IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜 作:クローサー
嬉しさのあまり、執筆がバリバリ進んだぜぇ!!!
床がない。
空がない。
物がない。
何もない。
唯一ある”白”がその空間を支配している。
「…」
セレンは何もない、白が支配する空間を1人歩く。
その視線の先には、”黒”がある。
ただ、黒く染まった空間が。
そして、”白”と”黒”の境界線にたどり着き、セレンは境界線の目の前で立ち止まる。
境界線は、白でも、黒でもなければ、
「…」
突然、”黒”の空間から1人の少女が歩いてくる。
その少女はロングヘアーの黒髪、赤い瞳、更にセレンと全く同じ身長であり、あまりにもセレンに酷似…いや、最早双子と言ってもおかしくない姿であった。
そして、その少女も境界線へたどり着く。
「…久しぶり、と言った方がいいかしら」
「…」
その少女は笑顔を見せる。圧倒的な狂気を孕んだ笑顔を。
そして、少女は境界線の”何か”に触れる。
その瞬間、”黒”によって境界線にヒビが入り、染み出す様に”白”をゆっくりと染め上げてゆく。
「…悪いけど、まだ貴女を表に出す訳にはいかないわ」
セレンも、境界線の”何か”に触れる。
すると、”白”が”黒”を押し返し、境界線の”何か”に入ったヒビが無くなっていく。
「だけど、もしかしたら貴女が必要になる時が来るかも知れない」
”何か”に入ったヒビが無くなり、セレンは振り返り、元来た方向へと歩き出す。
「その時まで、今は眠りなさい。
その言葉を聞いた少女は、呟いた。
「…待ってる」
「…ん」
シークレットアイランドにある、セレンの個室。個室にあるベッドに寝かされていたセレンは目覚める。
(次にUFTシステムを使ったら出てくる可能性あり、か)
セレンは、ベッドから起き上がる。服装は寝衣に変わっている。
(…一夏かしら)
そう思い、すぐにその思考を切り捨てて、服を着替える。
着替え終えたセレンは、個室を出てリビングルームへと向かった。
「! セレン、起きたのか」
「ええ、待たせたわね」
リビングルームには既に一夏と真改が来ており、それなりに会話をしたのだろう。一夏の警戒心は薄れている。
セレンは真改に向き合う様にソファーに座り、一夏はその横に移動し、座る。セレン達と真改の間には木製の机が挟んである。
「さて、真改。早速だけど単刀直入に聞くわ。
カラードは、一体何をしようとしているの?」
すると、真改はポケットから一つのメモリーカードを取り出し、セレンに投げ渡す。
「……それを見たら分かる……」
セレンは、真改から渡されたメモリーカードを、黒髪を掻き分けて”首元”にある接続口に差し込んだ。
セレンの主な身体の神経には光ファイバーが用いられており、脊椎には光ファイバー神経が集中する。そこに外部から接続口を作る事で、電子データを直接”脳”へと読み込むことが出来る。
目を閉じ、メモリーカードの情報の読み込みを開始する。
セレンの脳へと流れる大量の情報。それを正しく処理し、内容の違う情報を種類ごとに分けてゆく。
そして情報の読み取りを終え、セレンは目を開き、メモリーカードを取り出して一夏に渡す。
「一夏、外していいからそれの中身見ておきなさい」
「分かった」
メモリーカードを受け取った一夏は、セレンの指示に従い、メモリーカードの中身を見る為にリビングルームから出る。
一夏がリビングルームから退出した瞬間、セレンは右手で顔の右半分を覆い隠し、目を瞑る。
「…真改」
そして、セレンは露わになっている左目を真改に向け、問いかける。
「本当に、オッツダルヴァ達は…カラードはこれをする気なの?」
その問いかけに対して、真改は。
「……そうだ……」
そう、答えた。
「…」
その言葉を聞いたセレンの表情に、変化が現れる。表情は徐々に歪み、何かに耐えている様な表情になる。
「……………ごめんなさい真改。少し1人にさせて」
「……ああ……」
セレンはゆっくりと立ち上がり、リビングルームの出入り口に向かって歩いて行き、リビングルームから出ようとするが、扉を開ける直前に不意に立ち止まる。
「真改。貴方を正式に、反IS組織ORCAメンバーに迎え入れるわ」
「……すまない……」
「別に礼は要らないわ。こうなった以上、私としても信用出来る戦力が欲しいだけだから。あと、一夏には1日居なくなる事を伝えておいて」
「……分かった……」
そして、セレンはリビングルームから退出した。
(オッツダルヴァ、リリウム、ウェンディー…貴方達、自分達がやろうとしている事が分かっているの?)
UA10万突破記念に、少し前からちょこっと作ってた特別編を本腰入れて執筆しようかと考えてます。
特別編に何か「これやって欲しい」的な意見があったら活動報告にて受付。