酒はあんまり強くないのがパチュリーだ。
その結果、パチュリーが大暴走。
全裸になったと思ったら自分のおしりをバンバンと叩きながら白目を向き、「びっくりするほどユートピア!」とハイトーンで叫びながらベットを昇り降りしだしたのである。
ちなみにそれが原因でレミリアお嬢様とフランドールお嬢様、そして吸血鬼のメイドたちが半分浄化されかけ、狼女たちは激しい運動をしていないのに謎の筋肉痛に見舞われ、ホブゴブリンに至っては風邪が流行った。
その罰として回復したお嬢様には人参で作ったフルコースを振舞って差しあげた。ちなみにピーマンやトマトもこれでもかと言うほどフルコースに盛り込ませてもらったので、レミリアお嬢様の野菜嫌いもほとんど克服なされたと思う。
・・・そしてパチュリーはお酒でテンションがおかしくなっても記憶は残るタイプの子なのでしばらく自室に閉じこもっていた。