IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜 作:クローサー
今回はORCA視点です。
IS学園にて行われたクラス代表決定戦から翌日。ORCAのリーダー、セレンはフランスのとある都市のコーヒーショップに来ていた。
何故フランスにいるかと言うと、とある人物を待っているからだ。
「…」
セレンは無言でコーヒーカップを手に取り、口に運ぶ。
そして数分後、セレンに向かい合う席に一人の男が座り込む。
「すまない、待たせたか?」
「いえ、構わないわ。それじゃ早速で悪いけど、渡してくれないかしら?」
「ああ、これに入っている」
そう言って男は机に封筒を置き、セレンが手に取って中身を確認する。
「…確かに受け取ったわ、ありがとう。これが報酬よ」
そして、セレンも足下に置いてあるアタッシュケースを机に置き、男に渡す。
「…鍵が掛かっている様だが、番号は?」
「5462よ」
男が番号式の鍵を解除し、アタッシュケースを開ける。
中身は、アタッシュケース一杯に入ったドル札の束。
流石に、店内で札束という代物は他の客に見せる訳にはいかない為、見るだけだったが、それだけでも十分な代物だった。
「…こちらも確かに受け取った。それでは、俺はーーー」
「あら、コーヒーの一杯位飲んで行かないのかしら?」
「だが…」
「私が奢るわよ」
「………では」
そう言って男は立ち上がろうとした態勢から、再度席に座り、店員にコーヒーを注文した。
その数分後、男の元にコーヒーが届き、男は一口つける。
「…一つ、聞きたい事がある」
「答えられる範囲なら、どうぞ」
「…何故お前の様な子供が、裏に関わっている?」
質問を聞いたセレンは、再度コーヒーカップを口に運ぶ。
「………そうね、言うならば…私は裏でしか生きられないから、かしら。貴方もそうでしょう?
一度裏に関わったら、もう表舞台には戻れない。戻れないからこそ、闇の中に生き続ける。貴方も、私も」
「…なるほど」
男は残りのコーヒーを一気に飲み干し、席を立つ。
「それじゃ、俺は戻らせてもらう。今後ともご贔屓に」
そう言って、アタッシュケースを手に取り、店の出入り口に向かって歩いていった。
「ありがとね」
セレンはそう言って男を見送り、男が店を出た。
「…さて、と」
セレンは服のポケットを探り、手のひらサイズに収まるスイッチを取り出した。
そして、タイミングを見計らって赤いボタンを押した直後、遠くで爆発音が響いた。
「…馬鹿ね。アタッシュケース自体に仕込みがある可能性もあったでしょう?」
そう言ってセレンはスイッチをしまい、封筒の中にある資料を取り出し、目を通し始める。
資料の中身は、クラス代表決定戦の時に判明した白式のデータ、織斑真也の経歴だ。
「…零落白夜、か。中々面白い物持ってるわね」
そして、織斑真也の経歴に目を
「……久しぶりだな、セレン……」
セレンの手が止まり、自然と声が聞こえた方…向かい合う席を見る。
そこにいたのは、黒髪の平凡な服装をしているが、それには似つかない、日本の武士を思わせる覇気を纏う少年がいた。
「…いつから私に気が付いたのかしら?」
「……爆発音の直後だ……」
「…なるほど、それじゃしょうがないわね。スイッチが入った貴方の気配察知能力は異常だもの」
「……セレンもだろ……」
「流石に貴方程じゃないわよ。で、私に何か用かしらーーーーー
ーーーーー真改」
新たな原作ORCAのリンクス、真改。
ブレーダーとしての腕は、間違いなく最強の一角。
月光怖い。初見の時、APが一気に三分の一も持っていかれた時はビックリした。