IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜   作:クローサー

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修正入り過ぎて、元第一話の原型無いですね。穴あき設定を埋めた結果これなので、一部リメイク状態です。修正更新の度に閲覧する事を強く推奨します。


第一章
第一話(改訂版)


一夏とセレンが出会って2ヶ月後。

 

 

シークレットアイランド、地下施設。

 

様々な軍事訓練施設が揃い、居住空間も充実している。

 

 

その中の射撃訓練場にて、一夏は射撃訓練を始めようとしていた。

 

 

 

「…」

 

一夏の右手にあるのは、”グロック17”。

 

グロック17は9×19mmパラベラム弾を使用する拳銃で、重量は700gと、拳銃の中では比較的軽い。その分多少反動は大きいが、発砲の際に発生する銃口の跳ね上がりは少なく、連射もしやすいという利点もある。

 

左手に持っているのは、10発入りのマガジン。

 

一夏はマガジンをグロック17に装填し、素早くスライドを引いて薬室に初弾を装填し、構える。

 

その先には、複数の空中投影式のターゲットが、不規則に高速で移動していた。

 

 

「…」

 

 

狙いを定め、発砲。

 

 

次から次へと高速で移動するターゲットへと射撃。その間隔は1秒に2発というハイペースで。

 

 

そして最後の弾丸を発射し、スライドストップ(マガジンに装填された弾丸が尽きると、自動でスライドが後方で固定される)が起こる。

 

 

「…一つ残ったか」

 

 

ターゲットは一つだけ残り、それ以外は全て破壊した。

 

一夏は側にある機械を操作し、ターゲットを消去。得点が表示される。

 

「870点…か」

 

得点の配点は、ターゲット一つ毎に最大100点。得点から逆算するとターゲット一つを外した他に、真ん中に命中出来なかったのが幾つかある、という事になる。

 

「まだ満点は難しいみたいね、一夏」

 

部屋の入口から声が聞こえる。一夏はそれに反応するように振り返る。

 

「いつからいたんだ?セレン」

 

「貴方が射撃を始めた時から」

 

「ほとんど全部かよ…」

 

ダブルトリガー(2丁拳銃)は?」

 

「一度やってみたけど、頭で分かってても身体が反応し切れない。というか銃を持って2ヶ月で、そう簡単に出来ないだろ」

 

「けど、ワントリガーも十分な領域に入ってきてるわよ。次からは本格的にダブルトリガーの練習を始めなさい」

 

「分かった」

 

そして、一夏は再び機械を操作をしようとする。

 

「ああ、射撃訓練はもう終了」

 

「…?」

 

 

 

「出来たわよ。貴方の(機体)が」

 

 

 

「!!」

 

「そういう事だから、格納庫へ行くわよ」

 

「ああ」

 

一夏はグロック17のスライドを戻し、床に落ちている薬莢を始末してセレンと共に格納庫を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれは…」

 

シークレットアイランド格納庫。

 

格納庫に入った一夏は視線の先にある、様々な機器に囲まれて鎮座している、黒色の機械鎧に気を取られていた。

 

「一夏、早く来なさい」

 

「…っ、ああ」

 

気を取られているうちに、セレンは黒色の機械鎧の側まで歩いており、一夏は小走りで向かい、セレンの側まで辿り着く。

 

近くに行く事で、より詳細に黒色の機械鎧を見ることが出来る。

 

 

 

まず最初に見つけられる特徴は、背中から生える黒い機械の翼。

 

次に鋭く洗練された頭部。そして複眼のカメラアイ。

 

そして、特徴的に出っ張った胸部の装甲。

 

 

 

その全てが、セレンの持つアーマードコアに酷似していた。

 

 

 

「この機体の名前は、”ブラック・グリント”よ」

 

「ブラック・グリント…?まさか」

 

「そ。私の”ホワイト・グリント”の同型機よ。とは言っても、予備パーツから組んだだけだから、ホワイト・グリントのデチューン型になってるけど」

 

そう言って、セレンはブラック・グリントに近づき、説明を始める。

 

「とりあえず、搭載火器の説明をするわよ」

 

 

「まず左手にあるのが、マシンガンの03-MOTORCOBRA。1マガジンの装填数は80。火力、命中精度は良いけど、反動が少し大きいわ。そこは貴方がなんとかしなさい」

 

 

「右手の甲にあるのが、レーザーブレードの07-MOONLIGHT。当てれば一撃で致命傷を与えられる火力を持つけど、消費するエネルギーが大きく、これは無視出来ないわ。発動させたら必ず当てる気で当てなさい。貴方の剣術の腕の見せ所よ」

 

「いや、俺の場合は”剣術”というより”剣道”なんだが…」

 

「今の貴方にとっては”剣道”と”剣術”も一緒でしょ?相手を殺す剣なんだから」

 

「…まあな」

 

「話を戻すわよ」

 

「ああ」

 

 

「左翼の先端にあるのが、スラッグガンののKAMAL。まあ…大口径ショットガンっていう解釈で構わないわ」

 

 

「右翼の先端にあるのが、チェインガンのCG-R500。見た目通り連射兵器だから、それなりに使いやすい筈よ」

 

 

「大体こんな物ね。機体性能については乗る時に説明するわ」

 

「…ん?まだ乗れないのか?」

 

「まだ出力調整が完全に終わってないわ。あともう少しだけだから、少し待ってなさい」

 

「分かった」

 

セレンはブラック・グリントの出力調整に入り、一夏は格納庫を一通り見始める。

 

格納庫はセレンの手である程度整頓されており、パーツや機器等が様々な場所に綺麗に置かれていた。

 

 

(…ん?)

 

 

不意に一つのコンテナが目に入り、一夏はコンテナに近づく。

 

 

 

コンテナには『Prototype 02』という文字が書かれている。

 

 

 

「セレン、このコンテナは?」

 

気になった一夏はセレンを呼び、コンテナを指差す。

 

「…」

 

それを見たセレンは作業を中断し、コンテナの近くへと歩く。

 

「このコンテナは、ホワイト・グリントが”入っていた”コンテナよ」

 

「…”入っていた”?ホワイト・グリントはセレンが持っていた乗機じゃなかったのか?」

 

「いえ、ホワイト・グリントは元々私の乗機じゃないわ。このコンテナに入っていたのを私が見つけて、私の乗機にしてるだけ」

 

そう言って、セレンはコンテナを開き、コンテナ内の電気を付ける。

 

その中にあったのは──

 

 

 

 

 

半分以上の装甲を失っている桜色の機体。

 

 

周囲には破損したパーツや武器が所狭しと置かれ、幾つかの機器が桜色の機体にコードで接続されている。

 

 

 

 

 

「この機体が、私の愛機…”ブロッサム”よ」

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