紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです   作:ライドウ

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要するにいきなり別の場所に暮らし始めるとそりゃ体調崩すよね。


☆ 幻想郷の数日間

 

転生507年と4日目(木曜日、満月。ハレ)

 

今日で3日目なのだが、早速だが体調不良者が出てきた。

そりゃぁ、いきなり住み慣れた環境から住み慣れない場所に来れば簡単に体調を崩す。

幸い、私は元から丈夫な体だったからかちょっとした疲労感で済んでいるのだが・・・

私についてきたメイドたちは体調不良で、高熱や腹痛、下痢や脱水症状、などなど。

 

全員が仮設テントやトイレで何とかやり過ごしているのだが、それでも治りはかなり遅い。

パチュリーが作ってくれた薬は全部、残念ながら気休め程度にしかならず・・・まあ、それでも結構助かったんだけど・・・

 

そして私たち先発隊の与えられた使命というのは、紅魔館の移転地点の確保だけでなく幻想郷の調査も含まれている。

幻想郷の調査というのは、簡単に言えば幻想郷の文化レベル、勢力圏の数、人間の有無と人間の住処の戦力の有無。食料の問題や、地理の把握、要するに幻想郷のあらゆることの調査を任されている。

 

先発隊の人数はおおよそ私を含めた10名。

 

全員が、私の率いるメイドたちで古参からいる精鋭だ。

まあ・・・そんな精鋭でも体調には勝てない。だけど、今のうちになれておけば大丈夫だろう。

 

 

転生507年と5日目(金曜日、半月。アメ)

 

今日で幻想郷4日目。

だいぶマシになってきたらしく、軽い病気で済んでいた数人のメイドが復帰してきた。

しかもただ復帰しただけではない、この幻想郷の気候になれたらしくいつもより多く動き回ってくれている。

副メイド長と同じで、何らかの方法で不老不死になった2人の人間メイドが人里に入っていってその文化を調査したところ、我々が住んでいたヨーロッパの文化とはかけ離れているということが分かったらしい。

まあ、私は転生者だから日本文化をよくわかっていたため・・・と、言いたかったのだが私の思った以上に昔の文化だ。(強いて言うなら江戸時代に入ったかどうかの・・・というか安土・桃山時代レベルだ。)

 

ま、まあ・・・鎌倉とか平安レベルでなかったのは助かった。

そこまで言ってたらさすがの私もヤバかったが・・・安土・桃山時代ぐらいならまだ助かった。だけど、調査していてどこか不自然な点が幾つも上がってきた。

まず、人間の文学レベルが一部を除いて著しく低い。人里と呼ばれる場所は基本的に学者や詩人というのがほとんどいない。いや、本屋自体はあるのだ・・・まったく売れてないみたいだが。人里のほとんどの住民は基本的に肉体労働が重視されている。

学問である寺子屋なのだが・・・原作キャラ”上白沢慧音”の存在は確認されたのだが、寺子屋に通っている子供の数は意外にも少ない。

しかも装いを見れば、貴族層や富裕層と呼ばれる子供のように見える。

さらに言えば、その貴族層や富裕層の子供も全員が女の子だ。

 

・・・あの金髪の女の子。どこぞで見たことあるような、気のせいかな?

まあ気のせいだとしても数が少ない。しかも寺子屋にしてもやっていることが、茶道や華道のソレだ。

 

唯一の知識が集まる場所としては”稗田阿求”・・・ではなく”稗田阿弥(ひえだのあや)”という人物の家屋だけであった。

一応、その唯一の本屋は”本居”の本屋だったから原作のキャラはそのうち産まれるということなのだろうか・・・いや、そろそろ生まれて何なら育っているはずだ。

・・・ん?そういえば寺子屋に茶髪の女の子もいた様な。

 

まあはっきり言えば、人里の文化レベルは最低限と言ってもいいぐらいだ。

いや、最低限を保たされているのか?あの八雲紫のやる事だ。下手に文化レベルをあげれば妖怪たちの力は失われる。幻想郷って言う箱庭経営にはその人間の文化レベルは最低限の方が好ましいのだろう。

 

何というか・・・私たちは此処に引っ越してくる部外者だが、なんだかなぁ。

 

 

転生507年と6日目(土曜日、三日月。アメ)

 

かつての住処、紅魔館は本当の意味で”人間との共存”をしていた。

近くの村には紅魔館からの保護といざというときの働き手としての対価を、紅魔館にはさっきの通りの”労力”と情報を得ている。もちろん、希望者には魔法の授業や学問を教えたりしている。

ちなみに引っ越しに当たって周りにある村々にはちゃんとした挨拶と今後の身の護り方についても教えてある。というか、パチュリーの弟子たちである魔女たちや美鈴の弟子たちが頑張ってくれるだろう。

 

しかし、この幻想郷は”人間と妖怪の共存”を掲げながら、その実態はひどい。

人間は人里というコミュニティに閉じこもり妖怪たちは人里の住まない場所にはびこっている。対比を表すならば人里が1、妖怪側の領域が9という絶対的なまでの不利を押し付けている。これでは、人間たちを『飼育』していると言っても過言ではない。

ちなみにこの文字は私が読む分には普通の日本語には見えるが・・・私と私が認可した人物以外が見ようとするとR-18な内容にすり替わる強力な魔法をつけてあるのでさすがに八雲紫でも突破はできないだろう。だからこの日記で、いくら八雲紫を貶してもバレないということだ・・・まあ、腹黒くて胡散臭いことを除けば八雲紫はいい妖怪ではある。

その胡散臭さがカンストしているからいいことをしても怪しんでしまうけど・・・

 

話を戻すと、ここに私たちは引っ越してくる。しかも割と人里からは距離があるとはいえ、ほかの妖怪組織の本拠地と比べると比較的近い場所である。

しかも四方八方から攻めやすい平野と森林のど真ん中だ。

・・・これでは、ほかの妖怪組織にどうぞ攻めてくださいと言っているようなものだ。

 

そこまで紅魔館と我々を舐めるか、八雲紫。

 

 

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