紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです   作:ライドウ

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☆ レミリアお嬢様のお散歩デー

 

転生429年と10日目(水曜日、満月。クモリ)

 

さて、馬(ちなみに黒い馬だ。紅魔館の目立たず使わない敷地を改装して馬小屋を建てた。)を拾ってきたお嬢様は、今日も夜のお散歩をしていた。

今日は、人・・・ではなく物を拾ってきた、どうやら見たことない物らしく私の方に見せに来た。来たのはいいのだが持ってきたのがとんでもないものだった。

何でお嬢様の散歩道にはこういうものが落ちているんだろうか、お嬢様が私に見せた物は、なんと「オーディンの槍」。言わずと知れた「グングニル」とも呼ばれるやべー代物の槍だ。

・・・グングニルであることをお嬢様に伝えると、すぐさま欲しい欲しいと駄々をこね始めた。いやまあ、グングニルは「神殺しの槍」ではあっても「対悪魔属性」は持ち合わせていないからお嬢様でも使うことは・・・できるけど、それでもこれはやばい代物なのだ。間違えてクソ当主に投げるもんなら間違いなくクソ当主がはじけ飛ぶ。

 

それにこれは下手するとお嬢様の教育上よろしくない物だ。

ダメですと伝えるとしょんぼりしてスカートをギュッと掴んで今にも泣きそうだった。

その顔をされると私が悪いように見える・・・いや、私が悪いのか。

 

ため息をつき、絶対に投げない・使わないことを条件にお嬢様に渡す。

お嬢様は大喜びでグングニルを掲げて、自分の部屋に走り去っていった。

・・・まあ、お嬢様は子供っぽいところはあっても約束はしっかりと守ってくれる人だ。

多分、おそらく、まあ・・・きっと投げたりなんてしないだろう。

 

 

転生429年と11日(木曜日、半月。ハレ)

 

どうやら最近のお嬢様はお散歩デーらしい。

今日も元気に、鼻歌を歌いながらお散歩に向かっていた。

しかも珍しく、フランお嬢様もそのお散歩についていって手をつないで仲良く歩くその姿は可愛さで昇天しかけたほどだ(写真はもちろん撮った)。

 

しばらくして帰ってきたとき、レミリアお嬢様は”今日も”拾い物をしていた。

おいまてや、昨日も拾い物してきたやろ?どうして二日連続で拾い物をしてきたんですか?しかもグングニルと同じで今日も私に見せてきた。

・・・まあ、見るぐらいならとちらっと見て、気絶した。副メイド長が言うに10分で立ち上がったらしいけど・・・私的には丸一日眠っていたかのような感覚だった。

今日レミリアお嬢様が拾ってきたものは、「レーヴァテイン」。言わずと知れた例のあれだ。なんでや!?それも本来神器やろ!?昨日のグングニルと合わせて神器ポイ捨てが流行ってんのか!?何やってんだよオーディンとロキ!!

 

・・・と、ともかくこれも保管しようとしたところ・・・フランお嬢様が欲しいと願ってきた。まあ、うん。渡した。

いやフランお嬢様って普段から我儘を言わないのよ。原作とは大違い、何ならメイドたちのお手伝いや、お部屋のお掃除も自分からしてくれるとってもいい子だ。そんな子が滅多にしない我儘をしたのだ。

 

まあ、振り回さないことと間違えても炎を出さないことを条件に渡した。

フランお嬢様なら多分絶対に約束を守ってくれるはずだ。

 

・・・ちなみにうれしさのあまりレミリアお嬢様と抱き合ってた光景はとても尊かったです。

 

 

転生429年と12日(金曜日、三日月。アメ)

 

今日はクソ当主が久々に別荘に帰ってきた。

門番の美鈴の覇気に圧倒されてビビってたり、紅魔館の片隅にある馬小屋に目を丸くしたり。いつの間にか神器を部屋に飾っていた娘二人に気絶をかましたりとまさにザマァwwwの光景が広がっていた。でも、レミリアお嬢様とフランお嬢様にとっては優しい父親なのだ。帰ってきたクソ当主と抱き合っている写真を収めておいた。・・・まあ、執務室に行って頼んだメイドの増員を断られたから嫌いなままだが。

 

そして今日はクソ当主を連れてのレミリアお嬢様のお散歩、怪我をしないようにしっかりと見送った後に合流した不夜城の使えないくせに偉そうなメイドたちを圧倒し、ディナーの用意を済ませたところ・・・

 

お嬢様がまた拾い物をしてきました。ガッデム!!

ウマ、神器(グングニル)、神器(レーヴァテイン)ときて次は何だと思いきや。

 

 

見るからに致命傷でボロボロなパチュリー・ノーレッジを拾ってきました。

 

 

その後は大変だった、魔女如きと見下していた不夜城の使えないエリートメイド様どもを押しのけ、紅魔館メイド組でパチュリーの治療に全力を注いだ。

なにぶん、お気に入りの洋服が真っ赤になろうが構わずカリスマあふれる姿でこの子を助けてと懇願するお嬢様に頼まれたから紅魔館のメイドたちは、全力をもって治療に力を注いだ。ちなみにクソ当主はレミリアに置いてきぼりを喰らってあとから息をきらせて帰ってきていた。

主に私が怪我の部分の治療を施し、副メイド長は痛み止め魔法を使って痛みを和らげていた。副メイド長補佐は紅魔館のメイドたちの指示を出し赤くなった水やタオルを交換したりと、中々のコンビネーションだった。

 

運び込まれたパチュリー・ノーレッジの怪我はひどいものだ。

体のあちこちには矢傷が多く見受けられ、挙句・・・打撲痕や矢傷、切り傷。

薬品か火を使ったのだろうか、お腹にひどい火傷の後が見受けられる。

念のために、とある穴を調べたのだがそちらは無事。拷問は受けていたが、まだまだ純潔みたいだ。

 

・・・結果を言うと容体は安定したものの不安定要素が多く、もって今夜だと伝えた。

無論、レミリアお嬢様は悔しそうにしていたが・・・最後まで無事を祈ってパチュリーのそばにいると伝えてきた。私はブランケットを手渡し、ちゃんと寝る時間になったら部屋に戻るように伝えた。

 

 

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