IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜   作:クローサー

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少し無理矢理な気がするが…大丈夫だと思いたい。


第十三話(改訂版)

「それで、私に何か用かしら?真改」

 

セレンは、向かい側の席に突然現れた人物「真改」に問う。右手に、隠し持っている拳銃の安全装置(セーフティ)に手を掛けながら。

 

 

 

真改。その少年はセレンやオッツダルヴァ達と深い関係を持つ数少ない人物。

 

 

アーマードコア「スプリットムーン」を所持しており、間合いに入った敵は全て、高出力レーザブレード《月光》に切り捨てられる。

 

 

スプリットムーンの間合いに一度でも入れば、たとえセレンであっても、補助ブースターによる機動力によって間合いから外さない。

 

 

近距離(スプリットムーンの間合い)の実力なら、間違いなく世界最強の領域を持つ。それは、生身であっても同じだ。

 

 

だからこそ、今この場で警戒を解く訳には行かない。

 

 

「…………」

 

 

真改はカラードにもORCAにも属さない…いわゆる中立の立場に立っているが、ここ最近はどちらかと言うとカラード寄りの立場になりつつある。

 

もし、真改がカラードと協力関係を持ったならば、今ここで戦う可能性も否定出来ない。

 

 

 

 

 

「……お前と殺り合うつもりはない……」

 

 

 

 

 

だが、その心配は無用だった。戦うつもりなどない、明確な拒否。

 

「……そう」

 

その言葉を聞いて、セレンは安全装置に掛けている右手を戻す。

 

「で、そっちの調子はどうかしら?」

 

「……問題ない……」

 

「ふーん………恋人とかは?」

 

「……出来る訳ないだろう……」

 

「私からしたらスタイルと顔は良いから、一人や二人位出来ると思うけど?」

 

「……今は作るつもりも無い……」

 

「あら、残念ね。貴方みたいな優良物件が閉め切っているなんて」

 

「……放っとけ……」

 

 

 

「…それで、まだ貴方は答えとやらを探し続けているのかしら?」

 

 

 

その瞬間、真改の纏う気配が変わる。

 

「…ごめんなさい、安易に聞くことじゃないわね」

 

「……いや、いい……」

 

しかし、真改の表情が僅かに変わっているのを、セレンは見逃していなかった。

 

「……俺は、まだ答えを見つけられてない……もしかしたら、もう見つからないのかもな…」

 

「…」

 

「……だが、俺はそれでも探し続ける……それが、今の俺が出来る事だ……」

 

「…そう」

 

「……話は終わりだ、また会おう……」

 

そう言って真改は席を立とうとする。

 

「待ちなさい」

 

「……何だ……」

 

セレンは真改を引き止め、テーブルのメニューを真改に差し出す。

 

「折角だから、コーヒーの一杯くらい飲んで行かない?奢るわよ」

 

「……構わない……」

 

真改はメニューを受け取り、ウェイトレスに最高級のコーヒーを注文した。

 

余談だが、メニューでそのコーヒーの値段を見たセレンは、若干頬が痙りかけたという。

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