紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです 作:ライドウ
今日は体の調子がすごくいい。
頭もさえてるし、目もとてもさえている。
徹夜2日目となった今日だが、不思議と仕事はとてもよくできた。
(さて・・・)
「ふふん、私なんてアンデッドを5体も撃ったわ!目をつぶっても当てられそうよ!」
「えーっ!私なんてまだ1体なのにー!」
新人メイドの何人かがそんな会話をしつつ、胸を張っていた。
どうやらこの連戦、怪我無く調子よく戦えていたため調子に乗り始めた新人メイドたちがいたみたいだ。いやまあ、死傷者って言うか副メイド長がほとんど被害を被っていたんだけど。
「こら、調子に乗るのはいいけど。戦うときはちゃんと集中すること。いいわね?」
「あっ、お姉さま・・・アッ、い、いえメイド長!!かしこまりました!!」
そう言いながら甘えてくる新人メイドちゃん。
甘え方が昨日よりひどいけど、とりあえず頭をなでておく。
ご満悦そうな表情と共に周りに同じように撫でられたい新人ちゃんたちが集まってくる。
「はいはーい、メイド長に甘えられるのは活躍した人だけっすよ~」
新人ちゃんの人ごみの中から、ひょいっと副メイド長に抱き上げられる。
・・やっぱり小さいとこういうことになるからなぁ。せめて副メイド長みたいな身長が欲しい・・・
新人メイドたちが、えーと不満を垂らしながらもそれぞれライフルの点検作業へと入っていった。
「ありがとう、副メイド長・・・・・・何よそのニヤニヤした顔。」
「いーや、随分と新人メイドたちに懐かれて・・・お熱いっすねぇ~」
・・・イラっと来た。
私の空間から、いつだったかバンパイアハンターが落としていった十字架の杭を取り出して副メイド長の眉間に向けて振り下ろす。
「ぎゃーーー!!浄化(物理)は勘弁してほしいっす!!痛いっす!!」
「うるせぇ、ぶん投げて爆発させてやろうか。」
「なんすかその脅し文句!!どこぞのペンギンじゃないんっすから投げても爆発しねぇっすよ!!」
「最近思うのよね。」
「なにが?あ、それ貸して。」
「はい。メイド長と、副メイド長ってそういう関係なんじゃないかって。」
「・・・」
「・・・・・・」
「ほらもう一本だ、そこを動くな。」
「いーやー!殺されるー!メイド長に殺されるっスー!」
「アンタ殺しても死なないでしょうが!!」
「「いや、ないな」」
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「ふぅ、何とかここまで解放できたっすね。」
そんなことを言いながら、最後のアンデッドを斬り飛ばす副メイド長。
副メイド長の言う通りで、今回の攻勢により紅魔館地下室の廊下をすべて解放出来ていた。どうやら昨日のリッチーがどういうわけかこの紅魔館地下室に沸いた一体で、貪欲に知識を求めた結果、同族の召喚や例の魔導書を手に入れていたみたいだ。
あのリッチーが浄化された結果、追加のアンデッドの召喚や邪魔な妨害や変に戦術を組んでこなくてとてもやりやすかった。
「ええ、あとはそこの倉庫と、あとは奥にある牢獄ぐらいね。というより牢獄なんてあったのねここ。」
「429年働いて初めての発見っすね。」
まあ、地下室があること自体ここ最近で気付いたことだ。
今まで秘匿されてきたんだからわからなくて当然だ。
「おーい、メイド長ー!副メイド長ー!」
と、入口の方から美鈴が駆け寄ってくる。
その後ろには武装した狼女たちが、来ていた。
「お疲れ様、門番と庭の剪定はいいの?」
「はい、お疲れ様です。いえ、こっちの新人研修が終わったので交代しに来ました。」
美鈴がそんなことを言いながら私に耳打ちしてくる。
「メイド長にこれ以上の負担はかけられないと、お嬢様がおっしゃっておりました。」
「うっ・・・さすがにばれていたか。」
流石お嬢様だ。いやまあ、お嬢様の前で眠そうな姿は見せていないのにバレるだなんて思わなかった。
「しばらくは新人育成に精を出しつつ、しっかりと休息をとるように。とのことですよ?」
「・・・わかったそうするわ。ありがとう美鈴。」
「いえいえ。」
そんな会話の後、私は新人メイドの育成に力を入れるのであった。
翌日
・・・ともかく眠かったので、特に何も覚えていないのだが。
こうしてベットに倒れこむことができてしあわ・・・せ・・・
「すぅ・・・すぅ・・・」