IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜   作:クローサー

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展開が無理やりな気がする…大丈夫かな。


第三十三話

「い、ち………にい………?」「い……一夏………?」

 

 

 

目の前にある、到底信じられない光景。

 

 

 

「嘘……でしょ……」「な……んで……」

 

 

その人物は四人にとって、決して忘れる事がない。

 

 

 

「ククク…こうして俺の顔を見るのも、2年振りだったな」

 

 

 

だからこそ、わからない。

 

 

 

「本当に…本当に久しぶりだ。やっと、こうしてお前等と話す事が出来るのだからな」

 

 

 

何故、織斑一夏が生きていて、テロリストの一人になっているのかが。

 

 

 

「…ねえ、箒。あの人は?」

 

そこに、何も知らないシャルロットが箒の側に寄り、尋ねる。その近くにいるセシリア、ラウラも疑問の表情をしている。

 

「……………織斑、一夏。織斑先生の…もう一人の弟で、真也の兄だ」

 

「え…⁉︎でも、織斑一夏は二年前に…」

 

「………ええ。私達はその時いなかったけど…」

 

(一夏……何で……)

 

幾ら考えても謎が謎を呼び、混乱する思考。

 

それを他所に、千冬と真也は一夏に話し掛けようとする。

 

「一兄…何で…」

 

「悪いが、話は後だ」

 

すると、再度ブラック・グリントの複眼のカメラアイが動き、一夏の素顔を隠す。

 

「ついてこい。織斑千冬、織斑真也」

 

そして2人に背中を見せた瞬間、ゆっくりとブースターが吹いてゆき、離れてゆく。

 

「ま、待て‼︎」

 

「一兄!!!!」

 

それに反応し、千冬と真也は一夏の後についてゆく。

 

「「一夏‼︎」」

 

箒と鈴も一夏について行こうとした、その瞬間。

 

 

 

 

「悪いけど、貴女達はここにいてくれるかしら」

 

 

 

 

銃声と同時に、箒と鈴の前方に、ライフル弾が通り過ぎる。

 

 

 

 

ライフル弾によって動きを阻められた鈴と箒。そして銃声に反応した他の一同は、ライフル弾の飛来先を一斉に見る。

 

そこにいたのは、ホワイト・グリントを纏ったセレン。両手には051ANNRと063ANNRが握られている。

 

「これは一夏自身の問題よ。貴女達は引っ込んでなさい」

 

「「…邪魔をするな(しないで)」」

 

箒と鈴はそれぞれの獲物を構え、セシリア達はカバーの位置に入る。

 

「…先に言っとくけど、貴女達を相手してる暇はないのよ」

 

そう言ってセレンは箒を…正確には、その後ろ。海岸にある森林を見る。

 

「いるんでしょう?さっさと来なさい─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────オッツダルヴァ」

 

その時、森林から幾多の銃弾、レーザー、ミサイルが飛来する。

 

「「「「「「!!!!!!!!?」」」」」」

 

突如響いた攻撃音に、反射的に回避機動を取ろうとする箒達。しかし、本人達からしたら後方からの奇襲だった為、攻撃は殆どが命中。更に大半のISはシールドエネルギーの他に、スラスターの一部が破損し、機動力が削がれる。

 

ダメージが一切無かったのは、最初から奇襲を見抜いていたセレン、銃弾を切り裂き攻撃を凌いだ箒、そして攻撃が一切飛んでこなかったセシリアのみ。

 

そして、スラスターを破損した者のサポートに箒達が回っていたその時、森林から3機の機影が高速で飛び出し、セレンの前に出る。

 

 

「やはり、お前には奇襲は通じないか」

 

 

「あの程度で、気配を消してると思ってたら大間違いよ」

 

 

その機影の正体はオッツダルヴァ、リリウム、ウェンディーの三人。

 

「…真正面から三体一か。随分と久しぶりね」

 

「お前に相棒が出来て以来だな。勘が鈍ってるなよ?」

 

ウェンディーがそう言った瞬間、三人は一斉に全武装の銃口をセレンに向ける。

 

(…あんまり、このシステムは使いたくなかったけど…そんな事言ってる場合じゃないわね…

 

 

 

”UFTシステム”、起動)

 

 

セレンがそう思考した途端、脳に一瞬の違和感を感じ取り、そして。

 

 

世界()”が、遅くなってゆく。

 

 

-WARNING 神経伝達信号異常確認-

-WARNING アドレナリン異常分泌確認-

-WARNING 心拍数異常上昇確認。 現在の心拍数280-

 

 

そして、ホワイト・グリントのシステムに表示される警告。そのどれもが、セレンの身体に異常が起きた事を示す。

 

(………さて、行きましょうか)

 

時が遅い世界の中、セレンはゆっくりと深呼吸し、ブースターを吹かすと同時に2段クイック・ブーストを発動させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、一夏は後方に千冬と真也を引き連れながら、海上を飛行していた。

 

(…)

 

そして不意に飛行を止め、2人に振り返る。2人は、一夏から50m離れた所にいる。

 

「…ここでいいだろう」

 

「一兄…なんで…なんでテロリストになってて…なんでクラス対抗戦であんな事が出来たんだよ!!!!」

 

「それが俺の選んだ事だ。ただそれだけだろう?」

 

「一夏…」

 

「…ん、ああ。今更だが、モンドグロッソ大会2連覇おめでとう、織斑千冬。

 

どうだった?家族を見捨ててまで称号を手に入れた気分は」

 

「違う!!!!!!!!!!」

 

一夏のその言葉に、今までの生涯の中でも一番大きな声量でそれを否定する千冬。

 

「違う…違うんだ、一夏。あの時…私は、お前が攫われた事を知らなかったんだ…」

 

「………」

 

「私は、何も知らないまま決勝戦に出場してしまった…お前が攫われた事を知ったのは、決勝戦が終わった後だったんだ………本当に…すまない…!!!!!!」

 

それを言う千冬の顔は涙でグシャグシャになり、悲痛の表情を浮かべていた。

 

「千冬姉……」

 

「…なるほどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…で、それがどうした?」

 

「え…」

 

「お前があの時、なんで俺を助けに来なかったのかはわかった。

 

けどな、俺にとってはそんな事は”どうでもいい”。

 

俺は、” (織斑一夏) ”との決別に来た。その為にお前等を───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────今ここで、殺す」

 

その瞬間、両手の07-MOONLIGHTが起動し、青い刀身を生成。それと同時に2段クイックブーストを発動させた。




次回は一夏vs千冬&真也。

追記
オリキャラの名前をミスってたのが判明しました。
詳しくは活動報告に記載しています。
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