IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜   作:クローサー

36 / 66
更新遅れてごめんなさい。
展開上しょうがないとはいえ、15vs1とか難し過ぎて泣ける。

P.S.
設定集更新しました。また近い内に再度更新するかも…


第三十六話

セレンとカラードの戦闘区域から、僅か700m南の上空。そこに、IS学園所属のIS7機が戦闘を繰り広げていた。

その相手は、ブラッド・ティアーズを纏ったセシリア、ただ1人。

しかし、15vs1という圧倒的な数的有利にも関わらず、1機、また1機と墜とされてゆき、当初は15機だったにも関わらず、現時点で8機墜とされていた。

 

「はぁああああああああ!!!!!」

 

鈴の咆哮と共に、甲龍の肩アーマーから吐き出される不可視の砲弾は、高速飛行するビットに次々と飛来する。

しかし、ビットは不可視の砲弾を直角的な機動で次々と避け、反撃に甲龍の肩アーマーにターゲット。更に2基のビットにも狙われ、合計3基のビットからレーザーが同時発射。

 

「鈴‼︎」

 

しかし、赤椿から独立飛行していた2基の展開装甲がレーザーの射線上に現れ、エネルギーシールドを形成。二本のレーザーを防ぐが、残りの一本は防ぐ事が出来ず、命中。その衝撃に鈴の態勢が一瞬崩れ、セシリアから一瞬目が離れる。

 

「やってくれるじゃ─────」

 

そして再びセシリアを視界に捉えると同時に見えたのは、セシリアの両腰部にある大口径レーザー砲から発射された、二本の巨大レーザーが自身の目の前まで迫っていた。

それに一切反応出来ず、巨大レーザーは甲龍に命中し、エネルギーが爆発。

絶対防御が発動しても尚、強力な熱量と衝撃に鈴は耐える事が出来ず、意識を失い、海へと墜ちてゆく。

 

「くっ‼︎」

 

それを見ていたラウラが、すぐさまワイヤーブレードを射出し、鈴を回収する。

 

「すまない、私も下がる‼︎」

 

ラウラのシールドエネルギーも既に限界に近く、レールカノンは破損。AICも役に立たず、これ以上の戦闘続行は不可能だった。

しかし、逃がさないと言わんばかりに4基のビットがラウラに高速接近してゆく。

 

「させない‼︎」

 

ラウラの撤退の援護に付いていたシャルロットが両手のアサルトライフルで迎撃。しかしビットはまたしても回避。

 

4基のビットからレーザーが放たれようとしたその時。

 

 

 

「セシリアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

 

突如聞こえた、怒りを露わにした咆哮。それを合図にビットは攻撃を中断。2人から離れてゆく。

 

 

そして、先程の咆哮の主である箒は、ビットとセシリアによる多方面同時攻撃によるレーザーの嵐を強行突破し、セシリアに突貫していた。

 

まっすぐと飛んでいる為何発もレーザーが直撃し、シールドエネルギーが削られるが、絢爛舞踏によってシールドエネルギーを回復してゆく。

更に絢爛舞踏の過剰エネルギーを全てスラスターに回し、機動力を上乗せしている。

 

「これならどうかしら⁉︎」

 

ビットの攻撃と077ANLRによる迎撃は不可能と判断したセシリアは、巨大レーザーを発射。まっすぐと飛ぶ箒はそのまま…

 

 

”直角”に進行方向を変えて、巨大レーザーを回避した。

 

 

「なっ!!?」

 

 

そして、そのまま円を描く様にセシリアに接近。両肩の展開装甲が穿千となり、エネルギー弾を発射。それをセシリアはクイック・ブーストで回避すると同時に、右手の077ANLRを拡張領域に格納し、レーザーブレードEB-R500を取り出す。EB-R500は小型シールドの役目もあり、攻守共にそれなりの性能を発揮出来る。

 

「何故だ‼︎」

 

そしてセシリアに接近した箒は雨月を振るいエネルギー刃と真剣がセシリアに向かうが、EB-R500のシールド部分で塞がれる。

 

「何故私達を裏切った!!!!」

 

そして次の瞬間、左手に握られていた空裂を格納。同時に左腕をセシリアに向け、 左腕部の展開装甲が穿千に変形、エネルギー弾が発射。

 

「っ‼︎」

 

思いもしなかった攻撃にセシリアは反応出来ず、更に至近距離からの攻撃だった為、プライマル・アーマーは機能せず、ブラッド・ティアーズに命中。セシリアはすぐさま後方に下がり、7基のビットと077ANLRを構える。更に大口径レーザー砲の砲口が両腰から現れる。

 

「何故裏切った…ね。簡単な話よ。この世界は革命を必要としている。それは誰かがやらなければならない。だから、私達が革命を起こす。ただそれだけの話よ!!!」

 

そして、集中砲火。多方面から飛来する数々のレーザーを、箒はまたしても直角的な機動で回避していく。

 

その機動に、セシリアは驚愕していた。

 

(あの機動は一体…⁉︎ISにはあんな機動は出来ない筈‼︎)

 

アーマードコアならば、クイック・ブーストによる直角的機動は可能だ。しかし、ISにはそれが搭載されていない為、高機動の中で直角的機動は不可能。しかし、箒は直角的機動でレーザーの集中砲火を回避している。

何故、それを成しているのか。

 

 

それは、PICのマニュアルコントロールによる推進力の転換。

 

 

PICは本来、主にISのフロートに使用されるシステムであり、慣性を制御することでISのフロートを可能にしている。

しかしマニュアルコントロールにすれば、その慣性の向きを任意に制御する事が出来、更にスラスターの推進力をも制御下に置くことが可能になる。

しかし、バランスコントロールを間違えれば、あっという間に墜落する事は免れない。

 

にも関わらず、箒はマニュアルコントロールを完全に自身の制御に置き、セシリアへと接近してゆく。

 

 

そして近距離に近付いた瞬間、一本の巨大レーザーが発射されるが、箒は空中で前転をするかの様な挙動で回避。これもPICのマニュアルコントロールにより可能に出来る。

 

しかし。

 

 

時間差で発射された、もう一本の巨大レーザーは避ける事が出来なかった。

 

 

「ぐあっ!!!!?」

 

巨大レーザーをまともに食らい、バランスを崩す。しかもPICはマニュアルコントロールに置かれている為、重力に従い、かなりの速さで高度が落ちてゆく。

箒はPICをコントロールし、体勢を立て直そうとするが。

 

セシリアは、追撃に6基のビットと077ANLRによる集中砲火。

レーザーの嵐の中で体勢を立て直せる筈がなく、そのまま岩礁へと墜落した。

 

「ぐっ…」

 

叩きつけられた衝撃で一瞬意識が飛ぶが、すぐに立ち上がろうとしたその時。

 

 

 

「チェックメイト」

 

 

 

いつの間にかセシリアが箒の前に降り立ち、077ANLRの銃口を箒の頭部に向けられていた。

 

「っ…‼︎」

 

上空にいる戦闘可能なIS2機は、6基のビットに追われており、箒を助ける事が出来ない。つまり、完全な手詰まりであった。

 

そして、077ANLRの銃口にエネルギーが収束されてゆく。恐らくはチャージ機能も077ANLRには備えられているのだろう。

 

(っ…)

 

死を覚悟した箒は、目を閉じる。

 

そして。

 

 

 

 

 

 

 

「さようなら。篠ノ之箒さん」

 

 

 

 

 

 

 

077ANLRの引き金が、引かれた。




箒はどうなったのか。次回をお楽しみに。

…次回の更新には時間が掛かると思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。